2025年08月21日
地名の変遷と世界の地図文化
今週のゲストは、地図研究家の今尾恵介さんです。
今尾さんは地名マニアとしての一面もあり、昨年PHP研究所から『地名の魔力』という本を出版されました。地名には興味深い歴史があるといいます。
銀座の地名について、今尾さんはこう語ります。
「銀座ってブランド地名ですよね。関東大震災の後に震災復興事業をやったときに、町の名前を統廃合したんですけど、そのときに銀座がものすごく増えたんです。それまで1丁目から4丁目の中央通り沿いにしかなかったのが、5丁目から8丁目まで出てきて、さらに幅が広くなったんですね。」
昭和30年頃には「尾張町」などが「銀座東」になり、結果として震災以前からあった銀座は、現在の銀座の面積の9%しかないそう...!!
そして5月に出版された『地理院地図の深掘り』。
実は今尾さんでさえ『地理院地図』の全貌を知らないとのこと...!!
「あまりにも機能が多くて紹介しきれなかった」と謙遜しつつ
「地理院地図の初心者の方がいらしたら、読んでいただくととても参考になると思います」とおっしゃっていました。
住んでいる地域や、働いている場所など、身近な場所を見てみると、新しい学びや発見があるかもしれません!!是非みなさんも、使ってみてください!
地理院地図はこちらから、アクセスできます!
また今尾さん、今後の計画について伺ったところ、、、
『鉄道の山越え』をテーマにした本を来年夏頃に出版予定!!
日本だけでなくヨーロッパも視野に入っているとのこと...!
「日本のものが中心なんですけど、清水トンネルや碓氷峠を越えるために、昔から苦労して線路を敷いてきたわけですが、その辺をテーマにした本を出すつもりでいますね。」
地図神さんの新たな作品...!楽しみです!