2025年09月23日
オリンピックが夏開催の理由
今週のゲストはノンフィクション作家の黒井克行さんです。
今回は、なぜオリンピックがいつも夏に開催されるのか、
そしてケニア出身のマラソン選手が強い本当の理由について興味深い話を伺いました。
オリンピックの夏開催には、スポーツとお金の関係が深く関わっているといいます。
オリンピックのスポンサーはアメリカの三大ネットワークの一つNBCの放映権料が支えており、アメリカの4大スポーツ(野球、アメリカンフットボール、アイスホッケー、バスケットボール)の閑散期である夏に開催することで、視聴率を確保する狙いがあるということです。他のスポーツとバッティングしないよう、意図的に夏のスケジュールが組まれているのです。
またケニア出身のマラソン選手の強さについて、多くの人が「赤道直下で暑いから暑さに強い」と考えがちですが、実際は違う。ケニアの首都ナイロビは標高1600メートルにあり、普段からその高地で生活することで自然と心肺機能が発達し、長距離に適した体が生まれながらにして作られているということ。
小黒
「暑さと湿度って全然ちがうもんね」
黒井
「ケニアは湿度が全くないから、日陰に入ると全然涼めるんですよ。東京で日陰に入ったって全然涼めませんよね」
また高校野球について...
『沖縄が今年優勝したことは、暑さに強いのが有利に働いたの?』という質問に対し、黒井さんは必ずしもそうではないと答えます。どの地域の選手も甲子園の暑さに備えた対策を行っているため、出身地の気候による有利不利はそれほどないということです。