2025年09月10日
世界一過酷なレースに挑み続ける理由
今週のゲストはプロトレイルランナーの井原知一さんです。
井原さんはご自身のドキュメンタリーフィルム「メインクエスト」を公開されています。
この映画は、アメリカで「世界一過酷なウルトラマラソン」と呼ばれるバークレー・マラソンズへの挑戦を記録したもの。
2024年に第1作「メインクエスト~バークレーマラソンズに導かれし者たち~」、
今年は第2作「メインクエスト2~穢れなき負け犬の遠吠え~」を公開しました。
大会を主催しているのは「ラズ」という愛称を持つ方。
現在は杖をついたお腹の出たおじいさんですが、50年以上前からテネシー州の街中から山のトレイルまで走り尽くした伝説のトレイルランナーだといいます。
「通常のレースはWebサイトでエントリーしますが、バークレーにはそういったものが一切なくて、エントリー方法が不明というところから始まります」
エントリーするには過去の参加者からラズのメールアドレスを教えてもらい、
決められた時刻に「なぜバークレー・マラソンを走らなければならないか」というエッセイを送る必要があります。
またそのレースの過酷さは想像を絶します...!1周40キロのコースを5周、富士山だと7個分ほど...!
コースマーキングはなく、地図とコンパスのみで進み、GPSデバイスの使用も禁止。
15か所のチェックポイントでは岩や洞穴に隠された本から自分のゼッケン番号と同じページを破り取って証明とする独特のシステム。
制限時間は60時間という、まさに「獣に戻る」ようなレースです。