2025年07月17日

開催の写真展!

今週のゲストは動物写真家の篠田岬輝さんです。

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篠田さんが企画した写真展「HOPE みんなで考える動物の未来」
7月25日から8月14日まで東京ミッドタウン フジフイルム スクエアで開催されます。

世界をベースに活躍する30代40代の写真家9名が集まり、1人一つの動物を中心に計100点の写真を展示する贅沢な構成です。

「中国でジャイアントパンダ撮られてる方とか、あとインドの虎を撮られてる山田耕熙さんとかいろんな本当に世界各地でずっと撮影をしている人たちの写真なので、すごく面白いと思います!」

期間中は7月26日27日にギャラリートーク(予約不要)
8月9日に小中学生向け、11日に大人向けのトークイベント(要予約)も開催!是非合わせてお楽しみください!

篠田さんは写真展について「この写真展は希望というタイトルにもなっているように世界の中で環境問題とか、動物の問題とかいろいろありますけど、そこの中でも人がどういうふうに助けようとしているのかその希望の目みたいなものを感じてもらう写真展」と説明し、来場者には「自分には何ができるかなっていうのを考えてもらえると嬉しい」と話していました。

また篠田さんは昨年、昨年第2回CANON GRAPHGATEで優秀賞を受賞!
その受賞記念として8月26日から30日にキヤノンギャラリー銀座で
個展「Portraits of 3/4 ounce」を開催します。

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「生き物の魂の重さが4分の3オンスっていう話がありまして、大体21gぐらいなんですね。その重さのガラスや手漉きの和紙に動物の肖像写真をモノクロでプリントし、魂の重さを感じてもらうっていうのがテーマになっている写真展です。」

篠田さん自身は、この写真を動物の遺影という風に考えているとのこと!

是非、足を運んでみてください!

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年07月14日

アフリカでの野生動物撮影

今週のゲストは動物写真家の篠田岬輝さんです。

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篠田さんは1990年東京都生まれ、慶應義塾大学法学部を卒業され、
コンサルティング会社に入社。その後アフリカで見た動物の命の美しさに魅せられ、
2017年に動物写真家として独立、国際写真賞を多数受賞されており、
現在は世界各地で地球の表情と野生動物の感情を中心に撮影されています。

篠田さんの主な拠点はケニア。アフリカには10年以上通い続けており、最近は北極圏や南極圏での撮影も手がけています。「南アフリカでいろんな人に話を聞いたら、ケニアがかなり近くで見れるっていうことで、ケニアに行くようになりました。」

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特に印象的なのは、ケニアで7年かけて追い続けたライオンの家族のお話。
長期間にわたる撮影の成果を語っていただきました!

また撮影時は2ヶ月から3ヶ月滞在するそう!
「朝日を浴びてすごく綺麗に輝く瞬間が本当に5分とか10分とかしかないので、その時間を目がけて動物を探します」

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2025年06月30日

スピアフィッシングの真髄

今週のゲストは、プロスピアフィッシャーの小坂薫平さんです。

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小坂さんは1995年生まれ、秋田県出身で、東京海洋大学在学中より素潜りで銛1本でマグロを獲ることに各地で挑戦し続けてきました。2020年に184センチ63キロの磯マグロを仕留め、日本人として史上初のスピアフィッシング世界記録を樹立。そして先月、銛で素潜りという手段で世界初となる100キロ超えのマグロを仕留められました。

なぜ効率的な網ではなく銛で獲るのか??

「素潜りで入ると息を止めているので、磯マグロのような大きい魚になると引きずり込まれて命を失うリスクもあります。海流にのまれたり、サメに襲われたりと様々な危険があります。銛を打つ行為は、こちらの命を失うリスクを背負って魚の命を刈り取ろうとする行為。海の弱肉強食の中に自分を放り込むことで、初めて見えてくる海の姿があり、そこに惹かれています」

また小坂さんが獲っているイソマグロ、、
厳密にはクロマグロとは違うグループで、「サバとマグロの間のような魚」だそうです。
水分量が多く、寝かせて水分を抜くと味が濃くなり、特に火を通すと格別に美味しくなるとおっしゃっていました。

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年06月19日

あんこで世界平和を目指す

今週のゲストは、日本あんこ協会会長の西井あんこさんです。

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あんこ協会は、子ども食堂へのあんこ菓子の寄付など食育活動も推進しています。
また、災害時の保存食としてのあんこの可能性についても伺いました。

「羊羹だったりとかはかなり日持ちしますね。お砂糖がしっかり使われますので、エネルギーとしてもしっかりと機能する。日本人らしい保存食だと思いますね。」

またにしいさんは2023年に農林水産省のありが糖運動のアンバサダーにも就任されています。
この運動は国産砂糖の普及振興を目的とした農林水産省の活動で、人工甘味料の増加により国産砂糖の消費が減少している状況への対応策です。

「砂糖は決して悪くない。良くないのは取り過ぎてしまうことだと思ってまして。砂糖の正しい知識を得ること、、、非常食として活躍したりもしますし、魅力を改めて発信していくような活動ですね。」

今後のチャレンジについて、、、
「あんこを通じて世界平和を実現すると言ってますので、世界各国でのあんこ普及のイベントをしてみたい」と抱負を語られました!

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年06月17日

あんこの歴史と魅力~庶民に愛された甘い文化~

今週のゲストは、日本あんこ協会、会長のにしいあんこさんです。

あんこの基礎知識について詳しく伺いました。
にしいさんに曰くあんことは「食材をつぶしてペースト状にしたもの」と幅広く捉えており、砂糖を入れないもの、小豆以外にも芋あんや栗あんまで含まれます。
そのため一般的に想像するこしあんやつぶあんよりも、はるかに広い概念です!

あんこが庶民に広まった歴史について、ターニングポイントは、8代将軍徳川吉宗の時代。砂糖が国産化されたことによって、享保の改革前後あたりから甘いあんこスイーツが庶民に出回るようになったそう。
江戸後期には大福や羊羹、お饅頭やお団子が庶民に親しまれていました。

また江戸時代の人々の甘いもの好きエピソードとして、吉田松陰の話もご紹介いただきました。

「かなりストイックな彼なんですけども、大福だけはどうしても食べたくて買っちゃったっていうのが松陰さんの日記に家計簿に残っています」

また、こしあんとつぶあんの使い分けについて、にしいさんは「それぞれ使いどころがある」と説明されました。水羊羹にはこしあん、たい焼きやどら焼きにはつぶあんが多く使われるなど、それぞれの良さを活かした楽しみ方があります。

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年06月16日

和菓子の日!

今週のゲストは、日本あんこ協会会長のにしいあんこさんです。

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にしいさんは、1982年生まれ、奈良県出身。立命館大学を卒業後、広告代理店勤務を経
て、独立。2018年にはあんこ普及振興を目的とした「日本あんこ協会」を設立。
また、2023年6月には農林水産省が推進する「ありが糖運動」のアンバサダーにも就任
され、砂糖や甘味に由来する食文化の魅力を広く情報発信されています。

本日6月16日は「和菓子の日」
平安時代までさかのぼる由来を教えていただきました。
「848年に仁明天皇がご神託を受けられて、6月16日に1と6の数にちなんだお菓子やお餅を神前にお供えされたのが起源です。当時は疫病が流行していて、無病息災や健康招福を祈って捧げられました」とのこと。
またあんこに使われる小豆は邪気を払うとされ、神事や寺院でめでたいものとして使われてきた歴史があります。

そしてにしいさんが代表をつとめる日本あんこ協会は「あんこを通じて世界平和を実現する」ことを掲げLoveあんこピース」をスローガンにしています。

「あんこってすごい食べるとほっこりするじゃないですか。皆さん笑顔に、老若男女誰でもお好きなので!」

現在、協会員は全国で1万人を超えており、Web上でのあんこ検定に合格するとアンバサダーになることができます。また主催イベントとして「あんこ部」を開催し、東京三大どら焼きや三大豆大福といった有名なあんこスイーツの食べ比べを通じて、参加者それぞれの好みを見つけてもらうような活動を行っています。

詳しくはHPをご覧ください!
https://anko.love/

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年06月12日

今週のゲストはNPO法人日本補助犬情報センター専務理事兼事務局長の橋爪智子さんです。

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補助犬の普及について橋爪さん曰く「まだまだ知られていない、正しく知られていないのが大きな課題」とのこと。
また私たちにできることとして、「補助犬法という法律があること、三つの補助犬がいること、そして私たちの社会にはいろんな人がいるということを知っていただき、積極的に広めていただけたら嬉しい」とおっしゃっていました。

また私たちが補助犬ユーザーに声をかけることについて、、、
障害がある人はいつも困っているわけではないため、きょろきょろしたり困っている様子のときに「どうされましたか、何かお手伝いしましょうか」と声をかけてほしいということ!
一方で、「かわいいわね」と犬に触ってしまう人も...
「犬に対しては温かい無視をしていただいて見守っていただき、ユーザーさんが困っていそうだったらユーザーさんに声をかけていただきたい」と正しい接し方を説明されていました。

またNPO法人日本補助犬情報センターでは、普及啓発活動として、講談師の日向ひまわりさんによる講談「補助犬三銃士ものがたり」が制作されています。
こちらはYoutubeにも公開されています。ぜひ!
https://www.youtube.com/watch?v=rBK38itrzac

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年06月10日

補助犬の訓練と適性

今週のゲストはNPO法人日本補助犬情報センター専務理事兼事務局長の橋爪智子さんです。

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補助犬の適性について詳しく伺いました。盲導犬は、実はナビをしているわけではなく、曲がり角、段差、障害物を止まって教えることで視覚障害者をサポートしています。
主にラブラドールレトリバーやゴールデンレトリバーなどの大型犬が活躍しており
各々の特性を踏まえたうえで、ユーザーさんと一緒に歩くことが好きな子が選ばれます。

また訓練の合格率はよくて4割、だいたい2割~3割の合格率となっているそう...。
「すごく難しくて、やはり犬は命ある生き物です。ロボットではないので大量生産ができるわけではないですからね。」

トレーニング自体は、とにかく褒めて褒めて行われるため、厳しいものではないそう。
ただ「この子が本当に補助犬のお仕事をしてハッピーかな、ユーザーさんとペアになることで本当にハッピーになれるかな?」という適性を厳しく見ているそうです。

またユーザーとのマッチングでは、生活スタイル、家族環境、通勤通学の有無など、その方に合った犬が選ばれます。
「出張などがある方には歩くのが早くて元気な子、おうちの周りのお買い物が中心なら、のんびりした子が選ばれます。体の大きさもそうですし、マッチングも非常にしっかりと見ているというのが、大切なポイントになります。」

現在日本で活躍している補助犬は、盲導犬796頭、介助犬60頭、聴導犬50頭の合計906頭のみです。基本的には一対一のペアですが、盲導犬については夫婦で1頭を共有する「タンデム歩行」の事例もあります。

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2025年06月09日

身体障害者補助犬法、成立23年 - 真の社会参加を目指して

今週のゲストはNPO法人日本補助犬情報センター専務理事兼事務局長の橋爪智子さんです。

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橋爪さんは補助金の普及啓発に関するボランティア活動を2000年から始められ、法律の成立に尽力。 2002年身体障害者補助犬法が成立してからは、NPO法人日本補助犬情報センター専務理事兼事務局長として20年以上、補助券の普及啓発活動に取り組んでいらっしゃいます

身体障害者補助犬法では
視覚障害者をサポートする盲導犬
肢体不自由者をサポートする介助犬
聴覚障害者に必要な音を教える聴導犬、三つをまとめて「補助犬」と定義しています。

国の指定法人での試験に合格した、補助犬と補助犬ユーザーのペアが認定を受けることで、社会参加が認められる仕組みです。

橋爪さんが活動を始めたきっかけは、損害保険会社で働いていたころ、ニューヨークで日本人女性がアニマルセラピー活動を行うニュースを見て感銘を受けたことでした。
「私自身が幼い頃に獣医さんになりたいと思った時期もあるぐらい、犬猫が大好きで、ずっと一緒に暮らしてきたので...こういう分野に身を置いて自分の力で役立てるようであればすごく嬉しいなと。」

現在は、大学によってはアニマルセラピーなどのコースがありますが、当時は全くなく...ほぼすべて手探りの状態。
「障害がある方々に育てていただいた」と振り返っていました。

また法律成立から23年が経過した現在について、、
橋爪さんは「補助犬を知っている方は増えているが、補助犬法という法律があることはまだまだ知られていない」とおっしゃっていました。
小学校の総合学習で子供たちが学ぶ機会は増えていますが、「盲導犬は知っているけど、うちのお店は犬は駄目」とまだまだ断られることが多いのが現状です。
「この現状を何とかしないと真の社会参加というのが進まないので、法律の存在を全ての国民の皆さんに知ってほしいなと思っています。 」

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年06月05日

伝統工芸と現代技術の融合~世界に届ける虎の物語

伝統工芸と現代技術の融合~世界に届ける虎の物語
今週のゲストは写真家の山田耕熙さんです。

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山田さんの個展では、写真だけでなく様々なオリジナルグッズも販売されていました。
ステッカーやエコバッグ、メモ帳などのグッズの売り上げの一部は、現地のNGOを通じて寄付される仕組みになっています。

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またユニークなものでは日本の伝統工芸である屏風と掛け軸に虎の写真をプリントした作品。
これらは京都の表具師である職人さんに依頼して制作されたもの
「日本の伝統的な世界はまさに写真で現代のテクノロジーだからこそできる。写真を本物のそういうメディアに印刷するということを今回チャレンジしてみました」

展覧会には海外からの来場者も多く、韓国やアメリカでの開催を勧める声も寄せられているそうです。
特にアジアの仏教伝来のルートにある国々では受け入れられるのではないか?という意見もあったそう。

山田さんは現在、2017年から8年間にわたる虎の撮影活動をまとめた大型写真集の制作を進めています。
2冊セットの本格的な写真集で、年内の発表を目指しているとのことで、海外のマーケットも視野に入れながら、多くの人に届けたいとおっしゃっていました。

「もうタイガーに作ってもらった人生なんで、タイガーに返さなきゃいけないって思ってます」

山田さんの活動は公式ホームページインスタグラムなどのSNSで確認することができます!

staff| 21:00 | カテゴリー:


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