2025年07月28日

社会を映す舞台づくり

今週のゲストはタカハ劇団主宰で、脚本家、演出家、役者の高羽彩さんです。

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高羽さんは1983年、静岡県生まれ。早稲田大学の学生劇団「てあとろ」を経て、
2004年に『タカハ劇団』を旗揚げ。脚本・演出を手掛け、俳優としても出演。
また舞台だけでなく、テレビアニメやドラマなどの脚本を担当されるなど、
幅広い分野で活躍なさっています。

演劇との出会いは幼少期にさかのぼります。
「子供の頃から空想遊びやごっこ遊びが好きで、一日中アニメのキャラクターになりきって過ごすみたいなことをしてる子供だったので、演じることにはすごく興味があって。」

学芸会で大人たちから褒められたことをきっかけに演劇への興味が芽生え、中学時代には自ら演劇部を設立していらっしゃいます!

転機となったのは高校2年生の時。蜷川幸雄さん演出「そとばこまち」を浜松で観劇し、プロを意識するようになったといいます。
また、鴻上尚史さんへの憧れや、寺山修司の文学作品からも影響を受けているそう。

高羽さんが在学中に立ち上げたタカハ劇団は、劇団員を持たないプロデュースユニットという独特の形態をとっています。

「劇団とは名ばかりで、劇団じゃないんです(笑)私が主催で、都度企画にあわせてキャストを呼んで、公演日があって、その都度解散するというのを繰り返すのがうちの形式ですね。」

また社会的テーマを扱うことが多いと評されるタカハ劇団ですが、高羽さん自身は「社会的テーマを扱うために作品を作ってるという感覚は全くない」と話します。

「人間って社会の中に生きているので、その人間を描こうと思ったら、当然社会的テーマに、キャラクターたちが触れていくのが自然な流れという感じなので、、、。社会の中で生きている、この社会の構造自体をキャラクター化しているみたいなことは、毎回意識しているかもしれないですね。」

staff| 21:00 | カテゴリー:


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