2025年06月09日

身体障害者補助犬法、成立23年 - 真の社会参加を目指して

今週のゲストはNPO法人日本補助犬情報センター専務理事兼事務局長の橋爪智子さんです。

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橋爪さんは補助金の普及啓発に関するボランティア活動を2000年から始められ、法律の成立に尽力。 2002年身体障害者補助犬法が成立してからは、NPO法人日本補助犬情報センター専務理事兼事務局長として20年以上、補助券の普及啓発活動に取り組んでいらっしゃいます

身体障害者補助犬法では
視覚障害者をサポートする盲導犬
肢体不自由者をサポートする介助犬
聴覚障害者に必要な音を教える聴導犬、三つをまとめて「補助犬」と定義しています。

国の指定法人での試験に合格した、補助犬と補助犬ユーザーのペアが認定を受けることで、社会参加が認められる仕組みです。

橋爪さんが活動を始めたきっかけは、損害保険会社で働いていたころ、ニューヨークで日本人女性がアニマルセラピー活動を行うニュースを見て感銘を受けたことでした。
「私自身が幼い頃に獣医さんになりたいと思った時期もあるぐらい、犬猫が大好きで、ずっと一緒に暮らしてきたので...こういう分野に身を置いて自分の力で役立てるようであればすごく嬉しいなと。」

現在は、大学によってはアニマルセラピーなどのコースがありますが、当時は全くなく...ほぼすべて手探りの状態。
「障害がある方々に育てていただいた」と振り返っていました。

また法律成立から23年が経過した現在について、、
橋爪さんは「補助犬を知っている方は増えているが、補助犬法という法律があることはまだまだ知られていない」とおっしゃっていました。
小学校の総合学習で子供たちが学ぶ機会は増えていますが、「盲導犬は知っているけど、うちのお店は犬は駄目」とまだまだ断られることが多いのが現状です。
「この現状を何とかしないと真の社会参加というのが進まないので、法律の存在を全ての国民の皆さんに知ってほしいなと思っています。 」

staff| 21:00 | カテゴリー:


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