2025年05月19日
4割がスギ・ヒノキ!
今週のゲストは、一般社団法人more trees事務局長の水谷伸吉さんです。
前回は4年前、2021年にリモートでのご出演でした。
水谷さんは、1978年東京生まれ、慶応義塾大学/経済学部卒業後、株式会社クボタに入社。環境プラント部門に従事された後、NPO団体でインドネシアでの植林プロジェクトに携わり、2007年、森林保全団体more treesの事務局長に就任、「都市と森をつなぐ」をキーワードにさまざまな取り組みを行っています。
改めてmore treesとは・・・
森林破壊が進んでいるということに、危機感を覚えた音楽家の坂本龍一さんが2007年に立ち上げた団体です。
2023年からは坂本さんが亡くなったことに伴い、建築家の隈研吾さんが新代表に就任していますが「坂本さんの意思を継いで森づくりに邁進していく」ということで、団体の方向性は変わっていないとのことです。
More treesでは、多様性のある森づくりとして、植林を実施されています。
日本は森林大国ですが、そんな森に主に植えられているのは、スギ・ヒノキ。
これは、戦後の復興と経済成長の中で、早く育ち使える木材として大量に植えられたことが要因です。
現在、日本の森林の約4割がスギ・ヒノキを中心とした針葉樹になっています。
ただ、本来の日本には「500種類とも1000種類とも言われる多様な樹木があり、北国の白樺から九州の樹種まで様々」という状態だったということ。
More treesの目指す「多様性のある森づくり」はまさに「それぞれの地域の地形や気候に合った森に戻していこう」という取り組みということで、かつての日本の森林に戻す、いわば先祖返り的な部分があるということです。
「本当に地形や気候に合った樹種っていうのが、それぞれの各地域であるはずなので。そこにあった木を中心にした森に戻していこうっていうことですよね。」