2025年03月11日

ラジオの力を再確認

今週のゲストはメディア研究者の 村上圭子さんです。

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今年で東日本大震災から14年。村上さんは震災の半年前にNHK放送文化研究所へ移りながらも、震災後は報道の現場に戻り、取材を続けていました。「被害が広範囲に及んだため、どこが取材できているのか全体像が把握できず、情報の空白地帯が生まれた」と振り返っています。

また、この災害では多くの人がラジオの力を再確認した機会になりました。

この東日本大震災の時は、津波の被害があったため通信障害や停電が長期間続きました。そんな中、市区町村単位のコミュニティFMが被災者の安否情報や生活情報を発信し、大きな役割を果たしたといいます。東北と茨城にあった10のコミュニティFMは、スタッフが3〜4人と少人数ながらも、寝る間を惜しんで放送を続けていたそう。

さらに、コミュニティFMがない地域では、災害時に自治体が立ち上げる「臨時災害放送局(災害FM)」が活躍しました。
免許取得も簡単で、最低限の機材があればすぐに運営可能なこの制度は、阪神淡路大震災時に導入されたものですが、東日本大震災では特にその価値が証明されました。

「東北と茨城の18の自治体で災害FMが立ち上がったていう、これがある種トピックスだったかなと思います。」

staff| 21:00 | カテゴリー:


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