2024年12月10日
冒険ってなんだろう?
今週のゲストは、北極冒険家の 荻田泰永さんです。
荻田さんの冒険の原点は、冒険家" 大場満郎"さんとの出会いがきっかけ。
大場さんは80年代、90年代に活躍された冒険家で、1997年には、北極点をロシアから北極点経由でカナダまで単独徒歩で横断したという記録もある方です。
荻田さんは、大学を中退しエネルギーだけを抱えていた時期に、テレビに映る大場さんに出会い「来年若者を連れて北極を歩こうと思っているんです」という言葉をきいて、大場さんに手紙を出し、そこに参加したのが、はじまりでした。
荻田さんの最新著書『君はなぜ北極を歩かないのか』が産業編集センターより発売されています。こちらは2019年に荻田さんが『北極圏を目指す冒険ウォーク』を企画し20代の若者12人と、カナダ北極圏600kmを1ヶ月かけて踏破した、徒歩冒険の記録です。
荻田さんのHPには、幾度となく「なぜ北極に行くのか」とありましたが、
今回は「...なぜ北極を歩かないのか」。
荻田さんはずっと『冒険ってなんだろう?』ということを考えてきました。
「冒険という言葉だけ分解すれば、危険を冒すっていうことですけど、別に危険を冒しに行ってるつもりもないし、当然危険なんですけど、ただ危険がなければ冒険にはならない。危険だからこそ、ものすごく主体的に物事を考えるようになるし、そこから得られるものってすごく貴重なものがたくさんあると思うんです。」
荻田さんは日本の社会に帰ってきて、見渡してみると"どうして危ないのに、そんなことするの?"と問われたり、みんながリスクを怖がっているように感じたそう。
「世の中の人も自分の立場でできるちょっとした冒険というか、要はチャレンジがあるはずなので、、、そういうことをみんながやってほしいなって思いがあるわけですよ。だから"なんで冒険しないの?"っていう問いかけの気持ちもありますね」