2012年05月23日

浮世絵に描かれたロハスな江戸の暮らし

文筆家、編集者の伊東ひとみさん「 “江戸の暗号”をさぐる 100倍拡大!浮世絵DVDブック 1 日本橋 広重」の構成と文章を担当されています。これはボストン美術館に所蔵されているスポルディングコレクションの浮世絵を、最新デジタル撮影をしてDVD化したものです。もともとNHKがボストン美術館とともにデジタル化というプロジェクトを進めていて、その素材を活かして今までとは違った浮世絵の楽しみ方は無いのか?…というところから企画が持ち上がったそうです。

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細かな描写の浮世絵。拡大することで江戸時代の暮らしがロハスなのがよく分かります。
例えば、歌川広重「東海道五十三次」の「日本橋 朝の景」。参勤交代の大名行列が朝早く江戸を出発する様子が描かれています。一方で、魚を天秤棒で担いだ一団が、向こう岸にあった魚河岸から仕入れを終え、行商に出かける様子も描かれています。行商とは、魚屋さんが家に来てくれることで、今で言うコンビニ!よく見ると桶の上にはまな板もあります、さばいてくれるのでしょうか。
浮世絵は現代でいうと写真。浮世絵を見ていると、江戸の暮らしがよくわかるんですね。


今夜の選曲: YOU WON'T SEE ME / BEATLES

| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク


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