2025年06月02日
旅の先にあったのが写真。
今週のゲストは写真家の山田耕熙さんです。
山田さんは1979年生まれで、これまでに南極、北極、アフリカ、ガラパゴスなど世界各地で様々な生き物たちを撮影されてきました。現在は「人と野生動物たち、一緒に未来へ」をテーマに、インドのランタンボール国立公園で虎の姿を追い続けていらっしゃいます。
2020年には第8回日経ナショナルジオグラフィック写真賞のネイチャー部門最優秀賞を受賞されています。
先月、代官山で開催された山田さんの個展「Nahar -Ranthambhore」では、
コロナ後の3年間で撮影されたインドの野生のトラの写真約200点が展示されました。
この展覧会は無料で開催され、写真には丁寧なキャプションが付けられ、動画での説明も用意されていました。
「多くの人に届けて、感じ取ってそれを持ち帰ってまた伝播していってほしいっていうことを考えると、今回は無料で、それからグッズとかもちゃんと現地に還元されるようなやり方を考えてやるのが意味があると思って」
山田さんは写真家になろうと思って旅を始めたわけではなく、旅を通してその記録の先に写真があったという経歴をお持ちです。東京生まれ東京育ちの山田さんが極地に憧れたきっかけは、30代前半、人生の長くて暗いトンネルに入ってしまった時期...
奥様の勧めでBBC Earthの「Frozen Planet」というドキュメンタリーを見たことでした。
「途方もないスケールの時間で物語が語られて」いる映像の世界に衝撃を受け
「自分の目で見に行きたい、いかなきゃいかん」という気持ちになったことが、すべてのきっかけだったそうです。