2025年03月25日

日本に分布する桜は、、、?

今週のゲストは農学博士の勝木俊雄さんです。リモートでのご出演です。

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分類学を専門とされている勝木さん。
生物学の中で、生き物を分類する時、基本となる単位は『種』。
この種の単位で数えた場合、桜の仲間が世界には60から80 ほどが、、、
そして日本の中には、約10種類が分布しているということ。
(人によって数え方が異なる場合があるということ。)

日本では桜が特に身近で、全国どこでも自生し、観賞されているのが特徴ですが、
世界では、観賞用や果樹として広く利用されているということ。

鑑賞という観点では、桜に限らず、世界もその文化があるそうですが、、、

「花を見せるときにお酒を飲む、しかも日本のお花見の場合、屋外て不特定多数の人が、賑やかにお酒を飲みますけども、、、こういう見方をするっていうのはなかなかないですね」


またここまで桜が重要視されるようになるまでには、いろいろな変遷があったそうですが、、

1つ大きな転換点は平安時代。それまで梅が主流だった観賞用の花に、桜が加わったことだそう。

「そもそも花見っていうのは、梅を使って3月3日の上巳の節句にお花見をするっていうのが、中国から伝わった文化から始まりまして。それが平安時代になると桜も使われるようになって。。。
またこの文化、奈良時代なんかは、貴族の上品ものだったわけなんですけど、だんだんと時代が変わって、江戸時代ぐらいなると庶民も参加するようなものにだんだん変化していったという感じですね。」

staff| 21:00 | カテゴリー:


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