2022年01月20日
タコの研究と、カブトガニへの愛
九州大学大学院・准教授の清野聡子さんをお迎えしています。
![]()
※リモートでのご出演です。
清野さんは、以前タコの研究をされていました。
タコの先祖は、アンモナイトなど、
強い殻を纏った生物であると言われています。
そこから、柔らかい体だけを残して進化したため、
”体の変化の面白さ” を感じている、と清野さん。
さらには、殻の代わりに 岩の間に入ったり、穴を掘るなど
孤独に過ごしながらも、仲間との関係性を図る社会性や行動、
擬態する能力など.... 生きる工夫にも面白い、とのこと。
実は、清野さんは、
『日本カブトガニを守る会』の会長を務めています!
カブトガニとの出会いは、子供の頃。
こんな生物が地球にいるのか、と衝撃を受けたのだそう。
清野「やっぱり、恐竜よりも前に地球に出現して、
まだ私たちの前にゴソゴソいるという、長い生命の歴史も驚きでした。
生きている化石、というのも興味深いし、
こういう形をしている、というのも面白いです。
もう1つは、今でこそ人類のこの時代は、異常な時代で
こんなの環境を変え、自分たちの生存も危うくしている
と議論されていて、地球でも新しい時代と言われていますけど...
カブトガニの保護の歴史では、もう半世紀以上前から語られています。
何億年も地球で生き残ってきた生物が、あっという間に減少し絶滅していく
というのは、いかに今が異常かと。」
カブトガニは、生物として面白いだけでなく、
環境問題におおいて、人類への警告をする生物です、
と教えてくださいました。
今夜の選曲:LOOK AROUND / SERGIO MENDES AND BRASIL '66




