2006年11月28日

【第69回】 「築地の朝めし」 築地インフォメーションカフェ&ワイン

 最近『ソトコト』の意味を聞かれることが少なくなった。創刊当時はソココトとか、コトソトってなんですかとか、ひどいもんだった。たまに今でもいるけどね、「いつも読んでいますソノコト」とか言ってくるヤツ。ソトコトの意味はご存知のとおり、アフリカのバンツー族の言葉で『木の下』。木の下には叡智が宿るっていう意味を込めて誌名としたんだよネ。
 先日ブータンの音楽家かなんかを取材した編集部のヤツから、ブータンでソトコトが知られているという報告を受けた。「ソトコトという雑誌からきました」とインタビューを始めようとすると、「なんでそんな雑誌を作るのか?」といきなり言われたそうだ。失礼なやつだよな。そいつが、なんで『ソトコト』を知っているのかと聞くと、ブータンの人はみんな知っているといったらしんだよ。ブータンで知られているはずがないと思い、どういう意味なんだとさらに聞くと、「ソトコトはブータン語でラフ(おおざっぱな)という意味だ」という答えが返って来たそうだ。“おおざっぱ”なんて笑っちゃうよな、まさに俺にぴったりな言葉だネ。アフリカとアジアで同じ言葉があるなんて、言葉は本当に面白いよな。世界は狭い。

【第69回】 「築地の朝めし」 築地インフォメーションカフェ&ワイン 
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ツナサンドとコーヒー
半年くらい前にできたお店。そんなにインフォーメーションはないけど、河岸のカレンダーなどが手に入る。

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