2024年09月15日

9月22日はブラジルとポルトガルへ/セルジオ・メンデスをしのんで

次週9月22日は、ブラジルとポルトガルへの音楽の旅にご案内します。

▼アフロ・ブラジル文化の故郷、バイーア州サルヴァドールで開催された日本文化フェスティヴァル

▼来日公演が目前!ジルベルト・ジルが、別れた奥様に捧げて作った名曲の歌詞をご紹介

▼9月6日、83歳で世を去ったレジェンド、セルジオ・メンデスをしのぶコーナー

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2024年09月15日

INDEX

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2024年09月15日

9月15日のゲスト:アナ・フランゴ・エレトリコ

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リオデジャネイロ生まれ、26歳。シンガー/ソングライターとして活躍、サード・アルバム<Me Chama de Gato Que Eu Sou Sua(ミ・シャマ・ヂ・ガト・キ・エウ・ソウ・スア)>が「2023年ブラジル・ディスク大賞」第1位を獲得。インディー・ポップ・シーンをリードしているブラジルZ世代のキーパーソン、アナ・フランゴ・エレトリコ(Ana Frango Elétrico)が8月に初来日。富山県・南砺で開催された「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2024」、その東京ラウンド「スキヤキトーキョー2024」に出演し、J-WAVEにも来てくれました。

「私の音楽は、時と共に変わってきています。ファースト・アルバムは、実験的でした。

 セカンド・アルバム<リトル・エレクトリック・チキン・ハート>では、チェンバー・ポップや、ドローリス・ドゥラン、ノーラ・ネイ、ジョニー・アルフといった人たちに代表される50年代のサンバ・カンソン、そして現代の音楽にも影響を与えている70年代の音楽などをミックスした、サウンド・エクスペリエンスを行ないました。
 今、名前をあげた音楽は、私が日常的に聴いているものではなく、調査・研究した音楽でした。

 昨年のアルバム<ミ・シャマ・ヂ・ガト・キ・エウ・ソウ・スア>にも、実験的な面があります。70年代の音楽の音色、80年代の音楽のテクノロジーなどをミックスして、ポップスやロックなど、私がふだんから聴いてきた音楽の要素を取り入れました。マイケル・ジャクソン、アース・ウインド&ファイアー、マドンナ、ブラジルのチン・マイア、カシアーノなどの音楽です。

 これからも新しい実験を続けていきますので、次のアルバムでは、また別の歴史が生まれることでしょう」。

アナ・フランゴ・エレトリコは、20代の前半からプロデューサーとしても活動してきました。

サンパウロのアーティスト、ソフィア・シャブラウのグループのファースト・アルバム、そして「2022年ブラジル・ディスク大賞」で1位を獲得したバーラ・デゼージョのアルバム「SIM SIM SIM」で、共同プロデューサーと音楽監督をつとめました。

バーラ・デゼージョのメンバーでもある、ドラ・モレレンバウムのアルバムもプロデュース。このアルバムは10月にリリースされます。

そして最近、プロデュースを終えたのが、リオのアーティスト、ネグロ・レオのアルバム。アナは「素晴らしい音楽家で、強力にレコメンドします」とコメントしていました。

「リオデジャネイロは、とても巨大で複雑な都市で、リオの中に複数のリオがあります。私やバーラ・デゼージョのメンバーが育ったゾナ・スル(南部の海岸に近い地域)は、特別なエリアです。他にもリオの全てのエリアに、サンバからラップまで、様々な音楽のムーヴメントがあります。
 
 ここで何人か、注目のアーティストの名前をあげましょう。

 ジョカ。ヴィートル・ミラグリス。ダダ・ジョアンジーニョ。ラリーニャ。アンチコンスタンチーノ。マウイー。

 こういった音楽家たちが、リオの様々なエリアから登場しています」。

アナはホームタウン、リオデジャネイロの音楽シーンについて、このように話してくれました。

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アナ・フランゴ・エレトリコがスタジオライヴで歌った曲は「Chocolate(チョコレート)」。セカンド・アルバムに入っているオリジナル曲でした。

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2024年8月27日「スキヤキトーキョー2024」でのライヴ。超満員のオーディエンスを熱狂させるパフォーマンスでした。

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「Me Chama de Gato Que Eu Sou Sua(ミ・シャマ・ヂ・ガト・キ・エウ・ソウ・スア)」
「2023年ブラジル・ディスク大賞」第1位

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2024年09月15日

10月来日 ジョイス・モレーノ

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ジョイス・モレーノ(Joyce Moreno)

2024年10月17日(木)
@COTTON CLUB
[1st] open 5:00pm / start 6:00pm
[2nd] open 7:45pm / start 8:30pm
MEMBER / Joyce Moreno (vo,g) Tutty Moreno (ds) Rodolfo Stroeter (b) Helio Alves (p)
MORE INFO

ジョイス・モレーノ (Joyce Moreno)
with special guest エドマール・カスタネーダ(Edmar Castaneda)

2024年10月19日(土)20日(日)
@BLUE NOTE TOKYO
[1st] Open 3:30pm / Start 4:30pm 
[2nd] Open 6:30pm / Start 7:30pm
MEMBER / Joyce Moreno (vo,g) Tutty Moreno (ds) Rodolfo Stroeter (b) Helio Alves (p)
Special Guest / Edmar Castaneda (harp)
MORE INFO

今年も来日!ジョイス・モレーノ。公私にわたるパートナーのトゥッチ・モレーノ(ドラムス)などのレギュラー・バンドとCOTTON CLUBに出演します。

BLUE NOTE TOKYOでのライヴでは、上原ひろみやゴンサロ・ルバルカバらと共演してきたコロンビア人のハープ奏者、エドマール・カスタネーダと世界初共演も!

Sambaqui Jazz Trio
feat. Tutty Moreno, Helio Alves & Rodolfo Stroeter

2024年10月15日(火)
@BLUE NOTE PLACE
Open 18:00 / LIVE 19:00〜19:30 & 20:15〜20:45(入れ替えなし)
MORE INFO

ジョイスのバンドメンバーによるサンバ・ジャズのトリオが、昨年に続いて恵比寿BLUE NOTE PLACEに登場!

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2024年09月08日

ブラジルのギタリスト、ジョアン・カマレロ 10月に来日

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ジョアン・カマレロ 笹久保伸 コンサート
João Camarero Live in Japan

2024年10月22日(火)18:00開場 / 18:30開演
@白寿ホール(渋谷区富ケ谷1-37-5 白寿生科学研究所 本社ビル7F)
出演:ジョアン・カマレロ、笹久保伸
料金:6.500円(全席指定)
MORE INFO

ジョアン・カマレロはブラジルのガット・ギタリスト。ブラジルの伝統的なインストゥルメンタル・ミュージック、ショーロを中心に演奏します。2015年、25歳の時に先輩のギタリスト、ジョアン・リラとのデュオで初めて来日し「サウージ!サウダージ」にゲスト出演。スタジオライヴで演奏してくれました。10月に2度目の来日公演を、ソロで行ないます。

ブラジルなど南米の音楽家とも共演している日本のギタリスト、笹久保伸がゲスト・アクトをつとめます。

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2024年08月25日

10月来日 アマーロ・フレイタス

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AMARO FREITAS Y'Y
アマーロ・フレイタス Y'Y

2024年10月25日(金)26日(土)27日(日) @BLUE NOTE TOKYO

10/25 (fri)
[1st] Open 5:00pm Start 6:00pm 
[2nd] Open7:45pm Start 8:30pm

10.26 (sat) 27 (sun)
[1st] Open3:30pm Start 4:30pm 
[2nd ]Open6:30pm Start7:30pm

MORE INFO

ブラジル北東部の中心都市レシーフェ出身のピアニスト/作曲家、アマーロ・フレイタス。アフロ・ブラジル音楽とジャズなどをミックス、独創的なピアノのタッチで演奏します。

アマゾンのマナウスでの経験をもとに作った2024年ニューアルバム「Y'Y(イーエーイーエー)」を引っ提げ、昨年以来通算3度目の来日となる今回は初めて、自分のバンドによるワンマン・ライヴが実現!

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「Y'Y(イーエーイーエー)」

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2024年07月21日

11/2&3「FESTIVAL de FRUE 2024」オ・テルノ、ブルーノ・ベルリ、アマーロ・フレイタスが出演!(追記あり)

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FESTIVAL de FRUE 2024

2024年11月2日(土)3日(日)
@静岡県掛川市 つま恋リゾート 彩の郷(つまごいリゾート さいのさと)
OFFICIAL SITE

2017年にスタートして毎年11月に開催されている<魂が震える>フェスティヴァル「フルー」。
2024年はブラジルから3組が出演します。

★オ・テルノ(O Terno)

11月2日(土)出演

昨年、初来日して「FESTIVAL de FRUE 2023」にソロで出演したシンガー・ソングライター/ギタリスト/ピアニスト、チン・ベルナルデスを軸とするインディー・ロック・トリオ。2019年のアルバム「アトラス・アレン(atrás além)」(「2019年ブラジル・ディスク大賞」第9位)には坂本慎太郎と共演した曲もありました。

2024年11月で活動休止を発表。まさに最初で最後の来日となります。

オ・テルノの東京公演も決定!詳細はこの記事の下に!

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★ブルーノ・ベルリ(Bruno Berle)

11月3日(日)出演

ブラジル北東部アラゴアス州出身、現在はサンパウロが拠点、新感覚のシンガー・ソングライター。今年、セカンドアルバム『No Reino Dos Afetos 2』(下の下の写真左)をリリースしました。共同制作者でもあるBatata Boyと共に来日します。

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★アマーロ・フレイタス

11月2日(土)出演

ブラジル北東部レシーフェ出身のピアニスト/作曲家が、2023年7月に初来日して「FRUEZINHO 2023」に出演して以来、通算3度目の来日。ブルーノート東京でのライヴに続いて「FRUE」にも出演します。

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オ・テルノの東京公演も決定!

11月5日(火) OPEN 17:30・START 18:30
@ 渋谷 WWW X
(渋谷区宇田川町13−17 ライズビル 2F)
出演 / Sam Wilkes & Sam Gendel、O Terno
チケット / 前売:10,000円(別途1D) 当日:11,000円(別途1D)
MORE INFO

Sam Wilkes & Sam Gendelとの2マン・ライヴ。オ・テルノはFRUEでのステージより長い、約2時間のライヴ・パフォーマンスを予定しています。この後、活動休止するオ・テルノ、東京でのファースト&ファイナル・ライヴ!

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2024年07月21日

「島袋道浩(SHIMABUKU):音楽が聞こえてきた」9月23日まで開催中

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島袋道浩:音楽が聞こえてきた
SHIMABUKU:I Hear Music

2024年7月4日[木]〜9月23日[月・祝]11:00-19:00
休館日 / 月曜
 (8/12、9/16、9/23は祝日のためオープンし、翌日火曜日が休み)
会場 / BankART Station
 みなとみらい線「新高島駅」改札上 地下1F(東横線直通、横浜駅の次の駅)
料金 / 一般1,000円、大学生・高校生500円
 (中学生以下、及び障がい者手帳をお持ちの方と付き添い1名 無料、後日再入場500円)
MORE INFO
SHIMABUKU 公式サイト

90年代から世界を舞台に活動してきた日本の美術家、島袋道浩(SHIMABUKU)の個展「音楽が聞こえてきた」。

音楽がキーワードになった、映像を中心とする展覧会で、ブラジルの音楽家とコラボレートした映像もいくつか見ることができます。

キューバのサンバ」(日本初公開)

キューバで撮影した、天井から落ちる水滴が床に置いた缶に落ちて響く音と映像を、ブラジルの音楽家カシン(Kassin)と、ブラジルとの縁も深いアメリカ人のアート・リンゼイが見て、即興で演奏するコラボ映像

ヘペンチスタのペレイラ・イ・ソンニャドールにタコの作品のリミックスをお願いした」(2006年)

サンパウロの街角で吟遊詩人のコンビが、海に繰り出し小舟に乗ってタコを釣っているSHIMABUKUの映像を見ながら、即興の掛け合い、ストーリーを付けて歌う作品


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2024年06月16日

9月来日 ジルベルト・ジル(東京公演はチケット完売)

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ジルベルト・ジル Aquele Abraço Japan Tour 2024

9月27日(金) 東京:めぐろパーシモンホール 大ホール(東横線・都立大学)
17:30 open 18:30 start
チケット/SS席:14,000円 S席:11,000円 A席:8,000円 B席:5,000円完売御礼
※未就学児入場不可

MORE INFO(公式サイト)
企画・制作:一般社団法人スキヤキ・オフィス/ノーヴァスアクシス
後援:駐日ブラジル大使館
協力:RYU/東京音研
東京公演主催:一般社団法人スキヤキ・オフィス/ノーヴァスアクシス/株式会社サンライズプロモーション東京

6月26日、82歳を迎えるブラジル音楽のカリスマ、ジルベルト・ジルが16年ぶりに来日!

バイーア生まれのジルベルト・ジルは10代の半ば、ジョアン・ジルベルトの音楽を聴いて衝撃を受け、大学の同級生だったカエターノ・ヴェローゾなどと一緒に、トロピカリズモと称する新時代の音楽ムーヴメントをリードしました。

ジョアンの影響からスタートして、バイーアのアフロ・ブラジル音楽、ファンク、ソウル、レゲエなどもミックスし、スケールの大きな音楽をクリエイトしています。
ベン・ジル(ギター)をはじめ、息子、孫との5人編成のファミリー・バンドで来日します。

[追記] 9月27日の東京公演はチケット完売となりました。
下記の2公演はチケット発売中です。

*9月26日(木) 京都公演
《KYOTOPHONIE2024 AUTUMN EDITION》
@ロームシアター京都 メインホール
18:00 open 19:00 start
チケット/VIP席:20,000円 SS席:15,000円 S席:12,000円 A席:8,000円 B席:5,000円
MORE INFO(KYOTOPHONIE公式サイト)

*9月29日(日)高崎公演
《第35回 高崎音楽祭》
@高崎芸術劇場 大劇場
17:00 open 18:00 start
チケット/S席:8,000円 A席:6,000円
MORE INFO(高崎音楽祭公式サイト内)

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2024年04月21日

4月22日刊行「ジョアン・ジルベルト読本」

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レコードコレクターズ増刊
ジョアン・ジルベルト読本
監修:中原仁

株式会社ミュージックマガジン
定価 2,970円(本体2,700円)
A5判208ページ[雑誌19638-5]
刊行 2024年4月22日
MORE INFO
AMAZON


ボサノヴァの原点にして頂点──ジョアン・ジルベルト、その真髄に迫る

“ボサノヴァの法王”、ジョアン・ジルベルトの魅力を掘り下げるガイドブック。没後に公開された音源などの新情報を網羅しつつ、曲・声・演奏・音響・詩などをテーマにした記事を軸にその軌跡をたどります。ライヴでのみ披露された曲などを含む全曲解説つき。

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2023年12月31日

発表!「2023年ブラジル・ディスク大賞」

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J-WAVE [NX NIPPON EXPRESS SAÚDE! SAUDADE...] が世界の音楽情報誌「e-magazine LATINA」と共同主催、28回目を迎えたブラジリアン・ミュージックの年間アルバム・ベストテン「2023年ブラジル・ディスク大賞」。リスナーの皆様からの投票(総数3,064通/前年比+131)をもとに、2023年の結果が決定しました。

【追記】文末に音楽関係者投票部門のベストテンをアップしました(2024/1/5)

1位
アナ・フランゴ・エレトリコ
「ミ・シャマ・ヂ・ガト・キ・エウ・ソウ・スア」 
Ana Frango Elétrico / Me chama de gato que eu sou sua(198票)

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27歳リオ生まれ。「2022年ブラジル・ディスク大賞」第1位のバーラ・デゼージョ「SIM SIM SIM」の共同プロデューサーもつとめたシンガー・ソングライター、アナ・フランゴ・エレトリコは、ブラジルZ世代のキーパーソン。「Little Electric Chicken Heart」に続くサード・アルバムで、70〜80年代のソウル、ファンク、ディスコ・サウンドを軸に、歌詞にはクィアの視点を反映している。CD、LPも発売中でアート・ディレクションも自ら行なったマルチな才女。

【投票コメント】
「踊りたくなったり、キュンとなったり。知的で奔放でユーモアもあり。振り回される喜びと、仲間と作る音楽の楽しさが詰まった快作です」(男性)

「今年は、アナ・フランゴ・エレトリコの新作が、個人的ベストでした。去年のブラジル・ディスク大賞を受賞したバーラ・デゼージョのプロデュースも行なった彼女が、世界中の様々なエッセンスを取り入れたダンス・ミュージックを世に放った功績は大きいと思います」(男性)

「音楽研究者のような方ですよね。常に過去の音楽を学びながら、咀嚼し、現代的な解釈を含み込んだものを、自分の作品の内部に練りこんでいる。そんな佇まいが、音楽からも感じ取ることができて、好きなのかもしれません」(女性)

2位
ベベウ・ジルベルト「ジョアン」
Bebel Gilbero / João(182票)

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ベベウ・ジルベルトが亡父ジョアン・ジルベルトのレパートリーを歌ったアルバムで「Em México」(70年)「João Gilberto」(73年。通称 “ホワイト・アルバム”)「Amoroso」(77年)など、父と暮らしていた少女時代のアルバムの曲が中心。

【投票コメント】
「何より、ジャケットの “親子の写真” に、目を奪われました。愛娘への、そして大好きなパパへの愛が溢れていて、胸が熱くなりましたお父様の楽曲を娘さんが情感こめて歌っていて、お父様の歌とはまた少し違ったテイストに仕上がっており、何度聴いても飽きることはありません」(女性)

3位
フーベル「アス・パラーヴラス、vol.1 & 2」
Rubel / As palavras,vol.1&2(165票)

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ブラジル新世代を代表するシンガー・ソングライター、フーべルの「Casas」(「2018年ブラジル・ディスク大賞」一般10位、関係者1位)以来の新作は、ブラジル文学や歌詞などの言葉(palavras)を研究し、サウンド面ではサンバ、フォホーからファンキまで再構築。ゲストもバーラ・デゼージョ、リニケル、ルエジ・ルナ、チン・ベルナルデスからミルトン・ナシメントまで多彩。

【投票コメント】
「歌声にも、ゆとりと深みが滲み出て、他のアーティストと比べてフーベルは頭ひとつ抜き出ている。この作品は、そんな彼のスケールの大きさを感じさせる」(男性)

4位
マリア・ルイーザ・ジョビン「アズール」
Maria Luiza Jobim / Azul (157票)

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アントニオ・カルロス・ジョビンの末娘、マリア・ルイーザ・ジョビンのセカンドは、アルベルト・コンチネンチーノとの共同プロデュースによるオーガニック・ポップ。アドリアーナ・カルカニョット、アルナルド・アントゥニスとの共演から、小野リサと日本語でデュエットした「涙そうそう」まで。

【投票コメント】
「海辺を舞台にした、キレイな映画の挿入歌みたいな世界で、ウットリ。すごくよい意味での、良家の子女らしい、穏やかさや平和さが心に沁みます」(男性)

5位
ジョアン・ジルベルト
「アオ・ヴィーヴォ・ノ・セスキ1998」
João Gilberto / Ao vivo no SESC 1998(152票

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1998年、サンパウロの劇場、SESC(セスキ)で行なったコンサートの音源が、25年の歳月を経て初めて世に出た。ジョアンの没後、続々とサブスクでリリースされた未発表ライヴ音源の中には音質が粗悪なものが多いが、これは素晴らしい音質。

【投票コメント】
「ジョアンの声もギターも、そして録音も素晴らしく、目の前で歌ってくれているような気分になります」(男性)

「発売された頃は、一日中、リピートして聴いていました。私にとって、ジョアン・ジルベルトの歌声は、唯一無二なのです」(女性)

6位
ホベルタ・サー「サンバサー」
Roberta Sá / Sambasá(133票)

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「2022年ブラジル・ディスク大賞」2位の「Sambas & Bossas」はデビュー当時の2004年にサンバやボサノヴァを歌った幻の企画盤の発掘だったが、これは正真正銘、最新録音のサンバ・アルバム。ホベルタ・サーは新作リリースのたびにランクインしており、人気が根強い。

【投票コメント】
「人の心を明るくしてくれる、天性の歌声が最高です」(男性)

7位
ゼー・イバーハ「マルケス、256」
Zé Ibarra / Marques,256.(125票)

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バーラ・デゼージョのメンバー、ゼー・イバーハが盟友ルーカス・ヌネスと共同プロデュース。自宅マンションの内階段室で、ギター(一部ピアノ)の弾き語りで録音した、完全ソロの初リーダー作。美しい歌声が映え、選曲も興味深い。

【投票コメント】
「バーラ・デゼージョで彼の声を聴いてから魅了されています。彼の声をシンプルに存分に楽しめる、静かな夜にぴったりのアルバムだと思います」(女性)

8位
エヂ・モッタ「ビハインド・ザ・ティー・クロニクルズ」
Ed Motta / Behind the tea chronicles(114票)

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「AOR」(「2013年ブラジル・ディスク大賞」4位)のヒットで日本でのファン層を広げたグルーヴ・マスター、エヂ・モッタがソウル、ファンク、ジャズ、AOR、映画音楽などをミックス。オリジナル曲を全て英語で歌った。

【投票コメント】
「ふくよかな歌声が素敵で、インパクトのあるルックスも、可愛く見えてしまいます」(女性)

9位 
ルイーザ・ソンザ「エスカーンダロ・インチモ」 
Luísa Sonza / Escândalo íntimo(97票)

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25歳の大人気ポップ・シンガー、ルイーザ・ソンザのメガ・ヒット作。60年代以降のブラジル音楽もリファレンスしており、ボサノヴァ風の曲「Chico」はサブスクで記録的な再生回数となった。

【投票コメント】
「ビジュアル先行に見られてますが、彼女の世界観、アーティストとしての魅力を存分に発揮したアルバムです」(男性)

10位
ヴァネッサ・モレーノ「ソラール」
Vanessa Moreno / Solar(94票)

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サンパウロの実力派シンガー・ソングライターが「Sentido」(2021年4位)、サロマォン・ソアレスとのデュオ作(2022年4位)に続き3作品・3年連続でランクイン。

【投票コメント】
「歌が上手くアルバムにもハズレなし。来日してほしい方です」(男性)

【e-magazine LATINA主催・音楽関係者部門】

1位 アナ・フランゴ・エレトリコ
  「ミ・シャマ・ヂ・ガト・キ・エウ・ソウ・スア」
   Ana Frango Elétrico
    / Me chama de gato que eu sou sua(88点)
2位 フーベル「アス・パラーヴラス、vol.1 & 2」
   Rubel / As palavas. vol.1&2 (73点)
3位 ヴァネッサ・モレーノ「ソラール」
   Vanessa Moreno / Solar(43点)
4位 ナラ・ピニェイロ「テンポ・ヂ・ヴェンダーヴァル」
   Nara Pinheiro / Tempo de Vendaval (31点)
5位 フッソ・パサプッソ、アントニオ・カルロス&ジョカフィ
  「アルト・ダ・マラヴィーリャ」
   Russo Passapusso, Antonio Carlos & Jocafi
    / Alto da maravilha(30点)
5位 ゼー・イバーハ「マルケス,256」
   Zé Ibarra / Marques,256. (30点)
7位 マリア・ルイザ・ジョビン「アズール」
   Maria Luiza Jobim / Azul(28点)
8位 レオ・ミデア「ジェンチ」
   Leo Middea / Gente (25点)
9位 ジュリア・メストリ「アヘピアーダ」
   Julia Mestre / Arrepiada(24点)
10位 エルザ・ソアレス「ノ・テンポ・ダ・イントレランシア」
   Elza Soares / No tempo da intolerância (22点)

関係者投票の詳細はe-magazine LATINA
関係者投票に参加した「サウージ!サウダージ」ディレクター中原仁のベストテン(解説コメントつき)

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2018年10月07日

2018年10月からのオープニング・テーマ曲

2018年10月、放送30周年を機に番組のオープニング・テーマ曲が新しくなりました。

★オープニング・テーマ曲
「Sunflower("J"inga)/ Saigenji
 作曲:Saigenji
 CD「Compass」(Happiness Records HRBR-013) 2018年11月21日発売
 CDに収録されるヴァージョンとは若干ミックスが異なります。

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2018年09月23日

9/19に2枚発売!30周年記念CD「SAÚDE!SAUDADE...30+beyond」

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このCDには、朝でも昼でも夜でも不思議と日常に溶け込んでくれる魅力的なリズムがたくさん詰まっています。
そんなサウージ!サウダージ...の旅へ一緒に出掛けましょう!
滝川クリステル(J-WAVE NIPPON EXPRESS SAÚDE! SAUDADE... ナヴィゲーター)

番組の放送30周年を記念して、30年間のブラジル音楽をセレクトした番組発のコンピレーションCD「SAÚDE! SAUDADE...30+beyond」が9月19日、ソニーミュージック、ユニバーサル ミュージックから2枚同時に発売!

ソニーミュージック編は、前半に現代のブラジリアン・ポップスをリードするスターたちの楽曲を、後半にボサノヴァ・テイストの楽曲をセレクトしました。前半は "サウージ!"、後半が "サウダージ"、といった構成です。

ユニバーサル ミュージック編は、番組でのオンエア回数が最も多い二大アーティスト、カエターノ・ヴェローゾとマリーザ・モンチの楽曲を軸に、アーバン・ポップス、ボサノヴァ、サンバ、ブラジル各地の音楽をセレクトしました。

2枚共に、番組のオープニング・テーマ曲を15年にわたって担当しているSaigenji(vo,gt)による、J-WAVEジングルの最新ヴァージョンも収録しています。

このコンピレーションCDで、音楽大国ブラジルへの旅に!

★「SAÚDE! SAUDADE...30+beyond」
 ソニーミュージック編 SICP-31183
 ユニバーサル ミュージック編 UCCU-1582
 定価(2枚とも)2,000円+税
 2018年9月19日発売
 選曲・解説:中原仁

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<収録曲:ソニーミュージック編>
01. J-WAVE Jingle / Saigenji
02. Não Me Deixe Só / Vanessa da Mata
  ナォン・ミ・デイシ・ソー / ヴァネッサ・ダ・マタ
03. Vai e Vem / Mallu Magalhães
  ヴァイ・イ・ヴェン / マルー・マガリャエス
04. À Procura da Batida Perfeita / Marcelo D2
  ア・プロクーラ・ダ・バチーダ・ペルフェイタ(完璧なバチーダを求めて)
   / マルセロ・デードイス
05. O Vento / Los Hermanos
  オ・ヴェント / ロス・エルマーノス
06. A Vida Não Tá Fácil pra Ninguém
  ア・ヴィダ・ナォン・タ・ファッシル・プラ・ニンゲン
   / ジョタ・クエスチ feat. ナイル・ロジャース
07. Deliciosamente / Fernanda Abreu
  デリシオーザメンチ / フェルナンダ・アブレウ
08. Conbustível / Ana Carolina
  コンブスチーヴェル / アナ・カロリーナ
09. Aviso aos Navegantes / Lulu Santos
  アヴィーゾ・アオス・ナヴェガンチス / ルル・サントス
10. Esqueci Como Namora / Nego do Borel feat.Maiara & Maraisa
  エスケシー・コモ・ナモーラ / ネゴ・ド・ボレウ feat. マイアラ&マライザ
11. Ligia / Arto Lindsay
  リジア / アート・リンゼイ
12. Coração Vagabundo / Toots Thielemans with Caetano Veloso
  移り気な心(コラサォン・ヴァガブンド)
   / トゥーツ・シールマンス with カエターノ・ヴェローゾ
13. Yarabela / Joyce feat. Toninho Horta
  ヤラベーラ / ジョイス feat. トニーニョ・オルタ
14. Saudade Vem Correndo / Bebel Gilberto
  サウダージ・ヴェン・コヘンド(思い出は駆け足で) / ベベウ・ジルベルト
15. Minha Saudade / Lisa Ono
  私のサウダージ / 小野リサ
16. Maracangalha / Mario Adnet with Antonio Carlos Jobim
  マラカンガーリャ / マリオ・アジネー with アントニオ・カルロス・ジョビン
17. Coisa Feita / Toots Thielemans with João Bosco
  コイザ・フェイタ / トゥーツ・シールマンス with ジョアン・ボスコ
18. Eu Sambo Mesmo / Rosa Passos
  僕のサンバ(エウ・サンボ・メズモ) / ホーザ・パッソス
19. A Felicidade / Quarteto Em Cy
  フェリシダージ /クアルテート・エン・シー
20. E Vamos Lá / Joyce feat.Ana Martins & João Donato
  イ・ヴァモス・ラ / ジョイス feat. アナ・マルチンス & ジョアン・ドナート
21. Canja Caseira / Choro Club
  カンジャ・カゼイラ / ショーロ・クラブ 
  *2000〜2003年 番組オープニングテーマ曲

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<収録曲:ユニバーサル ミュージック編>
01. J-WAVE Jingle / Saigenji
02. Os Passistas / Caetano Veloso
  オス・パシスタス / カエターノ・ヴェローゾ
03. Amor I Love You / Marisa Monte
  アモール、アイ・ラヴ・ユー / マリーザ・モンチ
04. Bim Bom / Bebel Gilberto
  ビン・ボン / ベベウ・ジルベルト
05. Só Danço Samba / Lisa Ono
  ソ・ダンソ・サンバ / 小野リサ
06. Samba de uma Nota Só / Eliane Elias
  ワン・ノート・サンバ / イリアーヌ
07. Canção Que Vem / Celso Fonseca
  カンサォン・キ・ヴェン / セルソ・フォンセカ
08. Selva de Pedra / Marcos Valle
  セウヴァ・ヂ・ペドラ / マルコス・ヴァーリ
09. Que Nem Maré / Jorge Vercilo
  キ・ネン・マレー / ジョルジ・ヴェルシーロ
10. Verdadeiro Carnaval / Ivete Sangalo
  ヴェルダデイロ・カルナヴァル / イヴェッチ・サンガーロ
11. Beija-Flor / Timbalada
  ベイジャ・フロール / チンバラーダ
12. Maracatu Atomico / Sergio Mendes feat. Seu Jorge
  マラカトゥ・アトミコ / セルジオ・メンデス feat. セウ・ジョルジ
13. A Cor Amarela / Caetano Veloso
  ア・コール・アマレーラ / カエターノ・ヴェローゾ
14. Você Vai Estar Na Minha / Negra Li
  ヴォセ・ヴァイ・エスタール・ナ・ミーニャ / ネグラ・リー
15. Infinito Particular / Marisa Monte
  インフィニート・パルチクラール / マリーザ・モンチ
16. Bossa Negra / Diogo Nogueira + Hamilton de Holanda
  ボッサ・ネグラ / ヂオゴ・ノゲイラ&アミルトン・ヂ・オランダ
17. Sai Dessa / Luciana Souza
  サイ・デッサ / ルシアーナ・ソウザ
18. Gema / Teresa Cristina e Grupo Semente
  ジェマ / テレーザ・クリスチーナ&グルーポ・セメンチ
19.Este Amor / Caetano Veloso
  エスチ・アモール / カエターノ・ヴェローゾ
20. Te Ver / Lô Borges
  チ・ヴェール / ロー・ボルジス
21. Mountain Flight / Toninho Horta
  マウンテン・フライト / トニーニョ・オルタ 
  *1988年〜1990年 初代番組オープニングテーマ曲

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