2024年11月24日

11月24日のゲスト:ジョアン・カマレロ

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ガット・ギター奏者、ジョアン・カマレロ(João Camarero)は今年、34歳。ブラジルの伝統的なインストゥルメンタル・ミュージック、ショーロを中心に、サンバからクラシックまで様々な音楽を演奏しています。

2015年、25歳の時に初めて来日。番組にもゲスト出演し、先輩のギタリスト、ジョアン・リラとのデュオで生演奏してくれました。

その後、ブラジルの新世代を代表するギタリストに成長。2024年10月、9年ぶりに来日して、ギター・ソロのコンサートを行ないました。

「近年の私は、ソロ・ギタリストの活動を中心に行なっています。ソロ・アルバムを録音し、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、クリストーヴァン・バストス、偉大なクラシック・ギタリスト、セルジオ・アサーヂなどの作品を演奏しました。また、クラシックを演奏するエイトール・ヴィラ・ロボスのオーケストラと共演しました。ブラジリアン・ギターという名の、川の中を泳いでいるような感覚をおぼえます。

 ブラジルのギター音楽には、独特の美学があります。クラシック・ギターの、美しいテクニック、音の響き。ポピュラー音楽の、スイングやバランスの感覚。さまざまな小舟が、さまざまな港に着く。そんな例えができるかもしれません」

「私は、ソリストとしての活動と並行して、ギターで伴奏する音楽家としても活動しています。そのことに愛情を感じ、多くの音楽家と共演してきました。

 日本に出発する前日には、マリア・ベターニア、アライヂ・コスタ、この2人の歌手と私のギターでレコーディングしました。

 そのほか、パウラ・モレレンバウム、ネイ・マトグロッソ、カエターノ・ヴェローゾ、ドリ・カイミ、パウリーニョ・ダ・ヴィオラ。こういった素晴らしい音楽家と共演してきました。

 ブラジル音楽の中で、ギターの伴奏は、他の国の音楽とは違う、独自のものです。

 私のキャリアは、ショーロを演奏するグループのメンバーとしてスタートし、サンバの歌手の伴奏も、行なってきました。最近は、ソロのギタリストとしての活動が中心ですが、他の音楽家、ソリスト、歌手との共演をやめることは、決してありません」

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スタジオライヴで生演奏した曲は「Caminho do sertão(カミーニョ・ド・セルタォン)」19世紀末に生まれたブラジルのギター音楽のパイオニア、ジョアン・ペルナンブーコの作品でした。

staff| 17:51 | カテゴリー:GUEST


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