2024年12月08日

12月8日のゲスト:チン・ベルナルデス

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チン・ベルナルデス(Tim Bernardes)はサンパウロ生まれ、33歳。音楽家マウリシオ・ペソーアの息子です。

10代で3人編成のロックバンド、オ・テルノ(O Terno)を結成。2017年、ファースト・ソロ・アルバム「ヘコメサール(Recomeçar)」を、2022年、セカンド・ソロ・アルバム「ミル・コイザス・インヴィジーヴェイス(Mil Coisas Invisíveis)」を発表しました。

2023年、ソロで初めて来日して「FESTIVAL de FRUE 2023」に出演。2024年11月、オ・テルノで来日。「FESTIVAL de FRUE 2024」に出演しました。

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「私が最初に手にした楽器は、ギターでした。6歳でギターを学び、大学でもギターを専攻しました。ブラジルの60年代のサイケデリック・ロックが大好きだったので、オ・テルノを結成した頃の私は、何よりもまずロック・ギタリストでした。

 その後、最近は、シンガー・ソングライターのキャラクターが強くなってきています。

 好きなギタリストは、ムタンチスのセルヂオ・ヂアス。そして、ガル・コスタ、ジルベルト・ジル、カエターノ・ヴェローゾなどと共演した、ラニー・ゴルヂン。この2人は、60年代のブラジルを代表するギタリストです。

 海外では、クリームのメンバーだった頃の、エリック・クラプトン。ジョン・レノンのギターの、生々しい弾き方も好きでした。そして、フランク・ザッパ。こういった、エレキ・ギタリストが大好きでした」

現在、好きな音楽家として最初に名前を挙げたのが、アナ・フランゴ・エレトリコ。ゼー・イバーハ。ドラ・モレレンバウム。奇しくもこの3人は、今年、来日して番組にゲスト出演してくれました。

次に挙げたのが、弟のシコ・ベルナルデス。アメリカで活動しているブラジル人、ホドリゴ・アマランチ。

海外の音楽家では、デヴェンドラ・バンハート。ダーティー・プロジェクターズの、デイヴ・ロングストレス。アメリカ・ツアーでチン・ベルナルデスがオープニング・アクトをつとめたバンド、フリート・フォクシーズ。そしてジェシカ・プラット。こういった人たちの名前を、あげてくれました。

チン・ベルナルデスは、フリート・フォクシーズのほか、アメリカのジャズバンド、バッドバッドノットグッド、イギリスとブラジルのダブル・アイデンティティのシンガー・ソングライター、リアナ・フローレスとも共演しています。

2017年、ドイツで行なわれたフェスティヴァルに、オ・テルノと坂本慎太郎さんが出演して両者が知り合い、チン・ベルナルデスは坂本さんにオ・テルノのアルバム「アトラス/アレン」へのゲスト参加を依頼しました。その中の曲「ヴォルタ・イ・メイア(Volta e meia)」で坂本さんが詩の朗読を行なっています。

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「FESTIVAL de FRUE 2024」に、オ・テルノと坂本慎太郎さんが出演。オ・テルノのステージで、この曲に坂本さんが飛び入りで参加し、オーディエンスから大喝采を浴びていました。

「シンタローは、とてつもなく素晴らしいです。今年のフェスティバルの中で、いちばん好きだったのが、シンタローのライヴでした。バンドも素晴らしく、必要最小限の音数で演奏する知恵を、備えていました。例えるなら、坐禅のような、、、"坐禅ロック"。そう言えるでしょう」

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スタジオライヴで歌ったのは、ファースト・ソロアルバム「ヘコメサール」で発表した曲「エラ・オ・フィン(Era o Fim)」。その前のサウンドチェック中、ギターを弾きながら口ずさんだ曲は、はっぴいえんどの「風をあつめて」。チン・ベルナルデスは、細野晴臣さんの音楽も大好きと言ってました。

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「Recomeçar」Tim Bernardes

staff| 17:53 | カテゴリー:GUEST


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