2024年09月15日
9月15日のゲスト:アナ・フランゴ・エレトリコ
リオデジャネイロ生まれ、26歳。シンガー/ソングライターとして活躍、サード・アルバム<Me Chama de Gato Que Eu Sou Sua(ミ・シャマ・ヂ・ガト・キ・エウ・ソウ・スア)>が「2023年ブラジル・ディスク大賞」第1位を獲得。インディー・ポップ・シーンをリードしているブラジルZ世代のキーパーソン、アナ・フランゴ・エレトリコ(Ana Frango Elétrico)が8月に初来日。富山県・南砺で開催された「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2024」、その東京ラウンド「スキヤキトーキョー2024」に出演し、J-WAVEにも来てくれました。
「私の音楽は、時と共に変わってきています。ファースト・アルバムは、実験的でした。
セカンド・アルバム<リトル・エレクトリック・チキン・ハート>では、チェンバー・ポップや、ドローリス・ドゥラン、ノーラ・ネイ、ジョニー・アルフといった人たちに代表される50年代のサンバ・カンソン、そして現代の音楽にも影響を与えている70年代の音楽などをミックスした、サウンド・エクスペリエンスを行ないました。
今、名前をあげた音楽は、私が日常的に聴いているものではなく、調査・研究した音楽でした。
昨年のアルバム<ミ・シャマ・ヂ・ガト・キ・エウ・ソウ・スア>にも、実験的な面があります。70年代の音楽の音色、80年代の音楽のテクノロジーなどをミックスして、ポップスやロックなど、私がふだんから聴いてきた音楽の要素を取り入れました。マイケル・ジャクソン、アース・ウインド&ファイアー、マドンナ、ブラジルのチン・マイア、カシアーノなどの音楽です。
これからも新しい実験を続けていきますので、次のアルバムでは、また別の歴史が生まれることでしょう」。
アナ・フランゴ・エレトリコは、20代の前半からプロデューサーとしても活動してきました。
サンパウロのアーティスト、ソフィア・シャブラウのグループのファースト・アルバム、そして「2022年ブラジル・ディスク大賞」で1位を獲得したバーラ・デゼージョのアルバム「SIM SIM SIM」で、共同プロデューサーと音楽監督をつとめました。
バーラ・デゼージョのメンバーでもある、ドラ・モレレンバウムのアルバムもプロデュース。このアルバムは10月にリリースされます。
そして最近、プロデュースを終えたのが、リオのアーティスト、ネグロ・レオのアルバム。アナは「素晴らしい音楽家で、強力にレコメンドします」とコメントしていました。
「リオデジャネイロは、とても巨大で複雑な都市で、リオの中に複数のリオがあります。私やバーラ・デゼージョのメンバーが育ったゾナ・スル(南部の海岸に近い地域)は、特別なエリアです。他にもリオの全てのエリアに、サンバからラップまで、様々な音楽のムーヴメントがあります。
ここで何人か、注目のアーティストの名前をあげましょう。
ジョカ。ヴィートル・ミラグリス。ダダ・ジョアンジーニョ。ラリーニャ。アンチコンスタンチーノ。マウイー。
こういった音楽家たちが、リオの様々なエリアから登場しています」。
アナはホームタウン、リオデジャネイロの音楽シーンについて、このように話してくれました。
アナ・フランゴ・エレトリコがスタジオライヴで歌った曲は「Chocolate(チョコレート)」。セカンド・アルバムに入っているオリジナル曲でした。
2024年8月27日「スキヤキトーキョー2024」でのライヴ。超満員のオーディエンスを熱狂させるパフォーマンスでした。
「Me Chama de Gato Que Eu Sou Sua(ミ・シャマ・ヂ・ガト・キ・エウ・ソウ・スア)」
「2023年ブラジル・ディスク大賞」第1位