2025年12月01日

暮らしに寄り添う「第三の医療」とは?

今週のゲストはやよい在宅クリニック医師の犬飼淳さんです。

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犬飼先生は、日本医科大学消化器外科で癌(がん)治療に携わった後、現在はやよい在宅クリニックで訪問診療に従事し、患者さんとご家族の暮らしに寄り添う在宅医療を実践していらっしゃいます。

犬飼先生は1986年、静岡県浜松市生まれ。日本医科大学消化器外科で、
急性期の癌治療の手術・周術期管理、がん薬物療法、緩和ケアに携わったのち、
現在は、やよい在宅クリニックで訪問診療に従事し、師事する水口院長が掲げる
「過不足のない医療」の実現に向け、患者さんとご家族の暮らしに寄り添う在宅医療を実践していらっしゃいます。

犬飼先生によると、在宅診療とは入院や外来に次ぐ「第三の医療」という位置づけだそうです。
病院に行くのが大変になった方の自宅や施設へ、医師や看護師などのチームが実際に伺う医療のことで、
24時間365日体制で定期訪問や急変時の対応を行っています。
がん、認知症、脳卒中、老衰など、ほぼ全ての病気が対象となるということです。

この在宅医療を支えるのは、医師だけではありません。
訪問看護師、理学療法士、薬剤師、歯医者など、多岐にわたる専門家が連携して、患者さんの生活を包括的にサポートしています。
例えば、お口のケアや飲み込み(嚥下)のケアなども、チームで対応しているそうです。

また、在宅診療は患者さんにとっては通院の負担が減りますが、医師の負担は大きい状況です。
犬飼先生は、1日に8件から12件ほどの家庭を訪問することも...!

「でも一番つらいのは患者様なので、我々はそこになるべく寄り添いたいなと思って」

現在、在宅医療を利用しているのは全体の約3%とまだ少数派ですが、
公的医療保険も適用され、その必要性は年々高まってきているそうです。

staff| 20:00 | カテゴリー:


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