2025年12月03日

世界と日本の在宅医療、現在地

今週のゲストはやよい在宅クリニック医師の犬飼淳さんです。

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犬飼さんは1986年生まれ。消化器外科医として癌治療に携わった経験から、
"最後まで闘う患者に寄り添いたい"という思いで訪問診療を始めたとのこと。

世界の在宅医療の動向については、1992年頃にイギリスで「バーチャル・ウォード」(病棟で起こっていることをご自宅で)の概念が始まり、アメリカではジョンズ・ホプキンス大学で「Hospital at Home」(在宅診療の根幹になる概念)が提唱されました。日本ではコロナ禍をきっかけに在宅診療が進展したようです。

海外の在宅サービスでは、医師と看護師が1日1〜2回訪問し、点滴や遠隔でのバイタル監視(血圧、体温、酸素飽和度など)を行っています。また、持ち込み検査やオンライン診療も実施されています。

日本の在宅医療については「まだ進んでいないのが現状」と犬飼さん。理由として、訪問診療が「最後の看取り」や「終末期」というイメージが強く、ハードルが高いそうです。一方、病院での治療レベルは世界的に高水準であり、在宅から病院への連携が重要だとおっしゃっていました。

staff| 21:00 | カテゴリー:


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