2025年11月25日

田尻さんが音に込める平和のメッセージ

今週のゲストはトランペッターの田尻大希さんです。

1990年熊本県生まれの田尻さんは、東京音楽大学を卒業後、オーケストラや吹奏楽の客演、CMレコーディング、さらには「桃尻大喜」名義での作曲活動など、多岐にわたる活躍をされています。国内外で年間約160本ものライブや演奏活動を行っており、多忙なときは1日に3つの現場を回ることもあるという、精力的な活動を続けているそうです。

その活動を支えるのは、地元の人たちからの熱い応援です。田尻さんは、各地を回るうちに「田尻大希後援会」なるものを立ち上げてくれる方々が様々な県に出てきたと語ります。特に、生まれ故郷である西日本方面での熱い支援はありがたいとのことです。

そんな全国ツアーの集大成として、明日26日水曜日にはサントリーホールブルーローズでファイナルコンサートが開催されます。今年のツアータイトルは『Reasons of Life』です。

月にケニアに行った時、田尻さんはこう語ります。

「スラムには自殺人する人が1人もいないって言うんですよ。でも日本はどちらかというと(自殺が)多い国だと、世界的に見られて言われてる中で、なんか彼らが資本とかじゃない価値観で生きられている中で、その大切なものって何かなって感じたときに、近くにある優しさだとか...Love and Peaceの精神。家族の中に...なんかそういうものを音楽にして日本に少し伝えたいなと思って」

このタイトルは、田尻さんが1月にケニアのスラム街を訪問し、そこで出会った家族との交流から生まれたそうです。コンサートでは、このテーマを表現するため、オーケストラとバンドを融合させた編成でお届けするということです。

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2025年11月20日

ひとりで頑張らない、チームで頑張る!

今週のゲストは株式会社Quest代表の黒田剛さんです。

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講談社で働き始めた際「自分は凡人だ」と感じたという黒田さん。編集者や著者の優秀さを目の当たりにし、その中で自分ができることは何かを考えた結果、彼らが考えたものをメディアに持っていくという役割を見出されました。

最初はPRの仕事を「お手伝いみたいな仕事」と感じており、次第に自分の居場所を見つけ、それを天職だと思うようになったそうです。「著者ができることは著者がやる、編集者ができることは編集をやる、それ以外は僕が全部やる」という役割分担の中で自分の居場所を見つけられたとのこと。

黒田さんの仕事術『非効率』を支えているのが、徹底的な一人タスクの効率化!

黒田さんは、人との時間は惜しまず多くの現場に足を運ぶ一方で、自分の仕事は全て5分以内で終わらせることを心がけています。例えばメールの返信や資料の送付などは、スマホを使って電車の中などの隙間時間で済ませるよう徹底しているとのこと。

また、野口悠紀雄さん著『「超」整理法 情報検索と発想の新システム』(中公新書)からも学びを得たそうです!

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2025年11月19日

相手の心を動かす『非効率な思考』

今週のゲストは株式会社Quest代表の黒田剛さんです。

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黒田さんは2017年に独立し、株式会社QUESTOを設立されました。

株式会社QUESTOは、書籍を専門にしたPRの会社。様々な出版社の本のPRをお手伝いする会社です。3年前からお兄さんとともに会社を運営しており、ご兄弟で一緒に仕事をされています。

本屋の息子として育った黒田さん。当初は好まなかったというその背景が、今では出版関係者との関係構築に役立っているとおっしゃっていました。

黒田さんは今年、『非効率思考』という本を出版されました。この本は読みやすさを重視し、文字の大きさや改行、イラストなどを工夫して制作されたそう。"非効率化"ついて、実は最も効率的な方法を追求している、と黒田さん。例えば、一般的なPR手法では全メディアに一斉にプレスリリースを送りますが、黒田さんは重要な人物に個別にアプローチする方法をとっています。

また、著者がメディア出演する際には必ず同行し、メディアスタッフとの関係構築を大切にしています。この方法は時間がかかりますが、その場での提案が通りやすくなるという利点が...!

AIの時代で効率化が重視される中、一見無駄に見える行動にこそ面白さや価値があります。このような考え方をまとめた著書は、いまの出版界や物を売ることに苦戦している人々への参考になることを願って制作されました。

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2025年11月18日

暗黒期を乗り越えて見つけたPRの極意

今週のゲストは株式会社Quest代表の黒田剛さんです。

黒田さんにとって、芳林堂書店外商部での新規営業マン時代は、ご自身の著書で「人生の暗黒期」だったと振り返るほどの苦難の時期だったそうです。人当たりは良かったものの、割引率やサービスで他店に劣る中で新規契約が全く取れず、行けば断られるという状況が1年間も続いたといいます。

この暗黒期を抜け出すために、黒田さんは飛び込み営業をやめ、ビジネス書を読み漁るという行動に出ました。そこで出会った『IBMがなぜ世界一の会社になったのか』という本に、現在のPRの原点となる教えを見つけたそうです。

「自分の商品を説明するんじゃなくて、まずお客さんが何に困ってるか聞きなさいと。」

この教えを実行し、契約の有無に関わらず、とにかくお客さんの「お困りごと」を聞いて回ったところ共通の悩みが浮き彫りになりました。そこで、その悩みを解決する提案をした結果、年間20〜30件もの新規契約を獲得できるようになったそうです!

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2025年11月17日

「本屋になりたくなかった」

今週のゲストは株式会社Quest代表の黒田剛さんです。

黒田さんは1975年千葉県生まれ。芳林堂書店外商部、講談社でのPR担当を経て2017年に独立し、現在は多くの出版社で書籍PRを手がけています。今年はご自身の著書『非効率思考』を出版されました!

ご実家が本屋だった黒田さん、お母様は「伝説のセールスウーマン」だったそう!美術全集や辞典など、人に強く勧めないと売れない商品を販売する名人でした。その原動力は、損得ではなく、純粋な「本への愛」だったと黒田さんは語ります。 「私は本じゃなきゃ駄目なのって言うんですよ。やっぱ本が大好きで好きだからそれを伝えたいんだっていう話はしてましたよね。」

子どもの頃から本に囲まれて育ったものの黒田さん自身は幼いころ「本屋にだけはならない」と思っていたということ。大学卒業後、一度はフラフラしていたものの、親の勧めもあり書店の研修学校へ。その後、芳林堂書店の外商部に入り、図書館や学校を相手に教科書販売や新規営業に励むことになります。本屋になりたくなかったはずの黒田さんが、書店、出版社PR、そして独立と、一貫して本に関わる道を歩んでいるのは、ご自身も気づかないうちに、本を「伝える」という情熱を継承されていたからかもしれません。

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2025年11月13日

サーキュラー・エコノミーを広める活動

今週のゲストは花岡金属商会の花岡俊さんです。

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ホテル向けのカトラリーのリサイクル、リユース、リメイクを広めていきたい。

花岡金属商会は、小学生のサーキュラーエコノミーへの教育を兼ねたプログラムの実施を試みています。各家庭で使っていないスプーンを持ち寄り、新潟県燕市の工場でメッキ加工し、その過程を教室とつないでZOOMで見学するという内容。その後、完成品は介護施設などに寄贈し、小学生と施設の高齢者をZOOMでつなぐ交流も計画しているそう!

このプログラムにより職人さんが子供たちとの触れ合いを通じて仕事にやりがいを感じられること、地理的な距離を超えた交流が可能になります!ただ、メッキ費用などの課題があり、協賛企業を募集しているとのこと。

今後のチャレンジとして、「日本の製造業の支えになりたい」と花岡さん。世界的に再生資源化率を高めたものづくりが求められる中、リサイクル業と製造業の連携を加速させたいとのこと!

また、小回りの利く提案型の営業を続けたい、多くの仲間となる会社と組んで活動を広げたいという思いもおっしゃっていました。

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2025年11月12日

「めっき加工」で洋食器の再生を

今週のゲストは花岡金属商会の花岡俊さんです。

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ホテルのレストランや結婚式場で使用されているカトラリー。
これらのカトラリーは高品質の素材で作られていますが、傷がついたり変色したりすると、通常は廃棄されてしまいます。

花岡さんの会社では、これらの使用済みカトラリーを買い取り、新潟県燕市にあるカトラリー専門のメッキ工場で再研磨・再メッキ加工を行い、新品同様の状態に再生する取り組みを行っています!

この再生プロセスにより、ホテルは古いカトラリーを提供するだけで、ピカピカに再生されたものが戻ってくるうえ、大きな経費をかけずに済むというメリットが...!また、元々のロゴマークも保持されるため、老舗ホテルのファンにとっても価値があるとのこと!

メッキには、「金メッキ」、「銀メッキ」、「ピンクゴールドメッキ」の3種類があります。特にピンクゴールドメッキ(金と銅の合金)は最も強い抗菌力を持っているそう...!

また、リメイクという形で、もともとシルバーのカトラリーだったものを一部ピンクゴールドにするといった提案を行っています。ブライダルなどで男性ゲストにはシルバー、女性ゲストにはピンクゴールドのセットを提供するなどの唯一無二のホテルプロデュース提案もしているとのこと。

これらの取り組みは環境にも優しく、SDGsに取り組む企業として評価されています!

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2025年11月11日

課題に長年向き合い続け、特許を取得!

今週のゲストは花岡金属商会の花岡俊さんです。

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金属リサイクルの専門家である花岡さんですが、大学時代は体育会の水泳部に所属していた、という意外な経歴の持ち主!

就職氷河期の中で進路に悩んでいた際、水泳部の監督から「OBに会社を経営している人がいる」と紹介されたことが、この業界に入るきっかけになったそうです。

当初は熱望した仕事ではなかったものの、その面白さに気づき、28歳で関東に拠点を移して独立を決意!

後に神奈川県で現在代表を務める花岡金属商会を立ち上げました。

花岡金属商会は、金属リサイクルに関する独自の特許技術を取得されています。

理系出身ではない花岡さんが特許を取れた秘訣は、お客さんの課題に長年向き合い続けた「素人発想」にあったといいます。

特許を取得した技術の対象となっている作業は、スマートフォンなどに使われるプリント基板の製造工程。

通常、メッキ作業で使う部品が使い捨てになり、コストがかかる上に、金属(銅メッキ)が樹脂に付着しているため処理が難しい、という二つの課題がありました。

この課題に対し、花岡さんは材料をチタンに変えるという提案をしました。
チタンは金属の特性で銅と剥がすことが可能なため、チタンは繰り返し使用でき、銅は不純物を含まない高い価値の資源として回収できるという画期的なリサイクルシステムを実現したそうです!

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2025年11月10日

金属リサイクルの最前線

今週のゲストは花岡金属商会の花岡俊さんです。

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花岡さんは1978年兵庫県西宮市生まれ。近畿大学を卒業後、貴金属やレアメタル原料を扱う問屋に就職。28歳の時に関東に拠点を移し、2016年4月に株式会社花岡金属商会を設立、「すべてを活かす」をテーマに掲げ、金属のリサイクルシステムに関する特許も取得されています。

神奈川県横須賀市を拠点とする花岡金属商会は、従業員5名ほどの少数精鋭の会社で、他の会社があまりやっていないことを突き詰めるような金属リサイクルを追求しています。

花岡さんが扱う「金属スクラップ」とは、製造工場で物を作る際に出てくる、製品にならなかった金属ロスなどのこと。これをゴミではなく資源として買い取る事業がメインだそうです。

日本の金属リサイクルの現状...使用済みの原料から再資源化される割合は

花岡さん曰く「世界全体で見ると、日本のリサイクルは12%ぐらいのシェアを持っている」とのこと。

高度経済成長時代は「作る方」が優先されてきたものの、現在はリサイクルを前提に物を作るフェーズに変わってきているとのこと。

貴重なレアメタル資源に乏しい日本にとって、リサイクルは極めて重要です。

「一番身近なものでいうと携帯電話ですねスマートフォン、スマートフォンの中には、金銀銅、パラジウム、この四つが主なんですけど...」

これらがスマートフォンの中に濃縮されて含まれており、充電する部分やデータを溜め込むハードディスクなど、レアメタルは欠かせない存在になっています。つまり私たちが普段使用している身近な製品にも、貴重な金属資源、いわゆる「都市鉱山」が眠っているのです...!

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2025年11月06日

快適な眠りのための「寝床内気候」

今週のゲストは寝具店Sleep inn(スリープイン)代表の中川裕介さんです。

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「日本睡眠教育機構認定の上級睡眠健康指導士」
という資格をお持ちの中川さん。

快適な睡眠のために一番大事なことは、

お布団と体の間の環境「寝床内気候」
理想的な温度は33度±1度、湿度は50%!

人は深い睡眠に入ると毛穴が開いて汗を出し、内臓や脳の温度を冷やすというプロセスが...!蒸れ感で途中で目が覚めてしまうことも。このため、寝具の通気性が重要であり、蒸れを防ぐことが快適な睡眠につながります。

アルコールを飲んだ後は汗をかきやすくなるため、蒸れ感の解消が大事になります。そのためには、やはり通気性の良い寝具が大事とのこと。天然素材(綿や羊毛など)が通気性に優れているとおっしゃっていました。

頭の温度は体温より低い約25度が適切で、「頭を冷やして足を温める」が大切。

夜ついつい保冷剤で頭を冷やしたりしてしまう小黒さんには...?
保冷剤を使って頭を冷やす方法については、保冷剤のビニール素材が蒸れの原因になり、冷えすぎると肩こりや首こりの原因になる可能性が...。代わりに足を温めることで頭が自然と冷えるとのこと。

足の温め方は、寒い時期には靴下で足を温めるものの、就寝直前には靴下を脱いで素足で寝ることが良いそう。これは手足からの放熱によって脳や内臓の温度を適切に調節するためです。

staff| 21:00 | カテゴリー:


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