2025年11月11日

課題に長年向き合い続け、特許を取得!

今週のゲストは花岡金属商会の花岡俊さんです。

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金属リサイクルの専門家である花岡さんですが、大学時代は体育会の水泳部に所属していた、という意外な経歴の持ち主!

就職氷河期の中で進路に悩んでいた際、水泳部の監督から「OBに会社を経営している人がいる」と紹介されたことが、この業界に入るきっかけになったそうです。

当初は熱望した仕事ではなかったものの、その面白さに気づき、28歳で関東に拠点を移して独立を決意!

後に神奈川県で現在代表を務める花岡金属商会を立ち上げました。

花岡金属商会は、金属リサイクルに関する独自の特許技術を取得されています。

理系出身ではない花岡さんが特許を取れた秘訣は、お客さんの課題に長年向き合い続けた「素人発想」にあったといいます。

特許を取得した技術の対象となっている作業は、スマートフォンなどに使われるプリント基板の製造工程。

通常、メッキ作業で使う部品が使い捨てになり、コストがかかる上に、金属(銅メッキ)が樹脂に付着しているため処理が難しい、という二つの課題がありました。

この課題に対し、花岡さんは材料をチタンに変えるという提案をしました。
チタンは金属の特性で銅と剥がすことが可能なため、チタンは繰り返し使用でき、銅は不純物を含まない高い価値の資源として回収できるという画期的なリサイクルシステムを実現したそうです!

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2025年11月10日

金属リサイクルの最前線

今週のゲストは花岡金属商会の花岡俊さんです。

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花岡さんは1978年兵庫県西宮市生まれ。近畿大学を卒業後、貴金属やレアメタル原料を扱う問屋に就職。28歳の時に関東に拠点を移し、2016年4月に株式会社花岡金属商会を設立、「すべてを活かす」をテーマに掲げ、金属のリサイクルシステムに関する特許も取得されています。

神奈川県横須賀市を拠点とする花岡金属商会は、従業員5名ほどの少数精鋭の会社で、他の会社があまりやっていないことを突き詰めるような金属リサイクルを追求しています。

花岡さんが扱う「金属スクラップ」とは、製造工場で物を作る際に出てくる、製品にならなかった金属ロスなどのこと。これをゴミではなく資源として買い取る事業がメインだそうです。

日本の金属リサイクルの現状...使用済みの原料から再資源化される割合は

花岡さん曰く「世界全体で見ると、日本のリサイクルは12%ぐらいのシェアを持っている」とのこと。

高度経済成長時代は「作る方」が優先されてきたものの、現在はリサイクルを前提に物を作るフェーズに変わってきているとのこと。

貴重なレアメタル資源に乏しい日本にとって、リサイクルは極めて重要です。

「一番身近なものでいうと携帯電話ですねスマートフォン、スマートフォンの中には、金銀銅、パラジウム、この四つが主なんですけど...」

これらがスマートフォンの中に濃縮されて含まれており、充電する部分やデータを溜め込むハードディスクなど、レアメタルは欠かせない存在になっています。つまり私たちが普段使用している身近な製品にも、貴重な金属資源、いわゆる「都市鉱山」が眠っているのです...!

staff| 20:00 | カテゴリー:

2025年11月06日

快適な眠りのための「寝床内気候」

今週のゲストは寝具店Sleep inn(スリープイン)代表の中川裕介さんです。

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「日本睡眠教育機構認定の上級睡眠健康指導士」
という資格をお持ちの中川さん。

快適な睡眠のために一番大事なことは、

お布団と体の間の環境「寝床内気候」
理想的な温度は33度±1度、湿度は50%!

人は深い睡眠に入ると毛穴が開いて汗を出し、内臓や脳の温度を冷やすというプロセスが...!蒸れ感で途中で目が覚めてしまうことも。このため、寝具の通気性が重要であり、蒸れを防ぐことが快適な睡眠につながります。

アルコールを飲んだ後は汗をかきやすくなるため、蒸れ感の解消が大事になります。そのためには、やはり通気性の良い寝具が大事とのこと。天然素材(綿や羊毛など)が通気性に優れているとおっしゃっていました。

頭の温度は体温より低い約25度が適切で、「頭を冷やして足を温める」が大切。

夜ついつい保冷剤で頭を冷やしたりしてしまう小黒さんには...?
保冷剤を使って頭を冷やす方法については、保冷剤のビニール素材が蒸れの原因になり、冷えすぎると肩こりや首こりの原因になる可能性が...。代わりに足を温めることで頭が自然と冷えるとのこと。

足の温め方は、寒い時期には靴下で足を温めるものの、就寝直前には靴下を脱いで素足で寝ることが良いそう。これは手足からの放熱によって脳や内臓の温度を適切に調節するためです。

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年11月05日

能登のぬくもりをそっと感じる抱き枕「のとハグ」

今週のゲストは寝具店Sleep inn(スリープイン)代表の中川裕介さんです。

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この度、中川さんが新たに始めた企画商品

能登半島を抱きしめて眠る抱き枕「のとハグ」

2024 年の能登半島地震をきっかけに、「眠りを通じて能登を応援できる商品を」と考え誕生しました。能登半島をかたどった形には"抱きしめることで地域を身近に感じ、能登を忘れない" という願いが込められています。

長さは約70センチ。生地の伸縮性など色々と試行錯誤して出来上がったのが、この形、素材とのこと。フォルムは栓抜きのような形に見えますが、これは能登半島の形を忠実に表現したものになっています。

「能登ハグ」は、普通の抱き枕とは違い、体圧分散性に優れ、横向き寝を促進するという特徴があります。抱きしめることで肩や腰の負担を軽減でき、いびきの軽減にも効果があるようです。特に栓抜きの部分が骨盤をサポートする形状になっており、妊婦さんからも好評を得ているとのこと。思わぬ効果があったそうです。

「この気持ち良さは狙ってやったんですか?」と言われることもあるそうで...。
実際は、能登半島の形を抱き枕にしようということから始まったため、抱き心地や腰の安定などは、たまたまミラクルが起きたかなと、中川さんはおっしゃっていました。

生地に珪藻土が使用されているという「能登ハグ」。珪藻土は海のミネラルやプランクトンが腐って形成されるもので、湿気を吸収して吐き出す性質があり、寝具に最適な素材とのことです。

「能登ハグ」はホームページから購入できます。
価格は1万8000円+税です。ぜひ、チェックしてみてください!

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年11月04日

能登の現状と再生の寝袋「RE NERU」

今週のゲストは寝具店Sleep inn(スリープイン)代表の中川裕介さんです。

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中川さんは、1975年石川県生まれ。金沢市のIT系企業を経て、2008年から家業の
寝具店で従事する傍ら、日本睡眠教育機構認定の上級睡眠健康指導士の資格を取得。
2022年に「ねむりと暮らしに寄り添う」をコンセプトとしたお店『Sleep inn(スリープイン)』を開業されていらっしゃいます。

前回のご出演時にも伺った能登半島地震の被害状況について、
中川さんご本人から現状のご報告をいただきました。
現状、能登では行政が費用を負担する公費解体が約60%程度まで進んでいるものの、
町並みは変わりつつある状況とのことです。

特に問題となっているのは、高齢者の方の生活と医療体制です。
高齢化率の高い能登では、地震発生以降、2階に上がれないお客様が多く、
お世話をする人も不足しているといいます。
さらに、人口流出によって身近な人が転居し、高齢者の方が寂しい思いをされているという現状があるとのこと...。

そんな中、中川さんの寝具店が続けているのが、廃棄予定の羽毛布団を回収し、
避難所などで使える寝袋に作り替える「RE.NERU」というリサイクルプロジェクトです。

「これからは循環できるような素材、また我々販売する責任として、
 それを消費者の方に伝えていきたいなというふうに思っています。」

地震の災害廃棄物処理場で大量のお布団が放置されているのを目の当たりにし、
「売りっぱなしにしない」という販売責任と、循環できる素材を使うことの重要性を改めて強く感じたそうです。

staff| 20:00 | カテゴリー:

2025年10月30日

大人気!週めくりカレンダー

今週のゲストは葉っぱ切り絵アーティストのリトさんです。

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「本当にその日その日思いついたものを撮って出しっていう感じなんですよ。だから、明日何作ろうかも明日になってから考えることの方が多いです。」

リトさんは作品制作の際、あまり先のことを考えず、その日その日で思いついたものをつくるそう。また作品の解釈については、自分から解説やストーリーを付けるよりも見る人それぞれの感じ方を大切にしている、とおっしゃっていました。

海外での展開は、これまでの経験から作品展や出版など自分が望んだことは適切なタイミングで自然とオファーが来る、とリトさん。

「海外に出るっていうのも、無理して出るっていうよりは、必ずどっかで今だっていうタイミングが来ると思ってるんで、それまではもう一生懸命作るっていう。」

そんなリトさん、来年2026年のカレンダーが発売中です!
種類は卓上用と壁掛け用の2種類。通常のカレンダーは12枚ですが、リトさんのカレンダーは週めくり形式!使用後に捨てられるのがもったいないと考えたリトさん。カレンダーとしての役目を終えた後も作品集として楽しめるように...という思いから、週めくり形式が採用されたとのこと。


リトさんの作品や生き方に共感する人も多いようです。特に同じような発達障害を持つ人々や、発達障害のある子どもの親からの感謝の声が届いていることを明かしていました。

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年10月29日

「リト リーフアート ミュージアム 福島」!

今週のゲストは葉っぱ切り絵アーティストのリトさんです。

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昨年6月、福島県福島市飯坂町に「リト リーフアート ミュージアム」がオープン。

通常なら枯れてしまう葉っぱ...。グリセリンという液体に浸すことで柔らかい状態を保つことができ、長期期間の展示が可能に!あるとき、福島の企業がリトさんの作品に注目し、美術館の設立を提案されたそうです。今では、約90点の作品が「リト リーフアート ミュージアム」にて展示されています。

「本当不思議なもので、僕、作品展で各地にいろんなところ、今行かせていただいて。で、サイン会とかをやるんですけど、どこの県、どこの場所に行っても、なんか来てるお客さんの顔が似てるんですよ。」

リトさんは自身のファンについて、穏やかで優しい表情をした人が多く、どの地域でも作品展に訪れる人々の顔が似ているように感じる...とおっしゃっていました。

「リト リーフアート ミュージアム」とは別に、
神奈川県横浜市 みなとみらい21グランモール公園1Fクロス・パティオでは、
Hello! Leaf Art World in Yokohama リト@葉っぱ切り絵展 in 横浜みなとみらい
〜2nd Season「あしたに続く、ぼくらの道」も開催されています。

期間は、来年2月23日まで!リトさんの地元である横浜にちなんだ作品や、見てもらいたい作品が40〜50点ほど展示されています。葉っぱをそのままガラスと額縁の間に挟み、特別な接着剤などは使用しないとのこと。シンプルな方法で葉っぱ本来の美しさを見せる工夫がされているそうです!

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年10月28日

ADHDと向き合い、アートを「コミュニケーション」に変える

今週のゲストは葉っぱ切り絵アーティストのリトさんです。

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リトさんは、ご自身のADHD(注意欠陥多動性障害)について、大人になってから診断を受けたそう。
会社員時代には「不注意や物忘れが多い」と注意されることが多く、
周りの人と比べて「できないところがある」と悩み、ご自身を責めていた時期があったといいます。

「お寿司屋さんって四方八方から次〇〇、ってお客さんからオーダーを受けるんですけど、
 僕は一つのことにガーッて入り込んじゃうんですよ集中して。」

多くの情報に同時にアンテナを張ることが難しく、一つのことに集中しすぎてしまう特性が、仕事の現場でつまずく原因となっていたそうです。
しかし携帯で調べてみたら、同じように困っている人が発達障害ではないかと指摘されているのを見つけ、
病院で診断を受けたことで「自分の努力不足ではない、生まれつきの脳の特性だったらしょうがない」と、肩の荷が下りたといいます。

現在、リトさんはこの特性を葉っぱ切り絵という「高い集中力を活かせる場所」で昇華させています。
そして、リトさんの作品作りを支えているのは「見てくれる人が楽しめないと意味がない。」という明確な動機。

「僕はもう基本的にはもう作品を皆さんに見ていただいて、その感想をもらって
 そこからまたさらにインスピレーションを広げて次の作品に生かしていくっていう感じなんですよね。」

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年10月27日

集中力を強みに変える!

今週のゲストは葉っぱ切り絵アーティストのリトさんです。

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リトさんは1986年生まれ、神奈川県出身。自身のADHD(注意欠陥多動性障害)による
偏った集中力やこだわりを前向きに活かすため、2020年より独学で葉っぱ切り絵の制作をスタート。
毎日のようにSNSに投稿される作品は国内外で注目を集め、今やインスタグラムのフォロワーは65万人を超えるほどの人気アーティストです。

葉っぱの切り絵を始める前は、お寿司屋さんでお寿司を握っていたという経歴を持つリトさん。
会社を辞め、これからどう生きていくかを考えていた時、
たまたまネットで葉っぱを使った切り絵の存在を知ったそうです。

当時はお金がなく画材を買う余裕がなかったため
「葉っぱなら近くにいっぱいある」と考えてやってみたことが始まりだといいます。

リトさんによると、モチーフは特にルールなく、季節や動物などから少しずつインスピレーションを広げてテーマを決めるそう。
例えば秋であれば「焼き芋」や「稲穂」、動物なら「キツネ」や「ハリネズミ」といった連想からアイデアを得ているとのことです。

作品は手のひらサイズで、下書きに時間がかかったとしても、切り始めれば早いもので2時間以内!
かかっても6〜8時間程度で完成するそうで、基本的に1日で全てできる作業量だといいます。
完成した作品は、外に出て自然の木々や空を額縁代わりに使い、作品を片手にiPhoneで撮影しています。
この撮影のために100枚ほど撮ることもあるそうで、その中から一番よく撮れたものをSNSに投稿しているそう!

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年10月23日

今後の構想と原画の展示会

今週のゲストは絵本作家の玉田美知子さんです。

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実はコーヒー豆の定期配送便のお店を運営している玉田さん。
コーヒー検定2級を持ち、現在は1級に挑戦中とのこと...!
お店ではコーヒー豆の解説を書いて、同梱・同封したり、
コーヒーを飲む猫のイラストを描いたりもしているそう。

「いつかコーヒーの絵本を書きたいなというふうに思っています。」

また『ちょっと怖い...みたいなお話』が好きという玉田さん。ダークな内容の絵本も書きたいとおっしゃっていました。

今後の展望については、版画や立体の写真絵本の制作、コーヒーの産地を巡る旅、そしてコーヒーをテーマにした絵本の制作をやってみたいとのこと。

そんな玉田さん。10月29日~11月9日まで展覧会が開催されます!
場所は、神奈川県茅ヶ崎市辻堂駅近くのおもて珈琲。そこでは、原画7点を展示、絵本やグッズの販売も行われるそうです。おもて珈琲はコーヒーも焼きうどんもおいしいお店とのこと...!ぜひ、足を運んでみてはいかかでしょうか?

staff| 21:00 | カテゴリー:


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