2025年10月14日

未経験からITへ!

今週のゲストは、Colorful HD代表取締役の蓮沼吉尚さんです。

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蓮沼さんは、1973年、東京都出身。サッポロビール入社後、IT企業へ転じ
プログラマーとしてキャリアをスタート。その後経営者へと転身され、現在は「全ての人に
ITを、全ての人に活躍を。」という理念のもと、Colorful HD(カラフルホールディングス)の
代表としてセカンドキャリア支援やAIアプリ『GLIMO』の開発に尽力されています。

蓮沼さんのユニークな経歴は、サッポロビールからIT企業への転身。
文系出身でプログラミング経験もない中、方向転換のきっかけとなったのは、
入社3年目に遭った交通事故でした。2ヶ月の入院中、
初めて触ったノートパソコンに「いけるかも」と感じたのがキャリアチェンジの始まりとのこと。

IT企業へは未経験で飛び込みましたが、仕事をしながら約1年でプログラミングを習得!
さらに驚くことに、入社からわずか4年ほどで代表取締役に就任!

社員5名の小さな会社を、マザーズ上場・1000名規模へと成長させる偉業を達成しました!

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2025年10月09日

縄文キャンプとは??

今週のゲスト、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんです。

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寒川さんが現在企画されているのは、11月1日・2日に新潟県糸魚川市で行われる「縄文キャンプ」
このキャンプは、単なるキャンプイベントではなく、竪穴式住居で実際に火を焚いてみるなど、
実際に参加者が縄文時代の暮らしに思いを馳せることができるイベントだそう!
地元の皆さんが「縄文遺跡を保存物としてだけでなく活用したい」
という思いから生まれた企画だそうです。
コンテンツも豊富で、寒川さんは縄文トレッキングという
アクティビティを担当されているほか、縄文スタイルでの火おこし、
そして地元の美味しい食材を縄文風に調理する体験なども予定されています。

寒川さんにとって焚き火とは、ただ燃えているだけでなく「人の相手をしてくれる」存在。
「誰かと会話するのではなく、自分自身を迎え側に座らせるような意識」で、一人で静かに炎と向き合う時間が最も楽しいとおっしゃっていました。

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2025年10月07日

焚き火と茶道が通じる??

今週のゲスト、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんです。

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寒川さんの著書『焚き火の作法』には、焚き火が茶道と通じるものがあるという一節があります。
茶道と焚火の共通点...それは、焚き火道具を大切に愛でるような使い方をすること、そして焚き火が宇宙や自然の世界と繋がるような感覚を与えてくれるところにある、ということでした。

また、寒川さんは焚き火の音にも着目しています。焚き火のパチパチとはぜる音は、静かな深夜に聞くと深く没入できる感覚があり、音とイメージの世界との相性が良いそう。

著書に書かれている焚き火を上手に熾すための理論についても解説していただきました。火が燃えるためには「燃料」「酸素」「熱源」の三つの条件が必要だということです。そして、うまく着火しない最大の理由として挙げられるのは、やはり「乾燥度」。湿り気は焚き火にとって最大の敵であり、薪の爆ぜる音も、薪の内部の水分が水蒸気爆発を起こす音だという非常に興味深い解説がありました。

最後に、焚き火をする者の心構えとして提唱されている「マナー五ケ条」を教えていただきました。特に重要なのは、焚き火台を積極的に使う「台は小を兼ねる」と、火を完全に灰まで燃やし尽くす「灰まで燃やせ」です。また、次の世代にも焚き火を楽しんでもらうためにマナーを守る「継続できてこそ」という言葉で締めくくられました。

理論と作法を知ることで、焚き火の時間はより深く、よりロハスな体験へと変わるようです。

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2025年10月06日

焚き火の普遍的な魅力

今週のゲストは、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんです。

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寒川さんは1963年生まれ、神奈川県の鎌倉を拠点に、焚き火の本質を追い求める求道者として、
幅広くご活躍されています。著書に『焚き火の作法』などがあり、焚き火の達人としても知られています。
寒川さんは、人類が火を使い始めた太古の昔から、現代に至るまで「火」が
基本的に変わらない唯一のものだと指摘します。文明や時代は移り変わっても、
焚き火の炎は普遍的であり、人間が動物として唯一扱いこなしてきた「道具」であるという見解を述べられました。

「(焚き火は)長い年月、変わらないっていうことだと思うんですよね。
 その時代のものと今の火は基本的には同じものだと。そんなもの僕は世の中に他に知らないんですよ。」

寒川さんは20年ほど前から、焚き火の魅力を伝えるために「焚き火カフェ」を運営されています。
このアイデアは、寒川さんが東京から神奈川県の三浦半島へ引っ越したことがきっかけ。
相模湾に沈む美しい夕日と、シルエットになる富士山を眺めながら、
その豊かな時間を過ごす方法として「焚き火が最高にいい」と考え、サービスとして始められました。
「カフェ」という名前をつけた背景には、「焚き火は男の世界」というイメージを払拭し、
焚き火を全く経験したことのない女性にも気軽に体験してもらいたいという思いがあったそうです。

実際に焚き火カフェでは、道具は全て寒川さんが用意し、
コーヒー豆の焙煎や焼きリンゴ作りなど、焚き火を通じた様々な体験を提供されているとのことでした。

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2025年09月30日

ロハスなホテルとは?

今週のゲストはホテル評論家で旅行作家の瀧澤信秋さんです。

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瀧澤さんは、年間300泊以上という現場経験から、現在のホテル業界が直面する大きな変化について語ってくださいました。まず、話題となったのはホテルの宿泊費高騰についてです。世界的に見て「安い」とされてきた日本のホテル料金ですが、近年は平均して以前の約1.5倍に上がっているということです。この高騰は、大都市や外国人旅行者に人気の観光地に集中している傾向が見られるそうです。

「やっぱ外国人が訪れるところが集中して料金が上がっていくということが言えますね。」

また、チェックインがスマホ一つで終わるなど、ホテルのDX化(自動化・無人化)が進んでいる現状にも触れました。しかし、瀧澤さんは、ホテルというサービスが持つ「ヒューマンウェア」、つまり対人サービスの醍醐味は失われず、今後は人の温かいサービスが改めて注目されていく可能性があるという見解を示されました。

そして、全国を巡る中で瀧澤さんが注目されているのが、この番組のテーマでもあるロハスをコンセプトにしたホテルです。全国チェーンのスーパーホテルは、「ナチュラル・オーガニック・スマートな体験」をコンセプトに掲げており、自然素材を壁に使用したり、眠りに特化した環境づくりに注力しているといいます。

「眠りとロハスってすごく密接な関係があったりするのかなと思ってですね。そうするとスーパーホテルさんの取り組みというのはとても面白いなと僕は前から注目はしていますね。」

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2025年09月29日

印象深かったホテルは?

今週のゲストはホテル評論家で旅行作家の瀧澤信秋さんです。

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瀧澤さんは1971年生まれ。ホテル評論家、ジャーナリストとして、利用者目線を重視した徹底的な現場取材で多岐にわたる宿泊施設を評論し、各メディアでご活躍されています。前回来ていただいた時と変わらず、現在も年間300泊以上という驚異的なホテルライフを送っていらっしゃるそう!

その瀧澤さんが今年特に印象深かった滞在先として挙げたのは、
北海道石狩市にあるスウェーデンヒルズのヴィラホテル。
客室数や効率を重視した一般的なホテルの考え方とは全く無縁の、
大草原の中にヴィラが3棟だけあるという意外性に富んだ立地と雰囲気に感動されたそうです。

「本当に自然と一体になって心から体全てを洗濯をしてくれるみたいな感じでしたね感動しました。」

また、瀧澤さんは20年以上の活動のなかで、日本のホテル業界の大きな変化を肌で感じていらっしゃいます。特に2014〜2015年頃からのインバウンド(訪日外国人旅行者)の活況に伴い需要が高まり、シティホテルやビジネスホテルといった従来のカテゴリーとは異なる「個性的なホテル」が増加したということです。競合が激化するなかで、ホテルは「他にないこと」を追求し、異なる要素が「クロスオーバー」した形態が生まれているそう。

例えば新しいジャンルとしては、従来の年収や年代ではなく、趣味や趣向といった観点で客層をセグメントする「ライフスタイルホテル」が台頭しています。例えば、ロック音楽好きや環境をコンセプトにしたホテルなどがあるそう!

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2025年09月25日

スポーツ新聞の生き残り戦略とプロ化が生むスポーツの未来

今週のゲストはノンフィクション作家の黒井克行さんです。
今回は日本のスポーツメディアの現状と、これから伸びるスポーツについて興味深い話を伺いました。
日本には朝日、読売、日経などの一般紙に対抗して多くのスポーツ新聞が存在しますが、その生き残りの秘訣は応援するチームによる差別化にあるといいます。
例えば阪神タイガースが活躍した今年、地元大阪のデイリースポーツは大きな事件があっても阪神が1面になることがあります。また報知新聞は読売系で巨人を重点的に取り上げ、巨人の担当記者も他社が1〜2人に対し、5〜6人と多く配置しているそうです。
またこれから伸びるスポーツの要素として、黒井さんはプロ化の重要性を挙げます。
野球は既にプロ野球があり、サッカーも1993年のJリーグ発足でプロ化され大きく伸びました。バスケットボールも現在人気が高まっており、以前はNHKのスポーツニュースでBリーグの結果が一瞬で終わっていたものが、プロ化により放映時間も増え、裾野が広がっているということです。

「プロ化することによって企業からのお金が絡む。そしたらスポーツのスポンサーも付く。それだけ広報活動もある。そういうような背景っていうのも大いに関係すると思うんです」

またユニークなスポーツとして、eスポーツに注目しているといいます。ゲームソフト会社がスポンサーとなり、大会では大きなお金が動くこと、世界中にプレイヤーが存在することから、オリンピック種目になる可能性もあると分析します。
一方で、AIが様々な分野に進出する中でも、スポーツは人間が体を動かす基本的な活動であり、人間本来の能力を発揮する場として、今後も重要な役割を果たし続けるだろうと展望を語りました。

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2025年09月23日

オリンピックが夏開催の理由

今週のゲストはノンフィクション作家の黒井克行さんです。
今回は、なぜオリンピックがいつも夏に開催されるのか、
そしてケニア出身のマラソン選手が強い本当の理由について興味深い話を伺いました。

オリンピックの夏開催には、スポーツとお金の関係が深く関わっているといいます。
オリンピックのスポンサーはアメリカの三大ネットワークの一つNBCの放映権料が支えており、アメリカの4大スポーツ(野球、アメリカンフットボール、アイスホッケー、バスケットボール)の閑散期である夏に開催することで、視聴率を確保する狙いがあるということです。他のスポーツとバッティングしないよう、意図的に夏のスケジュールが組まれているのです。

またケニア出身のマラソン選手の強さについて、多くの人が「赤道直下で暑いから暑さに強い」と考えがちですが、実際は違う。ケニアの首都ナイロビは標高1600メートルにあり、普段からその高地で生活することで自然と心肺機能が発達し、長距離に適した体が生まれながらにして作られているということ。

小黒
「暑さと湿度って全然ちがうもんね」

黒井
「ケニアは湿度が全くないから、日陰に入ると全然涼めるんですよ。東京で日陰に入ったって全然涼めませんよね」

また高校野球について...
『沖縄が今年優勝したことは、暑さに強いのが有利に働いたの?』という質問に対し、黒井さんは必ずしもそうではないと答えます。どの地域の選手も甲子園の暑さに備えた対策を行っているため、出身地の気候による有利不利はそれほどないということです。

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2025年09月22日

猛暑が変える甲子園のかちわり氷

今週のゲストはノンフィクション作家の黒井克行さんです。
黒井さんは、早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経て、スポーツや政治経済などのノンフィクション作家として活躍、著書には『工藤公康プロフェッショナルの矜持』や『指導者の条件』などがあります。

今回は猛暑とスポーツの関係について興味深い話を伺いました。
今年の夏の甲子園では、名物の『かちわり氷』にも異変が起きたといいます。六甲山系の水脈から作られ、2日間じっくりと凍らせた氷は、通常なかなか溶けないのが特徴です。しかし例年以上の猛暑により、売り子さんが持って回る間にも早く溶けてしまい、20分程度で売り切らなければならない状況になったということです。

またオリンピックのメインスタジアムとして使用され、世界陸上の会場でもあった新国立競技場は暑さ対策が施された設計になっています。
すり鉢状の構造で熱がこもりやすい中、日本の伝統的な家屋の工夫を取り入れた素材を使い、風通しを良くして熱を逃がす仕組みが作られています。

東京オリンピックでマラソンが札幌開催になったことについて、黒井さんは残念だったと振り返ります。
「東京の35度と大阪の35度と名古屋の35度と札幌の35度、みんな違うんですよ。東京の場合は、ビルの風とかビル抜きとか、エアコンの熱とか、それが場所場所で違うんです」

マラソン関係者は4年間かけて東京のコースを科学的に研究し、
どこをどう走るか、何時頃にピークが来るかまで分析していただけに、
開催地変更は大きな痛手だったということです。

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2025年09月11日

今が一番輝いている人生を目指して

今週のゲストはプロトレイルランナーの井原知一さんです。

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井原さんが挑戦を続けるバークレー・マラソンズは「悪魔のレース」と呼ばれています。
過去40年間で完走者はわずか21名。毎年40名が参加しますが、完走率は1%未満で、完走者が一人も出ない年もあるといいます。

「バークレー・マラソンズという大会は完走者を出させたくないというよりも、人間のできるかできないかの限界にその場があるんです」

陸上の棒高跳びのように、1986年の開始以来、毎年少しずつバーが上がり難しくなっているそう。
今年6回目の挑戦となった井原さんも「過去一番にバーが上がった年で難しい」と話していました。

ドキュメンタリーフィルム「メインクエスト」は、2023年のバークレーへの挑戦を記録した第1作がYouTubeで視聴可能です。
第2作は映画祭への出品後に公開予定で、2025年の挑戦も現在製作中とのこと!楽しみです!!

最後に今後の目標について尋ねると、井原さんは大会主催者ラズとの印象的なエピソードを語りました。

それは、ラズが杖をついた高齢の身体でアメリカ東海岸から西海岸まで歩くチャレンジをすると聞いた時のこと、
「僕がこのチャレンジを今することが、僕のウルトラランニングの人生の中で一番難しいことをやろうとしているんだ」という話をきいたそう。

この言葉に感銘を受けた井原さん。

「人間は衰えていくと若い頃と比べてどうしても衰えるという考えになってしまう中でも、
ラズという人は今が一番輝いているんだなと思って。僕もこの先60歳、70歳、80歳、90歳と
年を重ねていったときに、やっぱり自分がその年で一番輝いていたい」

今までにやったことのない挑戦を続けることで、自分自身を磨いていきたいと語っていらっしゃいました!!

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