2025年11月10日
金属リサイクルの最前線
今週のゲストは花岡金属商会の花岡俊さんです。
花岡さんは1978年兵庫県西宮市生まれ。近畿大学を卒業後、貴金属やレアメタル原料を扱う問屋に就職。28歳の時に関東に拠点を移し、2016年4月に株式会社花岡金属商会を設立、「すべてを活かす」をテーマに掲げ、金属のリサイクルシステムに関する特許も取得されています。
神奈川県横須賀市を拠点とする花岡金属商会は、従業員5名ほどの少数精鋭の会社で、他の会社があまりやっていないことを突き詰めるような金属リサイクルを追求しています。
花岡さんが扱う「金属スクラップ」とは、製造工場で物を作る際に出てくる、製品にならなかった金属ロスなどのこと。これをゴミではなく資源として買い取る事業がメインだそうです。
日本の金属リサイクルの現状...使用済みの原料から再資源化される割合は
花岡さん曰く「世界全体で見ると、日本のリサイクルは12%ぐらいのシェアを持っている」とのこと。
高度経済成長時代は「作る方」が優先されてきたものの、現在はリサイクルを前提に物を作るフェーズに変わってきているとのこと。
貴重なレアメタル資源に乏しい日本にとって、リサイクルは極めて重要です。
「一番身近なものでいうと携帯電話ですねスマートフォン、スマートフォンの中には、金銀銅、パラジウム、この四つが主なんですけど...」
これらがスマートフォンの中に濃縮されて含まれており、充電する部分やデータを溜め込むハードディスクなど、レアメタルは欠かせない存在になっています。つまり私たちが普段使用している身近な製品にも、貴重な金属資源、いわゆる「都市鉱山」が眠っているのです...!




