2010年01月01日

1月4日から8日のゲストは

東北大学大学院 環境科学研究科教授、石田秀輝さんです。 

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■■石田秀輝さん■■
1953年生まれ。名古屋工業大学卒業後、78年、伊奈製陶株式会社(現在のINAX)に入社され、取締役技術統括部部長、技術戦略委員会、環境戦略委員会の両委員長を歴任。2004年より、東北大学大学院 環境科学研究科教授として教鞭をとる傍ら、ネイチャー・テクノロジーの第一人者として、国内外で活躍していらっしゃいます。

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2010年01月01日

あらためて生物多様性を語る

今週は、年末年始の番組恒例、分子生物学者の福岡伸一さんをお迎えした一週間。元日は2010年への展望のお話でした。

生物多様性を守るための目標を決定するCOP10が、名古屋で10月に開催されるにあたって、あらためて生物多様性についての話題に。生物多様性は難しい概念、なぜ多ければいいのかということ。生物は地球環境のエネルギーをぐるぐる回す、それぞれのプレイヤー。バトンを回す結び目。その結び目が多ければ多いほど地球の動的平行は健全に守られるわけで、だから多様性が必要。失われると分子やCO2が淀んだりして地球が苦しくなるそうです。それをみんなで考えようと言うのがCOP10…と福岡さん。

また、福岡さんはこんなことも。。。ニッチ(niche)という言葉があります。(もともと西洋建築の用語で「壁の凹み」のこと。一般的にニッチの語が登場する場合は「隙間」や「適所」の意味で用いられることが多いようです)。でもニッチは隙間ではなく、生態学的な地位(凹み)で、それぞれの生物は自分の凹みを守りながらパスを通していて、その凹みがありとあらゆるところにあるから地球はうまく回っています。ただ人間だけが自分のニッチを忘れて、人のところに入っていったり地球の反対側から食べ物を持ってきたりして、人間が贅沢になりすぎている…。

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今夜の選曲: SHAKE AND FINGERPOP / JR.WALKER AND THE ALL STARS

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2009年12月31日

福岡先生が選んだ今年の一冊

分子生物学者の福岡伸一さんには毎回年末に「今年一年のロハスな本」を選んで頂いています。
2006年は・・「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著
2007年は・・「針の上で天使は何人踊れるか」ダレン・オルドリッジ著 
2008年は・・「銀むつクライシス」G・ブルース・ネクト著
そして、2009年は「完全なる証明」 マーシャ・ガッセン著
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ロシアの数学者でポアンカレ予想を説いたペレルマンに迫った本です。みなさんもお正月休みにぜひ、じっくり読んでみてはいかがでしょう?

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『すべてを忘れることが、新しいことを作ること。細胞も作ることよりも壊すことを一生懸命にやっているので、良いことも悪いことも過去に流して、また新しい年を迎えましょう!』

今夜の選曲: CLEO'S MOOD / JR.WALKER AND THE ALL STARS

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2009年12月30日

ライアル・ワトソンの翻訳を担当して

今年の初めにも番組にご主演いただいた、分子生物学者の福岡伸一さん。「Think Globally, Act Locally」という考え方があるが、今は「Think Locally, Act Globally」になっていることを懸念されていました。振り返ってみると「Think Globally, Act Locally」が少し忘れ去られていった気がする2009年だったとのこと。
環境問題の中で一番大事なのは、いつもいろいろなこと(お金、情報、エネルギー、物質など)がグルグル回っていること。絶え間なくバトンをタッチすることが環境の大事なことだったのに、みんな溜め込みはじめてしまっています。流れを塞き止めない努力が大事なのに「Think Globally, Act Locally」が忘れられてしまった気がする…と福岡さん。

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福岡先生が今年出された本は、『動的平衡ー生命はなぜそこに宿るのかー』(木楽舎)、『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)、ライアル・ワトソンの翻訳本が『エレファントム-象はなぜ遠い記憶を語るのか』と『思考する豚』(木楽舎)の4冊。なかでもライアル・ワトソンさんが亡くなる前の最後の2冊『エレファントム-象はなぜ遠い記憶を語るのか』と『思考する豚』は、生物は繋がりあっているもので、知性的なものを記した本。豚は世界でもさげすみの言葉になっていますが、実際は上品でキレイ好きで賢いということが丹念に書いてあって、動物は支配すべきものではないと書いてあるそうです。でも最後には美味しく頂く…人間と自然の在り方として書いてある本なんだそうです。

 

今夜の選曲: SHOTGUN / JR.WALKER AND THE ALL STARS

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2009年12月29日

中国の桃源郷バーマーとは?

12月12日、13日に北京で開催された「第2回国際ロハスフォーラム」にパネリストとして出席した、分子生物学者の福岡伸一さん
fukuoka_tue.JPG 去年5月に開催された1回目に比べ、来ている人もゲストも拡大されて盛り上がったそうです。本当の意味でインターナショナルな炉は巣を考える会議になっていたともおっしゃっていました。
フォーラムには小黒編集長も参加していて、雲南省の世界五大長寿村のバーマーを訪れたそうです。水が湧く水郷で、水墨画にそっくりな風景なんだとか。そこには世界最大の鍾乳洞があって、歩くと健康になると言われており、実際、村には100歳上の老人が大勢暮らしているんですって。 中国の若者が考えているプロジェクトは、バーマーに現代のテクノロジーを入れたリゾート施設を建設することで、しかも日本の最先端の農業技術を移築して野菜を作ることも!日本の技術で、再び桃源郷を作ろう!と考えているようです。

今夜の選曲: PUKER UP BUTTERDUP / JR.WALKER AND THE ALL STARS
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2009年12月28日

福岡先生の2009年

LOHAS TALKでは毎年、年末年始は、分子生物学者の福岡伸一さんにご出演いただいています。
福岡先生にとって、2009年は一言で「新しいパラダイムシフトにしないといけない時代ではないか」とのこと。「2009年は世界天文年、ガリレオ・ガリレイが天体望遠鏡使って初めての天体観測から400年目であることを記念した年。マクロな世界を知らなきゃいけないということを始めた年なんです。
もうひとつ1600年代はミクロな世界も広がった年。レーウェン・フックが顕微鏡を作って、ミクロな世界に多彩な生命が広がっていることに気が付いた年。つまり、ある種のパラダイムシフトが起こった年だったわけです。それから400年、これから先、私たちも新しいパラダイムシフトをしなくてはいけない時代に至っているのではないか」。

そんな福岡先生が関与している研究論文が、イギリスの科学誌「Nature」に掲載されました。これは先生にとっても大きな出来事。先生が1990年に発見したGP2タンパク質が何をやっているか分かったそうです。かかった時間は、なんと20年!簡単に言うと、GP2はお腹の中でアンテナみたいに見張っていて、食べた食べ物の中にバイ菌が入っていないか、見張り役をしているとのこと。
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今夜の選曲: (I'M A)ROADRUNNER / JR.WALKER AND THE ALL STARS

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2009年12月25日

12月28日から1月1日のゲストは

分子生物学者の福岡伸一さんです。
1年のまとめと来年の展望、恒例・今年の1冊などをお伺いします。


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2009年12月25日

農業の現状、そして農業の未来を考える

今週のゲストは、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会理事長、フードディスカバリー株式会社社長の福井栄治さん。日本ベジタブル&フルーツマイスター協会は沢山の本を出されています。
どちらも読むだけで健康になった気分! fukui_fri_book.JPG
fukui_oguro.JPG 全国の農家に足を運んでいらっしゃる福井さん。農業の未来は、5年間が勝負だとおっしゃっています。なぜ農家が減っているのか、それは儲からないから。生産者にとってメリットのある仕組みを作ることが重要とおっしゃっています。
今夜の選曲: HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / FRANK SINATRA
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2009年12月24日

食に向き合うきっかけはインドネシア留学

フードディスカバリー株式会社社長、福井栄治さんは、もともとは商社マン。93年から一年間、会社としてインドネシア大学に留学されていたそうですが… 当時のインドネシアではジャワ湾の汚染問題(奇形の魚が捕れるとか)があり、これに日本が関係していると聞き「日本人である自分って何なんだろう」と疑問を感じたとか。そして1996年に帰国、会社でオーガニックの食品開発グループを作られました。当時は、まだ食の安心安全と言われる前の時代。こんなの商社がやることではない!と言われたとか。
fukui_thu.JPG 「インドネシアに行ってなければ、オーガニックに興味を持たなかったし、フードディスカバリーもなかった。」


今夜の選曲: WHITE CHRISTAMS / BING CROSBY
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2009年12月23日

農業活性化プロジェクト、2つの柱

今週のゲスト福井栄治さんはフードディスカバリー株式会社社長でいらっしゃいます。フードディスカバリーでは今年「農業活性化プロジェクト」を立ち上げられました。2つの道でチャレンジをしているそうで(1)農産物の売り場を作っていこう(2)農業をサービスとして提供出来る場所を作ろう。
(2)では、一般の人が農業をすることは楽しみだったりすることから、この楽しみの要素をどういうコンテンツを集めれば一般の人がもっと農業を楽しめるかということから、4月に調布にファームエンターテイメントを始めたそうです。いやいや付き合わされていた旦那さんが農業にはまっていったり、生産者にとっても普通に売るより高収入になるそうで、どちらにとってもプラスのことが多いようです。

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今夜の選曲: I'LL BE HOME FOR CHRISTMAS / PERRY COMO

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