2025年04月21日
きっかけは、美濃焼から。
今週のゲストは、学芸プロデューサーでライターの橋本麻里さんです
橋本さんは神奈川県のご出身、国際基督教大学教養学部を卒業され、草月出版に勤務の後、フリーの学芸プロデューサー・ライターとして雑誌の編集執筆の他、美術番組の解説、キュレーションコンサルティングなど多岐にわたり活躍されていらっしゃいます。
現在21_21 DESIGN SIGHTでは、橋本さんが展覧会ディレクターをつとめた
企画展「ラーメンどんぶり展」が開催中です。
この展示のきっかけは、この展示を一緒に企画しているグラフィックデザイナーの佐藤卓さんのもとに届いた、美濃焼のブランディングに関する相談からだったということ。
そこから、美濃焼の魅力を伝えられる展覧会を開くことになり、そこで橋本さんに声がかかったそう。
最初は、2014年の12月から2015年の1月にかけて銀座の松屋銀座デザインギャラリーで、現在よりも規模の小さい『美濃のラーメンどんぶり展』が開催されました。
橋本さん曰く、美濃焼の歴史について、現代に繋がるモノは7世紀頃から作られていますが、全国的に知られるようになったのは15世紀頃。茶の湯文化と共に広まり、様々な色合いや形の焼き物が作られたということ。
日本三大焼き物(有田焼、瀬戸焼、美濃焼)の中で、特に美濃焼は具体的なイメージが湧きにくいかもしれませんが、美濃焼は伝統工芸から大量生産品まで多岐にわたって展開されているため、家の食器棚にはたくさんの美濃焼が入っているのではないでしょうか?と仰っていました。