今回はXIIXセカンドアルバム「USELESS」について。
もともと、アルバム3作かけて
XIIXを示していきたいと考えていて
1stアルバムでは
しっかりと音楽性を提示する。
今回の2ndアルバムでは
開けていくことを示すことをテーマに
制作してきました。
全12曲、2019年10月から始まり、
2020年9月までに作られてきた曲たちが
作られた順番に収録されているのが
今回のポイント。
1曲目の「Halloween Knight」
この曲は現状に満足がいっていなく
そんな当時の反骨精神を現した
宣戦布告の様な曲を制作。
2曲目の「No More」から
今回のテーマである
たくさんの方に聞いてもらえる様な
開けた曲づくりをスタート。
この曲はタイアップをイメージして
作られたそう。
『実際に使ってもらうとかではなくて
僕が作品に向けて
勝手にタイアップ曲を作りました。
それが僕の思う、
“人を想う“ということだから。
漠然と色んな人に聞いてもらいたいな
とかじゃなくて
具体的な何かがあって、
そこに向けて作った結果
色んな人に聞いてもらえる
っていうのが今できることだなと思って。』
この曲が勢いに繋がり、
次々と曲が出来上がりましたが、
1回目の緊急事態宣言の発令。
自粛を余儀なくされた4月、5月でしたが
その期間に書かれたのが
「おもちゃの街」と「ユースレス・シンフォニー」。
『毎日、この緊急事態宣言が終わったら
ということをすごく考えていた時期だったし、
いつかライブができる様になったら
ということを考えていた時期で、
そのころに出来上がったこの2曲っていうのは
自分にとって愛おしいものだし、
聞いてもらって
いい曲だなと思ってもらえることこそが
この曲の使命なんだなと素直に思います。』
そのあと6月にできたのが「ホロウ」。
失恋や恋愛の歌に聞こえますが
この6月に世の中的に仕事の先が見えず、
楽器を売りに出している方の姿をみた斎藤さん。
失恋に似てると感じ、
その出来事をモチーフに書かれた曲なんだとか。
10曲目の「Regulus」は
唯一、1stアルバムの制作段階で
レコーディングまで終わっていた曲ですが
1stアルバムに入れなかった理由としては
「歌詞が身の丈以上に狙ってしまった」から。
一等星で1番暗い星とされるレグルス。
XIIXを始める前まで斎藤さん自身
「歌がうまい」「ギターが上手」など褒めらながらも
その中でもっとやらなきゃいけないことをやっていない
という罪悪感の様なものを感じていたそう。
そんな時に二等星の1番明るい星じゃなくて
一等星の中で1番暗い星に足を進めようと思い
書かれた曲。
このアルバムの中のこの曲順だったら
包み隠さず出せると思い、
今回のアルバム収録されたそうです。
これまで人に寄り添うために、誰かのために
音楽をやったことをなかったという斎藤さん。
ですが今回のアルバム最後の曲
「Endless Summer」。
人に寄り添う1年を過ごしてきたからこそ
最後の歌詞が書けたんだと実感。
XIIXとして次のステップへ進むことができ、
元々狙っていた2ndアルバムの意義以上のことが
「USELESS」に込めることができたそう。
『これは僕の1年間の日記みたいなもので
色んなことを考えたし、色んな時間を過ごしたけど
音楽を損なうことなく、
ミュージシャンとしてのプライドを保ったまま
自分なりの拓けた姿勢を示せたという
そんな素晴らしいアルバムだと思っています。』
〜BACK TO LIVEHOUSE〜 vol.8
2021.02.23
<LIVE FORCE LIVE HOUSE>
運営に携わるタワーレコード池谷さんに
お話を伺いました。
■プロジェクトが始まったキッカケ
ライブハウスの危機的状況について話題が。
全国各地のライブハウスを、タワーレコードと
各地のイベントプロモーターで
支援していく活動をスタートさせることに。
そこからアイデアややり方を検討しながら
■プロセスと成果
その場所のプロモーターさんとの関係値の中で
一番最初、4月末に
全国で378店舗のライブハウスを
1週間もない短い期間…にもかからわず
1次支援で集まった金額は
最終的に5次支援(8月末ごろまで)で、
総額1億5千3百78万7千702円が集まりました。
■プロジェクト成功の理由
SSTVに手伝ってもらった
今回のプロジェクトに賛同してくれた
その場でライブハウスへの想いを
プロジェクトへの大きな後押しになったし
アーティストのパワーがなかったら
ここまで大きくならなかったと思う。
■サポートの仕方の変化
最初にスタートさせた支援のかたちには
<LIVE FORCE LIVE HOUSE>支援のため
ここでもアーティストが多く賛同してくれました。
次のステップとしては
ライブハウスにお客さんが少しでも
全国のライブハウスで
大きな反響もあり、実際にお客さんから
「久しぶりに爆音を聴いた!」と嬉しい声も。
■プロジェクトの今後
もう少し何かを3月以降で
第一次支援で参加してくれた
なのでそこから地域性をもったコンテンツを
マンウィズも様々な形で
支援を分配する際、
行先の透明性がしっかりとしているものが
「支援先を自分で選べる」という点。
逆に場所に関係なく
自由度と透明性の高さが
『ONE WISH』を締めくくりにオンエア!
〜BACK TO LIVEHOUSE〜 vol.7
2021.02.16
当初は若干の抵抗もあった
反面、こういった事態にならなければ
考えることすらなかったのでは・と
これはチャンスの一つでもあるという思いが
徐々に出てきたんだそう。
キャパが限られた場所で行われるライブが
テクノロジーの開発により
今は地球の真裏まで音楽を届けられるように。
音楽の持っている
生で体感することは
手法の一つとしての
カルチャーやアーティストだってでてくるかも?
SNSを駆使して、オンタイムで
配信体感型ライブのような
「人間が想像できることは ほぼ実現する」
ジャンケンさんの好きな言葉のひとつ。
テクノロジーの発達の仕方はすさまじいもので
ホログラムを使った
想像が膨らむ夢のある世界が広がります。
もちろん、いま苦境に立たされている
アーティストやライブハウスは数多くあります。
ただこのような苦しい状況の中でも
今新しいアイデアが生まれてきている
考えられる時間ができたという意味で
そしてこれからも考えていくことが必要です。
今回は"テクノロジー"といえばな
マンウィズの1曲『database』をお届けしました。
今回はsumikaのVo,Gt/片岡健太さんを
ゲストにお迎えしました。
二人の付き合いは長く、
出会ったのは片岡さんがsumikaを結成する前。
最近では卓球を一緒にしたりと
私生活でも仲が良いいようです。
まずは先週、三日間にわたり
さいたまスーパーアリーナで行われた
sumikaのオンラインライブについて。
これまでフェスなどで、さいたまスーパーアリーナで
演奏をした経験はありましたが、
今回、無観客ということもあり、
今までお客さんいたところに誰もいないのを想像したら
心が折れそうになったと話す片岡さん。
そんな時に支えになったのは、コメント欄。
片岡『やっぱりそこに人の気持ちとか感情って
乗っているんだと思って
やっと自分のエンジンが回ってきた感じがした。
その場に人はいなくても言葉だったり、
文明の力を借りて気持ちを届けてくれるということが
すごく自分の力になっているんだなと
改めて気づいた。』
sumikaは現在までに人数を制限した上での
ライブを行っていませんが
UNISON SQUARE GARDENのライブを観て
人数とかではなく、
人の前でライブをやりたいと感じたそう。
さいたまでのライブが終わり、
今はコロナ禍でも工夫しながら
積極的に動いているバンドのライブを観たりして
メンバー全員で次のステージに向けて
ヒントを見つけるとのこと。
sumikaは3月3日に
ニューアルバム「AMUSIC」をリリースしますが
こちらに収録されている曲の中には
サポートベースとして
XIIX・須藤優さんも参加されています!
2年ぶりのフルアルバムとなる「AMUSIC」。
シングルをたくさん作ってきましたが
既発曲に負けないような新曲を含めた
ボリュームのあるアルバムになっているそう。
片岡『2019年はライブやってアルバム出して、
全国ツアー回って、フェスも出て
っていろんなところに行かせてもらって、
たくさん曲も出せた後に
2020年はいきなり音楽活動が止まっちゃって、
“動”と“静”がはっきり出た2年間だったから
その2年間何をやっていたのかっていうのを
わかるようなものを、
「2021年 、sumikaは
こういうモードでやっていきますよ。」
っていうことを
過不足なく伝えるアルバムを作りたいなと思って、
今やりたいことは
全部やり切れたアルバムだと思う。』
コロナ禍で思ったこと、ステイホームでの想いなど
歌詞の中に顕著に現れていて
落ち込んでいる曲も、
あればテンションの上がる曲もある
自然体に仕上がっているそうです。
sumika ウェブサイト
https://www.sumika-official.com
〜BACK TO LIVEHOUSE〜 vol.6
2021.02.09
何に気を付けているかといえば
「衛生管理」「疫病対策」…
アルコール消毒をはじめ
もちろんライブ会場の換気も万全に!
近隣への騒音問題にも注意しつつ、
助け合いの精神で 安全を保つように。
また接触の機会を極力減らすため
「スマチケ」の導入も。
有観客の配信ライブのとき、
どうしても無言だとお互い寂しい…
そんな中でマンウィズが募ったのは
ライブ中に流すためのお客さんの"声援"。
集めた歓声はメンバーためのみならず、
ひとつの演出として輝いてくれたんだとか。
(たまにスタッフから意地悪な演出も…?)
自粛というのはあくまで
"行動"の自粛であり
楽しむときこそ、楽しむべき!
ライブの中で何か楽しさを見つけられないか…
待機列にディスタンスを守るための工夫や
飽きさせないアクションをちりばめたんだとか。
生きるというのは、楽しむもの。
制限は多々あるけれど、
自分たちの居場所であるライブハウスと
かかわり続けることができる
配信という形はすごく大切。
今できる範囲で最先端を磨いていくことを
考えるようになったんだそうです。
お送りしたのは『change the world』
初の配信ライブで披露した1曲、
良い方向に世界を
変えていきたいという想いを込めて。
大阪でライブハウス運営、イベントの企画・制作などを行う
HEADLINEの代表・岸本優二さんにお話を伺いました。
岸本さんとの関係は長く、
初めてあったのは15年くらい前に
UNISON SQUARE GARDENが
大阪LIVE SQUARE 2nd LINEでライブをした時。
岸本さんはそこの店長をされていました。
今では大阪でUNISON SQUARE GARDENや
XIIXがライブする際、
岸本さんは必ず駆けつけてくれています。
そんな関係の深い岸本さんにまずは
運営をされているライブハウスの現状について伺いました。
現在、コロナ禍で安心安全を考え、有観客ライブの開催や
有観客と配信をミックスしたやり方を考えながら
運営をされています。
岸本 『来れないお客さんも現状いるから、
その人のためにやっているよっていうことを
見せるって発信することも
やり始めているかなっていう感じかな。』
斎藤 『行きたいけど行かないっていう人も
少なからずいるから、
そういう人のことは無視してはいけないなっていう
気持ちはありますよね。』
岸本 『やっぱりライブを見てて、
僕もそうだけどお客さんもやっぱり観てよかったなとか、
だから明日頑張れるなみたいなところは
ライブの醍醐味なのかなっていう感じはしますけどね。』
最近ではお客さん側とライブハウスが
安心なライブにするため、
コミニュケーションが取れてきていて、
出演者側からも「ライブをすると生きていると実感する」という
声を聞くようです。
岸本さん自身も、コロナ禍で
ライブができることが当たり前ではないと感じ、
だからこそライブの大切さを発信していきたいと
前向きに活動をされています。
ライブハウス運営、イベントの企画・制作など
様々な角度から音楽と接している岸本さんですが
今の音楽シーンについて
ストリーミングサービスなど音楽を
ライトに楽しめる時代になってきていて
すごく良い時代になってきたからこそ
改めてライブということ大事にしたいとのこと。
斎藤 『確かに圧倒的にCDを買う枚数は減りましたが、
けど実際に自分でお金を出してCDを購入するとか、
自分で足を運んでライブを観るっていう経験が、
どれだけ大事かというのも同時に気付いたりしますよね。』
岸本 『そうだよね。
ライブハウスの人間がライブを観たくなっているわけだから。
ライブハウスは“答え合わせ”っていう感じがすごく好きで、
音源と出会うのはサブスクだったり、CDで出会っていくけど、
「やっぱりこのバンド好きだな!」とか答え合わせするのは
ライブなのかなと思っています。』
また、ライブを心の底から楽しめるようにする。
ライブハウスをいつでもアーティストが帰ってこられる場所にする。
そのために、岸本さんは
今まで横のつながりがあまりなった大阪のライブハウスに
「一丸となって今の危機的な状況を乗り越えましょう」と
声をかけかけているそうです。