HOME

2021年7月 7日

尾崎世界観のキングスプレイス

8回目のキングスミーティンには、

京都のライブハウスnanoの店長、

モグラさんにコメントをいただきました。


最初に、クリープハイプとの出会いについて。


モグラさん

  「最初に出会ったのは、インディーズの1stのミニアルバムを

   リリースした時にツアーでnanoに来たのが最初ですね。

   当時はスリーピースで、リズム隊がきて、セッティングを

   し始めるんですけど、ギターボーカルの尾崎がなかなか

   来ずにですね、しばらくしてからリズム隊がセッティングを終えた

   ぐらいでギター持って裸足で入ってきて、

   『なんかふてぶてしいやつが来たな』っていう印象で、

   打ち上げとなればお酒飲みながら話したし、

   会う度に近況の報告しあって、本当に深い関係のある

   ミュージシャンの1つですね。

   うちでライブするたびに、

   『東京でもこんな盛りあがらないっすよ!京都に住みたいっすわ!』

   ってよく言ってたのを思い出しますね」


尾崎「あー…ふてぶてしい、

   まあそうですね、あの時はバンドマンらしいバンドマンでしたね、

   体型も含めて。ヱヴァンゲリヲンみたいだったんですよ。

   あの時に戻りたいですね、体がね。

   覚えてますね、自分の中の京都のイメージの1つですね。

   モグラさんの話す間とか、声っていうのは。

   ライブハウスとしても独特ですね。お客さんが

   自転車で来るんですよ。それがすごく良くて、

   ライブが終わって、そのまま自転車で帰っていくという。

   ライブハウスの前にいっぱい自転車並んでて、

   塾かなって思ったもん(笑)

   今は改装されて、広くなっていて、また変わってるんですけどね。

   また行きたいですね。」


続いて、昨年からのnanoの活動、

そしてこの1年を通じて感じたことを聞きました。


モグラさん

  「去年の4月の頭ぐらいから、できないことを投げ捨てるよりも

   じゃあ今何ができんねんと言うことですぐにライブの配信を始めて、

   それだけではどうなる気もしてなかったので、

   ライブハウスというかエンターテイメント業界全体がくらってたので、

   ライブハウスに来るお客さんやミュージシャンからの支援ムード

   みたいなものに乗っからんとアカンやろということで、

   グッズを作って売ってそれをたくさん買っていただいて、

   売上を保とうと努力してきて、それが続いている感じですかね。

   でもその中で今までやってこなかったこと、初めてやることの中で

   たくさん勉強になることがあって、

   例えばお客さんからのレスポンスであったり、

   『こんなに好きでいてくれてるんや』っていうのが、目に見えて

   分かるようになったり、お客さんからライブハウスっていうものを

   渇望して、ライブが再開されることを切望されてるっていうのが

   直のコメントで感じ取れたりとか」


  「配信することによって、配信のPAも僕がやってるんですけど、  

   音の出し方も全然違うんで、配信と現場では。

   音の出し方に対しても自分の中で、

   1つ1つの音の解像度が上がったというか、

   とにかくめちゃくちゃ勉強になったことがすごくあって、

   音のこともそうですけど、自分たちの、ライブハウスの在り方

   であったり、音楽を鳴らす場所としての在り方、

   ちょっと大げさな言い方をすると、

   文化を発信するっていう場所としての自分達の気の持ちよう、

   この街においてっていうこともすごく考えるようになったので、

   大変ではありながら、確実にこの先に生かされることを

   行動に移し、考えてきた1年だったなとは思ってますね」



尾崎「モグラさんはご自身でもおっしゃっていましたが、

   PAをやりながらノリノリでライブを見ているんですけど、

   あまりにもそれが定着しすぎて、モグラさんがノってないと

   不安になるっていう(笑)

   でもそうやって大変な中でいろんな気づきがあったという

   話は興味深かったです」


最後に、モグラさんがライブを愛する皆さんへ

伝えたいことを聞きました。



モグラさん

  「ライブハウスが好きって言ってくださる皆さんに関して、

   やっぱりライブハウスって美術館や博物館と比べると

   文化が生まれる場所ではあるんですけど、

   どうしてもニッチな場所になってしまうので、

   そういう厳選されたファンの皆様と、

   どう深く繋がっていくかっていうのが

   すごく大切な場所やと思ってて、特にnanoのような小さい

   ライブハウスになると、そういう部分が大切になってくるので、

   nanoが好きとか、nanoに出ているバンドが好きとかいう方、

   ずっと待ってて欲しいなと思いますね。

   消えていったライブハウスも沢山あるんで、

   文化として下火なのかなって思わずに、

   あなたの好きなものはずっとここで鳴り続けてますよ、

   あなたの好きな場所は何とか残ろうと頑張っていますよ、

   ていうのを信じていただいて、それが遊びに行ける、配信、

   何でもいいんんですけど、ライブハウスが発信しようと

   していることを捉えようとして欲しいなと思います」



尾崎「そうですね。モグラさんも言っていましたが、

   『小さなライブハウス』っていうところがすごく

   ブランドになっていると思いますね。nanoの。

   あの空間だからできる、やろうと思うってことが、

   バンド側にもあるので。

   やっぱりお客さんは大事ですね。

   バンドのお客さんはもちろん、

   ライブハウスにもお客さんがついているので、

   そういうお客さんにたいしてはプレッシャー感じますよね。

   ここのライブハウスのお客さんになんて思われるかっていう。

   特に今の時代、ライブハウスに出ていなくても世に広まっていく

   音楽がいっぱいある中で、ライブハウスから出てきた音楽

   っていうのは、好きですね。そういう音楽が。

   去年発表ができなかったんですけど、

   nanoでクリープハイプでワンマンライブをやるっていう

   予定が実はあったんですよ。残念ながら流れてしまったんですけど、

   必ず実現させたいと、改めて思いました」


モグラさん、素敵なコメントをありがとうございました!

2021年7月 2日

  
  

今回はリスナーのみなさんからいただいた

ライブに関するメールを読みながら

一緒にライブについて考えました。

  

  

【ライブ・ライブハウスの好きなところは?】

  

「ライブハウスの入り口。」

「アーティストとの距離が近いところ。」

「ライブハウスという空間で感じる全ての感情。」

などメッセージいただきました。

  

CHAI4人が思う、ライブの好きなところは

ステージから見える

マスクをしていてもわかる

お客さんからの温かい目線。

久々にライブをして、その温かい目を肌で感じて

改めてライブというものを実感したそう。

  

特に小さい規模のライブハウスでライブをした際には

アーティストとお客さんの距離が近いからこそ

一人ひとりの顔がよくわかるところも魅力の一つ。

  

  

【あなたにとってライブとは?】

  

「私にとってライブは光です。

アーティストの瞳の輝き、照明の煌めき、

お客さんの汗でテカテカに光おでこ、

明日を生き抜く力をくれる希望の光。

この光を絶やさぬよう、今日も手洗いうがいをしていきます。」

  

「私にとってライブは感情を隠さずにいられる場所です。

心から笑ったり、泣いたりできて、安心できるところです。」

  

「何も気取らず、隠さず、ありのままの自分でいられる場所」

  

  

感情を隠さずに、ありのままの姿でいられるのは

お客さんだけではなく、アーティストもだと語る。

だからこそ、今は、難しいかもしれないですが

いつか絶対に会いにいくとお話ししてくれました。

  

メッセージお送りいただき、ありがとうございました!

  

  

2021年7月 2日

前回キンプレを担当していた

3月末以降のフォーリミの活動を振り返りました。

 

4月に開催予定だったYON FESがコロナの影響で中止に

ライブに関わるみんなが幸せにならないんだったら

やらない方がいいのかなという結論になったので

開催する予定だった4月4日にモリコロパークの会場から

アコースティックライブを配信した。

ライブができなかった分、何かをしたくてフリーでやった。

意外と好評だったので期間限定でYouTubeにもアップ

また何かしらで形にしてもいいかなと思っているので

期待していて欲しい。

 

4月末には3度目の緊急事態宣言が発令

基本的にはやることは変わらなかった。

ファンクラブツアーを回っていた。

大阪が中止になったのは残念だったけど

またファイナルという形でパワーをためて

倍返しできたという気がするので

前向きに捉えている。


自分にとってやっぱりライブハウスは必要な場所

ライブが好き。これがない世界は考えられない。

僕らはルールを守って、ロック、エンタメが必要

役に立つというところを発信していけばいいと思う。


kp0701_2.jpg




2021年6月30日

尾崎世界観のキングスプレイス

7回目のキングスミーティングは前回に引き続き、

flumpoolのボーカル、山村隆太さんが登場しました。


音楽活動以外にも、ドラマやテレビなど幅広く活躍する山村さん。

創作について聞きました。


尾崎「音楽活動以外もね、お互いいろんなことやってるけど、

   ファンから必ずしも肯定的ばかりじゃないと思うんだけど、

   そういうの気にしたりする?」


山村「そうね。最近コメンテーターとかやらしてもらって、

   やっぱり、この一年でもさ、不満みたいなのがすごいあったからさ、

   音楽やる上での。そういうとこは違う場で勝負してもいいんかなって。

   発言する場っていうか。

   でもやっぱりそうなると音楽に対してもどういうことを持って

   歌って行かなあかんかみたいなのを考えさせられるよね」 


尾崎「自分がコメントを求められる立場だからこそ、

   歌うときに何を伝えるんだってことだよね。」


山村「そういうのを最近考えるようになってきたかなー。」 


尾崎「ほんとに緊張するでしょ、生でさ。

   だって何言ったっていいわけじゃないし、

   時間が無限にあるわけじゃないからね。」


山村「イヤ。本当にイヤ。

   まぁね、音楽業界にも不満もあるやん、

   支援金が遅れるとかさ、そういう業界自体の不安を

   話せたらいいかなって思ったけど、やっぱり

   どっちかの味方にならなあかんていう意味では、

   どっちかの敵にはならなあかんっていう、

   そういう立場をもっととってかなあかんなと」 

  

尾崎「どっちかでいたいってこと?」


山村「やろうと思った時はそういう立場で行かなあかんなと思ったけど、

   やってみると…

   教えてください先生(笑)

   批判を恐れない…」 


尾崎「簡単だよ!

   噛み付きゃいいんだよ目の前の相手。

   食いちぎればいいんだよその牙で!

   でもなかなか無理だよね(笑)俺もそうだなー。」


山村「だから、『何言ってんこいつ』みたいな書き込みもあるわけよ。

   『自分たち音楽のことばっか考えやがって』みたいなさ、

   そういうのが来るとさ、こっちだって考えてやってんねん!って」 


尾崎「そうだよ!

   俺が言ってやるよ。

   俺があの動いてないツイッターアカウントで言ってやるよ。」


山村「ホンマやで(笑)もっと言うてよ(笑)」


尾崎「でもね、違う活動をすることによってね、

   バランスが取れるなとは思うんだよね。

   よく二足の草鞋とかさ、批判的な言い方をされることもあるけど

   バランスとしてはちょうどいいと思うんだけどね」


山村「尾崎くんも色々やってるやん。

   そういうのはどういう思いでやってんの?」


尾崎「やっぱね、力を捨てていくっていう部分があるかな。

   音楽のことだけやってると凝り固まっていくし、

   頑張りすぎて逆に削ぎ落とし過ぎてしまうこともあるし、

   あと音楽のことを喋りすぎるのは良くないと思ってて、

   でも語りたくなっちゃうしそういう言葉があるから、

   他の場で使っちゃおうって思ってそのエネルギーを。

   エネルギーを使っちゃうことでプラスにもなるし。」


山村「そうなんや。」


尾崎「あとはちょっとでも深みが出たらいいなと思うね。

   この人小説とか書いてるんだっていう情報で

   深みが出たらいいなって。」


話題は先週に続いて、新曲『ディスタンス』について。


尾崎「ディスタンスの歌詞はどうだったんですか?」


山村「ディスタンスは…

   コロナっていうものに対して、失ったものが大きすぎるやん。

   俺らの1年もそうだけど、学生とかアスリートとかさ、

   そういう人たちにとっての1年の重みっていうものを、

   やっぱ失ったもので言うと計り知れない失ってるなと思ってて、

   そういう時って何かを得たいって言うのも無意識にあって、

   そこでコロナ克服した後に何が変わったかっていうことを

   ちゃんと準備しときたい自分がおってさ。」


尾崎「先週、音の面ですごく変化があって、

   そこで若干戸惑いもあったって話をしたけど、

   そこに歌詞が乗るっていうのはどういう感覚なの?」


山村「これも難しかったね。符割りとか完全英語やんこれっていう。」


尾崎「結構ね、言葉としては確かに日本語って感じではないよね。」


山村「そうね。サビの言葉選びとか難しかったけど、

   でもシンプルな思いやったからさ。

   ラブソング的なものとしてもストレートに書きたいなって思ってたから

   そこは難しい感覚はなかったかも。響き重視で」

 

尾崎「結構歌い回しがね、変わってるというか、洋楽的。」


山村「そうね。いやーあのね、このノリ?

   日本人にはないこの首を後ろに引く、

   ブラックミュージックみたいな、こう言うノリはね、難しかった。」


尾崎「俺なんかやっぱ首をすごい動かして裏で感じてる人みるとさ、

   『嘘つけっ』って思っちゃうんだよね。性格悪いから(笑)」


山村「そうね、あんなん自然に出るわけない(笑)」


尾崎「出ないよ(笑)頑張ってんだろって思っちゃうもん」


山村「気持ちいいわけないってなるよな(笑)」


尾崎「flumpoolのライブ行ったら言お。ヤジとばそ。この時代に(笑)」


山村「ただ俺は言っとくけど必死にやってるからな(笑)」


尾崎「じゃあニヤつこ。それ見て(笑)」


山村「必死にやってるんだけは応援しといて(笑)」


尾崎「わかった(笑)」


2週にわたって出演してくれた山村さん、

ありがとうございました!

2021年6月25日

Tour 接続に来てくれたみなさんのメッセージを紹介しました!

 

RN:旧姓・青山さん

椎野さん、TOKIEさん、鈴木さんのなんでも来い!

全部受け止めるから!という器量があってこその

あの素晴らしいステージなんだなぁとしみじみ感じました。

 

RN:よしやさん

メンバーもオーディエンスも最高で1曲終わるごとに

想いのこもった熱い拍手の嵐に感動を覚えました。

最高の楽しさと夢を与えてくれてサンキューです♬

 

RNmさん

ベンジーやUAさんの間違え方が可愛くて大好きです。

椎野さん、TOKIEさん、鈴木さんはノーミス!

完璧!という感じの大人の安定感でかっこよかったです!!

 

たくさんのメッセージありがとうございました!



2021年6月23日

尾崎世界観のキングスプレイス

6回目のキングスミーティングはゲストに、

flumpoolのボーカル、山村隆太さんが登場しました。


尾崎「うわー、すごいなぁ、間違いじゃないですよね?」


山村「いやいや尾崎先生(笑)」 


まずは2人の出会いについて。


山村「もうでも出会って3年ぐらいですか」


尾崎「そうですね、歌のことで悩んでいて

   そのきっかけでつながることが出来たんですけど」


山村「そうね。俺が発声障害やったりしたんで

   いろんな悩みを相談したりとか情報を共有したりとか」 


尾崎「お互いそういう悩みがあって繋がれたっていいことですよね。

   なかなかflumpoolとクリープハイプってねぇ…」


山村「逆やと思うで」 


尾崎「だからflumpoolのファンは変なチンピラに

   絡まれてると思ってるんじゃないかなぁ」


山村「ちょっと仲よかったら親が心配するキャラやな尾崎くんは(笑)

   でも尾崎くん喋ると全然印象変わって行くよなぁ」 


話題は今年の活動について

  

尾崎「お互い去年1年大変な期間を過ごして、

   相変わらず今年もそのまま続いて、flumpoolはどうですか?」


山村「今全国ツアー去年10月からまわってて、30公演くらい終わったけど、

   まぁ延期なったりゴタゴタしてるけど、今のツアーは何やろ…

   なんとも言えんよね」 


尾崎「見てくれてるお客さんの感じはどう?」


山村「俺もなかなかこう今まで味わったことのない感覚やねんけど、

   自分が1曲も歌ってないのに泣き出している人がめっちゃおって、

   それだけ人に直接会うってものに対して、

   今日ライブに行くっていうことに対しての迷いとか、

   いろんなものを背負ってそこに立ってんのかなーって思ってさ」 


尾崎「会場に来るまでに、いろんな葛藤があったその全てを

   メンバーが出てきてくれることで肯定してもらったような

   気持ちになるのかな、お客さんが」


山村「そうなんかな。でもそれはこれまでにもなかったからさ、

   それって感動とか、いろんな想いが溢れる涙とは

   違うものなんかなっていうのはすごく感じるかな」


尾崎「他のメンバーとはどんな感じ?ライブ後に話すことは変化ある?」


山村「まぁここはバンドであってよかったなっていうのは思うけどね。

   今音楽は不要不急って言われるやん。

   そん中でやっててええんかなって気持ちにもなったりすんねんけど、

   でもそれ1人やとどんどんそういう気持ちになってくけど、

   バンドで今音楽届けることってバンドをやること自体が今

   心強いことやから、ライブが心強い場所になってほしいなっていう、

   そもそもバンドでいること自体心強い、

   じゃあ人といることは絶対間違いじゃないっていう、

   そこになんか正義を持てている気はするからさ、

   今は円陣で手を組んでとかはこれまで遺体にできないけど、

   繋がろうとしてる、一緒にやろうとしてる姿っていうのは、

   1つこの時代に大事なものを背負ってるんじゃないかなっていう」


Flumpoolの新曲『ディスタンス』について


尾崎「flumpoolは5月26日に新曲『ディスタンス』をリリースしましたね」


山村「ありがとうございます」


尾崎「すごい直球なタイトルだよね。」


山村「カタカナでしっかり行きましたよ。

   これほど1年間でよう聞いた言葉はないなって思って」


尾崎「曲もちょっと今までとは違う感じですね」


山村「これ結構バンドの中で揉めたんよね。

   俺としてはここまでバンドサウンドなくていいの?っていう

   思いがどっちかというとあって」


尾崎「山村くんが反対してた?」


山村「そう。これがカップリングとかアルバム曲ならこれまでもあったし、

   バンドの1面としてはいいんだけど、表題曲としては、

   今のスタイルを表すものとしてはバンドからかけ離れすぎたと思って。

   でもギターの一生としては、

   今までのflumpoolをぶっ壊してやりたいみたいな。」

 

尾崎「でもそれぐらいやってやっと変わったかなってぐらいなのかね。

   外から聞いたらね。確かにすごい変わったなとは思うしね。

   でも全然何かが損なわれているわけでもないし」


山村「歌詞としてはこの1年のことについて、

   物理的な距離は離れても、心の距離は近づいたよねっていう

   そういう内容で書いてんねんけど、それをどういう楽曲、アレンジで

   出して行くかっていうのに対しては、こういう打ち込みメインの方が

   明るさはあるなって思って」


尾崎「確かに打ち込みの方がクリアにセパレートしている感じがあるよね」


山村「そうね、サウンドとしては今の時代にあってるというか、

   一生どこまで意図したかわからんけど、湿っぽいものやるよりは

   こういう心が明るくなる方がいいんかなって振り切ったんかなって思う

   でもあいつそういうこと言語化せんからさ」


尾崎「へーそうなんだ」


山村「あくまで仮説なんですけど(笑)

   結構自分の中でも楽しみ半分、ドキドキ感があるシングルかな」


尾崎「それぐらいやれたんならいいなぁ、羨ましいな」


山村「ライブとかどうなんねやろって思う。今。」


尾崎「でも意外と打ち込みの曲やれるよ。

   うちも同期の曲あるし、明らかに、

   不自然に無い楽器が鳴ってるけど気にしないし

   あと歌いやすいんだよね。同期って。

   バンドの演奏って歌いづらいんだなって改めて思うよ(笑)」


山村「今だからハイブリット的にできたらいいなって。

   生音の良さと、同期のタイトさみたいなところを

   合わせたらいいのかなと思うけど」


尾崎「お客さんも聴感上ちょっと変化あっていいと思うし」


山村「あー、確かにね。」


尾崎「あれっ、俺の方がポジティブじゃねぇかこれ?」


山村「(笑)そうね。実はね、尾崎くんの方がポジティブなんよね、会うと」


尾崎「やばいな。恥ずかしいなちょっと(笑)」


山村「意外とね、ちゃんとフォローしてくれる(笑)」


尾崎「やめて!マイナスプロモーションしないで!

   俺の場合そっちがマイナスになっちゃうから(笑)」


山村「おもろいね、確かに。逆や(笑)」


山村さんは23日の放送にも来てくれます。

後半もお楽しみに!

2021年6月23日

  
0622KP-3.PNG
  
  今回は
Awesome City ClubPORINさんをゲストにお迎え。

コロナ禍での活動についてお話を伺いました。

  

2020年はライブができない時期が続いたため

自宅でのセッションの配信など

お家で、できる活動を積極的に行っていました。

  

またコロナ禍でも多くの楽曲制作を行い

去年7月にアルバム『Grow apart』を、

そして、今年2月にも アルバム『Grower』をリリース。

他にも配信シングルのリリースされました。

ライブができない分

Awesome City Clubの今”を知って欲しいという思いから

配信リリースを続けていたそう。

  

そんなライブができない時期を経て

久々に行ったライブ。

お客さんとの向き合い方が変わったそう。

  

『声出しちゃいけないとか、マスクもしないといけないし、

お客さん同士の距離も取らないといけない。

そういうふうにいろいろ制限があって

最初は「レスポンスがない。どうしよう。」

という感じだったけど、

その中でもできることって結構あって

クラップだったり、その場で踊ることもできる。

あと、意外とマスクしていても

目の表情ってすごいわかるから

より一層、お客さんの顔を見るようになったし

その時の時間を大事にしようになったかもしれない。

そんな中でも来てくれるお客さんが愛しくて。』

  

5月に開催予定だった

Awesome Talks - One Man Show 2021 –」は 

8月に延期に、、、。

何かあった時に、

音楽業界全体のせいになって欲しくないという思い

お客さんに安全にライブを見て欲しいという思いから決断。

  

配信ライブも行ってきましたが

やはり生のライブはまた別物。

その時にしかない、

奇跡をお客さんと共有できる空間や時間であり

またライブができる日々が戻ってきたらいいなと

お話ししていただきました。

  

PORINさんありがとうございました!

  

  

2021年6月18日

AJICOのツアーで音響・モニターを担当している

佐竹さんにお話を伺いました。

 

モニターという仕事について

各メンバーの立ち位置での音のバランスをとって

演奏しやすく気持ち良くライブできるように調整する仕事。

 

AJICOの音へのこだわり

AJICOっていうバンドでのアンサンブルで

音量感や力が入りすぎないように

音の混ざり方を意識しているように思える。

ギターアンプの置き方・角度・音量を特に気にしている。

 

Tour 接続で感じたこと

お客さんみんなが楽しそうに踊ったりしている姿を見てほっとした。

リハーサルも含め何度も見ているのに毎回、舞台袖でゾクゾクして

自分自身もライブを楽しませてもらっている。

 

ライブとは

好きな場所、ほっとする。

久しぶりにライブをして楽しいし、やっぱり好きな場所だなと思う。

 

佐竹さん貴重なお話、ありがとうございました!

 

 


2021年6月16日

尾崎世界観のキングスプレイス

5回目のキングスミーティングはゲストに、

小説家の金原ひとみさんが登場しました。


尾崎「こんなマニアックな話をしても、

   リスナーの方には伝わらないと思うんですけど、

   文學界新人賞の選考委員に今度からなられるんですね」


金原「はい、参加させてもらうことになりました。」 


尾崎「その時のコメントがめちゃめちゃカッコよくて」


金原「(笑)いやいや、何がバズるか分からないものですね。

   なんでこんなことが話題になったんだろうって…」 


尾崎「何て書いたんでしたっけ?」


金原「小説書けたら送ってね、みたいな感じのことを」 


尾崎「あれすごい良かったなー。」


金原「正直言えば、何も言いたくないというか、

   読む前に言うべきことは特にないんじゃないかなって」 


尾崎「ミュージシャンと小説家の1番の違いかもしれないですね。

   何かを評価するっていうことがあんまり無いので」


金原「そうですよね、オーディションとかはあるかもしれないですけど、

   デビューを決定するみたいなものはそんなに無さそうですね、音楽は」 


尾崎「作家の方は、新人賞を受賞してデビューってことですもんね」


金原「やっぱりそこが1つの登竜門というか、間口になってますね」 


尾崎「それでデビューして、キャリアを重ねて、

   ゆくゆくは自分が選考委員になるっていう…」


金原「不思議ですね。ついこの間私も応募したような気がしていて」 


尾崎「応募します」


金原「いいですいいです(笑)

   そんなことしたら尾崎さんとっちゃうんで(笑)」


尾崎「とれないとれない(笑)」


そんな金原さん、よくライブに行っているとのこと。

話は最近のライブ事情について。


尾崎「金原さんも音楽好きで、よくライブに行かれてますよね」


金原「はい、そうですね。

   特にコロナ禍に入ってからは、今を逃したら

   いつ行けるか分からないって言う気持ちがあって、

   後先考えずに気になったものはとりあえず応募するっていう感じで」


尾崎「最近はいけてるんですか?」


金原「はい、割となんかライブハウスの方も気をつけて

   対策をしながらって言うことなので、

   こちらもあまり気にせずに、歓声出さないとかを

   気をつけつつ、楽しませてもらってます」


尾崎「創作にはライブに行ってるとどんな影響があるんですか?」


金原「そうですね、全然違う脳を使うなっていう、

   創作している時と音楽に触れている時って。

   本を読んでいる時、書いている時と音楽を聴いている時って

   いつもとは違うところを活性化させてるみたいな感じがしますね」


尾崎「自分はやってる分、誰かのライブを見てそういう感覚になれないので、

   そこはちょっと損ですね」


金原「でも尾崎さんも書いている時と,

         ライブをやっている時って全然違いますよね」


尾崎「違いますねー。」


金原「そこの使い分けっていうのはみんな気になってると思いますけど…」


尾崎「どうしてるんでしょうね、

         まあライブの時の方が辛いかもしれないですね。

   小説はやり直せるし、書いてるところは見せないから

         誤魔化せるんですけど、

   あとは音楽は本業だから絶対にミスをしてはいけないという感覚です」


金原「文章の方では挑戦とかチャレンジとかが…」


尾崎「ダメでも当たり前だという気持ちでやれるので。

   だからある意味お客さんですね。お客さん感覚で…」


金原「いやそんな気持ちでいたらダメですよもう(笑)

   芥川賞候補になっておいて何を(笑)」


尾崎「そうか…もう逃げられないか」


金原「もう逃げられないですよ(笑)」


金原さんの新刊『アンソーシャル ディスタンス』。

この本に込めた気持ちとは。


尾崎「作品の中にもライブを楽しみにしていたカップルが出てきますよね。

   ああいうのを読んでると、

         お客さんってこういう感じでいてくれているのかなと思うし」


金原「そうですね。私自身もコロナになって次から次へと中止になって、

   中止っていう連絡が来るたびに『そのために頑張ってきたのに』

   っていう気持ちを抱えていたので」


尾崎「それを作品にしたのも早かったですよね」


金原「緊急事態宣言が出るか出ないかぐらいの時に、

   これは書き留めておきたいというか、今じゃないと感じられないものが

   込められるんじゃないかと思って」


尾崎「当時も『アンソーシャル ディスタンス』っていうタイトルだけで

   1人勝ちしてましたもんね」


金原「あの時は私の中でも大きな出来事だったし、

   今やりたいこと、好きなことが禁止されている状態で、

   それが生活の中心になっている人とかが

   どういう思いでいるんだろうっていうのがすごく気になったし、

   今こそ書いて置きたいっていう気持ちがありました。」


尾崎「バンドを好きで追いかけてくれている人たちは共感すると思いますね」


金原「自分の大切なもの、好きなものを、

   自分とは関係のない所で奪われてしまったっていう人たち、

   それでそんなの当たり前だろって世間から抑圧され続けた人たちとか、

   やっぱり音楽なんてとか小説なんてとか、不要不急っていう言葉も

   出たりとかもして、そういう言葉で傷ついたりした人も

   すごく多いと思うので、そういう人たちの息継ぎになるような瞬間を

   小説で与えられたらなという気持ちもあって書いた小説なので、

   是非読んでいただければと思います!」


音楽に対する思い、ライブに対する思いをたくさん語っていただきました。

金原さん、ありがとうございました!

2021年6月16日

  
0608KP-4.JPG
  
  今回はプライベートでも親交がある

音楽クリエイターのヒャダインさんに

コロナ禍での活動や、音楽への想いを伺いました。

  

アイドルへの楽曲制作が多いヒャダインさんですが

昨年の35月は、コロナにより

ライブや、イベントなどが開催できないため曲のリリースもなく

一時はお仕事がほとんどなかったそう。

  

7月くらいからは徐々に活動が回復していき

お仕事も戻ってきましたが・・・

  

『復帰した直後はコロナについて

歌詞に含ませて入れたりとかして出したんだけど

全然ウケなくてビビった。

けど、そうだよね。

毎日ニュースで「コロナが・・・」って言ってて

誰かに会ってもコロナの話しかしない中で

音楽までコロナの話されたらうんざりだよね。

そこで思ったは、俺の役割はコロナで沈んだ気持ちを忘れさせる

明るいものを作ることだなと。』

  

音楽自体、楽しいもので

辛いことや苦しいことを忘れさせることができる存在であり、

今でこそ音楽が必要だとお話してくださいました。

  

また、ライブはやっぱり必要だと言うことで・・・

  

『やっぱり音楽って楽しいじゃん。

不要不急でライブやっちゃいけませんとか多かったけど、

音楽で救われた人もたくさんいるだろうし、

それが命に関わることじゃないって言うのは

ちょっと乱暴だなと思うよね。

音楽にそこまで興味がない人からしたら

ただの遊びだから、

その遊びを優先するなんてどうかしている

って言う人もいるかもしれないけど、

はぁ??だよ!ライブが必要!!』

  

ヒャダインさん、今感じている音楽への想いをお話しいただき

ありがとうございました!!!

  

  


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

2024年10月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

バックナンバー