2009年01月02日

人間が買い物をする理由

ある学者が、物々交換をする時代がもう一度来ないと、人間が買い物をするという行為は直らないんじゃないかと言っていました。これに対し福岡伸一さんは生物学者として「人間は700万年というときの中で、99.999%の間、常に不安だった。食べ物は無くならないか、寒い時代がくるのではないか…。そういった不安(不足、欠乏)からモノを集めたくなる。常にモノをあつめたり貯めようとする本能。でも過剰に対してはリミッターは無い。」と。物欲があるのは人間の本質的要素からきているようですね。
fukuoka-fri.JPG 最後に、2009年の福岡さんの目標を伺いました。 「例えばフェルメール。まだ見つかっていないものもあるので、そういった古くて新しいものを探したい」。
今夜の選曲: BO DIDDLEY / BO DIDDLEY
staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2009年01月01日

Think Locally, Act Globally!?

2009年は「水」…限られた真水をどう配分して行くか大事な問題になってゆくだろうと、福岡伸一さん。
fukuoka-thu.JPG
fukuoka-thu2.JPG
そして「Think Globally, Act Locally」地球全体を考えつつも行動は自分の身の回りから始めようという考えがありますが、でも今は「Think Locally, Act Globally」になってしまっていることが懸念されているとも。グローバリゼーションによっていろいろなやり方が地球全体を覆っているのに対し、考えることは身の回りだけになってきているそうです。


今夜の選曲: MONA / BO DIDDLEY

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2008年12月31日

2008年ロハスな一冊は魚??

福岡伸一さんには、毎回年末に「今年一年のロハスな本」を選んでいただいています。
ちなみに2006年は「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著
2007年は「針の上で天使は何人踊れるか」ダレン・オルドリッジ著 

そして、2008年は…

ginmutu.jpg
「銀むつクライシス」G・ブルース・ネクト著
今年読んだ本の中で、一番、血湧き肉踊った一冊なんですって。


今夜の選曲: ROAD RUNNER / BO DIDDLEY

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2008年12月30日

福岡さん、今年始めに予想したことの結果は??

福岡伸一さんの2008年はフェルメールを見にNY/ワシントンDC/ボストンへ。この模様は小黒さんが編集長を務めるANA機内誌「翼の王国」に3回連載されました。そして5月は中国へ。北京オリンピック直前で建設ラッシュ!でもよ〜く見ると、ビルが出来ているのは道に面した正面の表だけで裏はハリボテ!今はちゃんと出来たのだろうかと心配そうでした。
fukupka-tue.JPG 今年のはじめ、福岡さんはこのロハストークで「二酸化炭素排出権取引の次は、メタンの取引が行われる」と予測していましたが…これはハズレ!メタンの方が二酸化炭素より温室効果が高いという意識が高まっているものの、まだ取引対象にはなっていないそうです。ちなみに日本は京都議定書の約束に間に合わない状況で国内の節約だけでは無理。そこで外国から7000万円規模で排出権を買わないといけないそう。
今夜の選曲: YOU CAN'T JUDGE A BOOK BY IT'S COVER / BO DIDDLEY
staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2008年12月29日

大忙しの一年!

年末年始恒例、福岡伸一さんにおいでいただきました。 福岡さんの著書「生物と無生物のあいだ」は57万部の大ヒット!どうして売れたのかご自身に分析していただいたところ、脳ブームの反省期に入っているのではないかとのこと。もう一度、生命とは何か?脳がすべてを司るのではなく、細胞の集まりの生物として知りたいのかな…とおっしゃっていました。
また、10月に発売された「できそこないの男たち」も好評。こちらは「やっぱり男はできそこない」という内容のようです。生物体として女性の体からできた模造品にすぎないけど、そこには救いがあって、ただ遺伝子を運ぶためだけに作られているけど、それだけのために活きているのではない、遺伝子は自由であれ…そういうことを書きたかったのだとか。文章の説明は難しいので、ぜひみなさんの目で読んでみてください! fukuoka-mon.JPG
今夜の選曲: I'M A MAN / BO DIDDLEY
staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2008年12月26日

12月29日から1月2日のゲストは…

分子生物学者の福岡伸一さんです。
年末恒例、福岡先生登場!
2008年ロハスな一冊はもちろん、ロハスを総まとめします。お楽しみに。

fukuoka-yokoku.JPG

staff| 20:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2008年12月26日

隣人祭り、次のステップ

スタートから20年経ち世界に広がっている隣人祭り。発起人のアタナーズ・ペリファンさんが考える、隣人祭り次へのアクションは…一年に一度の隣人祭りで知り合ったお隣さんと、常に繋がりを持って生活出来ればいい。パンやバターの貸し借りなど、自分たちの出来ることで相手に貢献出来る…そんな繋がりを一年中感じてほしいそう。
rinjin-fri.JPG ペリファンさんから日本のみなさんへのメッセージ。 『いつやろう、ではなく、今すぐにはじめてみてください!思いもしないようなことがどんどん広がって行きますから。人生が変わると思います。すぐにはじめて下さい!』
今夜の選曲: I CAN'T BELIEVE THAT YOU'RE IN LOVE WITH ME / DJANGO REINHARDT
staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2008年12月25日

近頃のパリでよく聞く言葉「エスプリ・ド・パルタージュ」

ジャーナリストの南谷佳子さんはパリに住まわれて34年。「隣人祭り」(木楽舎)の著者でもあります。本の中にも出てきますが、最近パリではエスプリ・ド・パルタージュという言葉が多く登場するそうです。これはどんな意味なのか?2000年にパリでは35時間労働法が施行されました。失業者が多いパリ、35時間という決まった労働時間にして、その分働ける人を増やしましょうという労働法。仕事する時間が減ったことによって余暇が増えました。どう過ごすのか?それならボランティアでもしようかなという、人のために何かしようとする人が増えたそう。何か一つのものをみんなと共有しようという、繋がりの気持ち。「分かち合い・共有」という価値がエスプリ・ド・パルタージュ。その精神(エスプリ)が隣人祭りの根底にある考え方とリンクしていのでは、とも南谷さん。
rinjin-thu.JPG rinjin-thu2.JPG
今夜の選曲: SWINGIN' THE BLUES / DJANGO REINHARDT
staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2008年12月24日

遠くの友達よりも…

お花見は仲間が集まるパーティ。“隣人祭り”は知らない人同士が集まるパーティ。知らない人が集うことの効果は何なのか?
rinjin-wed.JPG ペリファンさん曰く「友達は自分で選べる。お隣さんは選べない、たまたまそこに住んでいるだけ。だからこそ知り合うために努力すれば、次へのステップにつながります。遠くに住んでいる友達よりも、いざというと奇異はお隣さん。お願い出来る人が隣にいるということは、気持ちが楽にもなります。」
今夜の選曲: CHRISTMAS SONG / DJANGO REINHARDT
staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2008年12月22日

隣人祭り、スタートのきっかけ

アタナーズ・ペリファンさんと南谷佳子さんは「隣人祭り」(木楽舎)の著者。 現在では世界29ヶ国約800万人が参加する大イベントなった“隣人祭り”ですが、そもそもはペリファンさんと同じマンションに住む、ひとり暮らしのお年寄りが、死後1か月も発見されなかった悲劇を繰り返さないために、住人たちが交流する機会をつくろうと約20年前、1999年にスタートしました。壁の向こうで何がおこっているのか分からない状態に、危機感を感じたのだそうです。
rinjin-mon.JPG 毎年5月の最終火曜日に開催する、年に1回の大イベント。同じ建物や近所に住んでいる住民同士が全員食べ物を持ち寄ってワイワイガヤガヤパーティーを楽しみます。
今夜の選曲: PENNIES FROM HEAVEN / DJANGO REINHARDT
staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク


バックナンバー

カテゴリー