2023年07月13日

銀座で開催される古典/2030年までの目標

今週のゲストは、MAGO CREATION代表で、
美術家の長坂真護(ながさか・まご)さん です。

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展覧会「長坂真護展:サステナブル・キャピタリズム」
7月20日から8月9日まで、銀座の永井画廊で開催されます!

こちらは、電子機器から作った作品以外にも、
美術家・長坂真護の総合的な展覧会とのこと。

また、この展示会に合わせて、
長坂真護さんと、永井画廊のご主人である鑑定士永井龍之介さんとの
対談がYoutubeチャンネル「鑑定士 永井龍之介のアート探求サロン」で
7月14日(金)と7月21日(金)、18時から配信されます!

最後に
長坂さんが現在計画している「2030年までの目標」をお伺いしました。

当初は2030年までに100億円規模の投資をすることが目標でしたが、
これではお金だけで、中身の実態が無いのではと思っていた長坂さん。
現在スラムには1万世帯、三万人が住んでいることから
目標値を「スラム全員の雇用1万人」に変更しすることで
一万世帯の仕事が作れれば、スラムを壊滅させることができるのでは?と
考えたそうです。

現在はEV・農業・リサイクル・アートギャラリー等の事業を手掛けており、正社員は35名。1万人に対する目標達成率は0.32%です。

今年は1.4億円の出資の準備をしているため、
これによって100人以上に増やせる予定だとおっしゃっていました。

今夜の選曲… Vuma / Meshell Ndegeocello Feat. Thandiswa, Joel Ross

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年07月12日

美術家としての原点

今週のゲストは、MAGO CREATION代表で、
美術家の長坂真護(ながさか・まご)さん です。

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長坂さんの美術の原点について伺いました。
どのような授業においても人から習うのが苦手で、
幼い時から、ずっと落書きをしていたそう。
それをアートの走りとしてよいなら、
原点は「退屈しのぎ」とおっしゃっていました。

また長坂さんの著書
資本主義の先を見る、サスティナブルキャピタリズム』から

サスティナブルキャピタリズムという言葉についてもお伺いしたところ…
これは、長坂さんが考えた言葉だそう。

2019年にロサンゼルスで
独立しているのにまだ輝いてない、
ガーナの国旗の黒い星を磨いて輝かせたい!という意味を込めた
「 STILL A BLACK STAR -Sustainable Capitalism-」を開催した際

ここにサブタイトルを付けたくて考えたのが
「持続可能な競争原理主義(資本主義)サスティナブルキャピタリズム」という言葉だったそう。

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この翌年、経団連のHPにこの言葉が載っていて、
びっくりした!とおっしゃっていました。

今夜の選曲… Good Good
/ Meshell Ndegeocello Feat. Jade Hicks, Josh Johnson

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年07月11日

スラム街の廃棄物をアートに

今週のゲストは、MAGO CREATION代表で、
美術家の長坂真護(ながさか・まご)さん です。

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ガーナのアグボグブロシーを訪れ、
スラムの大量消費社会の残忍な光景を見たことで
生き方を改めたという長坂さん。
自分がバイヤーをすることが、
ゴミの山の加担者になっているという意識があったそうです。

ただ旅をできていたからこそ、世界中に友人が居たため、
2015年にはLAの友人から
「消費活動を行っても、地球や人権を保ちながら、お金を稼ぐ方法があり、アメリカでそれを実践する起業家が成功し始めてる。」と聞いており、
サステイナブルの基本概念を教わっていたそう。

ごみを持ち帰りアートにすることで、
スラムからごみが減り、問題の周知にも繋がる。
売り上げを還元する仕組みが作れればサスティナブルだ!と
考え付いたそうです。

長坂さんは、それまで水墨画を描いていたそうですが、
工業油まみれで働く労働者を見て、油絵にしようと決意。
独学で半年ほど勉強して、さらに半年かけて
作り上げた作品は、1500万円で売れたそう。

長坂さんはこの経験から「世の中は相対的なエネルギーに満ちている。」と考えたそう。
「この1500万というのは、自分の技術ではなく、
スラムの抱えるマイナスエネルギーが1500万ポイントだった。
ということがわかった。」とおっしゃっていました。

今夜の選曲… Georgia Ave / Meshell Ndegeocello Feat. Josh Johnson

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年07月10日

アフリカ・ガーナのスラム街<アグボグブロシー>

今週のゲストは、MAGO CREATION代表で、
美術家の長坂真護(ながさか・まご)さん です。

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長坂さんは1984年、福井県生まれ。
アフリカ、ガーナのスラム街に捨てられた
先進国からの電子機器のゴミの廃棄物で、アート作品を制作し販売。
その売り上げをガーナに還元するという
”サスティナブルキャピタリズム”を実践されている美術家で、
ビジネスリーダーとしても注目されています。

長坂さんが活動の拠点としているのは、
西アフリカに位置する“ガーナ”の首都アクラの一部がスラム化した地域”アグボグブロシー”
3万人ほどの人が暮らす、世界最大級の電子機器の墓場と呼ばれる場所です。

長坂さんは、路上の絵描きとして活動している時に
電子機器のバイヤーをすることで活動資金を集めていたそう。
「若者が家電を燃やしたガスで亡くなっているらしい」と聞き、
自身の誰にも迷惑をかけていないと思っていた活動との関係を思い、
実際に行ってみたいと考えたそうです。

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そして実際に訪れたアグボグブロシーには
電子機器の廃棄物の輸出は、バーゼル法で禁止されているにもかかわらず、
様々な要因が絡み合い、本当に世界中の電子機器の廃棄物が
集まっているのを目の当たりにしたそうです。

そんなアグボグブロシーは町全体がリサイクルの町とのこと。
ですが適切な処理ができる機械があるわけではないため、
火をくべ溶けだした金属を取り出すと同時に、有害ガスが大気・土の中に染み出し、
イタイイタイ病や水俣病といった昔の日本の公害と同じことが起こっているそうです。
実際に現地の労働者の血を採決すると、イタイイタイ病の主因である
カドミウムが検出されているとおっしゃっていました。

今夜の選曲… Omnipuss / Meshell Ndegeocello

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年07月06日

ドキュメンタリー映画『Caravan to the Future』

今週のゲストは、ジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんです。

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今回は、アリサさんが、トゥアレグの伝統的な交易「塩キャラバン」を
撮影・監督したドキュメンタリー映画『Caravan to the Future』について伺いました。

アリサさんは1998年にラクダ3頭を買って、
塩キャラバンの1400キロの横断に同行しましたが、
実際は3000キロの交易だという事を知り、もう一度実行することを決心したそう。
せっかく行くならば記録を残したい!と考え、映画製作の経験が無い中…
撮影機材を購入し、ソーラーパネルをラクダに乗せ、
トゥアレグのアシスタント1人を募集し、塩キャラバンに同行したそうです。

撮影で使う電気は、すべてラクダに背負わせたソーラーパネルでまかなったそうで、
雨が降って3日ほど充電ができない…といった予測できない事に直面しながらも
1時間のドキュメンタリーを完成させました。

アリサさんの活動や詳しい情報は
[SAHARA-ELIKI]で確認できますので、是非チェックしてみてください。

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今夜の選曲…ARAJGHIYINE / Tinariwen
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アリサさんの制作した
ドキュメンタリー映画『Caravan to the Future』の上映会があります。

日時;7/16(日)、7/18(火) 夜7時から
会場は、シアターギルド 代官山です。
入場料は3000円で1ドリンク付きです。

映画の上映のほかに「トゥアレグの結婚式」の映像も上映されます。

怖しくはコチラから。

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SAHARA-ERIKI /エリキツアーを紹介する会

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日時:7/30(日)
場所:代々木 hako gallery 
サハラエリキの説明会があります。
アルジェリアのタッシリ・ナジェールの映像を流しながら
1月に再開したエリキキャラバンや岩絵をめぐる旅の紹介をする予定だそう。

アルジェリアのタッシリ・ナジェールやトゥアレグ族に興味がある人、
サハラに行きたい人は是非来てください!とおっしゃっていました。
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staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年07月05日

「塩キャラバン」のお話

今週のゲストは、ジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんです。

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男性で構成される交易“塩キャラバン”に参加した経験のあるアリサさん。
当時、アリサさんには
「遊牧民と共に、彼らの暮らしやキャラバンを見ながら、
ラクダに乗ってサハラ砂漠を横断したい!」という夢があったそう。
ナショナルジオグラフィックの報道雑誌で"塩キャラバン"の話をきいて、
夢を実現しているのはこれしかない!と思い実践したそうです。

また、塩キャラバンについて伺ったところ、
昔からトゥアレグ族が、ニジェールにあるビルマというオアシスの塩田から
塩を運ぶルートが存在していたようで、、、
アリサさんが同行した塩キャラバンは1000年以上の交易の歴史があったとのこと!

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最初は人のための塩を運んでいたそうですが、
70年代頃より安価な海の塩が入ってきたことで
ビルマの塩の価値は下がってしまったそう。
それでもビルマの塩を求めていたのが、
ミネラルが豊富な塩を家畜に与えたいと思っていた遊牧民でした。

塩キャラバンの塩はビルマの塩田から、ニジェールのサヘル地域の遊牧民の手に渡るため、
その存続は遊牧民の数にかかっているそう。
ニジェールにはまだたくさんの遊牧民が残っているため、
塩キャラバンが現在でも1年に1度、3000キロのルートを、約7か月かけて旅しています。

またキャラバンが、
塩を売った後持ち帰るのはニジェールにおけるお米のような存在の雑穀(ミレット)です。
これを利用し、自給自足の生活を送っています。

今夜の選曲… IMIDIWAN MAHITINAM / Tinariwen

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年07月04日

遊牧民族「トゥアレグ」とは?

今週のゲストは、ジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんです。

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著書『トゥアレグ 自由への帰路』について…
改めて、トゥアレグとはどのような民族なのか教えていただきました。

トゥアレグ族は、北アフリカの原住民、ベルベル人系の遊牧民で、
ニジェール・アルジェリア・マリのサハラ砂漠に住んでいる唯一の民族とのこと。
ラクダを飼っている、本物のサハラ砂漠の民だとおっしゃっていました。

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またトゥアレグ族といえば、印象的な青いターバンですが、
トゥアレグ族が巻いている"インディゴのターバン"は
掟のターバンであり文化のターバンとのこと。

ターバンが表すのは"尊敬"と"謙遜"で名誉に関わっているそう。
男性は女性や年長者の前ではターバンを巻き、顔を隠して表情に出さない
という文化だそうです。
「日本人の武士に似ているところがある。」とアリサさんはおっしゃっていました。

今夜の選曲… IKET ADJEN / Tinariwen

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年07月03日

著書「トゥアレグ 自由への帰路」について

今週のゲストは、ジャーナリスト デコート・豊崎アリサさんです。

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アリサさんは、パリ生まれ。 
2006年にサハラ・エリキ協会を設立し、
アフリカ・サハラ砂漠の遊牧民族を支援されているほか、
ニジェールのウラン鉱山の実態を追うなど、
パリ、東京、アフリカの3か所を拠点に、様々な活動をしていらっしゃいます。

旅が人生のようなアリサさんですが、
旅ができなかったコロナ期間のはじめ頃は
四ツ谷の平屋に閉じこもって本を書いていたそう。

そして昨年イースト・プレス社から出版された
アリサさんの著書『トゥアレグ~自由への帰路~』は、
旅の魅力を伝える優れた書作に送られる
第8回「斎藤茂太賞」を受賞しました。

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幼い頃から冒険家のお父様に連れられて
観光客が居ないような「秘境」を旅したそうですが、
アフリカの熱帯雨林やパプアニューギニアなどに幼い子を連れていく事には
お父様の「早く旅をしないと本物の世界はなくなる」という言葉が関係しているそう。

70年代、80年代には
アリサさんのお父様が”本物の世界”と呼ぶ「人間臭い場所」の破壊が
既に始まっているという強い意識を持っており、
10年後・20年後に無くなっているかもしれないと考え
破壊されてしまう前に見せたいという意図があったそう。

まさにそうなっている現代。アリサさんはお父様について
父親らしい人ではなかったかもしれないけど、旅の中で教育をしてくれた。
とおっしゃっていました。

今夜の選曲… Tenere Den / Tinariwen

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年06月29日

野菜本来の魅力をポタージュで

今週のゲストは、サッカー長友佑都選手専属シェフの加藤超也さん。

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長年シェフとして活躍する加藤さん。
2020年からポタージュブランド「THE POTAGE」をプロデュースしています。

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長友選手のシェフになるにあたって受けた料理面接で
提供したものがポタージュだったそう。
これを長友選手が満足して、様々な人にも味わってほしい!という思いが
商品化のきっかけになったとのことです。

PREMIUM POTAGE」は食材のパワーを最大限に引き出すことをテーマに作られているもので、
材料は食材のほか、水・塩・オリーブオイル以外のものを使わないとのこと。
各地で食材を探してベストなものを使用しスープにしているそうです。

すべて冷凍のものでラインナップ
・北海道ニセコのものを使った「とうもろこし」
・北海道北見市のものを使った「白玉ねぎ」
・京都府亀岡市のものを使った「かぶ」
があります。

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他にもより食事に近い、身近に飲めるものとして作ったシリーズ
THE POTAGE Daily」もあります。
こちらは冷凍で、飲みたい!と思ったタイミングに飲むことができるようになっており、
新しくカレーシリーズも出ています。

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2020年に長友選手が設立した会社「CUORE」に加藤さんも所属しています。
最後に、今後の活動で力を入れていきたいことについて伺いました。
THE POTAGEのプレミアムシリーズは、
日本の食材にこだわった、唯一無二の製法で作っているスープ。
これを世界中の人に体験してもらいたい。
まずは、日本の人たちに体験してもらって、
その先には世界にも発信していきたいとおっしゃっていました。

今夜の選曲… All the Way / Rickie Lee Jones

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年06月28日

加藤さんの考えた「ファットアダプト食事法」とは

今週のゲストは、サッカー長友佑都選手専属シェフの加藤超也さん。

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長友選手の専属シェフとして活躍する加藤さんが、医師と共に考えた食事法が
「ファットアダプト食事法」
スポーツ栄養学が糖質に焦点を当てられていることについて
「体質に見合ってないスポーツ選手や人々もいるのではないか」と考え
立ち上げた食事法だそうです。

例えば、親族に糖尿病の人がいた場合、糖質を取りすぎてしまうことで、
必要以上に身体に負荷をかけながらエネルギーを補給していることになるそう。
加藤さん曰く、人それぞれ必要なエネルギーの量が違うため、
単純な定義づけではなく、その人に必要な糖質量や、
タンパク質量をしっかりと基準として持っていくべきだと
考えて作ったものだと仰っていました。

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加藤さんは三大栄養素の一つである「糖質」について…
“制限”という言葉によって「とってはいけない」という解釈をしてしまうため、
“コントロール”と呼ぶことで「“とってはいけない“ではなく、
自分の活動量に適した量を見定めて摂取していきましょう。」
ということを啓蒙しているそうです。

また実際に「ファットアダプト食事法」によって
長友選手の身体で大きく変わったことは「筋肉系の怪我が無くなった」ということ。

加藤さんがサポートする以前の長友選手は、
怪我と切っても切り離せないスポーツにおいて
「食」で怪我が予防できる!という考えが無かったそう。
食事を魚中心の生活に見直し、良い油を魚から取ることで、
筋肉系の怪我を無くしたとのこと。

魚の中でも、決めてだったのは「青魚」
アジやサバなど、できれば生で食べることが大事とおっしゃっていました。

今夜の選曲… On the Sunny Side of the Street/ Rickie Lee Jones

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク


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