2025年11月04日

能登の現状と再生の寝袋「RE NERU」

今週のゲストは寝具店Sleep inn代表の中川祐介さんです。

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中川さんは、1975年石川県生まれ。金沢市のIT系企業を経て、2008年から家業の
寝具店で従事する傍ら、日本睡眠教育機構認定の上級睡眠健康指導士の資格を取得。
2022年に「ねむりと暮らしに寄り添う」をコンセプトとしたお店『Sleep inn』を開業されていらっしゃいます。

前回のご出演時にも伺った能登半島地震の被害状況について、
中川さんご本人から現状のご報告をいただきました。
現状、能登では行政が費用を負担する公費解体が約60%程度まで進んでいるものの、
町並みは変わりつつある状況とのことです。

特に問題となっているのは、高齢者の方の生活と医療体制です。
高齢化率の高い能登では、地震発生以降、2階に上がれないお客様が多く、
お世話をする人も不足しているといいます。
さらに、人口流出によって身近な人が転居し、高齢者の方が寂しい思いをされているという現状があるとのこと...。

そんな中、中川さんの寝具店が続けているのが、廃棄予定の羽毛布団を回収し、
避難所などで使える寝袋に作り替える「RE.NERU」というリサイクルプロジェクトです。

「これからは循環できるような素材、また我々販売する責任として、
 それを消費者の方に伝えていきたいなというふうに思っています。」

地震の災害廃棄物処理場で大量のお布団が放置されているのを目の当たりにし、
「売りっぱなしにしない」という販売責任と、循環できる素材を使うことの重要性を改めて強く感じたそうです。

staff| 20:00 | カテゴリー:


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