2025年10月21日
ユーモアの源泉は「防災無線」日常に潜む非日常とは?
今週のゲストは絵本作家の玉田美知子さんです。
ベストセラーとなったデビュー作『ぎょうざが いなくなり さがしています』は、
細部まで描き込まれたユーモアと、「まさか餃子が行方不明?」という斬新なアイデアが魅力です。
このアイデアのきっかけは、玉田さんの住む地域で流れる防災無線。
防災無線で流れる行方不明のお知らせを聞くたびに、心配と同時に「何があったのかな」と想像を膨らませていたそう!
「人間じゃなくて普通は逃げ出さないものが逃げ出したら...
餃子が逃げ出したっていう放送が流れたら面白いんじゃないかって
家族とかと盛り上がって作ったお話です。」
この発想から、ごく日常的な「行方不明のアナウンス」と、
非日常的な「餃子の家出」が結びつき、ユニークな物語が誕生...!
デビュー作を完成させるまでには、応募前の準備期間を含めると1年半ほどかかったとのこと。
その後出版に向けてさらに8ヶ月間かけて一からラフを練り直すなど、
入念なブラッシュアップが行われたそうです。
作中には、娘さんのアイデアも取り入れられているといい、
餃子の皮をパラシュートにして降りてくるシーンは、娘さんのアドバイスから生まれたものだということです。
そして、玉田さんはデビュー作以前にも、絵本のコンペで入選・佳作を受賞した作品があるそうです。
しりとりが好きな巾着型のおばけが食べ物を吸い込んでいく『しりとり きんちゃく』や、
郵便屋さんが届け先の住所から怖いことを妄想して荷物を届ける『じごくの 2ちょうめ 5ばんち 9ごう』。
まだ本にはなってないですが...是非読んでみたいですね!




