2021年01月04日

今、地方が面白い!小豆島カメラ、忽那諸島などのお話、たっぷりと伺います。

ソトコト編集部・デスクの竹中あゆみさんをお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

ーー2020年は新型コロナの影響で、
取材の仕方も大きく変わったかと思いますが…。

竹中さん「今までは、直接行って
面白い物を掴んで雰囲気を見て…
というのを大切にしていたんですが、
まずはオンラインで取材する形に変えています。
地元の人たちからは、よそ者扱いされるかも
しれませんが、それでもソトコトで発信する事に
意味を見いだしてもらっているので、
地元の方の迷惑にならないように、
どこで取材しようかとか、
短い時間でどう取材するかを試行錯誤しています。」

ーーソトコト1月号のテーマは『自分らしい働き方』です。

竹中さん「私が地域を歩かせていただいて
10年くらい経ったんですが、
街の機運が少しずつ変わってきている
ように感じます。
働き方やイベントとして取り上げさせて
いただくものにしても、大きく動くものから、
すごく小さい自分視点のものまで幅が
広がった印象があります。」
小黒「昔は、華やかな東京に憧れて…という人が
多かったと思いますが、地元で何か事を
起こそうという人は増えてきていますか?」
竹中さん「増えてきていると思います。
青森の中学生に『東京って何が面白いんですか?』
って、聞かれたのがすごく印象的でした。
青森にいても宅配サービスを頼めば、
翌日に届くし、ネットで誰とでも繋がれるから、
わざわざ東京に行く意味もない…。
青森の方が今、すごく熱くて面白いんです、
と言われたタイミングで、東京が憧れという
概念だけじゃなくなったのを改めて認識しました。」

今夜の選曲… YOU'VE GOT TO BE CAREFULLY TAUGHT / JAMES TAYLOR

staff| 20:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2020年12月30日

はやぶさ2の持ち帰ったリュウグウの砂…そして、テーマ事業プロデューサーを務める2025年の大阪・関西万博のお話まで、たっぷり伺います。

生物学者の福岡伸一さんをゲストにお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

ーー2021年、福岡先生が注目していることとは?
福岡さん「2025年の大阪万博での、
プロデューサーとしてどういうパビリオンを
作って何を見せることで、生命を知ってもらうか
というのを考えています。
テーマは『命輝く未来社会のデザイン』と
なっていまして、この中で私が託されたのは、
『命を知る』というテーマです。
1970年の万博を当時10歳の私は2回も見て、
大感激したんですね。その時、何時間も並んで
待ってみたのはアメリカ館の”月の石”でした。
それをみて、我々は未来を想像したんです。
ちょうど先日、はやぶさ2が小惑星リュウグウから
砂を持って帰ってきました。
それをぜひお借りして、2025年の関西万博では、
月の石に代わる、リュウグウの砂というのを
展示したいなと考えています。
リュウグウの砂の中には、ひょっとすると、
生命の種が隠されているかもしれない。
もしそうであれば、地球生命の種は
宇宙からきたという
パンスペルビア??説というのが立証されるかもしれない
という夢のある砂を宇宙船が持って帰ってきたと
いうのが今、私の注目していることですね。」

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2020年12月29日

毎年恒例の企画…今年の一冊の選書と、ご自身の新書について伺います。

生物学者の福岡伸一さんをゲストにお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

ーー毎年福岡先生には”今読むべき一冊”を
推薦していただいています。

福岡さん「今年はですね
『分解の哲学ーー腐敗と発酵をめぐる思考』を
ご推薦したいと思います。
京大の藤原辰史さんが、売り出し中の准教授が
書いた中々の好著です。
世の中はこれまで、20世紀型のパラダイムで
見ると常に物を作る…アクセル側の話で考えていました。
でも、実は世界は動的平衡で成り立っていて、
ブレーキ側の制御があってこそ、
平衡が成り立っています。
ブレーキ側の制御というのは、物を分解すること
壊すこと、ゴミをどう処理すること、腐敗すること
…そう言ったものに視点を向けて、
アクセルとブレーキのバランスを考えて
いけないということで”分解の哲学”。
コロナ時代の生命論にもなっているし、
私の動的平衡論にも通じている非常に
面白い本だなと読みました。」

小黒「ご自身の本を一冊選ぶとしたら
なんですかね?」
福岡さん「ちょうど先日、新書版として
出しました
『福岡伸一、西田哲学を読むーー生命をめぐる思索の旅』
これは、京都学派の始祖でもある西田幾多郎の
生命哲学を私の動的平衡論から読み解いた
ものです。
西田幾多郎のは絶対矛盾、自己同一みたいな物を
言っていたんですが、それは藤原さんの話にも
出たアクセルとブレーキを同時に踏んでいるのが、
今の世界だと。そのバランスによって、
正反対のことをやっているからこの世界は
保たれている…という西田さんの考えを
私の視点から読み解いたちょっと難しい分厚い
新書です。これもまた、コロナ時代の
生命論として読んでいただけると嬉しいです。」

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2020年12月28日

コロナ禍の2020年、今年の一冊、そして来年の注目など、たっぷりと伺います。

生物学者の福岡伸一さんをゲストにお迎えしています。

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※リモートでのご出演です。

ーーコロナウイルスにおける世界への影響について、
福岡先生の私見を伺いました。

福岡さん「ウイルスという自然物は昔から、
絶え間なく地球上に出たり消えたりしていますが、
それを検出する…ロゴスというか、それを
ビジュアライズする技術が増しすぎて、
そのことで、世界が驚いてしまったということが
一つあると思います。
そして、ウイルスというのは利己的遺伝子みたいに
見えますけれども、実は利他的な存在で、
常に種から種へ、遺伝情報を移しながら
生物の生命系全体を調整してくれる。
ある種の動的平衡を揺り戻してくれる
存在だと思います。」
小黒「見えないものが可視化した…
というのはPCR検査のようなことも含めて?」
福岡さん「まさにそうです。
昔のスペイン風邪の時には、症状が出る
ということで初めて分かったわけですが、
今はそれよりもずっと前に、PCR検査で
遺伝子があればウイルスがいるということに
なっていますから、感染しようがしまいが、
そこにいるというだけで、存在が
あることになってしまった。
そっちの情報が肥大していることが、
大きな混乱の原因になっていると思います。」

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2020年12月24日

稲葉さんが次に見据える、今後の展望とは…?

一級建築士で作家の稲葉なおとさんをお迎えしています。

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ーー東京五輪の影響で、2019年から2020年は
東京でもホテルの建設ラッシュになりました。
稲葉さんから見て、どういったところが
特徴でしたでしょうか?

稲葉さん「東京五輪の影響で新築ラッシュでもあったんですが、
改築ラッシュでもあったんです。
古いホテルの改修・改築がいろんなところで
行われていて、それが二極化しています。
1つは、今だからこそ昭和初期に建ったものが、
進駐軍に接収されたり、オーナーが変わって
改築されたものを、もう一回開業当時に
戻そうとして大幅に手を入れたホテル。
もう一つは、今海外の人に受けるために、
ニューヨークテイストやパリ風テイストを
入れて古い内装を消してしまうホテル。
その2つが両極化しているのが
面白いなと思います。」

ーー今後、稲葉さんが関心を持っているテーマとは?

稲葉さん「ずっとホテルにこだわってきたんですが、
邸宅というか、建主さんの思いが今でも伝わるような
家が今でも残っていて…でも、それが伝わって
いないものがたくさんあるんです。
当時の建主さんに感情移入できるような
文章を書いて、尚且つ、自分でこだわった
写真で伝えられたらなと考えています。」

ーー稲葉さんが勧める、「夢のホテルのつくりかた」
読んだ上で行って欲しい入門編のホテルとは?

稲葉さん「日光金谷ホテルですね。
本館、新館、別館とあるんですが、
それぞれ明治、大正、昭和初期に
建てられた中で、こんなにもすごい
工夫がされているんだ、と
この本ではじっくり書いているので、
それを知った上で見ていただきたい。
例えば、この宴会場、上に客室があるのに
柱がないなと…それは二階の床を屋根から
吊っているんです。
というようなことを予備知識として
持った上で現地に行っていただくと
今まで見えてこなかったものが
見えてくると思います。」

今夜の選曲… RUDOLPH THE RED NOSED REINDEER / CRYSTALS

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2020年12月23日

秘めた思いを活字に…ベストセラー小説「ホシノカケラ」について伺います。

一級建築士で作家の稲葉なおとさんをお迎えしています。

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稲葉さんは近年、小説も書かれています。
昨年は小説「ホシノカケラ」がベストセラーに
なりました。

稲葉さん「僕のいとこがミュージシャンなんですけど、
16、7年前に彼のソロツアーのパンフレットでいとこ対談
みたいなものをしたんです。
僕は最初、彼はもう地位を築いたミュージシャンだったので、
ソロツアーも楽にやるのかなと思っていたんです。
ですが、彼自身、対談の中で何度も言っていましたが、
『ロックグループでやっていることは一切入れたくない。
ソロでしかできない事で表現したい』と。
じゃあ、それを見てみたいと私はスタッフTシャツを着て、
ソロツアーに同行したんですよ。
スタッフは初日の1週間前から前乗りするんです。
ステージを調整しては壊してを
繰り返す…ミュージシャン本人は、
水曜日に入って金曜日の本番に向けてやっていく。
ステージという…これは僕にとっては建築物なんですけど
それを構造計算や照明…重量のリストアップから始まるんですが、
ミュージシャンやお客さんにとって安全なものであり、
その人たちが見たときに、あっと驚くものを
作り上げる。ロックグループではできない、
みんなが驚くものをそこで、魅せていく。
これだけ多くの人たちがいろんなことを考えて、
物作りをしている様子を本に書きたかったんですけど、
当時の僕は小説は書いてなくて、
全然違うテーマで小説を書いたり児童文学を
書いたりしているうちに長編を書くことが
少しずつわかってきて、
昨年全部書き上げました。」

小黒「きっかけを聴いているとノンフィクションで
出しそうなんですが、なんで小説という形に?」
稲葉さん「僕は、彼やスタッフの人が悩んでいる
様子を、その人の人称で書きたかったんです。
みんな寡黙だから、言葉にできない人たちですが、
ツアーに同行しているとその気持ちが
ビシビシ伝わってくる。
それを活字にするときには、物語にするしかないなと。」

staff| 20:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2020年12月22日

建築家・村野藤吾と建築に対する思いとは?

一級建築士で作家の稲葉なおとさんをお迎えしています。

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小黒「日本の建築士の中で、ホテルの名建築というと、
まずは誰の事を話題にするんですか?」
稲葉さん「僕は、学生時代から大好きな建築家が、
村野藤吾さんなんです。
新築、改修、豪華客船の内装まで…
40数回手掛けていらっしゃいます。
村野さんは、お客さんの目線ももちろん知ってる。
でも、事業主たる人たちが何を求めているのかも
知り尽くしている。
でも、さらにそこで、自分なりの設計も盛り込む…
そのバランスたるや素晴らしいと思います。
もう一つ、本で描きたかったのは、
施工会社の人達の右往左往ぶりなんです。
村野さんのため、事業主の為だったら!と、
自分たちはこのホテルを作り上げようとする
熱い思いがあって…。
1人挙げるとなると村野さんになりますね。」

稲葉さん「村野さんは自分の建築全盤に対して、
オーナーが変わったり、建てた後の1年後くらいに
再訪した際に『これはちょっとひどいな…』という思いを
されてきたと思うんです。
ご自分でも書いてらっしゃいますが、
『玄関マットが少しでも斜めになっていたら、
それも自分で直すんです』と。
やっぱり建築愛というものは、そういうものであって、
使う人たち、ひいては経営する人たちなんですけど、
その後は、お客さん達にその気持ちが伝われば、
建築も違う意味で生き延びていくのでは
ないかと思います。」

小黒「この『夢のホテルのつくりかた』は、
本当に写真がいいよね?
撮影は、助手くんとかいないの?」
稲葉さん「1人ですね。ずっとこだわっているのは、
編集の人も申し訳ないんですけど、来ないでください、
って言ってます。
空気が硬くなっちゃうので…。
むしろ現場で助けてくれるのは、
ホテルの人とか、旅館の人が、本当に力に
なってくれる。
そういう意味では、旅している気分を
少しでも味わおうと思ったら、
一人旅に限るな、と思っていて。
仕事は空港でレンタカーを借りて
ヨーロッパであろうと、ハワイであろうと、
アメリカ本土であろうと、

全部一人でやっています。」

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2020年12月21日

最新著書「夢のホテルのつくりかた」から、日本を代表する美しいホテルの誕生秘話と今、静かに過ごすホテルライフなど伺います。

一級建築士で作家の稲葉なおとさんをお迎えしています。

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昨年は作家デビュー25周年!
日本建築学会文化賞を受賞。

そして、最新著書になる「夢のホテルのつくりかた」が
エクスナレッジより発売になりました。
稲葉さん本人が撮影された数々のホテルの写真が
各ホテルの説明とともに掲載されています。

稲葉さん「この中のホテルというのは、
学生時代から憧れているホテルなので、
何十年越しに関わってきました。
今までは泊まり心地に重点を置いてきましたが、
ホテルが壊されて無くなっていくのを
感じているので誕生の物語を書くことで、
その当時の熱い男達の物語…みたいなものが
伝わっていくんじゃないかなと…」

小黒「日本でホテルって名前がついた起源っていうのは?」
稲葉さん「最初は海外から外国人のための
宿泊施設としてスタートしました。
最初は遠出できなかった外国人も、
法律の緩和で、日光や軽井沢とかに行ける
ようにもなりました。
横浜は、とにかく船が着いた時に
ホテルができ始めたということだと思います。」

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2020年12月17日

各地の様々な「しめかざり」と輪かざりのススメ、というお話です。

グラフィックデザイナー・森須磨子さんをお迎えしています。

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小黒「同じ地域で、しめ飾りの形状が変わる
境界線など発見したことなどはありますか?」

森さん「今の都道府県の行政区分としめ飾りの
区分とはそんなに分かれているわけではないですね。
四国なんかでお正月に電車に乗って車窓を見ていると、
この辺りは丸いしめ飾りがあるな〜と思ってみていたら、
川を跨いだ途端、ゴボウになった!となったり、
やっぱり昔は山とか川とかそういうもので
形状が変わっていたと思います。
後、もっと小さい集落単位で
変わってたのではないか、
など…そういうことを考えさせられますね」

ーー今回の展覧会には、輪飾りと呼ばれるしめ飾りが…!


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森さん「今回の展覧会は輪飾りを紹介したくて、
開いたのではというほと、思い入れがあります。
輪飾りという言葉自体は、地方によって違うのですが、
いわゆる、玄関や神棚に飾る大きなしめ飾りではなく、
大体細い縄をくるっと巻いた、小さなものです。
これはどこに飾るとかというと、
その一年を振り返って、自分が一番よく使ったものや
場所に一つ一つ感謝を込めて付けるんです。
例えば昔だったら、クワとかの農機具や、
米倉の入り口やかまどにつけたんです。
そういう風に、付ける場所を自分で考えなきゃいけないのが、
素晴らしいなと思って、結局自分の一年を
振り返らざるを得ないんです。
どこに付けようかな、どれに感謝しなきゃなと、
考える時間を与えてくれるのが輪飾りで、
それはすごく今の時代に使えるんじゃないかなと思うんです。
都内だと2個セットくらいでしか売ってないんですが、
地方では大量にセットで売られている…それは
それだけ飾るところがあるでしょ?ということなんです。
つけ終わった頃には、私こんなにいろんなものに生かされてるんだ、
ということに気づくし、それが一年の終わりの切り替えになるので、
輪飾りは本当にいいと思います。」

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2020年12月16日

現在開催中の展覧会「渦巻く知恵 未来の民具 しめかざり」のお話を中心に伺います。

グラフィックデザイナー・森須磨子さんをお迎えしています。

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小黒「しめかざりの本って、今日お持ちいただいた
森さんの著書『しめ飾り』。
この本の前にはこういったまとまった本というのは
ないんですか?」
森さん「研究書のようなものはあるんですけど、
それも全国のものを網羅したわけではないのと、
視点にしても造形だけを追っていたりしていたので、
こういった本はあんまりなかったと思います。」

小黒「今まで、しめかざりをご自宅に
保存していたらしくて、虫がわいたりネズミが
食べちゃったりしたらしいですけど…
何点くらいあったんですか?」
森さん「300、400はあったと思います。
家中の納戸やベットの下の隙間などに
段ボールを押し込んで生活していました。
今、展示会で展示しているものは全部で
120点くらいありますね。」
小黒「あそこで展示されている中には、
大きいものもありますよね?
あれを地方からどうやって担いできたの?」
森さん「よく人に言うんですが、
サンタさんの袋みたいなものを持ち歩いていて、
そこに購入したり、もらったりした
しめかざりを入れて持ち帰っています。
電車に乗ると周りの人の視線が痛いので、
私の方から目線を合わせないようにしています。」

staff| 20:00 | カテゴリー:ゲストトーク


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