2021年08月19日

全国に広まる、映画「太陽と踊らせて」の公開というお話です。

映画監督のリリー・リナエさんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーーリリーさんはニューヨークの
ブルックリンに映像プロダクションを
設立されています。

リリーさん:去年、コロナで日本に
帰国してから日本でテレビ番組も入れて
ドキュメンタリーを20本くらい
作っています。テレビはルールが多いのと、
完全に自分の作品とは言えない…
広く万人に受けるものを作るっていう
ものなので、テレビはテレビの
作り方として捉えています。
映画に関しては、100%自分の好きな
世界観を出そうというイメージです。

ーー今週紹介しましたリリー・リナエさんの
監督作品「太陽と踊らせて」が
新宿K's cinema、UPLINK吉祥寺、
小山シネマロブレで上映中です。
上映スケジュールは変更の可能性もありますので、
映画公式HPをご確認ください。

リリーさん:とにかく主人公のジョンが
自由な人生を生きている。
人生って好に生きてもいいんだなっていう。
ずっと働き詰めじゃなくても、たまには
人生を謳歌する時間があっても
いいんじゃないかなって思えると
思います。行き詰まっている人や
明日会社行きたくないなと思った
時があったらこの映画を見に
行ってもらいたいです。

今夜の選曲… LILIES OF THE VALLEY / 三宅純

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2021年08月18日

音楽と映像とニューヨークと…というお話伺います。

映画監督のリリー・リナエさんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーーリリーさんのお生まれは、台湾西南部の
台南市。育ったのはご両親が薬局を営んでいた
新宿歌舞伎町です。
音楽を好きになったきっかけはお兄さんが
聞いていたアンダーワールドや
ケミカルブラザーズ…そのMVを
見て映像の世界を志すようになります。

リリーさん:18歳の時に大学の映像シナリオ
研究会というサークルに入っていました。
当時テクノのミュージックビデオが
一番最初に作ったのは、2004年。
iPodのCMがすごくかっこよくて、
真似をした映像を作っていきながら、
編集という仕事が好きになっていきました。

ーーリリーさんはその後、就職したのは
徳島県のテレビ局に入社されます。

リリーさん:地方で即戦力が必要だったので
入ってすぐにディレクターをやらせて
もらえました。
ただ、ディレクターしかやっていないと
見積書などの書き方がわからなかったんです。
編集はできても社会人としても常識が
全くない。なので、プロデューサーを
やろうと思って、3年で広告代理店に
転職しました。

小黒:その後、ニューヨークを目指したのは
どういうきっかけがあったんですか?

リリーさん:元々20代は会社員で勉強して
30代では自分のやりたいことをやりたいと
思っていました。
最初は学生ビザで入って、半年後からは
アーティストビザに切り替えて、
現地のフジテレビのディレクターや
小さなドキュメンタリーを撮ったり
していました。
結構、私はインタビューが好きなんです。
すごく長い人の人生を10分とかにキュッと
短くまとめるとそれを見た人はすごく
お得だと思うんです。
その人の人生の知識が10分で獲得できるって。
普通だったら知り得ない人の情報を
短くして伝えられるのは面白いなと
思ってやっていました。

今夜の選曲… THIS IS HOW WE WALK ON THE MOON / JOSE GONZALEZ

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2021年08月17日

映画「太陽と踊らせて」、その舞台でもあるイビサ島について伺います。

映画監督のリリー・リナエさんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーー長編映画初監督作品「太陽と踊らせて」の制作においての苦労などを伺いました。
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リリーさん:2017年に20代まで働いて
いた時の貯金、300万円を使って
デモ映像をイビサ島に撮りにいきました。
その映像を元に、私の本気を見せて
クラウドファンディングをしました。
結局400万円を集めることができました。
撮影自体は400万円くらいで抑える事が
できたんですが、その倍以上にかかって
いるのは音楽の著作権なんです。
ものすごい曲数、劇中で使っているんですが
アメリカで作った映画なので”フェアユース”
という法律を使いました。
これは、映画のテーマが歴史的な背景の
説明や文化的背景の説明…主人公を
説明するのに必要な情報であれば、
お金を払わなくていいというルールの元、
楽曲を使用しました。

小黒:リリーさん、撮影のときには
どのくらいイビサ島に滞在したり
していたんですか?

リリーさん:2017年から行ける時は
イビサに行っていました。
一番長くて、1ヶ月ほど滞在しました。
イビサは5月にオープンして、10月に
クローズする島です。5月のオープニング
には世界中からDJがやってきてその年の
イビサを祝います。
6、7、8、9とパーティシーズンが訪れて
10月の末にクロージングに終わりを祝います。

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2021年08月16日

映画「太陽と踊らせて」とバレアリックミュージックについて伺います。

映画監督のリリー・リナエさんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーー長編映画初監督作品「太陽と踊らせて」が公開中。
地中海のイビサ島で25年間DJを続けている
ジョン・サ・トリンサを追いかけた
ドキュメンタリーになります。
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リリーさん:彼を2011年に初めてイビサ島に
行ったときファンになったんです。
日本に帰ってからもインターネットラジオで
彼のラジオとかを聞いてどんどん好きに
なっていきました。
その好きが爆発してドキュメンタリー映画を
撮りました。

小黒:イビサ島って、夜のディスコで
ダンスってイメージだけど、彼は
昼間に浜辺で曲を流していて、
それで世界中から彼のDJ目当てに
きている…こんなイビサ島の光景も
結構あるんですか?

リリーさん:メインシーンは夜の11時から
朝の10時くらいまでやっているんですが、
そっちはクラブミュージックが主です。
ジョンさんがやっているのは、チルアウト
ミュージック…夕日に似合う音楽とか
景色が気持ちいい音楽。
そういうのを流すDJはイビサ島には
何人かいます。そういうDJのことを
バレアリックDJと言います。
この、バレアリックミュージック
というのは形容できないものを
音楽で形容するというものです。
端的にいうと、いかに夕日に似合うか
いかに気持ちを動かすような
メロディアスな音楽かという
ことなんですね。

ジョンさんはクラシックだったり、
ジャズ、アラビックやテクノ、ハウス…
ロックというふうにありとあらゆる
ジャンルを一つにミックスして
一本の物語のようにするのが
特徴です。

ーーリリーさんが昔から聞いている
ジョンさんのラジオ局、
イビサ・ソニカ・ラジオ
以下のHPからお聞きいただけます。
https://ibizasonica.com

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2021年08月11日

企画・監修された体験型展覧会「色覚を考える展・ヒトと動物の色世界」について伺います。

東京工芸大学芸術学部インタラクティブメディア学科教授・
色の国際科学芸術研究センター長の野口靖さんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーー現在、三軒茶屋のキャロットタワーの
3階にあります「生活工房ギャラリー」で
野口先生が企画・監修された体験型展覧会
色覚を考える展・ヒトと動物の色世界」が、
8月29日まで開催されています。

小黒:特に面白かったのが、
人の新生児の色覚の獲得について教えて
いただけますか?

野口先生:これは中央大学の、
山口先生の研究室に協力していただき
製作しました。通常、新生児から
2ヶ月までは外の様子が見えていないんです。
色自体も2ヶ月くらいまでには
赤や緑系統の色が見えてきて、
3ヶ月から4ヶ月で青から黄色が
見えてくると言われています。
大体、4ヶ月以降は色に関しては
成人に近いんですが、視力は
生後4ヶ月で0.3、8ヶ月で0.6と
言われてますので生まれてから
しばらくは本当にぼやけていると
研究成果から言われています。

小黒:あと、ミツバチの色覚は
人間と違うということなんですか?

野口先生:ミツバチは紫外線を
みることが出来ます。
人間には見えてないものですが、
紫外線を見ることで花の中心にある
蜜が見つけやすくなっていると
言われています。
今回の展示を通して、人間が見ている
世界は色々な動物が見ている世界の一つ
だというのがわかり、世界が多様だ
というのがわかりました。
そういう多様性は大事にして
いかなくちゃいけないと思いますね。

今夜の選曲… SOYLENT GREEN / TIN PAN

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2021年08月10日

東京工芸大学で「色」について研究しているお話、伺います。

東京工芸大学芸術学部インタラクティブメディア学科教授・
色の国際科学芸術研究センター長の野口靖さんをお迎えしています。
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※リモートでのご出演です。

ーー野口先生が教鞭を取られている
東京工芸大学
工学部と芸術学部の2学部から成り立っています。

野口さん:研究内容は多岐にわたっています。
工学部と芸術学部の融合を一つのテーマに
している大学なので、色々な研究テーマがあります。
例えば、色と心理、感情と言った心理学的な研究。
色と健康、文化財、建築、光学素子、
デバイス開発など様々な研究がされています。

小黒:ちなみに、こう言った研究をしている
大学って結構あるんですか?

野口先生:僕が知る限りでは日本国内では
ほとんどないという風に聞いていますね。

ーー現在、三軒茶屋のキャロットタワーの
3階にあります「生活工房ギャラリー」で
野口先生が企画・監修された体験型展覧会
色覚を考える展・ヒトと動物の色世界」が、
8月29日まで開催されています。
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野口先生:この展覧会は
地球上の生き物がどういう色世界を
みているのか、科学的な研究成果を
元に再現した展示になっています。
人は3つの水晶体
イヌは2種類の光センサーで色を認識していますし、
ミツバチは紫外線も見ることができています。
持っています。
さらにヒトでも色々なタイプな色覚が存在するんですが、
こうした研究成果を元にして、生き物の色覚を
再現するためにアートとテクノロジーを
駆使した体験型展示…具体的に言えばヒト以外の
色覚をみれるようにVR映像で動物の色覚を
見ることができるような、そう言った展示を
行っています。

今夜の選曲… DYE THE WATER GREEN / BIBIO

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2021年08月05日

登山家ならではの視点で考える「災害支援」とは?

アルピニスト・野口健さんをお迎えしています。
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ーー2016年の熊本地震の時には
災害支援も行われています。

野口さん:あの活動は
山を登っている人間の活動なんです。
例えば、東日本大震災の時には
薄い毛布だけ配られて被災者の方が
避難所で震えている映像を見ました。
僕もなんどか遭難したことがあるんですが
ビバーク…野営をして、テントに
帰れない夜ってクレバスの底で
眠るんですが、寒すぎちゃって
寝れない夜が長く感じるんです。
もう何時間も経ったかなと思って
時計を見ると15分くらいしか
経ってない。それが何時間も続くと
メンタルがやられていくんです。
やっぱり被災者の方も、疲れ切った
中で避難所にいる…夜くらいは
あったかくなきゃなと思った時に
寝袋を思いついたんです。
トラック一個でたくさん運べるし、
寝るときはジッパーを閉めて
暖かくなる…そこから活動が始まりました。

熊本地震の際に問題になったのは、
車中泊です。避難所があるのに、
車中泊が多かったんです。
余震で避難所の天井が落ちたという
側面もありました。
建物があってもダメだっていう時に、
思いついたのがテントでした。
エベレストのベースキャンプを
イメージして長期滞在するのに
快適な空間を演出するんです。
それで出来たのがテント村なんです。

小黒:今回の新しい本
で野口さんは
『小さなコツを積み重ねれば、
必ず大きなコツになる』
大胆な野口健らしくないなと
思ったんですが、コツコツコツという
のは登山家として覚えた習性なんですか?

野口さん:高校の時に初めて
富士山を登った時に、下から見ると
すごく大きかったんです。
本当に登れるかとも思いました。
一歩なんて、1mもない。
でも、その1mずつを右足、左足と
続けていったら登れてしまった。
それがとても印象的だったんです。
去年の7月に、久しぶりに八ヶ岳に
登った時に、その感覚を思い出して
一歩一歩の積み重ね…
山ってコツコツなんですよ。
地道な積み重ねなんです、
コツコツの中に小さいコツが沢山ある。
特に僕らって小さいコツを
バカにすると山に殺されてしまう。
あとがきに書いたのはふと、
そんなことを思ったからなんです。

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野口健さんの最新著書
登り続ける、ということ。 
山を登る 学校を建てる
災害とたたかう
」が、
学研プラスから発売中です。

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2021年08月04日

ヒマラヤでの植林活動『ヒマラヤに森を作ろうプロジェクト』について伺います。

アルピニスト・野口健さんをお迎えしています。
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ーー野口さんの活動は他にも!
「ヒマラヤに森を作ろうプロジェクト」は
今年で5年目になるプロジェクト。
始めたきっかけとは?

野口さん:ネパールは木を切って
薪にしたり、中国に売ってしまったりする。
ずっと斬りっぱなしで植えるという
文化がないんです。現地の人も
森を作ってくれって声はあったんですけど
専門知識もないし難しいと思っていたんです。
住友林業の会長さんと対談をした時に、
その話をぽろっとしちゃったんです。
そしたら会長さんが
『マナスルは日本隊が初めて登った
山じゃないですか!』と言うわけですよ。
『我々住友林業は世界中で森を作っている。
マナスルに日本隊が世界で初めて登った
時に、我々は戦後という言葉が終わった。
その麓で我々の技術で森が
できたら素晴らしい!』
と、話に乗っちゃったんです!
そのまま住友林業の専門家も紹介して
もらって、その方も『夢がありますすね!』
と目をキラキラさせてしまって。
彼はサマ村まで通ってくれて何年も
かけて土壌調査をしてくれました。
かつて森があった土壌の中に木の菌が
少しでも残っていれば再生しやすいん
ですって。それを調べたら菌があった!
お寺の周りには木が残っているので
そこのタネを採取して、苗木センターを
作ってみたら育ってそれで5万本やろうと
なってこの後さらに5万本やろうと
なって村人みんなでやっています。

小黒:でも、苗木を植えてもヤクが
食べちゃうんでしょう?

野口さん:それが大変で。
ヒマラヤにいるウシで乳を絞ったり、
キャラバンの荷物を運んだりするんです。
貴重な生き物なんですけど放牧してる
訳じゃないですか、
何年もかけて育つ苗木を食べてしまう。
ヤクは本当に苦労しました。

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2021年08月03日

ヒマラヤの奥地で行われている『ヒマラヤに学校を作ろうプロジェクト』とは?

アルピニスト・野口健さんをお迎えしています。
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ーー野口さんはアルピニストとして
山を登り続けているほかに、国内外の環境問題、
教育問題、災害支援などを行うNPO法人
ピークエイドの活動もされています。
「ヒマラヤに学校をつくろうプロジェクト」
について伺いました。

野口さん:15、6年くらい前から始めた
プロジェクトですね。マナスル峰という
山に初めて行った時に、その麓に
サマ村という村がありました。
そこの子供達と話してみた時に
何気なくみんなの夢って何?
と聞いたらキョトンとしている。
一緒にいったシェルパ曰く、
テレビもないし、外の世界のことを
知らないから質問の意味がない
ということでした。
子供が夢を抱くというのは、
本などの物から吸収して
夢を抱くのかなと思ったんです。
学校とか作ってみたら、と
思ったのが最初のきっかけです。
学校ができて、5、6年経った時に
同じ質問をしたら、医者になりたい
とかパイロットになりたいとか
語るようになったんです。
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↑芝生のグラウンドのある学校

野口さん:それからだいぶ時間が経って
コロナの期間中にボカラという村で
2校目を作りました。
最初に僕はネパールのあちこちの
学校に日本の子供たちが使った
ランドセルを配ったんです。
このポカラという村にも配りに行った
時に、校舎がボロボロであまりにも酷
かったんです。
ちょうどそこの校長先生は
カーストが低い家の子供たちを
集めていたんですね。
それに対して偏見も差別もまだ
あったので、家の周りの木を
切られたりしながらカースト差別と
戦っていました。
それを聞いた時にすごく感じる
ものがあって誰もが憧れる立派な校舎を
作ろうと思って去年一年かけて
作りました。
自分たちの校舎を自分たちが掃除する
という日本の教育のいいところを
取り入れたりして、今始まったばかりです。
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今夜の選曲… GOOD GOOD LOVIN' / JAMES BROWN

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2021年08月02日

野口さんの最新著書「登り続ける、ということ。」について伺います。

アルピニスト・野口健さんをお迎えしています。
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ーー4年前にも番組にご出演いただき、
この間も精力的に活動されていたかと
思いますが、この1年は新型コロナウィルスの
影響で活動を自粛せざるを得なかったといいます。
そんな中、今年5月に最新著書
登り続ける、ということ。 
山を登る 学校を建てる
災害とたたかう
」が、
学研プラスから発売されています。

小黒:この本は何年くらいかけて
書かれたものなんですか?

野口さん:昨年、コロナで
活動がほぼ全て止まってしまい
まして、一年ドカンと時間が
空いたので子供向けの本を
書いてみようかなと思いました。

小黒:この本の中に、野口さんが
登山をしていて引き返す時の
野生の勘みたいなものがあると
思いますが、それについて
話していただけますか?

野口さん:2年前に入ったマナスルの
時は最終キャンプまで入ったんですが
天気が良くなかったんです。
温暖化の影響で登山していると
雪が降っているし、5000mでも
雨になるんです。
モンスーンと呼ばれる雨季が
あって、いつもならそれが明けた
9月上旬にヒマラヤに入ろうと
するんですけど、10月上旬まで
延びました。
雪崩の嵐の中で登っていって、
久しぶりに覚悟をしました。
登ったら100%死んでしまう
というような天候では
なかったんですが、微妙に嫌な
感じで最終キャンプまで
登っていったんです。
最終キャンプより上…8000mより
上で悪天候になってしまうと中々
帰って来れない。
テントの中で行くか行かないかを
考えてみた時に、片道は見えたんです。
ただ、夜中ずっと考えていたら
頭頂した後、ベースキャンプにいる
自分の姿をイメージすることが
できないんですよ。
僕は大体いつも、頭頂している
自分のイメージと
ベースキャンプで生還している
自分のイメージの2つが見えた時に
行くと決めているんですが、
マナスルは片方だけだった。
だから僕が降りようと言った時に
シェルパが激怒していました。
他の国のチームだったりが
登っていくから行こうと、
シェルパは言うのでかなり喧嘩に
なったんです。
結果的に頭頂成功した人もいるし、
天候が崩れて何人か亡くなったし、
帰って来れたけど凍傷だらけ
という人もいました。
何が正解かはわからないんですが、
一回しか死ねないじゃないですか。
僕の場合、登ったのと生きて帰ってくる
イメージが見えないと降りちゃうん。
逃げ足が速いんですよ。
ただ、カミさんからは中々逃げれ
ないけれど…これはヒマラヤよりも大変です。

今週の選曲… I GOT THE FEELIN' / JAMES BROWN

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク


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