2024年08月26日

渡辺さんの経歴

今週のゲストは、株式会社ギリ―代表 渡辺幸裕さんです。

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渡辺さんは1950年東京生まれ。
早稲田大学/政治経済学部卒業後、サントリーに入社。
宣伝部などで26年間活躍され、TBSブリタニカ時代には、
デジタル出版局の創設や、雑誌『pen』創刊をプロデュース。
2001年に独立し、ギリ―を創業。ビジネス・コーディネイトを通して、
文化、国際交流など、様々な分野で活動されていらっしゃいます。

渡辺さんにとって、大学卒業後に入社したサントリーは第一志望の企業。
そのきっかけは、お父様の持っていたサントリーに関するビジネス書でした。

サントリー入社後、渡辺さんは、営業を希望していましたが、最初に配属されたのは『資材部』。ここでは"原料""包装(瓶・キャップ・ラベル・段ボール箱)材料""営業宣伝物品"の大きく三つ扱っていました。また当時は、オイルショック直後で、包装の合理化が進められていたそう。

「色んな工場に連れて行ってもらって、これはこんな風にできるのかと、自分の目で見たのが、すごく貴重な経験でしたよね。」

渡辺さんはサントリー内で、資材部、宣伝部に配属され、その後は"ニュートレンド部"という会社の情報の受発信をする場所でも働いた経験があります。
1990年サントリーの社長が、創設者の孫にあたる鳥井信一郎さんとなり、
その社長に対する、世の中のトレンド指南役を、ニュートレンド部にいた
渡辺さんが担当したとおっしゃっていました。

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2024年08月22日

吉村さんイチオシワイナリー

今週のゲストは、作家の吉村喜彦さんです。

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日本全国のワイナリーや酒造メーカーを歩き回っている吉村さんに、
面白いワイナリーを教えていただきました。

山形県、上山にある『タケダワイナリー』
現在代表をつとめている岸平典子さんのお父様、武田重信さんが"ヨーロッパのブドウ品種を育てるには、土壌から変えなければならない"と土という根本的な部分から変えてワインを作りあげたそう。

「赤も白もどちらも美味しい!特にねスパークリングワインがめちゃくちゃ素晴らしくて『キュベ・ヨシコ』っていって。初代の社長の奥さんの名前がヨシコさんで、奥さんにささげたもので。」

現在日本のビールなどもたくさんの種類が発表されています。
吉村さんの目から見て、どのような方向に向かっているのか、伺いました。

「文化が熟成すればするほど多様化に向かうじゃないですか、
その一つの象徴だと思うんです。日本酒もワインもビールも
ウイスキーも、みんな多様性の方に向かっているっていうか、
やっと日本もそういう風にわかりやすくなっているんじゃないですかね。」

そして、吉村さんが面白い!と思う作家は池波正太郎さん。

「やっぱり、酒を飲む作法とかあり方みたいなものを学べるので。
『鬼平犯科帳』とか読んでいただくと、割とわかるんじゃないですかね。」

またエッセイだと吉田健一さん。
日本のお酒だけでなく、ヨーロッパのお酒についても楽しめるとのこと!

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2024年08月21日

お酒のブレンドのお話

今週のゲストは、作家の吉村喜彦さんです。

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吉村さんは大学卒業後、サントリーに入社していますが、、
当時と比較して、日本のお酒が世界から評価されるものになるとは
思っていなかったそう。

「ようやくブレンデッドウイスキーの良さや豊かさがわかるような時代になりつつあるんじゃないですかね」

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ウィスキーを専門としている吉村さん曰くウィスキーとはブレンド。
ブレンドは産業革命期にたまたま生まれたものだそう。
原酒が足りず、薄めたことがブレンドのはじまりとのこと!

「性格の強いモルトウイスキーと、工業的にできる性格の優しいグレインウイスキーを混ぜることによって得も言われぬハーモニーを生み出したという。これがブレンドの始まりですね。」

そしてあまり知られていないかもしれませんが・・・
日本酒でもブレンドが行われているそう!

「自分のところで作らない酒蔵がABCという酒蔵から、
もらったものを混ぜて自分とこのものを作る。
これってブレンド技術ですよね。」

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2024年08月20日

最新著書『江戸酒おとこ 小次郎酒造録』

今週のゲストは、作家の吉村喜さんです。

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吉村さんの最新著書『江戸酒おとこ 小次郎酒造録』(PHP研究所)
こちらの製作時間は、構想などを含めると約3年!

作品の舞台のモデルは江戸の文化が華やかになり始める頃、文化元年。
当時のお酒は9割が下り酒だったそう!
下り酒とは、新幹線の上り下りと逆。江戸が下り、京都・大阪が上り。
つまり上方(京都・大阪など)から下ってくるお酒のことです。

「くだらないって言いますけど、くだらないってのは、くだらない酒なんですよ。要は上方から下ることができない酒。品質が劣っていると。」

物語の中心となるのは、灘に生まれながら、家を継げずに江戸に下った
主人公が、浅草寺の近くに実在した「やまや」という酒屋で酒造りに挑む姿です。しかし、それは順風満帆ではなく、職人たちの反発やお酒の腐敗など、数々の困難に直面します。主人公はどのようにしてこれを乗り越えていくのか!と物語が進んでいきます。

また、作品には吉村さんが愛する沖縄や福山の文化、そして焼酎や泡盛といった多彩な酒のエピソードもふんだんに盛り込まれています!

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2024年08月19日

日本酒の取材にあたって

今週のゲストは、作家の吉村喜彦さんです。

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吉村さんは、1954年大阪生まれ。
京都大学教育学部を卒業後、サントリー宣伝部勤務を経て、
作家として独立。著書に『炭酸ボーイ』、『バー堂島』『バー・リバーサイド』『ウイスキー・ボーイ』『ビア・ボーイ』など、お酒を題材にした小説
数多くあります。

吉村さんの最新著書『江戸酒おとこ 小次郎酒造録』が、
PHP研究所より発売されています
こちらは江戸の酒蔵に修行に出された灘出身の男が、
東西の食文化の違いや職人との衝突を乗り越え、名酒作りに
奮闘するという内容です。

吉村さん、実は日本酒の勉強をあまりしてこなかったとのこと。
今回取材してみて、『日本酒のレベルの高さにびっくりした』と話していらっしゃいました。

「ちっちゃな各蔵元が一生懸命やっていて、代替わりして新しい人たちが伝統に根ざしてるんだけど新しいものを作ってる、、、要は不易流行ですよね。それがさわやかで!」

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2024年08月15日

バリアフリー上映

今週のゲストは、俳優の大地康雄さんです。

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大地さんが企画・主演を務める映画『じんじん』

現在主に行われているのは図書館などでバリアフリー版の上映がされています。こちらは、音声ガイド・字幕がついており、視覚障害や聴覚障害の方も楽しめるようになっています。

「これがですね、障害のある方にも意外と評判がいいもんですから
ぜひ全国の方に広げてお見せしたいなと思いましてですね。」

現在バリアフリー上映を主催し、上映してくれるところを
募集中ということ。

バリアフリー版の上映に際しましては、
営利を目的とせず無料で上映会を開催し、
一切の金銭的な収益を得ないことを条件としています。

お問い合わせはコチラから↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfIssxlNaep346RTZuE02bhqOFh2fHf84zid1sjblX1mS9_BQ/viewform

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2024年08月14日

絵本の里 剣淵

今週のゲストは、俳優の大地康雄さんです。

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映画『じんじん』ですが、制作のきっかけは、
2006年に大地さんが制作したフィリピンと日本を舞台に農業をテーマにした映画『恋するトマト』。
この映画が最後に上映された場所が北海道・旭川で、その放映も終わり、スタッフみんなと大知さんは、お疲れ様会をしました。
その時に居合わせた一人の男性が、自分の故郷『絵本の里 剣淵』がこの近くだから遊びに来てください。と熱烈にお願いされたそう。
その時大地さんは絵本に興味が全くありませんでしたが、その情熱に負け、翌日急遽飛行機をキャンセルし、剣淵に訪れたところ、
読み聞かせをしてもらっている、子ども達に感動したことがきっかけとなったそう。

大地さんが親御さんたちに読み聞かせで子どもたちにはどのような変化があったの聞いてみると「想像力が豊かになった、思考力・五感が育ってる』というコメントをもらったそう。

「いいことずくめなんですよ。
いわば人間として生きていく人間力を本を通じて培ってるわけです。
そしてなによりも、大人が読み聞かせをしていく中で、
いつのまにか大人も純粋な心を取り戻すらしいんです。
なにより私が感動したのが、絵本を通じて親と子の絆が深まり、
大人同士の絆が深まり、何よりも優しいまち作りが
成功してるんですね。」

blog MASTER| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年08月14日

映画『じんじん』

今週のゲストは、俳優の大地康雄さんです。

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大地さんは、1951年生まれ、熊本県熊本市のご出身。
1979年『衝動殺人 息子よ』で映画デビュー以降、伊丹十三監督の
映画『マルサの女』など、数多くの映画作品、テレビドラマに出演。
2006年には、企画、脚本、製作総指揮、主演の4役を務めた
映画『恋するトマト』を制作されました。

前回のご出演は2017年。映画「じんじん〜其の二〜」公開の際に
お話を伺いました。
映画『じんじん』は2013年の第一弾、そして2017年の第二弾となっています。
絵本の里で知られる北海道 上川郡 剣淵町を舞台にした、人の優しさや親子の絆を描いたハートフルなドラマです。

2013年の夏に劇場で公開され、その後はスローシネマ方式で上映されていました。

「日本全国映画館というのは都市部にしかないんですよ、
地方へ行きますと映画見たくても見られない。
でも、ホールや公民館は空いているので『じんじん』も
劇場が終わったらやろうということで。全国に広まって、
約30万人の方に見ていただきました。」

現在映画『じんじん』は
U-NEXT、Amazonプライムビデオ、Youtubeなどで見ることができます!

blog MASTER| 19:43 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年08月08日

今週のゲストは、写真家三浦憲治さんです。

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ふるさと広島や、国内外アーティストの写真を50年以上撮り続けてきた
三浦さんに、改めて『写真の魅力とは?』伺いました。

三浦
「人に見せるっていうか、内側に籠るんじゃなくて、どんどん見せれる場所っていうか。雑誌にしろ、写真展にしろ、そういうのでどんどん人に見せるっていう。」

小黒
「君にとってあれだねコミュニケーションだね。それで喜んでもらったりなんかすると嬉しい。」

三浦
「そうそう、写真で喋ればいいんだから。」

三浦さんの写真展『ミウラヒロシマ』
故郷広島の姿を映した展示会です。

今年も恵比寿のギャラリーALで開催予定ですので、
みなさんも是非、足を運んでみてください。

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2024年08月07日

写真と音楽

今週のゲストは、写真家・三浦憲治さんです。

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三浦さんが写真に興味を持ったのは、高校生の時に所属していた写真部。
写真は、お父様が趣味でやっていたということで、小学生の時から現像などができたそう。そのため、高校でも写真部に入部したとのこと。

東京に出てきてからは、写真家・長濱治の助手になりました。

「そのころ学生アルバイトでレンタルスタジオのアルバイトやってたの。
そこにくるカメラマンの中で、一番優しそうな長濱さんかなって(笑)」

三浦さんは1971年より、国内外のアーティストの写真を撮り続け、
それらはCDジャケットや写真集になっています。

三浦さんと音楽とのかかわりは、中高生の時から。
広島ということで、米軍基地が近所にあるという状況だったため、日本の音楽よりも洋楽に触れることが多く影響を受けたそう。

ただ三浦さんは当時「写真」と「音楽」が結びつくとは思っていなかったと話していました。

そんな三浦さんの代表作は81年に発表されたYMOの写真集
『Omiyage』。きっかけは小学館の雑誌の撮影に関わったことからでした。

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