2024年08月06日

8月6日を伝えていく

今週のゲストは、写真家・三浦憲治さんです。

02.JPG

三浦さんのご両親は2人とも広島の生まれ。原爆が投下された時、
お父様は兵隊として山口に行っていたため、お母さまだけが
被爆されたとのこと。夏になると、親から聞いた被爆体験の話が
思い出されるそう。
また広島出身の三浦さんの同級生たちも、両親や親戚が被ばくしている人が大半とのこと。「未来の世代への影響について、今後問題になっていくのではないか?」と話していました。

今年も三浦さんが故郷ひろしまを映した
写真展「ミウラヒロシマ」が開催されます。

9月18日から20日まで、恵比寿のギャラリーALにて、開催予定です。

両親が亡くなっている今、どのようにして8月6日を伝えていくかを考えている。と仰っていました。

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年08月05日

写真展「ミウラヒロシマ」

今週のゲストは、写真家・三浦憲治さんです。

01.JPG

三浦さんは1949年生まれ広島市のご出身。
71年より、サンタナ、ピンクフロイド、レッドツェッペリン、YMO、
矢沢永吉、松任谷由実など、数多くの国内外のアーティスト写真を
撮り続け、CDジャケットやツアーパンフレット、写真集を手掛けて
いらっしゃいます。また、2014年より、広島をテーマにした写真展
「ミウラヒロシマ」を毎年開催されています。

三浦さんと小黒一三は雑誌『BRUTUS』で一緒に仕事をしたことがあり、
約10年ぶりほどの再会でした。

三浦さんは、広島市南区のお生まれ。第二次世界大戦時、爆心地にも近い場所ですが、山が影になってくれたおかげで、三浦さんのお母様は原爆から生き延びることができたそう。

三浦さんは2014年から、ふるさと、広島の写真を撮影され、  
毎年、写真展「ミウラヒロシマ」を開催されていらっしゃいます。

そのきっかけは、カメラマン半沢克夫さんからの言葉『たまには続けて写真を撮り続けてみたら?自分の生まれた広島をちゃんと撮っていないだろ?』と投げかけられたことから。

それまでも広島の風景は撮っていましたが、その時には気を張っていたそう。

「なんか『ミウラヒロシマ』って題を決めたら、もう軽い感じで
高校まで広島にいたから、自分が昔見たものとかを、
もう一遍見返して、写真に撮って残すっていうか、
そういうなんだか軽い感じで始めたからね」

写真展「ミウラヒロシマ」にあたって決めていることは1つだけ、
8月6日に原爆慰霊碑の傍の、原爆ドームが見える場所から定点観測のように撮る事。それ以外は自由にして、広島の風景を映しています。

昨年は恵比寿で2週間ほど開催、今年も開催予定です。

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年08月01日

東京湾大感謝祭

今週のゲストは、NPO法人 海辺つくり研究会 の 理事で
事務局長の木村尚さんです。

S__135446544.jpg

東京湾を取り巻く環境は、一見すると改善されたように感じますが、、、
実際に現場で活動している木村さん曰く『水質自体は綺麗になったにも関わらず、魚や貝類などの生物は増えていない』とのこと。

また海洋問題で注目されているのは、ごみ問題。
木村さんは海辺でゴミを拾っていると『こんなプラスチック無くなってしまえばいいのに』と考えてしまうこともあるそう。
ですが、医療の現場などをはじめとした“必ず必要な場面”もあるということで、“プラスチック”そのものの問題ではなく、使い方や処分の仕方が重要だと話していたっしゃいました。

また木村さんたちは“東京湾大感謝祭”というイベントを開催しています。
これは『東京湾の問題や取り組みについて多くの人に知ってもらいたい、そのためには東京湾に感謝するところから始めよう!』と開催されているもので、今年で12年目になるそう。

今年は2024年9/28(土)、29日(日)、
横浜市役所アトリウムで開催されます。

詳しくはオフィシャルサイトをご覧の上、ぜひ足を運んでみてください。
https://tokyowan-fest.com/

木村さん4日間ありがとうございました!

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年07月31日

さいせいしよう

今週のゲストは、NPO法人 海辺つくり研究会 の 理事で
事務局長の木村尚さんです。

IMG_8448.JPG

「海辺つくり研究会」では、東京湾を、よみがえらせるための活動として
東京湾で、アマモを育てる取り組みを行っています。

アマモとは、海藻ではなく海草で海の中に生えている草です。
東京湾の沿岸はかつてアマモに覆われており、魚たちが隠れたりイカが産卵する場所となっていましたが、水質の悪化や埋め立てなどから、ほとんど消えてしまいました。

『活動をするにあたって、掛け声だけでは社会は変わらない』と考えた
木村さん。

現在東京湾でアマモを育てる活動は、多くの場所で行われており、船橋・舘山・横浜、、、東京での活動を展開しています。

「海って目の前だけ良くすればいいって話じゃなくて、
流れているので、自分の上手を良くしないと自分のところは良くならないよねっていう。自分のところを良くすれば、下手も良くなるよねって。
そういう繋がりの気持ちを持っていくっていうのが大切なのかなと思ってて」

木村さんの活動は徐々に広がりを見せており、横須賀や木更津などの地域でもアマモ育成活動が始まっています。木更津の市長もこの取り組みに積極的に参加しており、活動の輪が広がっています。

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年07月30日

東京湾の変化

今週のゲストは、NPO法人 海辺つくり研究会 の 理事で
事務局長の木村尚さんです。

IMG_8439.JPG

東京湾は、東京オリンピックのカヌーやボートの会場として注目された際、
悪臭が問題になりました。

木村さん曰くその原因は『海域が多摩川や墨田川など川に囲まれているため、人間の生活排水が影響している』とのこと。
また遮蔽機で水の流れが止まると、そこにプランクトンが発生、貧酸素状態になることで水質が悪化し、悪臭を引き起こすと話していました。

下水処理場や下水道の整備が進んだことで、水質自体は改善しつつありますが、大雨が降ると処理しきれず、水質が再び悪くなることも。
継続的な改善が必要だとおっしゃっていました。

『東京湾は北方系の魚と南方系の魚がちょうど入り混じるところで、
それで美味しいものも多かったんですが、
いまは北方系の魚はほぼ消えました。』

東京湾は時代の変化とともに、魚の種類にも変化が起きています。
温暖化による黒潮の影響で、南の潮にのってやってくる魚「サワラ」などが増えているそう。

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年07月29日

東京湾を世界遺産に!

今週のゲストは、NPO法人 海辺つくり研究会 の理事で
事務局長の木村尚さんです。

S__135446542.jpg

木村さんは、1956年神奈川県横浜市生まれ。東海大学 海洋学部卒業後、
海の環境調査の会社を経て、2001年に、海辺つくり研究会を設立。
海洋環境専門家として、東京湾の再生活動をしながら、
日本全国の海と海辺の再生に尽力されていらっしゃいます。

木村さんは2016年に中央公論社から『都会の里海・東京湾』
出版されています。

木村さんの夢は、東京湾を世界遺産にすること。
東京湾の流域には約3200万人が住んでおり、その生活習慣が
海に大きな影響を与えています。
例えば、3200万人が一つずつゴミを捨てれば海はすぐに汚れますが、
逆に一つずつ拾えば美しい海を作ることができます。

木村さんは、全ての住民が環境保護に意識を持ち、行動することで
東京湾を美しく豊かな場所にし、世界遺産として認められる日が来ることを夢見ています。

「3200万人を巻き込んで、経済的にも発展しながらモラル高く生活して
いくとその結果、美しくて豊かな東京湾が実現しますよね。
それこれができたら、これこそ持続可能だという話で、
これが実現できるのであれば世界遺産にしてもいいんじゃないのって。」

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年07月25日

そうめんレシピ!

今週のゲストは、そうめん研究家の、ソーメン二郎さんです。

IMG_8407.JPG

ソーメン二郎さんは
『ラク旨!無限そうめんレシピ』というレシピ本も出されています。

中でも、是非最初にやってもらいたい!と話していたのが
『オリーブオイルと天然の塩だけで食べるレシピ。』です。

「そうめん自体の味を味わっていただきたいなと思っていて。
その食感とか、のどごしとか。色んなそうめんの、味比べを
してほしいですね。それであなたの好きなそうめんを
見つけるっていう作業をしていただきたいなと。」

また『そうめんソータロー』という絵本も出されています。
出版のきっかけは「人々に美味しい手延べそうめんを幼い頃から食べてほしい!」という思いから。

子どもたちに食育をと考え、子どもの喜ぶものを想像したところ『絵本』という形に行き着いたそう。

家庭で食べられるものとして、お中元の品として、みんなでワイワイ食べる流しそうめんという形など、、、人と人との間に存在する『そうめん』は
ソーメン二郎さん曰く『そうめんとは、コミュニケーションツールの1つ』ということ。

今後はもっと、外国人の人にもたくさんそうめんを食べて欲しいという思いがあるとおっしゃっていました。

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年07月24日

美味しいそうめんの食べ方!

今週のゲストは、そうめん研究家の、ソーメン二郎さんです。

IMG_8400.JPG

そうめんには、使っている小麦や職人さんの技術、熟成度合から、
実はたくさんのランクに分かれています。

ソーメン二郎さん流、美味しいそうめんの食べ方を教えていただきました。

まず茹でる時に重要なのは『水の量』。
深めの鍋にたっぷりのお湯、一束50gの麺に対して10倍の程度が適切です。
こうしてたっぷりの水を使うことで、そうめんが鍋の中で回転し、熱が均一に伝わります。

茹で時間は2分ほど。これはでんぷんとグルテンが化学反応をする一番美味しい時間だそう!

お鍋の中にそうめん以外を投入するのであればおすすめは『梅干し』
特におばあちゃんが作るような酸っぱいものが良いそう。
クエン酸の効果で、そうめんの小麦の麺がキュッとしまり、コシが出るということ!

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年07月23日

美味しいそうめんの食べ方!

今週のゲストは、そうめん研究家の、ソーメン二郎さんです。

IMG_8400.JPG

そうめんには、使っている小麦や職人さんの技術、熟成度合から、
実はたくさんのランクに分かれています。

ソーメン二郎さん流、美味しいそうめんの食べ方を教えていただきました。

まず茹でる時に重要なのは『水の量』。
深めの鍋にたっぷりのお湯、一束50gの麺に対して10倍の程度が適切です。
こうしてたっぷりの水を使うことで、そうめんが鍋の中で回転し、熱が均一に伝わります。

茹で時間は2分ほど。これはでんぷんとグルテンが化学反応をする一番美味しい時間だそう!

お鍋の中にそうめん以外を投入するのであればおすすめは『梅干し』
特におばあちゃんが作るような酸っぱいものが良いそう。
クエン酸の効果で、そうめんの小麦の麺がキュッとしまり、コシが出るということ!

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2024年07月22日

そうめんの歴史

今週のゲストは、そうめん研究家の、ソーメン二郎さんです。

IMG_8411.JPG

1971年奈良県桜井市のそうめん製麺所の家系に生まれ、2014年より、
そうめん研究家としてメディアを通じて、そうめんの普及活動を
行っていらっしゃいます。 著者に、そうめんレシピ本
『ラク旨!無限そうめんレシピ』や企画、原案を担当した
そうめん絵本『そうめんソータロー』があります。

ソーメン二郎という名前は、そうめん研究家として活動する時の別名で、
本業は、イベントプロデューサー。企業のPRイベントや自治体の名産品試食会や記者会見などをプロデュースしたり、司会をしたりしています。

そうめんの歴史は中国から、遣唐使によってもたらされた『索餅』がその原型だといわれています。
索餅とは、中国で食べられていた小麦と米粉のドーナツのようなお菓子です。

7月7日はそうめんの日!そして、そうめんと言えば夏。
ここには索餅に関するこんな逸話が関係しています。

ある時、唐の皇帝の息子が亡くなってしまい、疫病が蔓延していたそう。
彼が好きだった『索餅』を彼の命日7月7日にお供えしたところ、その疫病が亡くなったということ。

7月7日に索餅をお供えするという儀式が『夏にそうめんを食べる』
『7月7日にそうめんを食べる』という習慣に結びついています。

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク


バックナンバー

カテゴリー