2022年05月04日

世界の反応、国それぞれ…というお話伺います。

マイム・アーティストのが〜まるちょば
HIRO-PONさんをお迎えしています。
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海外で35ヵ国、200以上のフェスティバルに
招待されて出演されてきたが〜まるちょば。
実際のフェスティバルで感じた日本の観客との
違いとは?

HIRO-PON「お客さん自体は自己表現が上手です。
日本の方は良くも悪くも、周りの状況を踏まえて
自分を表現するので。欧米の人たちは自分が
面白いと思ったら気にせずに笑うし、手を叩いて
くれます。自己表現を自分の意思でやるのが
海外の人たちなんです。面白くなかったら人の
前でも勝手に帰って行く人もいたり…」

小黒「そういう海外のフェスティバルで
国ごとの工夫があったりするんですか?」

HIRO-PON「たとえば“お金“のジェスチャーが
違ったりするんです。日本だとOKマークで
お金ってわかるけど、海外では全く違う意味が
あったり…そういう動きが出てくる場合はそれを
変えたり、宗教的にダメな物は変えたり…
基本的には、人に訴えるものは変えたりして
いないので、ジェスチャーは変えても内容は
変えずにしています。」

今までの海外公演の中で、一番印象的な喜び方を
したのはスペインの観客。しかし、その喜び方は
HIRO-PONさん曰く大味だったとか…

演劇に対する理解は深いかもしれないですけど、
見方が違うと言いますか…スペインの出演者
と話した時も『Aの笑いが収まる前に、Bの
笑いを出そう』っていう話をしていると、
『お前たちはそんなところまで考えているのか』
って言われたりするんです。
その時楽しければいいみたいな…本当、大味
何ですよね」

▼が〜まるちょば公式サイト
http://www.gamarjobat.com

▼が~まるちょば LIVE 2021-2022 STORIES
『PLEASE PLEASE MIME』
5月19日、20日は渋谷区総合文化センター大和田でLIVEもあります。
↓↓詳しくは↓↓
http://www.gamarjobat.com/jp/topics/detail/2814

今夜の選曲…Twist and Shout / BEATLES

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年05月03日

そもそも、パントマイムとは?

マイム・アーティストのが〜まるちょば
HIRO-PONさんをお迎えしています。
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そもそものパントマイムとは、紀元前の
ギリシャである男が、王の前で身振り手振りを
したというのが始めだと言われています。
パントス…全て、という意味とミモス…真似る
という意味の言葉を掛け合わせてパントマイム
になりました。

小黒「が〜まるちょばのライブは池袋の小劇場で
やってた時代から知ってるけど、時代はガラッと
変わって来てその手応えはありますか?」

HIRO-PON「その紀元前からずーっと息絶える
ことなく続いているパントマイムですが、
その中で世の中にメジャーになったのは、
マルセル・マルソーとか、ジャン=ルイ・バロー
とかの人ばかりでそこまでメジャーには
ならなかった。
僕の師匠もパントマイムはメジャーに上がる
ことはないと言っていたのですが、僕はそれが
嫌だなと思って、人々に見てもらえないかと
思ったんですよね。」

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HIRO-PON「最近は二つに分けているんです。
作品として言葉を喋らずにストーリーを紡いで
行く物。そして、パフォーマンスのコメディ。
パフォーマンスの方では心の声がお客さんに
届くというか…
要は、パントマイムって言葉を超えた物を
お客さんに伝えるものなんで、言葉を
使わないことに意味もありますし、
舞台セットも使わないのは見た人が
自分の経験から、背景を想像する面白さを
残すというか。ただ、モヒカン姿で
皆さんの前でパフォーマンスする時は
もうが〜まるちょばのHIRO-PONとして
いるので、その時は声を出したりは
しています。」

▼が〜まるちょば公式サイト
http://www.gamarjobat.com

▼が~まるちょば LIVE 2021-2022 STORIES
『PLEASE PLEASE MIME』
5月19日、20日は渋谷区総合文化センター大和田でLIVEもあります。
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今夜の選曲…I Saw Her Standing There / BEATLES

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2022年05月02日

世界を驚かせた、東京五輪開会式のピクトグラムについて伺います。

マイム・アーティストのが〜まるちょば
HIRO-PONさんをお迎えしています。
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『が〜まるちょば』は、1999年に 元相方の
ケッチさんと結成。サイレントコメディー
デュオとして、世界35カ国以上で公演。
2007年には、News Week日本版で『世界が
尊敬する日本人100』にも選出されています。
2019年よりHIRO-PONさんがおひとりで
『が〜まるちょば』 として活動されています。

そして、昨年の夏、東京五輪開会式での
動くピクトグラムの表現をHIRO-PONさんが
担当されました。

HIRO-PON「舞台上にピクトグラムが3体いて
補助が2人、舞台の下には10人以上のスタッフも
いました。50種目を4分で出して欲しい
というオーダーでしたがやっていくうちに
1分増やしてもらいました。
作っている段階で僕がカメラを扱っていたので、
本番は誰がカメラを回すのかという話になって…
結局、僕がカメラで出ることになりました。」

小黒「オファーのきっかけは何だったんですか?」

HIRO-PON「演出家の方から手伝って欲しいと
言われました。
言葉を必要とせず、相手に意図を伝える
ピクトグラム自体が前回の東京五輪で
世界中に広まったので、開会式で使うことは
決まっていたみたいです。
作る段階でお手伝いしていただけませんか?
と声をかけていただき、はいぜひ、と
答えました。」

▼が〜まるちょば公式サイト
http://www.gamarjobat.com

▼が~まるちょば LIVE 2021-2022 STORIES
『PLEASE PLEASE MIME』
5月19日、20日は渋谷区総合文化センター大和田でLIVEもあります。
↓↓詳しくは↓↓
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今夜の選曲…Baby It's You / BEATLES

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2022年04月28日

進むアフリカでの裁判IT化について伺います。

弁護士の原口侑子さんをお迎えしています。
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現在、原口さんが従事されているのはアフリカの
司法制度調査プロジェクトです。
アフリカ8カ国を対象として司法アクセスを
広げていくという目標で進められています。

原口「アフリカでは殺人や個人間でのトラブル
など、問題を解決する際に部族の長老や首長に
相談するというのが今でも残っています。
そうした今までの価値観だと解決しない問題…
例えば、男尊女卑が強い部族で、女性からの
訴えというのは首長に話せない。
そういう場合、裁判所を問題解決のルートとして
納得のいく結論を出すためのサポートができるか
というのを調べに行きました。」

実は、日本よりもアフリカの方が司法のIT化は
進んでいるといいます。
オンラインでの裁判は双方の同意など諸条件を
満たさないと難しい日本に比べ、アフリカは
そういった裁判のオンライン化を裁判所自体が
進めています。

原口「日本で裁判を行う場合、紙で申請しないと
いけませんが、アフリカのルワンダでは
ネットでしか裁判を提起できないんです。
お年寄りなど、ネットを使えない人が裁判を
起こそうとすると街にあるタバコ屋さんが
ネットカフェのようになって店員が
お年寄りに教えるんです。その対価として
政府や裁判所がタバコ屋にお金を払っている
なんてこともあるんです。」

▼原口さんの著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中です。
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今夜の選曲… Sit & Spin / Chocolate Genius

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2022年04月27日

世界の裁判所…驚きのルールや風景のお話、伺います。

弁護士の原口侑子さんをお迎えしています。
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世界の裁判所を見て回って来た原口さん。
弁護士として見て回った裁判所巡りは、
その国の違った面で見ることができると
いいます。

原口「例えば、法廷でメモが取れるかという
点で見るとタンザニア本土の裁判所では
メモが取れましたが、島の方のザンジバルは
自治権を持っていてメモが取れませんでした。
ニュージーランドでも同じようにメモを
取っていたら警備員につまみ出されて
しまいました。
やっぱり、日本の裁判はニュースで映るような
形でしか分からないけれど、ブラジルでは
テレビ中継もされています。
トンガでは外国人の裁判官がいました。
外国からの裁判官を5年くらいの任期で
雇うらしいのですが、日本ではまずないので
驚きましたね。」

小黒が気になったのは、裁判官が被る白い
カツラを他の国でも被っているのかという点。
実はこれ、イギリスが発祥のもの。
原口さん曰く、イギリスの支配の影響を受けた
国の裁判所ではいまだに、この文化が残って
いると言います。

▼原口さんの著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中です。
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今夜の選曲… Dietou / KOUYATE-NEERMAN

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2022年04月26日

世界の裁判所をめぐった経験…そして、執筆した著書「世界裁判放浪記」とは?

弁護士の原口侑子さんをお迎えしています。
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原口さんの最新著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中。この本は、海外の裁判傍聴の
旅を記した本。どんな風に取材をしていたのか
伺いました。
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原口「裁判所に行く前に思っていたのは現地の
言葉で話しているからわからないと思って
いたんですが、行ってみてわかったコツが
ありました。大体、身なりのいい弁護士さんの
中には英語が喋れる人がいるので、そんな人に
解説をしてもらうようになりました。」

小黒「本の中には原口さんのスケッチした
裁判所の様子が描かれていますが、日本の
裁判もイラスト書く人が、抽選で入ってる
ようなものですよね。」

原口さんが傍聴したのは30数カ国ほど。
その中でも印象的だったのはアフリカ南部の
マラウィでの裁判の様子…。

原口「青空の下で裁判をやっているんですが、
写真を撮っても怒られないんです。
他にも赤ちゃんが出たり入ったりして、
物売りのおばちゃんが中に入って来ても
裁判は続行しているんです。
私の持っている権威性のある裁判所の
イメージとは全然雰囲気が違いました。」

▼原口さんの著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中です。

今夜の選曲… Balazando / Ballake Sissoko & Vincent Segal

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年04月25日

バックパッカーから弁護士へ…

弁護士の原口侑子さんをお迎えしています。
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原口さんは東京都出身。東京大学法学部、
そして 早稲田大学 法科大学院を修了。
弁護士事務所勤務の後、アジア・アフリカ
中南米を中心に124カ国を訪問。
現在、主にアフリカの司法制度調査
プロジェクトに従事されています。
最新著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中です。

原口さんはバックパッカーとしてアフリカの
国々を回った経験がありつつ、現在は弁護士
としてご活躍されていますが、その道へ
進まれたきっかけは何だったのでしょうか?

原口「私は大学に行った後に弁護士になろうと
考えました。大学時代はバックパッカー
をしていましたが、あまりに不真面目だった
ので、ちゃんと勉強して弁護士の道に進む
選択肢もあるのかなと考えたんです。
なので、旅が先にあるんです。」

▼原口さんの著書『世界裁判放浪記』が、
コトニ社より発売中です。

今夜の選曲… Flutes / Toto-Bona-Lokua

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年04月21日

写真展「第9のきせき」で体感できる「ふしぎな体験」とは?

写真家・田頭真理子さんをお迎えしています。
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体験型写真展「第九のきせき」は…“体験型”
ということで、いくつかのワークショップが予定されています。

田頭「ダイアログミュージアムの方と話し合って、普通に展示をして
ただ見て回るだけじゃなく、目の見えない方や触って体験が
できるようなものを考えています。一つは、目の見えない方が
触ってわかる写真というのを今、作っている最中です。」

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田頭「もう一つは、同じ『喜び』という手話を表現しても人によってその
軌跡の動きが全然違うんです。これを実際に写真展を見にきた人に
『喜び』の表現を光る手袋をつけてやってもらって、写真展の最後の
部屋にその写真を展示して、みんなで写真展を作るというのを
やろうと思っています。」

視覚障害のある方も楽しめるように音響も特徴をつけています。
展示の部屋にそって、音が移動していく仕掛けもあるということ!


田頭真理子さんの体験型写真展「第九のきせき」
4月29日(金・祝)〜5月29日(日) の期間で開催されます。
月曜日は休館。(※5月2日は開催)
時間は11:00〜18:00まで。
会場はダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」です。
HP:https://daikunokiseki.dialogue.or.jp
ワークショップの開催日時など、詳しくはHPをご確認ください。


今夜の選曲… HOPE / 秋吉敏子

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年04月20日

4月29日から開催される体験型写真展「第九のきせき」その中身とは?

写真家・田頭真理子さんをお迎えしています。
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4月29日から開催される田頭さんの体験型写真展「第九のきせき」の内容についてうかがいました。
まずは、展示会のタイトルにもなっている“第九”これは
ベートーヴェンの『交響曲第9番 第4楽章』のこと。
ホワイトハンドコーラスNIPPONの子供たちが手歌でこの曲を
表現し、田頭さんがその様子を撮影した作品を展示しています。

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写真で手話を表現するために、田頭さんが考えた手法を
実際の写真と共に伺いました。

田頭「手の動きを写真で撮るのは難しくて、ある時に、
手の動きの軌跡を見えるようにした写真を考えました。
白い手袋にLEDライトを取り付けて、ホワイトハンド
コーラスNIPPONのメンバーに手歌をしてもらった様子を
撮影しました。手歌も撮影に向き不向きはあったんですが、
軌跡で空間が描けていましたね」

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▲左から「星空の下で」「喜び」「炎」を表す手歌。

田頭「東京芸術劇場で昨年、4日間だけこの展示をやった
時に一番嬉しかったのは耳の聞こえない方がギャラリーに
入ってきて『音楽が聴こえました』と言ってくださったんです。
その時に、本当にこの企画をやってよかったなと思いました。」


▼田頭真理子×ホワイトハンドコーラスNIPPON
体験型写真展「第九のきせき」
4月29日(金・祝)〜5月29日(日) 11:00~18:00
 ※月曜休館(5月2日は開催)
会場:ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」
HP:https://daikunokiseki.dialogue.or.jp
ワークショップの開催日時などはHPをご確認ください。

今夜の選曲… Beethoven: Symphony No. 9 in D Minor, Op. 125 / 小澤征爾

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年04月19日

ベネズエラ、エル・システマとの出逢い…そして相馬へ

写真家・田頭真理子さんをお迎えしています。
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4月29日から田頭さんの体験型写真展「第九のきせき」
竹芝にあるダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」
で開催されます。
ホワイトハンドコーラスNIPPONとのコラボ企画として、
昨年4日間だけ東京芸術劇場で開催され話題になりました。

まずホワイトハンドコーラスNIPPONとはどんな団体なのでしょうか?

田頭「聴覚に障害のある人が音楽をするというテーマを元に、
音楽と白い手袋をつけたまま歌詞を手話で表現するということを
やっています。南米のベネズエラで生まれたエル・システマという
音楽支援プログラムの一環です。」

田頭さんとエル・システマとの出会いは2008年。
グスターボ・ドゥダメルが指揮するシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ
を見たことがきっかけといいます。ドゥダメル氏はエル・システマ
出身の世界的指揮者。東日本大震災の翌年2012年には、福島の
子供達を支援するために“エル・システマ相馬”が始まります。
田頭さんもその活動を追って相馬へ赴き、今も子供達のオーケストラの
写真を撮り続けています。


▼田頭真理子×ホワイトハンドコーラスNIPPON
体験型写真展「第九のきせき」
4月29日(金・祝)〜5月29日(日) 11:00~18:00
 ※月曜休館(5月2日は開催)
会場:ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」
HP:https://daikunokiseki.dialogue.or.jp
ワークショップの開催日時などはHPをご確認ください。


今夜の選曲… チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64 第4楽章:Finale (Andante maestoso - Allegro vivace)/Gustavo Dudamel

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク


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