生命科学者の福岡伸一さんをお迎えして最終日。
一年を振り返るときによく言うのが「歳を重ねると一年が早く過ぎる」。
なぜなんでしょう?福岡理論によると、歳をとればとるほど自分の年齢は増えるわけで、たとえば50歳の一年は50/1で2%。2歳の一年は50%を占めるわけです。だから、一年が早く感じるんだそう!
今夜の選曲: しん しん しん / はっぴいえんど
生命科学者の福岡伸一さんは、2006年1月号のSOTOKOTOで「2006年のLOHASなキーワードは<イクイリブリアム>」とおっしゃっていました。……が……。今年は流行らなかったけど、来年はぜひ流行らせたいと意気込む福岡先生でした!
ところで<イクイリブリアム>とは?
日本語で言うと、平行(バランス)。地球・生命・食物連鎖がとっている微妙な状態=イクイリブリアム。このイクイリブリアムを大切にする・乱さないというのがLOHASの思想なので、流行るのではないか…という予想でした。
今夜の選曲: 君ヲ想フ / 元ちとせ (福岡先生は、元さんがLOHASで大好きなんだそう!)
生命科学者の福岡伸一さんをお迎えして2日目は、教育についてのお話でした。
2007年は日本人の人口のピーク、それからは減少していくいっぽう。そんな中で、どんな風にいろいろなことを子供たちに託していくか…大事なことになってきます。
福岡先生は先生の立場から「教育は、ある種のあきらめからしか出発できない」とおっしゃっています。中国に「馬を水辺に連れて行くことは出来でも、水を飲ませることは出来ない」ということわざがあるんだそう。教育に置き換えれば、水を無理やり飲ませることは出来るけど、そうではなく、水辺に行けば、そこにさまざまな驚きがあることを知らせることは出来る…発見の驚きを教える…それがこれからの教育だとおっしゃっています。
今夜の選曲: あの娘のラブレター / 鈴木慶一
モノのスペシャリスト:松山猛さんが、今までに一番感激したプレゼントは…靴!イタリアで仲良くなった靴職人の方が日本に来たとき「作っておいたよ」って、サプライズ・プレゼントしてくださったんですって。松山さんがイタリアに旅をした当時は値段が高くて作れなくて、いつかは欲しいなぁと思っていたそう。その心を読み取ってなのか…。今夜は偶然にも、その靴を履いていらっしゃいました。
そして、時計のお話。松山さんおススメのメーカーは「フランソワ・ポール・ジュルヌ」(フランスのメーカー)と、「パルミジャーニ・フルリエ」(イタリアのメーカー)です。
今夜の選曲: HAVE YOURSELF A MERRY LITTLE CHRISTMAS / SINGERS UNLIMITED
松山猛さんは、中国茶への造詣も深い方。今回は中国茶についてのお話でした。
「お茶を飲む時間を楽しむ」「気の合う人と、お茶をはさんで話すチャンスを作る」…お茶はギフトにもいいと提案する松山さん。最近のおススメ中国茶は『東方美人(ウーロン茶)』。横浜中華街などで手に入るそう。
お茶の保存方法は、タッパーに入れて、暗い場所へ。お茶を入れる水は、軟水がいいそうです。
今夜の選曲: WHITE CHRISTMAS / OTIS REDDING
作家、エッセイスト、モノの達人、松山猛さんは、海外にもよく行かれていらっしゃいます。今年は、ヨーロッパ2回、インド、ベトナム、アフリカ、香港に台湾は4回も!一年のうち三分の一は海外だとか。
そんな松山さんの得意技は、現地の人々とお友達になること。しかも、時計、靴、帽子などの職人さんが多いようです。ただ買ってくるだけじゃなく、作り手の顔が見えるモノが好き=作り手とお友達になっちゃう…という図式。
ラグジュアリーブランドについては、ロールスロイス、エルメス、カルティエを挙げていらっしゃいました。その形を誰もが認めるブランド。日本だと「とらや」?。
今夜の選曲: IT'S CHRISTMAS TIME / CARPENTERS
今週のゲストは、作家、エッセイスト、モノの達人、松山猛さん。松山さんは、1967年にミリオンセラーとなったフォーク・クルセダースの「帰ってきたヨッパライ」の作詞や、「ブルータス」など多くの雑誌で執筆者として活躍。さらに、時計やカメラをはじめ、骨董、中国茶など多岐に渡り<こだわりの世界>への造詣が深く、モノに対する日本の第一人者です。
そんな松山さんは、京都生まれ。ご実家は染料問屋を営んでいらっしゃったそうです。モノにこだわる気質は、職人さんが多い京都に生まれ育ったからなんでしょうか?