2022年11月14日

ワインで紛争地に平和を、というお話伺います。

今週は、ユナイテッドピープル株式会社代表取締役、
関根健次さんをお迎えしています。

IMG_5236.JPG
1976年神奈川県生まれ、アメリカの
ベロイト大学経済学部を卒業され
2002年にユナイテッドピープル株式会社を創業。
世界の課題解決を事業目的し、
映画を軸に事業を展開され、去年からは
ワイン事業も手掛けていらっしゃいます。

2年前にリモート出演していただいた際には、
食品ロスをテーマにした映画「もったいないキッチン」を
紹介しました。この作品は今も上映会を誰でも
開催できるものになっております。

そして昨年、9月からは
「ユナイテッドピープルワイン」という
ワイン事業をスタートされました。

関根「元々会社を作る前の夢は、ワインの
輸入商社を作ってワイナリーをやることでした。
それが、旅の途中で紛争地に入ったことで、
ワイン事業を置いておいて、今の
社会課題を解決する事業をやろうと映画の
事業をやっていました。」
IMG_5197.JPG
関根「会社の10周年記念のパーティの
時に、ある人がワインを持ってきてくれたん
です。そのワインというのは、南アフリカで
アパルトヘイトの終焉を象徴するような
ワインだったんです。
というのも白人のワインオーナーが
黒人に土地をプレゼントし、ワイナリーも
無料で使っていい…そういう形で作られた
New Biginingというワインだったんです。
対立している民族同士がワインを架け橋に
平和を作っていく……そんな考えをもらって
10年経ってしまいましたが、ようやく
作ることができました。」

ワイン事業は、シリアの紛争地にある
唯一のワイナリーで作られたワインや、
レバノンのワインの輸入も始められて
います。

▼ユナイテッドピープルワインのHPはこちら!
https://upwine.jp

今夜の選曲…Cedars of Lebanon / U2

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年11月10日

NPO法人・OWSの活動について伺います。

自然写真家、高砂淳二さんをお迎えしています。

IMG_5072.JPG

世界中の自然を撮影をされている高砂さんは、
NPO法人 OWS(Oceanic wildlife society)
副理事長を務めていらっしゃいます。
このOWSは、海についての勉強会や、
日本の珊瑚調査など、海を中心にした
自然の活動を行なっている団体です。

高砂「この団体が始まる時に声をかけてくれた
友人がいて参加しました。
僕自身、95年くらいにミッドウェーで
死んでしまったアホウドリの死骸の中に、
プラスチックが溢れていたのを見たんです。
絶海の孤島みたいな場所なのに、日本や
アメリカから流れ着いてきたプラスチックが
鳥たちに被害を与えているのを見て、
何か出来ることがないかと話をして
いたんです。
Planet of Water…と呼ばれているこの星の
水がマイクロプラスチックで汚れてしまって
いるということに気づいて欲しいよね、と
思って水の本も作りました。」

今夜の選曲…On Horseback / Mike Oldfield

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年11月09日

自然の偉大さ…地球への感謝。

自然写真家、高砂淳二さんをお迎えしています。

IMG_5060.JPG

元々高砂さんは大学で、電子工学を学ばれていました。
野生の王国や水中で撮影した映像を
見てカメラに漠然と興味を持ちます。
大学を休学し1年間ほどオーストラリアへ。
そこでダイビングと水中写真に出会います。
その後日本に戻り、昼間はトラックの運転手、
夜間はカメラの専門学校という二重生活を
続け、ダイビング雑誌のフォトコンテストで
入賞したことをきっかけに現場の世界へ
飛び込んだと言います。
IMG_5042.JPG
高砂さんは2016年にご出演いただいています。
その当時発売された写真集「Dear Earth」の
お話に……

小黒「この写真はエネルギーがありすぎて凄いと
思っているんですが、他の人からはどんな
感想を聞かれましたか?」

高砂「この写真集の時には、地球ってこんな
姿なんだという驚きがすごく伝わってきました。
僕自身も初めていく場所が多くて、驚きの
連続でした。アメリカの国立公園が並ぶ、
グランドサークルと呼ばれる場所を回っていた
時は、あまりの自然の大きさとエネルギーに
その時一緒に旅をしていた妻と
タイトルのDear Earthという話を
していたんです。」

その時に、高砂さん自身、進行する自然の危機的な
感想よりも、母なる地球に感謝する温かい気持ちに
包まれたと言います。

今夜の選曲…Ommadawn(Part1) / Mike Oldfileld

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年11月08日

写真賞への応募は家族の一言がきっかけで。

自然写真家、高砂淳二さんをお迎えしています。

IMG_5076.JPG

ロンドン自然史博物館写主催の写真賞
「WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR」は
1964年にスタートし今年で58回目。
今年は、93カ国38,000件以上の応募が
あったと言います。

高砂「この写真賞はよく知っていたんですが、
応募はしたことなくて、今回プロになって初めて
応募しました。ある時、たまたま娘がこの賞に
応募してみたら?と言ってくれたんです。
しかも、娘と奥さんが受賞作品を撮影した
ウユニ塩湖に『こんな綺麗なところがある』と
けしかけてくれて……本当に頭が上がらないです。」

高砂さんが最優秀賞を受賞された写真
「Heavenly Flamingos」は、10月14日から、
来年の7月までロンドン自然史博物館で一般公開されます。
その後、世界中を巡回予定になっています。

今夜の選曲…Hergest Ridge(Part2) / Mike Oldfileld

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年11月07日

権威ある自然写真賞を受賞した「Heavenly Flamingos」について伺います。

自然写真家、高砂淳二さんをお迎えしています。

IMG_5076.JPG

高砂さんは、宇都宮大学を卒業後、
東京写真専門学校で写真について学ばれます。
ダイビング専門誌のカメラマンを経て、
1989年独立。世界100ヵ国以上を訪れ、
海洋生物、虹、星空、風景など、地球全体の
撮影活動を続けていらっしゃいます。

そして先月、高砂淳二さんの作品
「Heavenly Flamingos」が、
ロンドン自然史博物館主催の写真賞
「WILDLIFE PHOTOGRAPHER OF THE YEAR」
のNATURAL ARTISTRY …自然芸術部門で、
日本人初となる最優秀賞を受賞されました。
%E5%8F%97%E8%B3%9E%E4%BD%9C%E3%80%8CHeavenly%20flamingos%E3%80%8D.jpg
高砂「授賞式はとても盛大で驚きました。
ロンドン自然史博物館は140年くらいの
歴史のある博物館で、メインのホールには
天井から30m近いシロナガスクジラの標本が
吊るされていて、その周りにも世界中の標本が
囲っているんです。
そこに300人ほどの人と食事をしながらの
授賞式を行いましたね。」
%E6%8E%88%E8%B3%9E%E5%BC%8F%EF%BC%91.jpg

そして、受賞作品の「Heavenly Flamingos」の
撮影の秘話を伺いました。

高砂「南米のボリビアにあるウユニ塩湖で
撮影しました。天空の鏡とも呼ばれている
場所で、雨季になると大きな塩原が水が
溜まって、風が止むと空が綺麗に水面に
映るんです。
撮影した時は、遠くにフラミンゴが
10羽くらい立っているのを見つけて、
静かに近づいていきながら撮影しました。」

今夜の選曲…Hergest Ridge(Part1) / Mike Oldfileld

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年11月03日

難しい方を選択する、というお話伺います。

今週のゲストは、イーレックス株式会社代表取締役社長 
本名 均さんです。
IMG_4969.JPG

水素がクリーンエネルギーとして注目され、
イーレックスではすでに実証実験を
行なわれています。
現在、山梨県富士吉田市で水素の
発電所が稼働中です。

本名「発電というのは連続的に運転できるのか。
そして大量にできるのか、コストを下げることは
できるのか、という三つが重要です。
コストを下げることと、連続性については
確認できましたが、電気を大量に作れるかの
実証を行っているところです。」

小黒「実際にこの実証実験を行っているのは、
御社だけですよね?」

本名「現実問題、使えなければ意味がないので
徹底的にやろうと思って実証を始めました。
今、関心のある会社が工業用に使えるので、
一緒にやっていかないか、ということで
お話はたくさんきております。」

小黒「バイオマスのリーディングカンパニーで
やっている訳で、普通だったらそれを展開しようと
していくんですが、こうした実証のように
新しいことに挑戦していくのは、本名さんの
性格ですか?」

本名「会社の方針として、難しい方を選択する
というのがあります。これは、そこから新しい
機会ができるということですので、ターゲットと
して新しい“水素”というのが分かったので、
これを挑戦しようと思ってやっています。」

▶︎イーレックスの詳しい活動についてはHPをご覧ください。
https://www.erex.co.jp

今夜の選曲…… Voodoo Chile / Gil Evans Orchestra

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年11月02日

新たなエネルギー資源・ニューソルガムとは?

今週のゲストは、イーレックス株式会社代表取締役社長 
本名 均さんです。
IMG_4947.JPG

イーレックスが6年かけて研究を続けてきた
新たなバイオマス燃料が、ニューソルガムです。
ソルガムとは元々は、熱帯や亜熱帯の地域で育つ
乾燥に強いイネ科の植物。
生育が早く再生力も強いこの植物をイーレックスが
品種改良を行い、二毛作での収穫を可能にしました。
%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%82%AC%E3%83%A0.JPG
本名「育つと背が高く、幹が太いもので
エネルギー効率の良い形に成長させることが
できましたが、日本で育てると台風などの
風の影響もあって、一毛作ほどしか
収穫できなかったんです。
それをベトナムの暖かく、台風のこない地域で
生育することで、二毛作半まで成長が
できるようになりました。」

現在、ベトナムの政府とも連携し、
四か所で試作を行っています。
今後の新たなバイオマス燃料としての
活用が期待されています。

▶︎イーレックスの詳しい活動についてはHPをご覧ください。
https://www.erex.co.jp

今夜の選曲…… Up From The Skies / Gil Evans Orchestra

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年11月01日

エネルギー資源を通じた社会貢献とは?

今週のゲストは、イーレックス株式会社代表取締役社長 
本名 均さんです。
IMG_4963.JPG

小黒「原料のパーム椰子やサトウキビは、
海外から調達しているんですか?」

本名「そこは重要なポイントで、バイオマス
の原料は海外から調達します。
本来は国内の余ったバイオマス資源を使って
いくべきなんですが、安定性…規模を大きく
していくと中々安定できないので、海外から
輸入しています。今現在はインドネシア、
マレーシアを中心に、東南アジアの諸国から
持ってくる形で供給しています。」

本名さんは、原料が大量にある輸入先の国から
“持ってくる”ということが重要といいます。
日本に持ってくる時にはペレットに加工して
船で運ばれてきます。
%E3%83%9A%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88.png
↑加工したペレット

この場合、日本で作るよりも倍の
価格がかかりますが、原産国のバイオマスの
自給率を上げる…原料になる農作物の生産量を
上げて、生産者の所得も上げる…ということが
今後重要になってくるとのことです。

今、ベトナムでは2035年までに14基の
新しいバイオマス発電所を作る計画が
進んでいます。
これまで主流だった石炭火力発電を
バイオマス発電に変えていくことが
脱炭素への切り札になるとのことです。

▶︎イーレックスの詳しい活動についてはHPをご覧ください。
https://www.erex.co.jp

今夜の選曲…… Castle Made of Sand /Gil Evans Orchestra

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年10月31日

再生可能エネルギーのリーディングカンパニーとしてのお話、伺います。

今週のゲストは、イーレックス株式会社代表取締役社長 
本名 均さんです。
IMG_4960.JPG

本名さんは、1948年生まれ、新潟県のご出身。
慶応義塾大学法学部を卒業後、
東亜燃料工業(現ENEOS)を経て、2000年に
イーレックスに代表取締役副社長として入社され
2016年、代表取締役社長に就任。
「再生可能エネルギーのリーディングカンパニー
として脱炭素社会の実現に向けて貢献する」という
企業理念のものと燃料事業、発電事業、
電力トレーディング事業、電力小売事業まで
手掛けていらっしゃいます。

イーレックスは新規参入の電力会社の草分け的存在。       
その一番の強みは、燃料事業、発電事業、
電力とレーデンィング事業、電力小売事業という
一貫体制で取り組む事で、安定的な利益を
確保することができます。
また、この一貫体制で取り組む事で、
外部環境等すべてのベクトルが揃った時、
高利益を産むことができます。
IMG_4929.JPG

本名「バイオマスを始めた2013年頃からは
パーム椰子の殻を中心に行なっています。
順次、より効率的なものも考えています。
他にも、サトウキビのお米の稲藁も
バイオマスの原料になります。」

▶︎イーレックスの詳しい活動についてはHPをご覧ください。
https://www.erex.co.jp

今夜の選曲…Angel / Gil Evans

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2022年10月27日

世界の中心、国際都市ドバイというお話、伺います。

ドバイ駐在弁護士、森下真生さんをお迎えしています。
IMG_4729.JPG


ドバイに移住するのは簡単?

森下「外国人を集めることで成り立っている
国なので移住は簡単です。ビザも取りやすいですし、
会社を持つ、従業員として雇われる、
不動産投資をするなど…移住しやすい場所です。
ただ、永住権というのは持てないんです。」

森下さん曰く、現在は日本食のレストランも
増えてきたといいます。
他にも日本酒や焼酎も飲める場所もあるようですが、
かなり高めの値段設定になっているようです。

現在、ドバイには多くの航空会社が乗り込んでいます。
これは一つ大きな理由があるといいます。

森下「中東って世界の中心でして、
世界の3分の2が8時間以内で
カバーされる地理的な優勢があるんです。」

今夜の選曲… Adios(feat.Daffy) / Rawan Bin Hussain

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク


バックナンバー

カテゴリー