2023年04月19日

なぜアフリカに惹かれたのか……そのきっかけとは?

株式会社DOYA代表取締役社長・銅冶勇人さんをお迎えしています。
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銅冶さんがアフリカに興味を持ったきっかけとは?

銅冶「大学の卒業旅行で2度と行かない場所に
行こうと思って、ケニアのマサイ族に会いに行ったんです。
その時に、ナイロビのキベラスラムでも生活しました。
だんだん慣れてくるもので、ここで暮らす人たちと
何かを作っていきたいなと、芽生えたのがCLOUDYに
つながるきっかけですね。」

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小黒「キベラスラムで生活して、もう嫌だとならなかった
のはなんですか?」
銅冶「勝手な責任感もありましたが、これをみてみぬ振り
というのは自分はできなかったですね。」
小黒「僕はね、子供たちの笑顔。」
銅冶「最高ですよね。僕らよりよっぽど幸せの見つけ方は
上手ですね。」

高校大学とアメリカンフットボールをプレイされた
スポーツマンの銅冶さん。
現在、スポーツの面からもアフリカに関連した色々な企みが…。

銅冶「いつかガーナ代表のオフィシャルの何かを手掛けたい
ですね。サッカーや、意外と知られていないですが、
ボクシング…東京五輪でも1人銅メダリストが出ています。
スラムで育った人たちが、プロボクサーとして活躍している
ので、ブランドとしての提携も考えています。
また、日曜日だけ開催されている、足に障がいのある人向けの
スケートサッカーという競技の発展を願っていますね。」

▶︎現在六本木ヒルズでは、FEILER CLEAR LABELと
CLOUDYのポップアップストアがオープンしています。
CLOUDYのガーナ人デザイナーが描いた
オリジナルテキスタイルが、ドイツの伝統工芸織物、
シュニール織で表現された限定商品も。
六本木ヒルズヒルサイド2F、ヒルズボックスで、
4月23日(日)まで開催されています。
https://cloudy-tokyo.com/information/feiler-clear-label-cloudy-/

今夜の選曲…Staff Benda Bilili / Staff Benda Bilili

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月18日

人とお金とアクションの循環というお話、伺います。

株式会社DOYA代表取締役社長・銅冶勇人さんをお迎えしています。
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↑銅冶さんが持っているスマイルレポート。
商品の購買によってどのような支援が行われているのか
具体的に記載されています。

銅冶さんは株式会社で、アパレルブランド『CLOUDY』を
経営して収益を作りながら、その一部をNPO法人に還元。
また、NPOで労働する人、教育を受ける人たちの
機会を作っていくため学校や工場を建設。
人と、お金を循環していく、新しいビジネススタイルを
実現されています。

スタジオに持って来ていただいた商品のブランドタグには、
数字が書かれています。
これは、商品を買っていただいた時に書かれた数字分の
給食やサニタリーセットなどの支援が現地に届く
ということを表しています。
買うことがどんな支援になるのかを購入した人に感じて
欲しいと銅冶さんはいいます。

銅冶「日本のNPOに不透明な部分が多いなと思っているのと、
循環やサステナブルと言ってますがずっと寄付をもらっている
だけの状況にすごい違和感を感じて。
故にこの可視化と循環、継続的にお金を生み出す仕組みを
作ることが必要だと思っています。」

現在六本木ヒルズでは、FEILER CLEAR LABELと
CLOUDYのポップアップストアがオープンしています。
CLOUDYのガーナ人デザイナーが描いた
オリジナルテキスタイルが、ドイツの伝統工芸織物、
シュニール織で表現された限定商品も。

六本木ヒルズヒルサイド2F、ヒルズボックスで、
4月23日(日)まで開催中です。
https://cloudy-tokyo.com/information/feiler-clear-label-cloudy-/

今夜の選曲…Tonkara / Staff Benda Bilili

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月17日

伝統を活かしたデザインと雇用促進というお話、伺います。

株式会社DOYA代表取締役社長・銅冶勇人さんをお迎えしています。
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銅冶さんは1985年生まれ。
慶應義塾大学経営学部卒業後、ゴールドマン・サックス証券に入社。
2010年にNPO法人『CLOUDY』を設立。
退社後の2015年には株式会社『DOYA』を設立して、
アフリカへの教育支援や雇用促進に取り組まれていらっしゃいます。

銅冶さんの会社『DOYA』が運営しているアパレルブランド
CLOUDY』の商品をお持ちいただきました…!
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銅冶「ポケットにアフリカの伝統衣装ファブリックを
使ってワンポイントをあしらっているTシャツです。
アフリカの雇用を産むためにスタートしたブランドです。
学校にも行ったことないような人たちなので、
練習用のポケットも100枚作って90枚ボツになったり。
CLOUDYが大事にしていることの一つは、雇用者のレベルに
合わせてプロダクトの企画を考えるということなので、
練習用のポケットの段階でも雇用を得られるような
商品になっています。」

スタジオには他にも、ガーナ北部のボルガタンガの
工場で作られた籠バックや、ガーナの伝統衣装の
手織り「ケンテ」を取り入れたバックをお持ちいただきました。
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小黒「この食器類は?」
銅冶「現地アフリカでアフリカのテキスタイルのデザイナーを
雇用していまして、毎月テーマに沿って送ってくれている
デザインを食器に落とし込んだものになります。」

現在六本木ヒルズでは、FEILER CLEAR LABELと
CLOUDYのポップアップストアがオープンしています。
CLOUDYのガーナ人デザイナーが描いた
オリジナルテキスタイルが、ドイツの伝統工芸織物、
シュニール織で表現された限定商品も。
六本木ヒルズヒルサイド2F、ヒルズボックスで、
4月23日(日)まで開催されています。
https://cloudy-tokyo.com/information/feiler-clear-label-cloudy-/

今夜の選曲…Moziki / Staff Benda Bilili

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月06日

心地いい環境作りのために

株式会社esa代表取締役の黒川周子さんをお迎えします。
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2022年には江戸東京きらりプロジェクト推進委員に
就任された黒川さん。
これは、東京都の古い技術を未来に残していく
プロジェクトで、工芸の分野が中心になっていますが、
食や美術の分野でも展開されています。

黒川「(具体的には)着物の組紐を、
違う新しい商品にできないかなど
考えています。
他にも、海外の方に日本の工芸、
いい手仕事を知ってもらうには
どうしたら良いのか、などですね。」

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最後に黒川さんが今一番関心のあることとは?
黒川「esaを立ち上げた時に、使っている素材が
プラスチックなので、これまでとはずいぶん
違っていると言われることがあります。
サステナブルって考え方はすごく夢みがち
って言われることがあるのですが、
みんなが気持ちよく過ごせる環境づくりを
真剣に考えたいと思っています。」

今夜の選曲…I Loved and I Lost / Curtis Mayfield

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月05日

Team Carnationsの活動について、伺います。

株式会社esa代表取締役の黒川周子さんをお迎えします。
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日本国内の廃棄プラスチックは、主に3種類の
方法でリサイクルされていると黒川さんは言います。
日本で行われている3割以上が、サーマルリサイクル。
プラスチックを焼却炉に入れて、熱の力でプラスチックを
溶かすやり方です。海外ではリサイクルとは、
認められていません。

黒川さんが2012年に設立した
Team Carnations」について伺います。
この団体は、東日本大震災の後で、
作られました。福島県相馬市への
復興支援や、小児がんの子供達の
未来を少しでも良くできないか、
ということを目標に活動されています。
黒川さんの他に、青木チエさん、古舘美樹さんが
立ち上げのメンバーです。

黒川「2012年の3月末に相馬に
行ってから毎年行ってきました。
ここ3年間はコロナで中々伺えなかったの
ですが、今年の2月に行ってきた時には、
表面上は普通が戻ってきたな、と勘違い
しそうになる状況でした。そこからまた
洪水や新たな地震が起きていて、大きなことは
私たちはできないんですが、色々なご縁で
繋がっている皆さんに寄り添いたいという
思いで相馬市に通っています。」

今夜の選曲… The Makings of You / Curtis Mayfield

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月04日

複合プラスチックのリサイクル…その課題とは?

株式会社esa代表取締役の黒川周子さんをお迎えします。
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黒川さんは昨年3月、プラスチックの
リサイクルを中心とした環境事業を展開する
会社esa(Environmental Solutions Archtect)
を共同代表として創業されました。
黒川さんを含めた3人の創業メンバーは、
イギリスの留学していた時の学友たち。
プラスチックの押出機を製造する会社を実家に
持つ台湾人の学友と、紙の包装資材を扱う会社に
務めていた学友の2人。

黒川さんは2019年のビニール袋の有料化に
際して、当時の会社で色々な素材を探す必要が
あったと言います。そうした経験から、環境に
良いものを会社としても選択しないといけない
と考えました。

黒川「台湾の友人は、日本のプラスチックを
作る技術が非常に高い。けれどリサイクルが
難しい…その解決法を見つけることが
出来れば世界に広げられるのではないか
と、あえて3年前に来日したんです。
が、コロナ禍になってしまって台湾に帰れず……
その間に話す機会もたくさんあったので
今回の起業に繋がったんです。」

この複合プラスチックというのは、
テレビの液晶や、スマートフォンの画面などが
それに当たります。
違う素材のプラスチックが何層かに分かれて
複合されているものが複合プラスチックと言います。

黒川「今、esaでは会社の商品を作る際に出た
端材のプラスチックを集めて溶かし、ペレットにして
います。」

今夜の選曲… Superfly / Curtis Mayfield

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月03日

飲食業を生業にする…というお話伺います。

株式会社esa代表取締役の黒川周子さんをお迎えします。
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ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ卒業後、
ニューヨークでアパレル企業の勤務を経て、
2008年に独立。飲食店コンサルティング、
ケータリング等、飲食に関わる業務に携わり、
昨年、株式会社esaを創業されていらっしゃいます。

飲食に関わる業務に携わるなか、2010年に
閉店した六本木の老舗フランス菓子店「ルコント」を
3年後、広尾に復活させています。
卵アレルギーにより、洋菓子に対して苦手意識の
あった黒川さんの中でも、実家の近くに店舗が
あったルコントに関しては、食べることができ、
大好物だったと言います。

そんな、黒川さんの実家は老舗和菓子店。
お菓子の繋がりというのはこうしたところから?

黒川「そう思っていたし、わかった気でいたんです。
お菓子屋さんに生まれましたので、
生業としてやるということは非常に大変な
ことで、弛まない努力を続けているからこそ、
会社が成り立つのだなというのが、
ルコントの復活の時に身に染みましたね。」

今夜の選曲… Superfly / Curtis Mayfield

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年03月30日

世界の食の奥深さについて伺います。

今週のゲストは、立命館大学
食マネジメント学部教授
の石田雅芳さんです。
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食マネジメント学部では、人工衛星回線を
使った授業を行なっています。

これは、リモートでイタリアと60人以上の
生産者と繋いだあと、昨年7月、イタリアで
テスラ社のスターリンク構想が広まったことを
きっかけに、衛星回線を活用した授業が
始まっています。

今までは、通信環境が届くところまでしか
繋げなかったものが、より食の現場のすぐそば
から話を聞くことができるようになりました。

石田「ルーターが近くにあれば、衛星回線が
つながるんです。以前は大きな石窯を三つも
地下に持っているパン屋さんと繋ぎました。
あとは、サルディニアの山の中で生産されている
ウジ虫チーズというのを授業と取り扱いました。
虫の力でチーズが中まで蕩けて、クリーミーに
なります。ただ、衛生的に非常にグレーゾーンなのですが
イタリアの伝統生産物のカテゴリに入っていて、
相反している食べ物だったりしています。」

今夜の選曲…I'm Not Ready / Rachael & Vilray

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年03月29日

「食」のリアリティとオンライン・イベントについて、伺います。

今週のゲストは、立命館大学
食マネジメント学部教授
の石田雅芳さんです。
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石田先生がリモートで行なっている講座
『Gastro Edu』 について伺います。
これは、小学校高学年を対象にした
オンラインワークショップです。
リモートで食材の生産者と繋いで
その人の話を聞くというもの。

これまで中米ホンジュラス、
イタリア・トリノ、そして、滋賀とを繋いで、
現地で生産されているコーヒーの
生産者と、豆の焙煎を行なっている
人の話を聞きました。
実際のコーヒーの花や、イタリアの
刑務所で豆を焙煎している人たちも
登場し、生産から加工、販売までの
流れを学ぶことができたと言います。
(ちなみに、時差の関係で日本時間の夜遅くの開催だったとか…)

▶︎次回の開催などは、石田先生のFacebookを
ご確認ください。
https://www.facebook.com/ishiduccio1967

▶︎また、立命館大学のHPで2020年に
行われた『Gastro Edu』 の報告資料をご覧
いただけます。
https://www.ritsumei.ac.jp/ru_gr/edge/2020tomato.html/

今夜の選曲… Just Two / Rachael & Vilray

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年03月28日

立命館大学・食マネジメント学部。そのユニークな授業内容とは?

今週のゲストは、立命館大学
食マネジメント学部教授
の石田雅芳さんです。
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現在石田先生が教鞭を取られている
立命館大学食マネジメント学部について
伺っていきます。

食を勉強する学問というのは石田先生曰く、
全部に通ずるといいます。
そして、この学部からは3領域にわたって
卒業生を輩出しています。
食の経営面などマネジメントの分野、
歴史学や文化人類学などの文化的な分野、
研究していく方面のテクノロジーの分野、
これら全てを網羅するような学問を目指しています。
また、この大学の思想は、スローフード発祥の地、
イタリアの食科学大学から構想を得たものであり、
姉妹校のような立ち位置にあると言います。
学生や教授たちの行き来が活発で教育的な
交流も行われていると言います。

2019年には北イタリアを中心に短期集中的に
巡るような授業も!
しかし、コロナ禍により実際に行くことができなく
なってしまい、リモートで現地と繋いで、
2年間で60人ものイタリアの食の関係者を
授業に呼んだそうです。

今夜の選曲… Join Me in a Dream / Rachael & Vilray

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク


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