2023年05月08日

フランスの低速交通まちづくりの取り組みとは?

自転車活用推進研究会理事長の小林成基さんをお迎えします。

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1949年生まれ 奈良県出身、駒澤大学
文学部英米文学科を卒業後、コピーライター、
雑誌編集者などを経て、衆議院公設秘書や大臣秘書官など、
国会で20年間務めたのち、研究員として、廃棄物、
バイオマスなど環境行政に従事。
一方で、自転車の活用を推進し、2000年に
自転車活用推進研究会を創設。2006年に
NPO化されました。

まず、自転車活用推進研究会について伺いました。

小林「1999年2月に自転車活用推進議員連盟と
いうものが国会にできました。国会議員が議論するのに、
必要な研究や調査を提言する団体でした。
元々、12名だったのが今もう500名くらいが
参加しています。
最初は世界各国にあるのに日本にはなかった自転車を
活用する法律を作るべきだと、言って2016年に
作ることができました。」

5月12日(金)に「フランスの低速交通まちづくり」の
取組みをテーマにしたセミナーが開催されます。
場所はベルサール御成門タワー
参加の応募締め切りは明後日5月10日までとなっています。
オンラインでの配信もあるので、遠方の方でも
ご参加いただけます。

小林「フランスの中心街…パリなんかは特にそう
ですが、数本の幹線道路以外は全部30キロの
速度制限になっているんです。
車の使い方を見直すのと、歩行者最優先だという
ことが提唱されたんです。これはヨーロッパの
都市では当たり前になっていて、現実に事故も
減っています。一方の東京は、4、50キロで
走れてしまうんですよね…」

▼今夜の放送で紹介したセミナーの応募申し込みはこちらから。
https://www.jttri.or.jp/events/2023/seminar230512.html

今夜の選曲… Three Blind Mice / Max Romeo

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年05月04日

アフリカを救う魚、ティラピアとは?

世界の台所探検家の岡根谷実里さんをお迎えし
ています。

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アフリカの内陸国ボツワナで、とある料理を目にした
岡根谷さん。この魚には、アフリカを救う可能性が
秘められているのだとか。

岡根谷「ボツワナの家庭で最初に出てきたのが、魚の
丸揚げだったんです。内陸国でなんで魚が…と思って
いたのですが、それがティラピアという魚だったんです。
日本であまり一般的ではないのですが、世界で4番目に
消費量が多い魚なんです。
これは陸上養殖できて、途上国の食料問題を解決するという
風に言われています。」

最新著書の中では、肉食魚と草食魚についてのお話も。
海の中で暮らす魚は肉食魚が多く、オキアミなどの
動物性プランクトンや小魚を餌にします。
陸上養殖ができる淡水の魚…草食魚は穀物飼料などを
餌にしているので、肉食魚よりも資源効率が良くなります。
ティラピアのような淡水魚は、今後の食糧問題に良いのだと、
岡根谷さんはいいます。

小・中学校への講義も行なっている岡根谷さん。
最新著書「世界の食卓から社会が見える」は、
言わば、そのネタ帳!

岡根谷「講義だけでなく調理を入れたりすることもあります。
45分から90分といった時間になりますね。
ただ、結局その時間がどれだけ長くても私が教えられることって
あんまりなくて、楽しかったな、世界って面白いかもって
思ってもらえたらいいなと。」

岡根谷さんの最新著書「世界の食卓から社会が見える」は
大和書房から発売されています。
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b621780.html

今夜の選曲… Lullaby / Makaya McCraven

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年05月03日

代替食と、機内食についてのお話…伺います。

世界の台所探検家の岡根谷実里さんをお迎えし
ています。

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最新著書「世界の食卓から社会が見える」の中で、
小黒が注目したのは最近流行りの代替食について。
岡根谷さんが代替食に思うこととは?

岡根谷「疑問だったんです。
面白いし食べることはあるんですけど、何で肉に
似せてしまうのか。大豆は大豆のまま食べれば
いいのにって。
でも、歴史を見てみると仏教では昔から“もどき“
という思想があって、湯葉で魚みたいなものを
作ってみたり。
そういうルーツを探っていったら今起こっている
代替肉というものも理解できるんじゃないかなって、
思ってベトナムのお寺の台所に行きました。
そこでわかったのは、お坊さんたちはもどき料理を
食べていませんでした。月に何回か、精進料理を
食べる信者さんのために、抵抗なく、物足りなく
ならないように肉っぽいものが生まれていたんです。」

さらに、機内食についても調べられた岡根谷さん。
「機内食に見るフード・ダイバーシティ」というタイトルで、
「世界の食卓から社会が見える」に掲載されています。
旅のお供の楽しみとして、選ぶことのできる機内食。
その料理の選び方の類似点について、調べられました。
中東系の航空会社だと、基本的にハラル対応がなされていたり、
ヴィーガン対応はヨーロッパよりもアジアの航空会社の方が、
細やかな対応をしていたり……機内で制約のある中で、
食に関する制約や戒律があり、社会を見ることができると
いいます。

▼岡根谷さんの最新著書「世界の食卓から社会が見える」が
大和書房から発売されています。
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b621780.html

今夜の選曲… Seventh String / Makaya McCraven

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年05月02日

ブルガリアヨーグルトは伝統食ではない!?最新著書「世界の食卓から社会が見える 」のお話を伺います。

世界の台所探検家の岡根谷実里さんをお迎えし
ています。

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岡根谷さんは2017年から、クックパッド株式会社に勤務
その傍ら、世界の台所探検をスタート。
2021年には、独立し「世界の台所探検家」として
活動されています。
これまで、訪れた国は20ヵ国、台所の数100世帯ほど。
そんな活動の様子が、最新著書「世界の食卓から社会が見える」に
掲載されています。

岡根谷「この本は私が訪れた世界の家庭と台所から
見えてくる政治・教育・宗教・伝統・民俗などを
深掘りして描いています。
特に、私みたいに中学高校でもう少し社会科を
勉強しておけばよかったな〜って人に読んでほしい
と思ってます。
身近な食というものからこれだけ世界の大きな動きに
繋がっていて、何気ない食事でも深掘りすると
ものすごい大きな蠢きがあることを感じていただけたら。」

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小黒「この本の冒頭で『ブルガリアヨーグルトは
本当に伝統食か』…って掴みが素晴らしいなって。」

岡根谷「食と政治というタイトルの第1章では、
ブルガリアのヨーグルトを例に挙げています。
イメージがすごいあるんですが、実はそこには
社会主義の時代背景があって。
ブルガリアはソ連の衛星国として、
社会主義の時代があり、その中で、肉よりも
生産効率の高い食物を皆平等に分け与える必要が
ありました。故にヨーグルトが政治的に評価された
という側面もあったんです。」

他にも興味深いお話が書かれている岡根谷さんの
最新著書「世界の食卓から社会が見える」は
大和書房から発売されています。
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b621780.html

今夜の選曲… The Fours / Makaya McCraven

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年05月01日

世界の台所”探検家”になったきっかけとは?

世界の台所探検家の岡根谷実里さんをお迎えします。
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1989年長野県生まれ、東京大学大学院
工学系研究科修士修了後、クックパッド株式会社に
勤務し独立。世界各地の家庭の台所を巡り、
「世界の台所探検家」として料理を通して見える
暮らしや社会を発信されていらっしゃいます。

岡根谷さんには2年前にも番組にリモートでご出演いただきました。
その際は、コロナ禍の真っ只中。その期間、海外への
渡航もできなかったのでは?

岡根谷「そうですね。久々に出かけたのが、
2021年10月にメキシコに行きました。
そこから去年は4回くらい渡航しています。」

岡根谷さんは、東京大学の社会基盤学科。
進んだきっかけは、昔から途上国に関わる仕事で、
知らない国に携わり続ける…そのために技術を
学ぼうと思っていたといいます。
その後、クックパッド株式会社に勤務されます。

岡根谷「技術系の会社も受けたのですが、
なかなか上手くいかなかったのもありましたし。
大学院時代にケニアにインターンシップをしていて、
人の生活が良くなる面と、人の生活が壊されていく
面もあることを知りました。人が自分自身の生き方を
作れることをしたいと思ったら、そこに料理との出会いが
ありました。」

▼岡根谷さんの最新著書「世界の食卓から社会が見える」が
大和書房から発売されています。
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b621780.html

今夜の選曲… So Ubuji / Makaya McCraven

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月27日

寺院が抱えている問題と、メッセージの発信というお話、伺います。

曹洞宗種月山耕雲院副住職の河口智賢さんをお迎えしています。
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お坊さんたちの全国規模のつながりというのは、
各宗派の青年会などで繋がりあい同世代で問題提起を
していると言います。近年では、宗派を超えて
の交流もあるそうです。

女性進出をお寺の世界でも進めていこうということで、
男性が9割という曹洞宗では、女性が活躍できる仕組みが
必要だと河口さんは言います。

河口「映画『典座』では、曹洞宗の尼僧で高僧の青山老師
という方にご出演いただいて、尼僧さんからの視点で
お話もいただいてます。」

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河口「仏教界では、私たちのような若い世代からも
意見を出していこうという動きは進めています。
仏教やお寺は何千年という歴史の中で紡がれてきた
もので、必要がなければ社会からとうの昔に
なくなっていると思うんです。
それが残っているということは、何かしら必要である
だと思います。
その本質は変えずに、現代社会に合わせたメッセージを
伝えていく必要があると考えていて、オンライン、SNSを
使ってお釈迦様の言葉や、道元禅師の言葉を現代語訳して
発信するよう心がけています。」

今夜の選曲… WALKERS / 細野晴臣

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月26日

「寺ワーク」そして、「サ禅」とは?

曹洞宗種月山耕雲院副住職の河口智賢さんをお迎えしています。
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他にも耕雲院で始めたユニークな取り組みの一つに、
「寺ワーク」があります。
オンライン座禅会を開くにあたって、お寺に敷設した
Wi-fi環境を使い、お寺というスペースで非日常的な
体験をしながら働いてもらう取り組みです。
これには、山梨県の移住推進事業を後押しする考えも。

他にも行われているのが坐禅ならぬ『サ禅』
サウナ+坐禅という組み合わせで

河口「テントサウナをお寺の境内に立てて、
サウナに入ってもらい、本堂で坐禅をしてもらい、
身も心も“整えて”もらうものです。
サウナに入った後には、作ったプールに
富士山からの湧水を使った水道水を張って、
そちらに入っていただきます。
これまで、3、4回開催しています。」

この後、ゴールデンウィークの5月4日に、
開催されるとのこと。
詳細は応募HPをご覧ください。
https://sauna-link.com/sazen/2022/08/20/20230504_sazen/?fbclid=IwAR0IxnnExXM-sX8bKLrICTxJshtA5iWHVRVohXvO3xta59us0teeZ01IwCA

今夜の選曲… GARCON / 細野晴臣

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月25日

「つる食堂」と「オンライン座禅会」について

曹洞宗種月山耕雲院副住職の河口智賢さんをお迎えしています。
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耕雲院では、様々なプロジェクトが進められています。
その中の一つが「つる食堂」です。

河口「2016年に地元の大学生と一緒に始めた
子ども食堂です。ただ、でも子ども食堂っていう
ワードを使うと貧困のイメージがすごく強くて、
そういう子供たちを救いたいと思っていても、
来づらいなと思ったんです。じゃあ、誰でも
来ていいよというふうにして、みんなが集まって
コミュニティを作ろうと始めたものです。」

子供100円、大人200円で参加できるつる食堂。
詳しい開催日などは運営に携わっている
都留文科大学つるっ子プロジェクト実行委員会の
インスタグラム
でご覧いただけます。

つる食堂を月に1度開催していく中で、
100人ほどの子供や大人の参加者、
そして、50人ほどの大学生のボランティアたち、
そうした人たちとの繋がりを持続的に
続けるために、NPO法人も立ち上げられました。

さらに、このコロナ禍で新しい取り組みも
耕(こう)雲院(うんいん)で始められています。
それが、オンライン座禅会です。

河口「コロナで始めたのですが、お寺もDX化を
進めようと思って、Zoomを使ってオンラインで
座禅を体験してもらう機会を作っています。
週に2回開催してまして。日曜の朝6時と
水曜の夜9時から開催しています。
座禅が30分ほど、その後、お経を一緒に読んで
法話をして1時間ほど。水曜日のものは、
座禅だけで20分のものになっています。」

▼オンライン座禅会の参加HPはこちら。
https://www.kounin2.com

今夜の選曲…WALKING VIBRATION / 細野晴臣

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月24日

「禅」の魅力を発信する活動…そして、映画『典座』制作のお話伺います。

曹洞宗種月山耕雲院副住職の河口智賢さんをお迎えしています。
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1978年山梨県生まれ。
駒澤大学卒業後、大本山總持寺で修行を積まれ、
全日本仏教青年会理事、全国曹洞宗青年会副会長を兼任。
現在は耕(こう)雲院(うんいん) 副住職として禅の魅力を発信すると共に、
仏事に止まらず学び場、遊び場としてお寺で様々なことに
取り組まれています。

耕雲院は山梨県都留市の富士吉田市側に位置しており、
富士山からの湧き水が湧いています。
お寺自体は1398年、室町時代に創建されています。

河口「禅というのはそもそも、削ぎ落としていく、
シンプル化、スリム化して本質を見つめていく
ということ。今の企業や社会に必要とされていると思います。
お寺は約77000寺あるのですが、中でも曹洞宗だけでも、
15000件くらいあるので、禅を海外でも『ZEN』として
認知されているのはありがたいことですね。」

河口さんが出演もされた映画『典座』が2019年に
公開され、第72回カンヌ映画祭で高い評価を得て、
マルセイユ映画祭でも観客賞を受賞されています。
https://www.sousei.gr.jp/tenzo/

今夜の選曲… RAINBOW ROAD / 細野晴臣

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク

2023年04月20日

教育の支援と継続の重要性

株式会社DOYA代表取締役社長・銅冶勇人さんをお迎えしています。
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銅冶さんが大事にしている教育支援についての思いを伺いました。

銅冶「アフリカでは教育を受けられないことで、子供が
できた時に教育が受けられない環境しか与えられない
負の連鎖があるということを感じました。
教育を提供することは簡単なんですが、継続することが
難しい。ずっとお金を投じ続ける仕組みは成り立つわけが
なくて。そもそも、学校がない地域に学校を建てても、
両親も学校に行ってなくて、子供達は元々働いている。
明日、明後日のお金をどうするって考えたら半年後には
誰も通っていないんです。
現地での教育の理解、その重要性が日本の当たり前とは
違うという乖離があるのかというのを分からないと
現地の教育の継続はできないと思います。」

小黒「学校作るのは大したお金をかけずにできるけど、
教える先生を連れてくるのが大変。先生も継続しないで
逃げちゃうんだよね。」

銅冶さんは公立の学校を建てることを目標にしています。
先生への給与を政府に負担してもらい、国管轄の学校を
作り、銅冶さんたちの運営から離れていっても、継続して
続いていく形を目指していると言います。


▶︎現在六本木ヒルズでは、FEILER CLEAR LABELと
CLOUDYのポップアップストアがオープンしています。

CLOUDYのガーナ人デザイナーが描いた
オリジナルテキスタイルが、ドイツの伝統工芸織物、
シュニール織で表現された限定商品も。
六本木ヒルズヒルサイド2F、ヒルズボックスで、
4月23日(日)まで開催されています。
https://cloudy-tokyo.com/information/feiler-clear-label-cloudy-/

今夜の選曲…Moziki / Staff Benda Bilili

staff| 21:00 | カテゴリー:ゲストトーク


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