2016年03月10日

東日本大震災で被災した家庭の現状は?子供たちの理想と現実。

今井悠介さんが代表理事を務める
公益社団法人 チャンス・フォー・チルドレンでは昨年11月
「東日本大震災 被災地・子供教育白書2015」を発刊されました。

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東日本大震災で被災した家庭、2338件への調査で分かった
被災地の子供たちの実態が書かれています。
2014年のクーポンの応募した家庭、
他の団体で奨学金の支援を受けている子供たちなど、
2014年4月~9月の半年での調査だったそう。

「この白書から見えてくるのは、非正規労働や貧困家庭の増加です。
 子供たちの学校外教育を利用しない理由をみると、
 経済的な理由とあげたのは全国平均より
被災地の方が多かったですし、
 理想と現実のギャップも、被災地の方が開いています。」

東日本大震災で、格差はより広がったと今井さん。
瓦礫の撤去など、ハード面は復興が進みつつあるものの、
家庭ごとに見てみると格差の広がりを感じるそう。
取り残された家庭は声すらあげられない状況なのだとか。

今夜の選曲:IT COULD BE THE FIRST DAY / RUMER

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2016年03月09日

阪神淡路大震災の経験で感じた事。東日本大震災で困難を抱えた家庭の今。

今井悠介さんが代表理事を務める
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン では、
「学校外教育バウチャー」(クーポン)による支援だけでなく、
その後のケアもされています。

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大学生ボランティアが、クーポンを利用するお子さんと
毎月面談をし、クーポンの利用方法や進路などの相談を
されているそう。この、ブラザー・シスター制度には、
自身がバウチャーを利用した大学生が活動に参加されるなど、
循環がはじまりつつあるのだとか。

今井さんは小学2年生の時に、阪神淡路大震災を経験されています。
「うちの家は、半壊の認定で。水道止まって。
 当時よく覚えているのが、学校が再開された日に、
 家をなくした何十人もの子供たちが、転校してきたんですよ」
と今井さん。子供の時は震災は理解しながらも意識する事が少なかったそう。
しかし、東日本大震災の時に世界中が東北に支援を注ぐ姿を見た時、
自身の故郷もこうして支援を受けてきたと気付いたのだとか。

東日本大震災で経済的困難を抱えた家庭の子供たちにも
学校外教育バウチャー(クーポン)を支給しています。
毎年1000件以上の応募があるそう。
「もう5年になりますけど、未だに状況は変わってません。
 応募の時期になると多くの問い合わせを頂いてます。」

今夜の選曲:SAME OLD TEARS ON A NEW BACKGROUND / RUMER

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2016年03月08日

子供の学習意欲に応える、学校外教育バウチャーとは?

今井悠介さんが代表理事を務める
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン では、
経済的な困難を抱える子供たちに、
「学校外教育バウチャー」(クーポン)を支給しています。

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年間で支給される金額は、
国が算出する学校外教育の平均的な資金、
小学生:15万円、中高1~2年生:20万円、
中高3年生:30万円。自由度の高い現金ではなく、
確実に子供の教育に使用されるようにと
用途を限定したバウチャー(クーポン)にされたそう。

毎年、定員の数倍以上の応募がある「学校外教育バウチャー」
選定基準は、家庭所得の低さや子供の学習意欲強さ、などだそう。
「毎年、審査はしますが、基本的には継続を前提にしています。
 今では長い子だと4年継続しています。」とのこと。

今夜の選曲:JUST FOR A MOMENT / RUMER

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2016年03月07日

日本の子供は6人に1人が貧困状態?!絶対的貧困と相対的貧困。

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン
代表理事、今井悠介さん。

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公益社団法人 チャンス・フォー・チルドレンでは、
日本の子供たちの貧困問題、教育格差の解決を目指しています。
現在日本では、6人に1人の子供が貧困状態!
家庭の経済状況により、十分な教育が受けられず、
子供の低学力や、進学・就労の道が絶たれるなど、
貧困の連鎖をうんでしまうのだとか。

日本での貧困は、「相対的貧困」というもので、
社会において”当たり前”と呼ばれる生活ができない状態。
例えば、食事はできるが栄養価が十分な食事を取れない、
学校は行けても放課後教育を受けられない、という状況です。

相対的貧困は、社会や時代、地域によって、
貧困のレベルや状態は変わっていきます。
「子供たちはよく”なんでボクだけ”っていうんですよ。
 周りにあるものが、自分だけにないというのは、
 子供たちの意欲や自尊心を奪います。」
と今井さんはおっしゃいます。

今夜の選曲:TRAVELIN’ BOY / RUMER

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2016年03月04日

3月7日から3月11日は

公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン 代表理事の
今井悠介さんをお迎えします。

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国内の貧困による教育格差をなくす活動について
たっぷりと伺います。

■プロフィール■
1986年兵庫県出身。関西学院大学を卒表後、
KUMONで教室コンサルタントとして勤務され、2011年、
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンを設立、
代表理事に就任されています。

staff| 20:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年03月04日

昨年は琳派400年。そして今年は伊藤若冲生誕300年記念!

静嘉堂文庫美術館 館長の河野 元昭さんは
琳派作品の研究、監修がご専門です。

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昨年2016年は、琳派400年という
記念の年でした。主に京都が中心となり、
”琳派イヤー”として盛り上がりました。
静嘉堂文庫美術館でも、
昨年開催されたリニューアルオープン記念展の
第1弾「金銀の系譜」は、琳派の作品を展示されていました。
来場者は3万人ほどで、大きな盛り上がりになったそう。

さらに今年は、伊藤若冲の生誕300年記念です。
東京都美術館では、『特別展 生誕300年記念 若冲展』が行われ
「動植綵絵」(30幅)と「釈迦三尊像」(3幅)などを
見ることができます。
また、伊藤若冲の作品「釈迦三尊像」の元となった、
と言われる作品「文殊・普賢菩薩像」が、静嘉堂文庫美術館にて、
今年4月から開催される第3弾の展覧会、
「よみがえる仏の美」で見る事ができるそうです。

今夜の選曲:SUBTERRANEAN HOMESICK BLUES
/ BOB DYLAN

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2016年03月03日

フォルムの美と日本を感じる作品、付藻茄子とは?

静嘉堂文庫美術館で開催中の
「茶の湯の美、煎茶の美」では、
曜変天目のみならず、「付藻茄子」も見所の1つ。

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「付藻茄子」は、足利義満の時代から伝えられたもので、
信長、秀吉、家康の3人の天下人の手を渡った品です。
大坂夏の陣の時に破損したものの、徳川家康が命じて
藤重藤元が修復したのだそう。

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X線でみると修復の痕が見られるのだとか。
「フォルムの美しさ、そして縮み志向の日本の美術を、
 感じてほしいですね」と河野さん。

西洋とは異った、日本美術を感じる事のできる
「茶の湯の美、煎茶の美」
静嘉堂文庫美術館にて、3月21日までの開催しています。
この機会でこそ間近で見られる「曜変天目」の輝き、
そして「付藻茄子」のフォルムの美しさを
ぜひご覧ください!

今夜の選曲:CORRINA,CORRINA / BOB DYLAN

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2016年03月02日

世界に3つしかない国宝、曜変天目!

静嘉堂文庫美術館 では現在、
「茶の湯の美、煎茶の美」を開催中。

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展覧会の中でも、特に見ていただきたいのは、
虹のような、星のような輝きの模様を内側に持つ
「曜変天目」という茶碗。「曜変天目」自体、
世界で3点ありますが、全て日本にあります。
そのうち、一番美しい輝きだと言われているものが
静嘉堂文庫美術館 に収蔵され、国宝に指定されています。

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静嘉堂文庫美術館 にある「曜変天目」は、
徳川三代将軍:徳川家光が、乳母である春日局に
薬を飲ませるため、この茶碗をあげた、という
逸話があります。そして春日局の元に残り、
子孫である稲葉家に伝わったそう。そのため、
この曜変天目は、「稲葉天目」とも呼ばれているのだとか。

「ぜひ、今陳列されていますので、魅入られるような
 虹彩を、実際に見ていただきたいと思います」と河野さん。

今夜の選曲:GIRL FROM THE NORTH COUNTRY / BOB DYLAN

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年03月01日

現在開催中の展覧会、茶の湯の美、煎茶の美。

静嘉堂文庫美術館 では現在、
「茶の湯の美、煎茶の美」を開催中。

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静嘉堂文庫美術館 では、
美術館に収蔵されているコレクションだけで
展覧会を構成されています。

日本では、茶の湯の方が人気が高く、中心になりがちでした。
しかし、煎茶器も十分な美しさを持ち、専門家たちからも
世界的に価値がある名品があるとお墨付きをいただいたそう。
そこで、企画されたのが、この展覧会「茶の湯の美、煎茶の美」。
「これだけ一緒に名品が展示されるのは、日本で初めてかな
 と自負しております。」と河野さん。

開催中の「茶の湯の美、煎茶の美」では、世界で3点しかない、
”国宝:曜変天目” をじっくり見る事ができます。

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現在開催中の「茶の湯の美、煎茶の美」は、
リニューアルオープン記念展の第2弾。
昨年開催された第1弾「金銀の系譜」は、
琳派の作品を展示し、3万人近くが来場しています。
今年4月から開催される第3弾は、「よみがえる仏の美」。
新しく補修された十二神将などが展示されるそう。

今夜の選曲:ON THE ROAD AGAIN / BOB DYLAN

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2016年02月29日

都心を抜け出して、美しい東洋古美術品に出会う。

静嘉堂文庫美術館 館長の
河野 元昭さんをお迎えしています。

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世田谷の二子玉川近くにある、静嘉堂文庫美術館
明治の時代からの、三菱財閥の岩崎彌之助と小彌太の
親子2代によって集められたコレクションが収蔵されています。
大正13年に現在の場所に文庫が建ち、
その後昭和15年に財団法人を設立。
平成4年に、文庫の隣に今の美術館の建物が建ち、
静嘉堂文庫美術館として開館されました。
現在では、国宝7点、重要文化財83点を含む、
古美術品、古典籍など東洋古美術品が収蔵されています。

“静嘉堂”という名前は、中国の古典「詩経」の
「籩豆静嘉」(へんとうせいか)から取られたもの。
静嘉堂文庫美術館は現在、武蔵野の面影の残った、
自然豊かな二子玉川近くにあります。

今夜の選曲: BLOWIN’IN THE WIND / BOB DYLAN

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク


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