2016年06月10日

6月13日から6月17日は

プラネタリウムクリエイターの
大平貴之さんをお迎えします。

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世界最先端を駆け続ける
“プラネタリウム男”のお話、たっぷりと伺います。

■プロフィール■
1970年生まれ川崎市出身。
日本大学生産工学部在学中に、レンズ投影式プラネタリウム
「アストロライナー」を開発。
また、同大学院理工学研究科・精密機械工学専攻を経て
ソニーに入社。勤務の傍ら、当時世界最高となる
150万個の恒星を投影する「MEGASTAR(メガスター)」を開発。
ソニー退社後の2005年に「有限会社大平技研」を設立し、
現在はプラネタリウムの開発・製作を手掛けていらっしゃいます。

staff| 20:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年06月10日

のこぎりを通して知る、新たな木の魅力。かんなくずは食べられる?

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で作曲家の
サキタハヂメさん

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奥河内でサキタさんが考案し、職人たちが作った、
弦楽器や管楽器、丸太のパイプオルガンの原型、
奥河内の三弦”オッカサン”など。
これらは、スギやヒノキを使用したものです。
「演奏会も9月11日の世界民族音楽祭で、
 かんなくずの着て、衣装をそれらの楽器を演奏して。
 木を総合的に面白がるようなフェスティバルにしたいです」

今、”木”や、”おじいさん” に興味もあるというサキタさん。
7月14日に共演する、クラシックピアニストの、
ロイ・イートンさんが出す音色に、釘付けだとか。
イベント詳細はこちら

「のこぎり奏者として、木には計り知れない面白さがあると
 気づきましたので、、、!いまや、のこぎりより、
 木のが好きかも(笑) かんなくずの佃煮と、酢の物、
 ザラメを使用した綿菓子を今作ってて、、、」
 木への愛が溢れているサキタさんでした。

今夜の選曲:ハンガリー舞曲第5番 / サキタハヂメ

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2016年06月09日

河内長野市と森林。木を鳴らし、山と共鳴する!

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で作曲家の
サキタハヂメさん

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昨年は、間伐した1本の杉の木を
パイプオルガンのようにして演奏実験。
そして今年はついに、実際の木に最低限の加工で
クラリネット式のリードと、オルガン式の鞴(ふいご)を
使い、木を実際に鳴らす予定だとか!
「鍵盤を引けば、木が鳴る、
 という仕組みにしたいと思います。」

のこぎりだけでなく、木の事を考えるとより面白くなってきた、
というサキタさんは、かんなくずで、
アクセサリーやドレスを作っています。
9月には木の美しいマテリアルで着飾った人たちが、
街を練り歩くお祭りも計画中!
「すごいなーと思うのが、そういうのを真面目におもっていると
 一緒にやろうやって言ってくれる人が現れてくれるんですよ。
 コミュニティの厚さが河内長野面白くて。」
サキタさんは、今では河内長野の里山に住まれています。

9月11日開催の”かわちながの世界民族音楽祭2016”。
今まで世界中のアーティストを呼んでいましたが、
昨年からは、河内長野から音楽やアートを発信しようと、
新しい試みをされています。

今夜の選曲:光のさす方へ / サキタハヂメ

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年06月08日

演奏する場所で変わる音色と、改めて感じる木の魅力!

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で作曲家の
サキタハヂメさんをゲストにお迎えしています。

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ミュージカルソー(のこぎり)は、演奏する場所が大事だとか。
のこぎりは、ギターやヴァイオリンと違い、
響かせるボディが無いため、響く空間がボディの代わりになります。
「最近では、地下駐車場や教会など響く場所で
 いろいろ演奏しています。」

7月14(木)には、フクモリ マーチエキュート神田万世橋店にて、
サキタさんのライブがあります。
ニューヨークで出会った、クラシックピアニスト、
ロイ・イートンさんとのライブ、それぞれの演奏部分もあり、
数曲セッションもされるそう。
イベント詳細はこちら

最近は、のこぎりを演奏しる中で、”木”に興味が出てきたサキタさん。
「木の1本1本が、パイプオルガンのように鳴らないかなーって(笑)」
そんなサキタさんが、大阪の河内長野市で始めたのが
「山を鳴らすプロジェクト」です。
ただ山で演奏するのではなく、山と共鳴するような演奏を目指しているそう。

以前、400匹鈴虫と共演したとき、
たくさんの鈴虫がのこぎりの音の反応したのだとか。
「山の中で自分が弾く事によって、何か反応が返ってくる、その方法が、
 他にもあるんじゃないかなって、活動しているのがこのプロジェクトなんです」

今夜の選曲:COLORS / サキタハヂメ

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年06月07日

世界での演奏生活!世界大会優勝の秘話。

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で作曲家の
サキタハヂメさんをお迎えしています。

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1997年には、アメリカで開催した
世界大会で初出場で初優勝!
「ま、世界大会といえ、周りでみんなBBQしてたり、
 山の中のカントリーのフェスみたいなもので。
 見に行くつもりで言ったら、”ハヂメも出ろよ~”ってなって。
 パフォーマンスしながら演奏したら、優勝!って言われました(笑)」
2004年にも2度目の優勝を果たしています。

20年以上の演奏生活で、ノコギリ協奏曲も作られています。
「本当に面白いから、オーケストラと一緒に作る
 音楽やりたいと思って。昨年、2作目になる のこぎり協奏曲を
 大阪交響楽団さんと初演させてもらって」

サキタさんは2008年には、ヨーロッパツアーをされています。
最初はフランス、イタリア。
今はスウェーデンのミュージシャンとやりとりをしているそう。
楽器であるといっても、のこぎりは危険物として扱われるため、
飛行機での移動は大変だとか。
「この前、ベトナム行った時は、現地調達して弾きました」

今夜の選曲:VIOLA / サキタハヂメ

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年06月06日

のこぎりを演奏しようと思ったきっかけとは?

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で作曲家の
サキタハヂメさんをお迎えしています。

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200年ぐらい前、林業家たちが始めたと言われる
ミュージカルソー(のこぎり)。
サキタさんは基本的には、弓で演奏しています。
スタジオでも実際に演奏していただきました。

のこぎりの大きさで、様々な音階がでます。
サキタさんが使用されてるのは、アメリカ製。
「のこぎり奏者の、チャーリーブラックロックさんが作ったもので、
 のこぎり界のストラディヴァリやと思ってます!」

大学在学時代は、チンドン屋さんに弟子入りされていたとか!
その時偶然、熱海で 都家歌六 師匠ののこぎり演奏を観たのが、
のこぎり奏者になる、きっかけになったそう。
「泣いていいのか笑っていいのか、わからなくなって。
 それで見よう見まねで始めたのが、大学時代。25年前です。」

今夜の選曲:愛するすべての人たちへ / サキタハヂメ

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年06月03日

6月6日から6月10日は

ミュージカルソー(のこぎり)奏者で
作曲家のサキタハヂメさんをお迎えします。

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のこぎりと木に魅せられた
音楽家のお話、たっぷり伺います。

■プロフィール■
1971年大阪生まれ、大阪芸術大学芸術学部を卒業。
ミュージカルソーを独学ではじめ、アメリカの
ミュージカルソーフェスティバル世界大会で2度優勝。
自らのバンドで演奏活動を続ける一方、作曲家として
テレビやCM、ミュージカルの音楽を数多く担当。
また、「山を鳴らすプロジェクト」などを
立ち上げていらっしゃいます。

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2016年06月03日

科学技術で省いてはならない、人の営み。

沖縄科学技術大学院大学 研究員、
佐二木健一さんをお迎えしています。

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沖縄の門外不出の焼き方を持つ、
伝統的焼き物”やちむん”の研究をされた佐二木さん。
近いうちに、英語の論文にまとめたい、とのこと。

今回、焼き物の研究をしたことで、
佐二木さん自身、今後化学技術に向かう心構えができたそう。
「化学技術は、どんどん、進んでいきます。
 最新の3Dプリンターなら、今作っているような器は簡単に作れます。
 でも、化学技術が省こうとしているところに、
 人の営みや人間としての尊厳が詰まっているんですよね。
 化学技術が、人の営みを支えて、守っていく方向に使われないと
 いけないな、と今回研究して教えられました」

今夜の選曲:WHISKEY IN THE JAR / THE HIGHWAYMAN

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2016年06月02日

伝統文化は科学を超える!?

沖縄科学技術大学院大学 研究員の
佐二木健一さんが、化学的に分析している
沖縄の伝統の焼き物、”やちむん”。

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釉薬の成分や窯の温度で、焼き物の色は全く変わります。
ですが、親方たちは、なぜその釉薬をつけると、
その色になるかは理解していませんでした。
「研究していくと、だんだんと明らかになってきました。
 例えば、緑になる釉薬の成分は、銅が入っています。」
沖縄で使用されている緑の釉薬は、他の釉薬とは違い、
銅と亜鉛の合金が入っていました。そのため、
はっきりした緑ではない、淡い優しい緑色になります。

沖縄の”やちむん”は、原料は全て地元のものを使用するため、
地元の色が出るのだとか。
「地元がないと成り立たない焼き物なんです。
 だから、親方たちの気持ちの中にも、
 地域のみんなで幸せになるという気持ちが強いんです」

窯の温度の秘密も解明されました。
「親方たちは、コバルト(青)は火の前、
 緑は棚の真ん中、アメ釉はどこにおいてもいい、
 というのが代々伝わっているんです。
 実験して化学的に調べてみると、
 それぞれ一番綺麗に出る場所が、そこなんです。
 伝統文化の凄さに、納得しました」

今夜の選曲:I AIN'T GOT NO HOME IN THIS WORLD ANYMORE
      / RAMBLIN' JACK ELLIOTT

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2016年06月01日

沖縄伝統の焼き物、やちむんを科学的に分析!

沖縄科学技術大学院大学 研究員の
佐二木健一さんは、沖縄の伝統の焼き物、
”やちむん”を化学的に分析されています。

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本来、分子細胞生物学者の佐二木さんが
”やちむん”に興味を持ったきっかけは、3年前、
日本でも最大級の登り窯がある、”やちむんの里”でのこと。

「彼らは、あたかも地球上のいろいろな元素の性質を
 知り尽くしたように、何と何を混ぜると火に強くなるとか、
 いい色になるとか、、、美しい器を作る、その様子に感動して。
 そのうちに、化学的に調べて
 記録しなきゃいけないなっと思って始めました」
器を作っているのを見た佐二木さんは、弟子入り!
週末を使って、窯に通いつめたそう。

沖縄の伝統の焼き物、”やちむん”は、
様々な危機に面しているのだとか。
「器の表面に塗る、”化粧土”と呼ばれる白土が、
 もう沖縄では取れなくなっています。」
土地開発などで取れる場所も減り、
輸入したものに頼っている状態なのだとか。

さらに、技術は全て伝承的であるということも。
「作る人がいなくなったら、技術が消えてしまうという
 脆さも含んでいるんですよ。」
実際に沖縄の籬島で作られていた土器は、
今の技術をもってしても再現できないのだとか。
後世に技術を残し、伝えていくため、
職人の皆さんも研究にご協力いただけた、と佐二木さん。

今夜の選曲:IF I HAD A HAMMER / PETER,PAUL AND MARY

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク


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