2016年10月21日

文化体験で感じる、日本の街の秩序と伝統文化への驚き!

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」の著者、
山崎繭加さんは、は、今年8月まで勤めていた
ハーバード・ビジネス・スクール 。

161021_yamazaki_2shot.JPG

人気の授業、日本・東北で学ぶ『ジャパンIXP』では
プログラムの中には、東京では観光をし、
文化体験も組み込まれています。

学生たちは、日本の文化や伝統に驚くそう。
「伝統と言われる、お相撲や
 老舗の酒屋さん、お菓子屋さんなどの、伝統の長さ!
 500年とか1000年単位でのものあり、かつ、
 その伝統が常に変化しながら生きている。
 “伝統と革新が共存できるんだ”っていうのを学んだって
 学生たちはいいますね。」
街にゴミが少ないことで
“街の秩序”にも感動することもあるとか。

プログラムに参加する生徒たちには、
宗教上の理由などで、肉や魚などを食べない生徒もいます。
そのため、魚がウリの東北では、
プログラムでの食事は、かなり大変だとか。

10年間に渡り、ハーバード・ビジネス・スクール 
日本リサーチ・センターに勤めた山崎さん。
今年8月に、退職されました。
「ずっと、傍らで生花を20年間やってきていまして。
 生花の中にある、日本の精神性とか美意識を
 もっと世界とつなげて、日本の中でも
 企業界とつなげていく活動をしたいと思いまして。」
ビジネスとして成り立つように、
マーケットを広げていきたい!とも。

今夜の選曲:PEACE / NORAH JONES

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年10月20日

生徒と現地の方がクロスして生まれる、双方への利益。

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」の著者、
山崎繭加さんをお迎えしています。

161020_yamazaki_1.jpg

ハーバード・ビジネス・スクール で人気になっている
日本・東北で学ぶ『ジャパンIXP』という授業。
山崎さんも2012年の夏ごろから東北に行かれています。
「肉体労働で綺麗にし、必要な人に必要な助けを、という
 復旧の段階から、より長期的に、経済をどう作ったらいいのか、
 長期的に人がくるようになるのか、と考えに移行する時期でした」

世界各国で行われていた IXPですが、
ここまで続いているのは、日本・東北だけで
参加した学生の満足度が圧倒的に高いのだそう。
「なんでそんなに人気なのかっていうと、
 東北という土地の特殊性で、“社会のための事業”を起こした人が
 震災をきっかけに、同時多発的にいるんです。
 しかも、学生たちと同じ年ぐらいの人たちで、
 まだ始めて数年なので、非常によちよち歩きで、
 そのリアル感も含めて他では得られない学びがあるんですね」

“ハーバード・ビジネス・スクール と東北 “
という出会うはずのなかった2つをクロスさせた、『ジャパンIXP』。
新たな気づき、利益を双方にもたらしています。
「ハーバード・ビジネス・スクール は、
 地方の非常に事業をやるには難しい場所で、
 社会のために事業を起こすという方と出会うことで
“なんのためにビジネスをするのか”という
 原点を学ぶことができました。」
東北の皆さんからは、真摯に話を聞き、適切なアドバイスをもらう
という経験から、”未来の指針ができた””希望をもらった”
という言葉ももらっているそう。

今夜の選曲:AND THEN THERE WAS YOU / NORAH JONES

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年10月19日

宮城県石巻市での授業。小さなカフェが教えてくれた新たな考えとは?

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」の著者、
山崎繭加さんは、今年8月まで
ハーバード・ビジネス・スクール 
日本リサーチ・センターに勤めていらっしゃいました。

161019_yamazaki_1.jpg

日本・東北で学ぶ『ジャパンIXP』という授業は、
東京と東北を行き来する、2週間のプログラムになっています。
「最初の3年、東北ではボランティア活動と、
 地元企業の取材をしてケースを作りました。
 最近の2年では、地元の企業に対して
 経営のアドバイスをしています。」
震災後に地域のために立ち上げた、
起業家にもアドバイスを行っています。

2016年に生徒の受け入れを行った企業に、
宮城県石巻市にある、カフェ”はまぐり堂”があります。
津波で甚大な被害を受けた、蛤浜を活性化するために
水産高校教諭の亀山貴一さんが立ち上げたカフェです。

ハーバードの学生は、4人。彼らは、
”いかに多くの人を集めるのか”という考えを持っていました。
ですが、創業者の亀山さんは、多くの人を集めるのが目的ではなく、
“地域のために、地域のバランスの中でやりたい”、
という強い思いをお持ちでした。

「最初は、学生たちは分からないんですよ。
 でも亀山さんは、カフェは社会の1部であって、
 社会全体が幸せにならないと存在意義はない、と。
 最後には、学生もなるほど!と。
 やっぱり本来、授業というのも社会の一部であって
 社会に貢献するものであるのに、つい授業単独で考えて、
 どう儲けて大きくするか考えていて。
 非常に大きな、本質的な気づきを、小さなカフェで頂いたんです。」

今夜の選曲:TRAGEDY / NORAH JONES

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年10月18日

ハーバード・ビジネス・スクール で人気の授業とは?

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」の著者、
山崎繭加さんは、今年8月まで
ハーバード・ビジネス・スクール 
日本リサーチ・センターに勤めていらっしゃいました。

161018_yamazaki_1.jpg

リサーチの拠点は、世界13箇所に散らばっており、
今ではインド、トルコにもあります。
「中東にも置いています。今後はアフリカも
 考えていますので、どんどん先進国から
 新興国にシフトしています。」

ハーバード・ビジネス・スクール で人気になっているのは、
日本・東北で学ぶ『ジャパンIXP』という授業です。
IXPとは、”immersion experience program”の略で
”どっぷりその土地に浸かり経験し学ぶ”というもの。
「まず学校として見ると、議論ばかりで実体験が抜けていると。
 自分で経験を掴んでいくプログラムを作っていかねば、という
 教育改革がありました、さらに、東日本大震災が2011年に起きて、
 当時ハーバード・ビジネス・スクールに所属していた日本人が
 なにかやりたい、と」
そこで出来たのが、授業という枠組みで
生徒を東北に連れていく『ジャパンIXP』が作られました。

資本主義の総本山、ハーバード・ビジネス・スクールでは、
リーマンショック以前は、“いかにお金を儲けていくのか”
に重点をおいた教育でした。
「当時混乱を引き起こした張本人たちの中に、
 かなりの数の卒業生がいましたので。
 自分たちの教育が正しかったのか、新しい時代を迎えるにあたり、
 自分たちも変わらなくてはいけない、という非常に深い反省を行って
 そこから大きな教育改革をおこなっていたという経緯があります。」
今では、以前に増し、倫理観や企業の社会的責任などを
重要視していく傾向になっていった、
と山崎さんは当時を振り返られました。

今夜の選曲:SLEEPING WILD / NORAH JONES

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年10月17日

ハーバード・ビジネス・スクールについて

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」
の著者、山崎繭加さんをお迎えしています。

161017_yamazaki_1.jpg

今年8月までハーバード・ビジネス・スクール 
日本リサーチ・センターに勤めていらっしゃいました。
ハーバード・ビジネス・スクールは、創立1908年。
ボストンにある有名なハーバード大学の大学院で、
20代後半〜30代の実務経験を経た生徒が多い場所です。

1学年で900人、2学年で1900人の学生が所属し、
教える先生も230名、という世界最大の規模。
非常に学費が高く、年間650万円程度です。

「奨学金制度、ローン制度もあります。
 それでも高い学費をかけてでも来る価値がある、
 と思ってきています。」
2年学生生活を送ると、2000万円ほどかかるとも。

ハーバード・ビジネス・スクールの特徴は、
一切教科書を使わず行う、”ケースメソッド”。
「ある具体的な企業の、具体的な課題について書かれた教材を
 読み込んで、自分がその企業のトップだったら、何をするか、
 というのを議論しながら考える、という授業です。」
ケースは、企業へのインタビューや公開情報を元に
作られるのだそう。

今夜の選曲:CARRY ON / NORAH JONES

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年10月14日

10月17日から21日は、

「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」
の著者、山崎繭加さんをお迎えします。

161014_yakmazaki_1shot.JPG

ジャパンIXPとは?
東北で学ぶ!その人気の理由など、
たっぷりと伺います。

■プロフィール■
1978年、神奈川県生まれ。東京大学経済学部、
ジョージタウン大学国際関係大学院を卒業され、
マッキンゼー・アンド・カンパニー、
東京大学先端科学技術研究センターを経て、
2006年から今年8月まで、ハーバード・ビジネス・スクール 
日本リサーチ・センターに勤務されました。
日本の企業や経済に関する教材作成、
また東北を学びの場とするジャパンIXPの
企画・運営に関わっていらっしゃいました。

staff| 20:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年10月14日

チャレンジド・ヨガで目指している、4つのコト。

NPO法人、日本カルチャーヨガ協会の高平千世さんと
小黒さんとの縁をつないだ
失明されたカメラマン、カゴミヤさんは
ヨガを日々やられていた方ですが、
チャレンジド・ヨガは、ヨガ初心者が多いそう。

161014_takahira_2shot.JPG

高平さんがチャレンジド・ヨガで
目指すものとして、4つの事を掲げています。
1つ目は、視覚障がい者の方々が、身体を動かす機会を作ること。
2つ目は、アメリカの言葉であるチャレンジドという、
自分のために本来の力を活かせる機会を提供すること。
3つ目は、ヨガの語源”ユジュ”をベースに、地域とつながること。
4つ目は、ヨガを通じて、社会の障がいへの意識を変えること。

10月22日(土)、山梨県視覚障害を考える会にて、
チャレンジド・ヨガが開催されます。
詳細はこちら

2020年のオリ・パラに向けて、
障がい者スポーツへの注目が高まってきています。
「(取り上げてくれて)よかった、と思います。
 メディアに上がらないと、かなり違うと感じますし、
 気づくところから始まると思うので。」

今夜の選曲: THE SUN WON’T SET / ANOUSHKA SHANKAR

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年10月13日

障がい者のIT訓練のお仕事。始めたきっかけとは、母。

NPO法人、日本カルチャーヨガ協会の高平千世さんは、
国立障害者リハビリテーションセンター で、
視覚障がい、高次脳機能障がいの方々の
IT訓練やメイク日常訓練などをされています。

161013_takahira_1.JPG

障がいの度合いや、目指すところなどにより、
1人1人訓練の仕方や期間は違っています。
「仕事ベースだと、しゃべるパソコンもありますし。
 盲ろうといって聴覚にも障がいがある方は、
 点字ディスプレイで自分の書いているものがあっているか
 確認もできますし。」
高平さんのいる自立訓練部では、
10代の視覚障がいをもつ若者たちは、
日々iPhoneやiPadをどんどん活用しているそう。

この仕事に就いた理由は、母からの影響かもしれない、
と高平さんはおっしゃいます。
「母も難病で、病院に小さいときからよく行っていて。
 学校帰りに病院とかね、長女なので。
 看護師さんの1言で、明るくなる姿見たりしていたので」

偶然”ボランティア募集”の1行を見て
NPO法人 札幌チャレンジドに足を運ばれます。
参加した初日に、末期ガン患者さんと出会い、
衝撃も受けた、という高平さん。
その後、講師・理事として、自立を目指す、
障がいのある方々へのIT訓練をされていくようになったそう。

今夜の選曲:IN JYOTI’S NAME / ANOUSHKA SHANKAR

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年10月12日

産前産後ヨガ、介護予防ヨガ。様々なヨガで繋がること。

高平千世さんがプロジェクトリーダーを務める
チャレンジド・ヨガを主催されている、
NPO法人、日本カルチャーヨガ協会。
産前産後ヨガ、介護予防ヨガ、骨盤調整ヨガなど
様々なヨガのレッスンもされています。

161012_takahira_1.JPG

高平さんは、2013年にフェイシャルヨガ指導者、
2014年には笑いヨガリーダーの認定士を習得されています。
「出している教会があって、
 笑いヨガは、ワッハッハって笑うだけなんですけど、
 考えや理念は一緒なんです。」
ヨガにおいて、呼吸は重要なモノとなっています。
ヨガの語源である”ユジュ”=つながる、をベースにして、
心と身体のつながりや、人同士のつながりを感じる、
というのが、呼吸にも繋がっているそう。

日本では ヨガは長いブームになっていて、
様々なヨガが溢れています。
「いろんなヨガがありますけど、ベースになっている
 古典ヨガは、本当に今、見直されています。
 生徒数も明らかに増えていると聞いていますし、
 (古典ヨガに) 流れているんじゃないかと思います」

今夜の選曲:MAYA / ANOUSHKA SHANKAR

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2016年10月11日

ヨガ教室で地域をつなげていく。今後の課題は?

高平千世さんがプロジェクトリーダーを務める
チャレンジド・ヨガは、定期開催されています。
都内だと、立川市、江戸川区、
埼玉県・所沢市、神奈川県・横須賀となっています。

161011_takahira_1.JPG

「人の口コミが多くて、ガイドヘルパーさんと
 一緒にいらっしゃる方もいますし、歩行訓練を終わって
 単独で駅までお1人でいらっしゃる方もいますね~」
続けていくうちに、心や考え方、日常にも変化するように
なったと、生徒さんたちからも声があがっているそう。

ヨガ教室を通して、地域コミュニティーを
作っていくことも視野にいれているとか。
「今5箇所あるんですけど、その地域の方々が 
 自主的に開催してくれるのが目的なので。
 神奈川の横須賀では、眼科をやっている先生が、
 チャレンジド・ヨガやりたい、と言ってくださって、
 地域の会場、地域のヨガインストラクターさんで
 開催に至っているので、正に地域コミュニティーです」

東日本大震災後に、ヨガを通じて地域を元気にしたいと
“ふくしまプロジェクト”からの声をきかっけに、
福島県では、福島県点字図書館に会場ができています。
「1回、1時間半くらいで、参加費は、1人1000円です。
 商売というよりも、NPO法人として主催していますので。」
普及を見据えて、費用、スタッフの増員が今後の課題、とも。

今夜の選曲:LASYA / ANOUSHKA SHANKAR

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク


バックナンバー

カテゴリー