2017年10月30日

40年に及ぶフランスでの活動、渡仏を決めたきっかけとは?

「ワインと文化社」代表の南谷桂子さんです。

1_minamitani.jpg

南谷さんは、パリ発祥の「隣人祭り」
日本に紹介する際にに番組にご出演して頂きました。
ご出演頂いたのが、約10年前になります。
その後、「隣人祭り」は如何でしょう?
南谷さん「もう10年前ですよね。当時は、
アタナス・ペリファンっていうフランス人を連れて
来日しました。隣人祭りが必要とされているんだなと
実感していて毎年どんどん増えていっています。
今年は、世界36カ国、3600万人の人が集まりました。」
南谷さんは「隣人祭り」の最高顧問を務めていらっしゃいます。

現在、南谷さんは「食」を中心に
活動をしていらっしゃいますが、
1974年にフランスに行かれたのは、
何がきっかけだったのでしょう?
南谷さん「当時 私はまだ学生でしたので、将来
こんな人生を歩むとは思ってもみなかったです(笑)
ですが、私は昔からフランスに憧れを持っていて、
ヌーヴェルヴァーグが好きで、特にアランドローンとか
好きだったんです。彼の話すフランス語を吹替ではなくて
生の声で聞きたい、彼の話す言葉を理解したっていうのが
最初のきっかけだったんです。そして(学生の時に)たまたま
フランスに行く機会があって、最初は半年ぐらいで
帰ってくるつもりが、40年にもなってしまいました。」

今夜の選曲:MOON RIVER / CARLA BRUNI

staff| 19:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年10月26日

10月30日から11月2日は

「ワインと文化社」代表の南谷桂子さんです。

1_minamitani.jpg

「食」を通じて日本とフランスの文化をつなぐ、
その様々な活動について、たっぷりと伺います。

東京生まれ、1974年にフランスに渡り、
モンペリエ・ポール・ヴァレリー大学
文学部修士課程を卒業され、
商事会社のパリ駐在員を経て、
94年に「ワインと文化社」を設立。
以来、ジャーナリストとして、
フランスの文化・教育・芸術を数多く取材し、
執筆、講演活動をされていらっしゃいます。

staff| 19:57 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年10月26日

11年ぶりの国内美術館展示! 刈谷市美術館で開催中の「篠原有司男展」について

前衛芸術家、篠原有司男さんです。

6_shinohara.jpg

現在、愛知県の刈谷市美術館で11月5日まで
『篠原有司男展 ギュウちゃん “前衛の道”爆走60年』
が開催されています。この展示では、篠原さんの絵画、
立体、ドローイング、版画など約100点の作品を紹介しています。
日本の美術館での展示は11年ぶりだそうです。
篠原さん「(11年前は、)鎌倉近代美術館の
リ・ミナっていう学芸員が頑張ってくれて、
まさかとは思ったけど、(展覧会を)やりましてね。
それから11年ぶりですね。今回の刈谷市のやつでも
カミヤ君っていうのが10年間、僕のことを追いかけてくれていて
篠原(の展示)をいつかやってやろうって思っていて実現したんです。
中身も充実していますよ。しかも9月のオープニングでは
85歳で大ボクシングペインティングをやりました。
それから教育委員会からの推薦で、
隣の小学生、700人に演説してくれって言われちゃって(笑)
最初は、「えー!」って言って小学生に芸術とかわかるのかな
とも思ったんだけど、とにかく熟してきたんですよ。
最後に小学生のからの質問があったんだけど、
「なんで、牛ちゃん先生は絵を描くんですか?」って
質問があってこれゃ困ったなって思って(笑)」

この展覧館の会期中、刈谷日劇では、
篠原さんと奥様の乃り子さんの日常を描いた
映画「キューティー&ボクサー」が
1日1回上映が予定されています。
美術館のチケット提示で映画料金の割引もあるそうです。

今夜の選曲:PRELIDE/CELLO SUITES NO.1 / YASUAKI SHIMIZU AND THE SAXOPHONETTES

staff| 19:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年10月25日

映画「キューティー&ボクサー」の制作秘話について

前衛芸術家、篠原有司男さんです。

7_shinohara.jpg

篠原さんと奥様でいらっしゃるアーティストの
乃り子さんとの日常を捉えた
ドキュメンタリー映画『キューティー&ボクサー』
この映画について教えてください。
乃り子さん「監督はザカリー・ハインザーリング
という白人の方なんですが、白人の方だからこそ
この映画ができたんだと思います。日本人だと、
牛ちゃんのところばっかりになってしまって、
この映画は(世の中から)埋もれていましたよ。
私は芸術として絵を描いていて、それを見た監督の
気持ちがグラグラと変わっていったんです。
最初は牛ちゃん中心にスポットが当たっていったんだけど、
それが私の「キューティ~&ブリー」を見せたら、
監督はショックで帰っちゃって
1ヶ月ぐらい来れなくなっちゃったの。
というのは、それを読んだら牛ちゃんのイメージがダウンして
ショックだったの。内膜を漏らしている物語だからね。
それで、(映画の)話は全然変わっちゃって、
男と女の憎しみの作品になっていったわけです。」 

今夜の選曲:COURANTE/CELLO SUITES NO.1 / YASUAKI SHIMIZU AND THE SAXOPHONETTES

staff| 19:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年10月24日

牛ちゃん、ニューヨークへ! 渡米決めたきっかけとは?

前衛芸術家、篠原有司男さんです。

3_shinohara.jpg

篠原さんは1932年の東京生まれ、
ニューヨークに行くことになったきっかけは?
篠原さん「60年代で新宿の文化にめちゃくちゃに
影響されて持ってきたバットマン、スーパーマンなんかの
DCコミックだね。それが安く売っていたりしたんだよね、
当時の新宿は。あとはハリウッド映画ね。
アメリカ面白そうだなぁと思っていた時に、
ポパートが貼り込んできてね、モリリンモンローの顔でも
絵になる時代だからね… こっちは芸大だからそのギャップに
野垂れ死そうになりながらもパリじゃなくてアメリカだ!って
頑張っていたの。そしたらロケート3世っていうのが来て、
丈夫でめちゃめちゃな絵を描くやついないか?って
ことになったの。そしたら篠原しかいない
じゃないか!って話になったの。」

今夜の選曲:PEANUT VENDOR / PEREZ PRADO AND HIS ORCHESTRA

staff| 19:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年10月23日

ニューヨークを拠点に活躍する85才、芸術家の破天荒な人生とは?

前衛芸術家、篠原有司男さんです。

4_shinohara.jpg

篠原さんの代表作のひとつが、丸めた布に
墨汁を染み込ませ、布に落としたり、
壁につるした紙にパンチしたりする「ボクシング・ペインティング」
1950年代から書き始めていましたが、これを始めたきっかけは?
篠原さん「アクションペインティングが世界で流行していて、
何か自分に良いものはないかなと思っていた時に、
『そうだ、ボクシングのグローブに絵の具をつけよう!』と。
ボカボカ塗っていけば、早く美しくなっていくと思ったわけ!
ところが当時はグローブはまだ高くて売ってなかったんだ…
それでも、毎日何かやってくれって言う人たちの為に、
500円貰って、そのうちの300円で遣唐使を
塗ったりなんかしてね… 後の200円で墨汁(絵の具)
なんかを買ってきたりして水で薄めて薄めて使ってりしてね…
グローブもなかったから、親父の下着かなんかを
全部巻きつけて使っていましたね。」

今夜の選曲:MAMBO NO.5 / PEREZ PRADO AND HIS ORCHESTRA

staff| 19:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年10月19日

10月23日から10月26日は

前衛芸術家、篠原有司男さんと奥様の篠原乃り子さんです。

1_shinohara.jpg

ニューヨークを拠点に
活躍する85才・芸術家の破天荒な人生、
映画「キューティー&ボクサー」
の制作秘話などたっぷりと伺います。

篠原有司男さんは、1932年東京生まれ。
東京藝術大学中退後、60年代の反藝術運動を
代表するグループ「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」の
一員として脚光を浴び、1969年に渡米。
2007年第48回毎日芸術賞を受賞。
現在も、ニューヨークを拠点に創作活動を続けていらっしゃいます。

staff| 19:55 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年10月19日

日本の食文化を支える、築地市場の文化と価値について

思想家で人類学者の中沢新一さんです。

8_nakazawa.jpg

中沢さんが責任編集された現代思想の
臨時増刊号「総特集=築地市場」が青土社から発売中です。
中沢さん「昔、小黒さんから築地行こうよって言われた時は
あまり関心なかったんですね。割と最近なんですよ。
なぜか知らないけど、築地のいろんな問題がある中で、
興味を持ち始めて研究をし始めたんです。面白い…
まずは(移転)賛成、反対だけじゃなくて、築地が
どんなところかっていうのを知ってもらいたいです。
そうすると築地市場をどうすればいいかっていうのが
見えてくると思うんですね。」

実際に伊東豊雄さんと中沢さんが実際に築地市場を
歩いていてみたそうですが、どうでしたか?
中沢さん「仲卸って人たちね。つまり、問屋さんと
小売をやっている人たちの間に立って物品を集めてたり、
解体している人たちね。この中間をやっている人たちが
築地の文化を作っていて、日本の食文化を
担っているいんだってことがよくわかりましたね。
結局は仲卸なんですけど、今は日本のどこの業界でも
仲卸が追い詰められているっていう状況なんですよね。
中抜きをやるとね、例えば本屋なんかだと大手流通は
伸びていくと思うんだけど、本を作っている元の方は
痩せていっちゃうんだよね… これだと出版文化って
いずれ無くなってしまう。どうしたらいいかというと
仲卸をちゃんと健康に作って置くといい。築地に関しても
仲卸がちゃんと活動できる環境を作っておけば、
日本の食文化は残っていくんですよ。」

=======================
「野生展:飼いならされない感覚と思考」
会期:2017年10月20日(金)ー2018年2月4日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1、2
休館日:火曜日、年末年始(12月26日 - 1月3日)
開館時間:10:00ー19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生 500円、中学生以下無料
=======================

今夜の選曲:Garcon / 細野晴臣

staff| 19:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年10月18日

レヴィ=ストロースが 名著「野生の思考」で解いた未来とは?

思想家で人類学者の中沢新一さんです。

4_nakazawa.jpg

中沢さんは現在、 明治大学
野生の科学研究所所長でもいらっしゃいます。
今回の展覧会「野生展:飼いならされない感覚と思考」
は若者にも届きそうでしょうか?
中沢さん「むしろ若者の方が伝わるんじゃないかな?
今の若者って二極化していますよね、一方はAIとかIT関係で
お金が儲かるかもしれないってやっている連中と、もう一方は
地方行ったりして農業や漁業に関心持つ若者も多いですよね。
そういった連中たちにはしっかり伝わると思うし、
あとは下北沢界隈にいる連中たちにもわかると思いますね。」

社会人類学者 レヴィ=ストロースの名著「野生の思考」を
解説した中沢さんの副読本「NHK100分 de
名著 レヴィ=ストロース 『野生の思考』2016年12月」
今はAIが発達すると、人間の仕事が取られるなどの論調が
主流になっていますが、この本の中では、
人工知能(AI)が発達しても決して不幸せな未来ではない
ということが書かれています。これについては?
中沢さん「これはレヴィ=ストロースの言い方をすると
やっぱり野生の思考とAIはバランスが取れるはずと言っているんです。
なぜなら、元は同じものなんだから。だけど、野生の思考っているのは
自然と繋がっている。でもAIや都市生活は自然を切った上で自分たちの
生活を成り立たせているからバランスが崩れてしまうんですね。」

=======================
「野生展:飼いならされない感覚と思考」
会期:2017年10月20日(金)ー2018年2月4日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1、2
休館日:火曜日、年末年始(12月26日 - 1月3日)
開館時間:10:00ー19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生 500円、中学生以下無料
=======================

今夜の選曲:Rainbow Road / 細野晴臣

staff| 19:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年10月17日

社会人類学者 レヴィ=ストロースが考えた「野生」とは?

思想家で人類学者の中沢新一さんです。

2_nakazawa.jpg

中沢さんがディレクターを務める、
「野生展:飼いならされない感覚と思考」が
今週20日(金)に開催されますが、そもそも
この「野生」という言葉は誰から影響を受けたのでしょうか?
中沢さん「レヴィ=ストロースじゃないかな?
僕なんかが勉強を始めた頃にレヴィ=ストロースの
「野生の思考」という本が人気だったんです。
野生的な未開文化っていうのは、
非常に洗礼されているんだっていうのが、
レヴィ=ストロースの考えだったわけです。」

レヴィ=ストロースとはどのような人物だったのでしょう?
中沢さん「20世紀の初めに生まれて、
若い時は哲学の勉強をしていて哲学者だったんですよ。
ヨーロッパ文化の限界を超えないという意識が非常に強くなって
未開社会の研究に乗り出していったんですね。
当時 哲学者が未開社会の研究に乗り出すっていう
例はほとんどなかったんですけど、
彼はブラジルのアマゾンの原住民のところに行って、
滞在し研究するんですね。で、(次に)フランスに行って、
高度主義っていう人類学を確立していったんです。
彼が僕らなんかの年の時は神話に没頭していましたから、
「神話論理」っていう大きい本を次々と書いていったんですね。」

レヴィ=ストロースの大切にした
「野生」とはなんだったのでしょう?
中沢さん「アマゾンの原住民を研究する、
それから世界中の人類学の資料を読んでいると、
原住民っていうのは、決して未開だったり、
野蛮だったりするんじゃなくて、例えば、
植物なんかもものすごい細かく分類して、
どれが役に立つ、どれが毒があるかを膨大な知識で作っている。
それから動物のことに関してもものすごい知識を持っているんです。
その知識の作り方を見ているとヨーロッパの
生物学者がやっているやり方とほとんど
かわらないんだってことを発見するんですね。
今は科学ものすごい発達しているけど、
その原型で言われているところは、
未開社会で行われる野生の思考ってのが大元になっていて、
基本的には変わらないんだってことを発見するんですね。」

=======================
「野生展:飼いならされない感覚と思考」
会期:2017年10月20日(金)ー2018年2月4日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1、2
休館日:火曜日、年末年始(12月26日 - 1月3日)
開館時間:10:00ー19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生 500円、中学生以下無料
=======================

今夜の選曲:Afro Jane / 細野晴臣

staff| 19:52 | カテゴリー:ゲストトーク


バックナンバー

カテゴリー