2010年03月03日

日本の自転車意識とルール

日本で一番自転車事情に詳しい…という、NPO法人自転車活用推進研究会理事長兼事務局長の小林成基さん。世界で一番自転車が普及しているのは…中国で4億7千万台、2位はアメリカで1億2千万台、そして3位が日本で8660万台なんだそう。

日本は自転車の利用者が多い割には環境が整っていないことが問題になっています。自転車を車両として扱う世の中にしないといけない…と小林さん。「道路交通法には自転車は軽車両だから、車道の一番左側を走る。ただし例外としてあぶない場合は、歩道を通ってもいいことになっています。この場合、条件として歩道を通る場合には徐行すること。また人がいる場合は一時停止すること、と書いてあります。違反した場合は3ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金。世界中で歩道を自転車が通っていいと法律に書いてあるのは、日本だけなんです。」

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今夜の選曲: SUBTERRANEAN HOMESICK BLUES / BOB DYLAN

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2010年03月02日

自転車ブーム、その実態

2002年頃から都会を中心に自転車が急激に増えています、とNPO法人自転車活用推進研究会理事長兼事務局長の小林成基さん。それは実際に数字にも表れています。国勢調査で10年ごとに通勤の実態を調べていて、自転車通勤は1990年から2000年は全国で4%減っているそうなんです。ところが東京23区においては28%増えているんですって!さて、今年の年末に出る調査ではどんな結果に!?

小林さんがなぜ自転車に持ったのか…1993年に環境専門家を呼んで国会議員にスピーチしていただく機会があり、その中にレスター・ブラウン(地球環境問題に取り組むワールドウォッチ研究所創設者)がいて「21世紀は自転車だ!」とおっしゃったそう。これをきっかけに小林さんは自転車を調べ、1997年に京都でCOP が開かれた際にドイツ代表団によるベロタクシー・デモンストレーションに刺激を受け、2000年に研究会を立ち上げたんだそうです。

今夜の選曲: LOVE MINUS ZERO/NO LIMIT / BOB DYLAN

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2010年03月01日

エネルギーと自転車の共通項は?

NPO法人自転車活用推進研究会理事長兼事務局長の小林成基さんです。社会経済生産性本部環境政策部ではエネルギーと環境の問題を担当され、電力の効率化を提言していたそうです。2003年からはバイオの時代、エネルギーは原子力とのバランスなんだとか。
また、環境政策部に関わって最初にやりたいと思ったのは自転車!社会構造の変化を想像しなければ、自転車が安心・安全・快適に使える社会は出来ない…と小林さんはおっしゃっています。

『エネルギーも自転車も、同じ<環境との共生>という切り口で成り立っています』


今夜の選曲: MR.TAMBOURINE MAN / BOB DYLAN

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2010年02月26日

3月1日から5日のゲストは

NPO法人自転車活用推進研究会理事長兼事務局長の小林成基さんです。
      
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■■小林成基(しげき)さん■■
1949年生まれ奈良県出身、駒澤大学文学部英米文学科卒後、コピーライター、雑誌編集者、通販会社取締役などを経て、衆議院議員公設秘書、政策担当秘書、大臣秘書官として、国会で20年間、立法活動をされ、退職後は(財)社会経済生産性本部環境政策部で環境行政に関わる。
また2000年に、自転車活用研究会を創設。06年には、NPO法人自転車活用推進研究会として独立。自転車ユーザーによる市民活動をされていらっしゃいます。

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2010年02月26日

ファストファッションに思うこと

現代美術家の西尾美也さんはファストファッションに違和感を感じるといいます…自分が着るはずのものが他人に与えられている。着る人たちが作り出していく、自由に着る環境を志しているそうです。ちなみに、この日はホームセンターでかったというジャンパーでいらっしゃいました。

アフリカ地域でのプロジェクト。今後もナイロビを拠点に継続した活動をしつつ、服を作りたいとのこと。流行や権威という価値観に固定されていない環境で、新しい服ができるんじゃないかなぁとおっしゃっていました。

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今夜の選曲: RAISED ON ROBBERY / JONI MITCHELL

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2010年02月25日

世界の都市で、知らない人と衣服を交換!

着ている服で人を見分けてしまうのではなく、服そのものでコミュニケーションを取り戻せないか…と考えている、現代美術家の西尾美也さん
世界の都市で、見ず知らずの通行人と衣服を交換する「Self Select」を展開しています。最初はパリ。声をかけるだけで断られることが多かったそうですが、下手なフランス語だからこそ聞いてくれる人もいたとか。それがコミュニケーション!
結果的に10人に1人ぐらい取り替えてくれたそうで、衣服を交換し写真を撮って最終的には戻す…交換というコミュニケーションを投げかけるプロジェクト。

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こちらはパリ。
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そしてこちらはナイロビ。


今夜の選曲: FREE MAN IN PARIS / JONI MITCHELL

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2010年02月24日

芸術はコミュニケーション

現代美術家、西尾美也さんの西尾工作所はナイロビ支部があります。なぜナイロビに?初めてケニアに行ったときに文化や環境の違いに圧倒され、このケニアで何かできないかと思ったそうです。ケニアには芸術における制度(いくらで売れたとか、どこで展示した等)が重要ではない世界があり、目指したい芸術の本質ができる要素があるんじゃないか…感じたとか。

『どんな人とでも何かできる。芸術を通してコミュニケーション。あまりにも立場が違うという思い込みによって、何もできなくなるんじゃなくて、じゃぁ何ができるかって考えていくっていう、きっかけとしての芸術。』
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今夜の選曲: COURT AND SPARK / JONI MITHCHELL

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2010年02月23日

古着で機関車を再現!?

先月「Overallプロジェクト」をナイロビで実施されてきた、現代美術家の西尾美也さん

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まず古着を集める作業から。チラシを配ったり、突撃で訪ねたりして3〜4日もしないうちにどんどん集まってきたそう。そして現地の人と布を縫い合わせ、蒸気機関車を再現、実際に汽車が走るレールの上を、獅子舞のように中に人が入って練り歩いたそうです。全長7~8m。

実施した後は、プロジェクトとしては初めて布を解体。アフリカでは古着は大切ですからね。アフリカで日常的に使うカンガという伝統的な布のサイズに合わせて切り分けたそうです。

★ナイロビで行った「Overallプロジェクト」の模様を展示会で見ることができます。
 2月26日(金)~3月5日(金)代官山にあるアーツイニシアティヴ トウキョウ [AIT / エイト]

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今夜の選曲: PEOPLE'S PARTIES / JONI MITCHELL

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2010年02月22日

オーバーオール・プロジェクトとは?

現代美術家の西尾美也さんは、さまざまなプロジェクトを展開していますが、そのひとつが「Overallプロジェクト」。これは世界のある土地で、その住民からいらなくなった古着を回収、その方たちと一緒に古着を解体して、その土地にゆかりのあるモチーフを布で再現、芸術品としていくプロジェクト。これまでにフランス、埼玉、長野、上野などで実施されました。

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写真は上野で実施した際に、現在は顔面しか残っていない上野大仏を再現した時のもの。

そして先月は、ケニアのナイロビで実施。ナイロビは鉄道とともに発展してきた街。そこで蒸気機関車を再現したそうなんですが…くわしいお話は明日。

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今夜の選曲: HELP ME / JONI MITCHELL

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2010年02月22日

2月22日から26日のゲストは

現代美術家の西尾美也さんです。 
世界を舞台に展開する、衣服を会したコミュニケーションのお話をたっぷりと伺います。

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■■西尾美也(にしお・よしなり)さん■■
1982年奈良県生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科を卒業され、現在も東京藝術大学大学院美術研究科 博士後期課程に在籍。また、西尾工作所を設立し、衣服とコミュニケーションの関係性に着目した独自のプロジェクトで、ワークショップやパフォーマンス、インスタレーションなどの作品を発表されていらっしゃいます。2006年、2008年のグッドデザイン賞、2008年日・EUデザインコンペティション準グランプリなど、数々の賞を受賞していらっしゃいます。

staff| 19:35 | カテゴリー:ゲストトーク


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