2010年06月03日

環境にお金を使う、新しい経済の在り方

CO2を25%削減すると、国民の負担が増えると言いますが、例えば、環境のことで新しい経済の在り方が成り立ちます。環境にいいものにお金を使う、新しい、楽しい経済の在り方だと思います。」と環境省事務次官の小林光さん。

10月には名古屋でCOP10が開催されますが、生物と人間をつなぐ2年に一度の大切な会議。「日本人は昔から花鳥風月を愛でてきて、自然に活かされて暮らしています。それが文化であり、安心感。世界中が日本化してきているのでしょうか?」
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今夜の選曲: IF YOU WERE THERE / ISLEY BROTHERS

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2010年06月02日

エコハウスは引き合う投資

2000年に自宅をエコハウスをリフォームした、環境省事務次官の小林光さん。初期投資は950万円で、そのうち50%は回収出来たそうです。エコハウス、今はずいぶん安くなったし、助成制度もあるし、発電した電力も買ってもらえるし…今だと新築ならばだいたい10年くらいで元を取れてしまうのでは?とのこと。それから考えても「エコハウスは引き合う投資になってきてる」そうです。
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海外のエコハウスの取り組みは、ドイツは基準が厳しく、アメリカでは特にビルは厳しく考えているそうです。また、中国は天津の郊外をエコシティにする動きもあり、日本は環境面で一番とは言えなくなってきたとのこと。
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今夜の選曲: DON'T LET ME BE LONELY TONIGHT / ISLEY BROTHERS

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2010年06月01日

日進月歩、エコハウスの現状

環境省事務次官の小林光さんは、2000年に自宅をエコハウスにされました。太陽光発電、気密性と断熱、自然素材の使用、雨水を利用するシステムなど、当時でフルコースのエコハウス。今、点数をつけると100点中50点くらいとのことです。今のエコハウスは新しい技術がたくさんあり、材料も自然素材のものが増えてきています。「エコハウスは、日進月歩!」とおっしゃっていました。

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イギリスは2016年を目標に、新築の家は全部ゼロエミッションハウスにしようという動きがあるそうです。日本でも「これから家を建てるんだったら、エコハウス」という時代がくるでしょう…と小林さん。太陽が出れば電気が出来る、雨が降れば水がたまる、風が吹けば風車が回る…自然と仲良く付き合える家、そんな風に考えればいいのかも知れませんね。

今夜の選曲: WORK TO DO / ISLEY BROTHERS

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2010年05月31日

環境省だけが環境をやる時代ではない

今週のゲスト、環境省事務次官の小林光さん。実は4年前にもお越しいただいていて、そのときは地球環境局の局長でいらっしゃったんですが、昨年7月、環境省事務次官に就任されました。お仕事は、政務三役の片腕になって、大臣と事務方をつなぐ役割なんだそう。
「ここ数年で、行政も企業も環境がメインストリームになっていて、建前だけではなくなっているなと思うのが実感」 kobayashi_mon.JPG
世界の先進国を見ると、環境に関わった人が出世することが多くなっているそうです。例えば、ドイツのメルケル首相、イギリスのミリバンド外務大臣。 日本の省庁の中では新しい環境省ですが、実は世界の中では歴史ある方。人数は少ないけど、盛り上げていきたい…と小林さんはおっしゃっていました。

今夜の選曲: BROTHER,BROTHER / ISLEY BROTHERS
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2010年05月28日

5月31日から6月4日のゲストは

環境省事務次官の小林光さんです。
6月は「環境月間」です。
エコハウスの現状、COP10 、自然で学ぶ環境など、たっぷりと伺います。

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2010年05月28日

てんぷら油でキャンドル作り

株式会社ユーズ の社員は10人ほど。スタッフの平均年齢は30歳くらいで、スタッフが若いといいアイデアが生まれるんですと、染谷ゆみさん。
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スタジオに持ってきてくださったのは、天ぷら油から作ったキャンドル。貝のように見える器は、なんと日本料理屋さんからもらってきたサザエの空殻なんですって!エコですね。貝殻には葉脈のようなものがあって、そこから漏れる光がまた何とも言えず美しいのだそう。
夏は、キャンドルナイトなどで、あちこちに出没します〜とおっしゃっていました。

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今夜の選曲: MASTERPIECE / TEMPTAIONS

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2010年05月27日

環境問題に関心を持つキッカケは?

現在は株式会社ユーズ 代表取締役の染谷ゆみさん。高校を卒業した18歳で、大学受験もしないで海外へ旅に出たそうです。アジア放浪の旅。このとき、チベットからネパールに抜ける途中、ちょうど雨期で、あまりにも雨の量が多く目の前で山が崩れていく光景を見たんだとか。そして、現地の人が言っていたのが「これは天災ではなく、人災。人間が木を切り倒したからだ。」ーこの出来事が、環境問題に関心を持つキッカケになったんだそうです。

日本に戻ってきて、環境問題の仕事に従事しようと思ったそうですが、ちょうど20年前はバブル、消費の時代。なかなか大変だったようです。そして巡り巡って、家業を手伝うことになったんですって。

「TOKYO油田2017という名前の通り、2017年までに東京の油を一滴残らず回収して、油田王になって、今度はTIMEの表紙を飾りたい!」
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今夜の選曲: COULD NINE / TEMPTAIONS

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2010年05月26日

油と森を交換します!

世界で初めて廃食油をディーゼル燃料化するVDFを開発した、株式会社ユーズ 代表取締役の染谷ゆみさん。ユーズでは単に油のリサイクルだけに終わらせないで、さまざまな活動もされています。
たとえば<油を10回送っていただくと、森を一坪あげますよ>というキャンペーン。一坪=1,670円。この値段分のTOKYO油田ecoマネーを差し上げるんだそうです。福島県にある森と交換してもいいですし、VDFに交換してもいいし、エコショップで油田せっけんなどのお買い物をしてもいいんだそうです。

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今夜の選曲: I WISH IT WOULD RAIN / TEMPTATIONS

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2010年05月25日

TOKYO油田2017プロジェクトとは?

染谷ゆみさんの事業の躍進に繋がったのが、1993年に世界で初めて廃食油/使用済みの天ぷら油をディーゼル燃料化するVDF(ベジタブル・ディーゼル・フューエル)の開発でした。スタジオには、廃食油がキレイな油になる行程のサンプルを持ってきてくださいました。
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使用済油→反応中→VDF/副産物のグリセリン


株式会社ユーズ  設立10年目の2007年に「TOKYO油田2017プロジェクト」を開始した染谷さん。TOKYO油田とは何とも夢のある名前ですね。20年前、油回収を女性が行っていることに対して「何でやってるの?」といわれていた時、「東京は油田なんだ!私は資源を掘り起こしているんだ!」と思ったんですって。

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年間で、業務用廃食油:20万トン!家庭からも20万トン!!この家庭からの廃食油はほとんど捨てられているんですって。だからこそTOKYO油田。誰も手をつけていないTOKYO油田をビジネス化すれば、循環型社会のモデルになると思ったそう。


今夜の選曲: JUST MY IMAGINATION / TEMPTATIONS

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2010年05月24日

廃食油を回収して3代目

染谷ゆみさんの会社株式会社ユーズ は、バイオディーゼル燃料事業(廃食油の回収〜精製)のビジネスモデルとして注目されています。廃食油とは食油の廃油のこと。主にレストランなどの事業廃油のことを指しますが、最近では家庭廃油の回収に力を入れていらっしゃいます。事業廃油は産業廃棄物なので回収費をもらっているそうですが、実は一般家庭の方こそ、廃油の処理に困っているとか。
廃食油の回収を始めたのは、昭和24年で染谷さんにとってはおじいさま。当時は環境ビジネスというよりもゴミ広いといった感じで、お父様の2代目で辞めようとおもっていたそう。ところが3代目を受け継いだゆみさん。 someya_mon.JPG
家庭の廃油は行政とタイアップして、缶やビンと同じように廃油を回収したり、街のお花屋さんや薬局などを回収ステーションとして地域の油を集めてもらっているそう。

今夜の選曲: MY GIRL / TEMPTATIONS
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