2016年08月19日
8月22日から26日は
元水泳選手で、
日本パラリンピアンズ協会会長の
河合純一さんをお迎えします。
■プロフィール■
15歳の時に失明され、
17歳のとき、水泳選手として初出場した
パラリンピックバルセロナ大会以降、
アトランタ、シドニー、アテネ、北京、
ロンドンと連続出場し、金5個、銀9個、銅7個、
通算21個のメダルを獲得されています。
元水泳選手で、
日本パラリンピアンズ協会会長の
河合純一さんをお迎えします。
■プロフィール■
15歳の時に失明され、
17歳のとき、水泳選手として初出場した
パラリンピックバルセロナ大会以降、
アトランタ、シドニー、アテネ、北京、
ロンドンと連続出場し、金5個、銀9個、銅7個、
通算21個のメダルを獲得されています。
フェルメール好きの福岡伸一さん。
最近新たな発見があったそう。
故郷デルフトの街の様子が描かれた
フェルメールの”小路”という作品について。
「それは、デルフトの街の、どこを描いたのか、というのが
正確に描いていたのに間違いないのですが、わからなかったんです。」
最近、丹念に歴史資料を探していたアムステルダムの歴史学者が、
当時のデルフトの納税者資料を発見したとか!
「当時の納税額は、間口の広さで決められてたんです。
京都と同じで。このレンガの1つのサイズから、
間口の広さが推定されました。」
”小路”に描かれた家は、真ん中に路地が2つある
変わった構造であることからも、場所が見つかったそう。
「驚く事にその場所は、フェルメールのおばさんの家だったんです。
ここに描かれた女性のどちらかは、おばさんで、
子供達はフェルメールのおばさんの子供で間違いない、と
デルフトはこの話で盛り上がっていますね」
実際に福岡さんもこの場所をきっと通っているかも、とのこと。
福岡さんがオフィシャルサポーターを務める、
『レンブラント リ・クリエイト展2016』(そごう美術館)は、
9月4日まで開催しています。
今夜の選曲:NEVER EYES / VALENSIA
現在開催中の『レンブラント リ・クリエイト展2016』にある
約200点の中から特に注目して欲しいのは、
ここでしか見られない、”ガリラヤの海の嵐”です。
今から26年前、ボストンにある、
イザベラ・ガードナー・スチュアート美術館でのこと。
「”ガリラヤの海の嵐”、その向かい側には
フェルメールの”合奏”があったんです。
ある夜に、ボストン市警察がやってきて、
”狙われているから調査する”と警備員に言い、
美術館を開けさせるんです。
そしたら、その警官が盗賊だったんです。」
レンブラントとフェルメールの2作品を持ち逃走。
現在でも発見されていません。
レンブラント研究の第一人者である
レンプラント・リサーチ・プロジェクトの委員長、
エルンスト・ファン・デ・ウェテリンク教授も指摘している
レンブラントと北斎とのつながりについて。
「レンブラントの人生と北斎の人生は、ある意味似ています。
北斎も絵にのめり込むばかり、家庭をぐちゃぐちゃにして
転居を繰り返しながら、最後は老いさらばえて死んでしまう。」
今夜の選曲:NEVER NEVER A RAILROADMAN / SHOCKING BLUE
生物学者の福岡伸一さんをお招きしています。
レンブラントの生涯は、ドラマティックであり、
それも人気の1つにもなっています。
粉屋の息子として生まれたものの、
賢かったレンブラントは、大学に飛び級で入学します。
ですが、絵描きに弟子入りをし、画家を目指します。
「19歳の時には聖ステファノの殉教、という
今回のリ・クリエイト展でも観られる作品を書いて、
評判になるんです。そのあと弟子を取り出します」
その後に生まれたライデンを出て、
アムステルダムへと引っ越し、クライアントを掴みます。
「外科医の組合は、レンブラントに大きな絵を発注します。
それが、”テュルプ博士の解剖学講義”です。
従来の動きのない肖像画ではなく、動きのある構図。
初の大仕事で出世作になりました。」
この頃には、有力者の娘であったサスキアを妻に迎え、
さらに成功への階段を駆け上ります
「現在も残るレンブラントハウスを購入し、
大傑作の”夜警”を描きます。ここがピークですね」
子供たちを幼くして亡くし、サスキアの体調を崩してしまいます。
「サスキアは遺産を1人の息子にだけ残し、
レンブラントが再婚した場合は財産は使用できなくする、と
遺言を残して29歳で亡くなっちゃうんです。レンブラントは36歳で。」
看病のために雇っていたメイドと関係を持つようになるレンブラントですが、
この頃から、レンブラントの絵に批判も出始め、徐々に落ちていきます。
今夜の選曲:HOCUS POCUS / FOCUS
現在そごう美術館の開催中の
『レンブラント リ・クリエイト展2016』の
オフィシャルサポーターである
生物学者の福岡伸一さん。
「レンブラントは、大きな画面にドラマチックに
光と闇の対立を描いて、商業的にも大成功した
権力志向の人です。一方でフェルメールは、
当時は無名で、自分な好きな絵を丹念に、
小ぶりな絵を描く、名もなき人だったわけです。」
実は、レンブラントのドラマチックさよりも、
控えめなフェルメールが好きな福岡さん。
この『レンブラント リ・クリエイト展2016』には、
レンブラント研究の第一人者である
レンプラント・リサーチ・プロジェクトの委員長、
エルンスト・ファン・デ・ウェテリンク教授の監修のもと、
厳選された約200点が集結しています。
「サインも非常に誰でも真似できるようなもので。
状況証拠、科学的な調査を行っても、
真贋を定めるというのは難しいんだそうで。」
日本にある5点のレンブラントの作品も、
実は1点のみ以外は偽物である可能性があるとか…
それほどで真贋を定めるのは難しいようです。
今夜の選曲:VIEW TO A KILL / VALENSIA
生物学者の福岡伸一さんは、
生命とは何かを解き明かしていますが、
ここ数年は『芸術と科学の間』という本も出されるなど、
科学の観点から、芸術を楽しく解き明かしていらっしゃいます。
画家が書き上げた当時の色、大きさなどを
デジタル的に再現するという、
“リ・クリエイト”の開発もされています。
現在公開中なのが、17世紀に活躍した、
オランダの画家、『レンブラント』のリ・クリエイトです。
▼レンブラント リ・クリエイト展2016 (そごう美術館)
9月4日まで開催している『レンブラント リ・クリエイト展2016』は、
夏休みである現在、中学生以下は無料になっています。
リ・クリエイトの教育的効果は絶大だ、と福岡さんはおっしゃいます。
「本物ではありませんが、ある意味、本物を超える本物なんです。
彼の描いた順番に、勢いのある時から没落して、
無一文になって死んでしまうまで、展示されます。
絵はフレームの中にあるわけですけれども、
その絵と絵の”間”の文脈も大事なわけです。」
1人の画家のストーリーを身近に感じる事ができるのが、
教育効果となり、描かれた当時を再現している事も、
絵に興味がある子供にはまた興味を引くものである、とも。
今夜の選曲:LEY PARK / VALENSIA
北極冒険家の荻田泰永さんが
冒険中にほぼ毎日書いているという
北極での日々の記録がもとになった著書
「北極男」は、講談社から発売されています。
“時間が止まっているような”マイナス56度の世界である北極。
ホッキョクグマとはよく遭遇するようで、
寝ているとテントを揺らされることも。
「初めて会った時は怖かったですけど、
野生動物は無駄には戦わないので、
きちんと対処すれば害はないです」
今後の目標について伺うと、、、
「まずは、北極点無補給単独徒歩到達を、
過去に2回挑戦しましたけど、途中までしか行けてないので、
3度目の挑戦を来年の春に挑戦したいなと思っています。
夏は、日本で100miles Adventure続けて、
いつか海外でもやれたら、歩かせたいなと」
さらに、ご自身が経験したように、
エネルギーある若者を連れて北極に行きたいとも。
「今でも変わってきたことはあまりなくて、
大場満郎さんをテレビで見た時の
エネルギーは変わらずあって。
変化したんじゃなくて、積んできたなと感じます」
今夜の選曲:WALKIN’ / JAMIE CULLUM
北極冒険家の荻田泰永さんは、小学6年生を対象にした
「100miles Adventure」を主催されています。
このプロジェクトは、夏休みに6名の子供達と一緒に、
160キロを目安に、10日間ほどをかけて踏破するもの。
今まで、網走~釧路、東京~富士山頂など
様々なルートで行われています。
「毎年ルート変えていまして、今回5回目で、
今年は札幌の中心地を出発して旭岳を11日間かけて歩きます」
小学校6年生を対象にしているにも、理由があります。
「中学生になると部活で忙しいし、小学校最後の夏だし。
1回しか参加させたくないなっていう思いがあって。
顔なじみになると緊張感無くなって面白くないですし」
参加者とのつながりは、今でも続いているそう。
「ずっと、何年たっても、名前と顔と個性を
一致させたいんですよね。だから少人数にしてます。」
なんとこのプロジェクトは、大赤字!
「私が何かを教えるわけでなくて、
場を提供してするだけなので。子供は感受性豊かだから、
なんでも勝手に感じ取ると思います」
今夜の選曲: WALKIN’ BLUES / MUDDY WATERS
北極冒険家の荻田泰永さんは、
2014年から「北極点無補給単独徒歩到達」に挑戦しています。
世界でただ1人、1994年にノルウェー人が成功しています。
北極海は海が激しく動くため、夜テントを張っても、
朝起きれば、ほぼ毎日動かされてしまいます。
「猛吹雪の時は、風下に1日で20キロとか流されたり。
目の前で氷が割れたりとか、川みたいに水路ができちゃってたり。」
割れ目が大きくなってしまうと、
対岸が見えなくなる、1~2キロもの幅になる場合も。
現在は、温暖化の影響で氷も薄くなっており、
1994年当時よりも難易度が高くなっている状態なのだそう。
荻田さんは、2000年から毎年のように
北極に行かれていて、今年で14回目。
2012年、”北極点無補給単独徒歩到達”を目指すようになってからは、
スポンサーを募り、挑戦されています。
「はじめの10年間ぐらいまでは自費で、街をつないでやってて、
1回200万円、300万円とかかかっていて。
2012年からは、千万円単位になってきています。」
今夜の選曲:WALKIN’ THE BOOGIE / JOHN LEE HOOKER