2017年06月06日

オペラ歌手からシンガー「GONZO」へ。アルバム「The Balcony cruise」の制作秘話。

音楽プロデューサーの野澤孝智さんをお迎えしています。

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昨日6月5日は「環境の日 」。
積極的に環境の保全に勤める活動が各地で広がっている中、
音楽業界でも環境を意識した取り組みが進められています。
「最近、太陽光エネルギーとかを使ってみたりとか、
インディーズのバンドが自転車の発電機を
何十台も回してLIVEをするとかありますね。」
「実は、自分でも歌を歌っているんですが、
若い頃オペラの勉強をしていたんですね。
例えば300人ぐらいのスペースで、
アコースティックギター2本、バイオリンと歌だと
本当のアンプラグドっていうのがやろうと思えば
可能なんですね。私は、環境に優しい
音楽という意味では100%アンプラグドの音楽が
あってもいいんじゃないかと思います。」


野澤さんはプロデューサー業務をやられている傍ら、
ご自身でも「GONZO」という名義で
シンガーとして活躍されています。
音楽大学時代はオペラを学ばれていたそうです。
「当時(大学時代)は、オペラ歌手を目指そうと
思っていた時期もあったんですが、オペラという
世界は非常に苦労する世界で、金銭的にも
留学に行かなければならないとかで、
中々敷居が高かったですね。
それよりも昔から好きだったレコードジャケットの裏に
プロデューサーのクレジットが書いてあって、
何をしている人なのか当時はわからなかったですけど、
とりあえずこの人は偉い人なんだろうなと思って、
プロデューサー目指して、レコード会社を受けたんですね。」


アルバム「The Balcony Cruise」は
自分の家のバルコニーにいて世界を旅できる!
をコンプセプトに制作され、全曲カヴァー曲となっています。
「僕が小さい頃に影響を受けた、ディズニーですとか、
カンツォーネ、スペインの民謡など、
今の音楽を形成するのにきっかけになった曲を取り上げて、
自分なりにアレンジしたらどうなるのかな?
というところからこのアルバムは始まっています。」

今夜の選曲:WHEN I FALL IN LOVE / GONZO

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年06月05日

SMAPと歩んだ10年。デビュー当時の苦労とは?

音楽プロデューサーの野澤孝智さんをお迎えします。

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野澤さんは武蔵野音楽大学卒業後、大手レコード会社に入社。
SMAPや松本伊代、荻野目洋子など、
数々のアーティストをプロデュース。
特にSMAPはデビューから10年間担当され、
数々のヒット曲を手掛けられています。
デビュー当時のSMAPの印象はというと、
街ですれ違うのような素朴な
男の子たちだったと野澤さんはおっしゃいます。
「当時ジャニーズ事務所の第1のコンセプトが
『かぼちゃの馬車に乗ってきた王子様が女の人を迎えに来る』
というのがコンセプトだったんですね。
それでSMAPと初めて会ったときに、
香取は13歳くらいで、木村、中居は17歳で
高校生だったですね。それで会った時に、
この子たちジャニーズ事務所っぽくないなと思ったんですね。
その辺の街ですれ違うような男の子たちって感じだなと…
この子たちを王子様にするのはするのは無理かもしれないなと
思ってまず考えたのが、『地下鉄でぶつかった女の子と恋に落ちる』
みたいな道端に落ちているようなことをテーマして
音楽を作ってみようっていうのがSMAPの始まりでしたね。」


SMAPを担当して2年間は
中々芽が出ずに苦悩の日々が続いたそう。
そんな中、「夢がMORI MORI(フジテレビ系)」
という番組をきっかけにSMAPは飛躍していきます。
「当時、SMAPはテレビのバラエティに
起用されていて、毎週露出があったんですね。
それである楽曲がその番組とのタイアップが
決まっていて、番組プロデューサーや編成などから
オッケーを貰っていたのですが、撮りの2日ぐらい前に
曲を変えたいって、プロデューサーからありまして、
僕は勘弁してくださいと…
でもそのプロデューサーが素晴らしかったのは、
2分ぐらい考えて、「野澤さん本当に売れると思います?」
と聞かれて僕はもちろん「絶対売れると思います」と言ったですね。
そしたらプロデューサーが「わかりました」と乗ってくれて、
シングルになったのが、「$10(テンダラーズ)」という曲なんです。」
「実はこの曲、ほとんど会社のスタッフにも聞かせていないし、
ほとんど誰にも聞かせずにシングルにしたんですね。
そしたら社長は聞いてない!と激怒し、もう知らないから
勝手にやりなさいと帰ってしまったんですね。
ここまでやってしまったし、これがダメだったらもうやめようと
思っていたら爆発的なヒットになったんです。」

今夜の選曲: $10 / SMAP

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年06月02日

6月5日から6月9日は

音楽プロデューサーの野澤孝智さんをお迎えします。

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1961年東京生まれ。武蔵野音楽大学卒業後、
大手レコード会社に入社し、SMAPや松本伊代、
荻野目洋子といったアーティストをプロデュースされ、
数々のヒットを生み出した後、2007年に独立。
現在も、幅広い分野でプロデューサーとして活躍していらっしゃいます。

staff| 20:52 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年06月02日

舞台「ミッドナイト・イン・バリ」と「Tier Love」のオークションサイトについて

女優、動物愛護プロジェクト「Tier Love(ティア・ラヴ)」
主宰の浅田美代子さんをお迎えしています。

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9月から舞台『ミッドナイト・イン・バリ』が
日比谷のシアタークリエで上演されます。
浅田さん曰く、20何年ぶりかの舞台だそうです。
浅田さんの演技を生で見ることができる貴重な舞台となります。
「栗山千明ちゃんと溝端淳平さんが新婚夫婦の役で
私が栗山さん母親役、中村雅俊さんが溝端さんの父親役で
4人でお芝居をしていく舞台となっています。
10月には地方での公演も予定しています。」

舞台『ミッドナイト・イン・バリ』
キャスト:栗山千明 溝端淳平 浅田美代子 中村雅俊 他
日時:9月15日(金)~9月29日(金)(東京公演)
会場:日比谷シアタークリエ
   


浅田さんが主宰する動物愛護プロジェクト
「Tier Love」では資金集めの
オークションサイトがあります。
このサイトでは浅田さんと交流の深い
著名人の方々が出品。その時に出た収益を
動物愛護団体に寄付するという活動を行なっています。
「結構、凄い方々が出品してくださいました。
藤井フミヤ君がこれのために絵を
描いてくれたりですとか、木梨憲武さんが、
最新のアート作品を出してくれたりですとか、
坂本龍一さんからはサイン入りの
スーツケースを頂いたりですとか、、、
数々の方から頂いています。」


今夜の選曲:NEGRA CARIDAD / DAYME AROCENA

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年06月01日

小学校での講演「いのちの教室」について

女優、動物愛護プロジェクト「Tier Love(ティア・ラヴ)」
主宰の浅田美代子さんをお迎えしています。

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浅田さんは小学生を対象にした
講演会「いのちの教室」を不定期で開催。
動物虐待や命の大切さについて
伝える活動もしていらっしゃいます。
「その講演に参加した子ども達は少なくとも
犬猫を捨てないようになると思うんですね。
もちろんすぐには結果が出ないことだけど、
子どものうちからそういうことがわかっていれば、
今後もっと良い世の中になるんじゃないかと思うんですね。」
「殺処分とかも衝撃的な写真とかを見せるんじゃなくて、
アニメーションで制作したものを朗読するんです。
低学年の子ども達には、刹処分の現実を教えて、
高学年の悪徳繁殖業のこととかちょっと
大人向けのような内容にしたりしてやっています。
最終的にこういうことが無くなるには
どうしたらいいのかな?と問いかけるんですね。
すると子ども達は、「契約書とか書けばいいんじゃないの?」
とかいろんなことを言ってくれるんです。
それが本当にすごいなって思うんです。」
6月は川崎の小学校などで開催が予定されているそうです。

今夜の選曲:SIN EMPEZAR / DAYME AROCENA

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年05月31日

2018年の動物愛護法改正に向けて

女優、動物愛護プロジェクト「Tier Love(ティア・ラヴ)」
主宰の浅田美代子さんをお迎えしています。

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『動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)』が
2018年に改正予定であることを受けて浅田さんは、
ご自身のサイトなど通じて署名活動を行っています。
「法律をきちっとしていない限り、悪徳の繁殖業者が
なかなか摘発されないんですね。なので、
ヨーロッパのような数値規制が必要だというのと、
飼い主さんネグレクトも今助けられない状態なので、
そういうのも対応できるようにするために法改正が
必要なんですね。」

今回の改正案の中で焦点にもなっている
「生後8週齢」規制。これについて
浅田さんは、子犬が親犬から
社会性を学ぶ、免疫をつける時期であるとして、
最も大事なことだと語ります。
「『8週齢』というものがあるんですが、
親犬から子犬を8週間 離してはいけないという
もので、これは親犬との間で子犬が社会性を学んだり、
免疫をつける時期なんです。
なので、甘噛みしているうちに、痛いと教えていくことが
大事なのですが、教えないでそのまま市場に出ると
噛み付いたり、過剰に吠えたりする犬たちが増えてしまう。
そして、それを飼った人たちが、言うことを聞かないと
捨ててしまうという悪循環になっているんですね。
だから、この『生後8週齢』規制は絶対に
通していかなくてはならないですね。」

今夜の選曲:NUEVA ERA / DAYME AROCENA

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2017年05月30日

動物保護に関心を持ったきっかけ。浅田さんの心を救った飼い犬の存在。

女優、動物愛護プロジェクト「Tier Love(ティア・ラヴ)」
主宰の浅田美代子さんをお迎えしています。

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浅田さんが動物保護に関心を持たれたきっかけに、
2匹の飼い犬の存在があったそうです。
「私の母が亡くなった時に、友達とかも
助けてくれたのですが、1番助けてくれたのは
その時に飼っていた2匹の犬だったんですね。
やっぱり母と一緒に暮らしていたので、
(亡くなって)引きこもりになりそうだった私を
ご飯をあげることや散歩などの世話を通して、
外に連れ出してくれたんですね。」
「そのうちの1匹の犬が17歳で
亡くなったんですが、その時に多少は
殺処分のこととかも知っていたんですが、
なんとか犬たちのために何かできないかと考えたんです。
でも何をしていいのかわからなかったので、
まずは保護犬を引き取ろうと。そこから始まったんですね。」

今夜の選曲:TODO POR AMOR / DAYME AROCENA

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2017年05月29日

動物愛護プロジェクト「Tier Love(ティア・ラヴ)」の活動について

女優、動物愛護プロジェクト「Tier Love(ティア・ラヴ)」
主宰の浅田美代子さんをお迎えしています。

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浅田さんが主宰されている、
「Tier Love(ティア・ラヴ)」の設立は今年の2月。
主に他の動物愛護団体へのサポートを通して、
動物愛護に貢献しています。
「いろんな動物愛護団体がある中で、
みなさん身銭を切って、一生懸命頑張っている姿を見て、
その人たちのお力になりたいと思いました。
例えば、グッズを売ったりとかそういうことを
通して貢献していけたらなと。」

動物を守るために活動する団体が多い中で、
浅田さんの「Tier Love」の活動は動物愛護団体を支援するという
一般的な団体とは少し変わった形で支援をしています。
「私は仕事もしていますし、自分で団体を作るよりも
フットワーク軽く、個人でやっていろんなところを
みたいなと思って今の形になりました。
有名なところはいっぱいお金があっても小さな団体も
いっぱいあるのでね。そういう人たちを
サポートしていけたらいいなと思いました。」

「Tier Love(ティア・ラヴ)」の「Tier」は
ドイツ語で動物という意味。「Love」は愛。
「ドイツは動物愛護の先進国ですし、
尊敬するところがいっぱいあるので、
ドイツ語の「Tier」をつけました。」

今夜の選曲:MAYBE TOMORROW / DAYME AROCENA

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク

2017年05月26日

5月29日から6月2日は

2017年05月26日

建物の記憶と街の記憶、その場所に建物を残す大切さ

株式会社HAGI STUDIO
代表取締役の宮崎晃吉さんをお迎えしています。

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HAGI STUDIOは、リノベーション以外にも
多くのプロジェクト行なっています。
「設計の面白さとしては色々とあるので、
新築の設計なども行なっています。
今、世の中的にも待っていれば仕事を
持ってきてもらえるという時代でもないので、
プロジェクト自体を如何に作るかっていうのが
大事だと思っていて、仕事がないところに
仕事を作っていくことをやっていますね。」

そんな宮崎さんは谷中地区に
「はつねあん」という地元の人向けの
惣菜屋さんを建てられました。
「ここの問題意識の一つとして、相場に対して
賃料がすごく高くなっているということが
あります。元々商売やっている人は、
(いずれ)大家さんになった方がいいじゃないですか。
そうなってくると、家賃で入ってくるのは
観光客向けのお店になってくる。
良いことだとは思うんですけど、
それがずっと繋いでいった時にそれが
陳腐化しないかって恐れがある。
それがあるので5年後、10年後のために、
今から種を植えれることはできないかなと
いうことで、地元の人向けのお惣菜屋さんを
作ったということですね。
元々商店街が持っていた機能ですが、後々
もう一回街が魅力を見出すきっかけになれば
良いなと思います。」


最後に宮崎さんは、
場所として残る建物の記憶、人の記憶の
大切さ、面白さについて語ってくださいました。
「萩荘もいろんな人の記憶に結びついていて、
森田芳光監督の処女作『の・ようなもの』って
映画があるんですけど、あれで主人公が住んでいる
アパートが萩荘なんですよ。あの映画は1981年の
公開なので、僕が生まれた頃の映画に
萩荘が映っているんですよ。35年前の萩荘や
街の記憶なんかを追体験できるって意味では
あの場所に残っている意味ってあるわけですよね。
実は、その建物が街の記憶だったり、人の記憶に
結びついているのはすごく面白いな思っています。

今夜の選曲:BOOT LEG / BOOKER T.AND MG’S

staff| 20:48 | カテゴリー:ゲストトーク


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