2024年12月23日
しめ飾りのお話、伺います!
今週のゲストはグラフィックデザイナーで、しめ飾り研究家の森須磨子さんです。
1970年香川県生まれ。武蔵野美術大学院造形研究科を修了され、
同大学助手を経て独立。グラフィックデザインの仕事を続けながら、
日本各地へしめ飾り探訪を続けていらっしゃいます。
最新著書『しめかざり探訪記』を出版されています。
森さんのしめかざり巡り探訪は20年!探訪している時期は、しめ飾りの登場する大晦日の前3日と、後3日。
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大晦日前には、露天などで売っているものを、大晦日後には、飾られているしめ飾りを探して歩いているそう!
しめ飾りの基礎知識を教えていただきました。
森さん曰くお正月に飾るわら細工は、地方・時代によって名称が色々だそう。森さんはそれらを便宜上"しめ飾り"と総称して呼んでいるとのこと。
なぜ飾るのか、という点についてはしめ縄の考え方と同じ。
神社などにもあるしめ縄は、張り巡らせた内側が邪気の入らない空間とされています。
同様の意味で、お正月に家にしめ縄を張ると、家の中が清浄になり年神様が安心して降りてきてくださる、ということで、しめ縄を張っていましたが、江戸時代などになると、俳句の本などに『飾り縄』という単語が出てきます。
そのため「しめ飾り」は大昔からあったわけではなく、しめ縄から、しめ飾りのような形になり、縄を張り巡らせたと同じ力を持つという意味合いで飾っているとのこと。