2025年10月09日

縄文キャンプとは??

今週のゲスト、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんです。

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寒川さんが現在企画されているのは、11月1日・2日に新潟県糸魚川市で行われる「縄文キャンプ」
このキャンプは、単なるキャンプイベントではなく、竪穴式住居で実際に火を焚いてみるなど、
実際に参加者が縄文時代の暮らしに思いを馳せることができるイベントだそう!
地元の皆さんが「縄文遺跡を保存物としてだけでなく活用したい」
という思いから生まれた企画だそうです。
コンテンツも豊富で、寒川さんは縄文トレッキングという
アクティビティを担当されているほか、縄文スタイルでの火おこし、
そして地元の美味しい食材を縄文風に調理する体験なども予定されています。

寒川さんにとって焚き火とは、ただ燃えているだけでなく「人の相手をしてくれる」存在。
「誰かと会話するのではなく、自分自身を迎え側に座らせるような意識」で、一人で静かに炎と向き合う時間が最も楽しいとおっしゃっていました。

staff| 21:00 | カテゴリー:

2025年10月07日

焚き火と茶道が通じる??

今週のゲスト、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんです。

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寒川さんの著書『焚き火の作法』には、焚き火が茶道と通じるものがあるという一節があります。
茶道と焚火の共通点...それは、焚き火道具を大切に愛でるような使い方をすること、そして焚き火が宇宙や自然の世界と繋がるような感覚を与えてくれるところにある、ということでした。

また、寒川さんは焚き火の音にも着目しています。焚き火のパチパチとはぜる音は、静かな深夜に聞くと深く没入できる感覚があり、音とイメージの世界との相性が良いそう。

著書に書かれている焚き火を上手に熾すための理論についても解説していただきました。火が燃えるためには「燃料」「酸素」「熱源」の三つの条件が必要だということです。そして、うまく着火しない最大の理由として挙げられるのは、やはり「乾燥度」。湿り気は焚き火にとって最大の敵であり、薪の爆ぜる音も、薪の内部の水分が水蒸気爆発を起こす音だという非常に興味深い解説がありました。

最後に、焚き火をする者の心構えとして提唱されている「マナー五ケ条」を教えていただきました。特に重要なのは、焚き火台を積極的に使う「台は小を兼ねる」と、火を完全に灰まで燃やし尽くす「灰まで燃やせ」です。また、次の世代にも焚き火を楽しんでもらうためにマナーを守る「継続できてこそ」という言葉で締めくくられました。

理論と作法を知ることで、焚き火の時間はより深く、よりロハスな体験へと変わるようです。

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2025年10月06日

焚き火の普遍的な魅力

今週のゲストは、アウトドアライフアドバイザーの寒川一さんです。

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寒川さんは1963年生まれ、神奈川県の鎌倉を拠点に、焚き火の本質を追い求める求道者として、
幅広くご活躍されています。著書に『焚き火の作法』などがあり、焚き火の達人としても知られています。
寒川さんは、人類が火を使い始めた太古の昔から、現代に至るまで「火」が
基本的に変わらない唯一のものだと指摘します。文明や時代は移り変わっても、
焚き火の炎は普遍的であり、人間が動物として唯一扱いこなしてきた「道具」であるという見解を述べられました。

「(焚き火は)長い年月、変わらないっていうことだと思うんですよね。
 その時代のものと今の火は基本的には同じものだと。そんなもの僕は世の中に他に知らないんですよ。」

寒川さんは20年ほど前から、焚き火の魅力を伝えるために「焚き火カフェ」を運営されています。
このアイデアは、寒川さんが東京から神奈川県の三浦半島へ引っ越したことがきっかけ。
相模湾に沈む美しい夕日と、シルエットになる富士山を眺めながら、
その豊かな時間を過ごす方法として「焚き火が最高にいい」と考え、サービスとして始められました。
「カフェ」という名前をつけた背景には、「焚き火は男の世界」というイメージを払拭し、
焚き火を全く経験したことのない女性にも気軽に体験してもらいたいという思いがあったそうです。

実際に焚き火カフェでは、道具は全て寒川さんが用意し、
コーヒー豆の焙煎や焼きリンゴ作りなど、焚き火を通じた様々な体験を提供されているとのことでした。

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