2025年08月31日
8月31日のゲスト:テオ・ビアウ
7月に、ブラジル・リオから初来日した、27歳のシンガー&ギタリスト、テオ・ビアウ。小野リサのBLUE NOTE TOKYOでのライヴにゲスト出演し、BLUE NOTE PLACEでワンマン・ライヴも行ないました。
テオ・ビアウの父は、テレビ番組の司会者、プロデューサー、ジャーナリスト、ペドロ・ビアウ。母は、俳優のジュリア・ガン。ブラジルのセレブなファミリーの出身です。
★音楽との出会い
「母親の影響で音楽を始め、家にあったピアノを弾き、ギターも学びました。
子供の頃は、海外の音楽を聴いていましたが、ある日、ラジオから流れてきたジャヴァンの歌を聴いたのがきっかけで、ブラジル音楽に興味を持つようになりました。
それから学校の友人たちとバンドを組んで活動し、ボストンに行って、バークレー音楽大学のサマースクールを受講しました。
ブラジル音楽の授業で、ボサノヴァのドキュメンタリー映画「コイザ・マイス・リンダ」を見て、ボサノヴァの魅力に引き込まれました。
実は、僕の父が母と別れた後、再婚した相手がナラ・レオンの娘でした。その息子、つまり私の義理の弟が、ナラ・レオンの孫ということになります。
ボストンからリオに戻り、ナラ・レオン、ホベルト・メネスカル、アントニオ・カルロス・ジョビンなどの音楽を聴いて、ボサノヴァを学びました。
そして、リオのイパネマなどのレストラン、バーなどで歌い始め、そうしたナイト・カルチャーの日々を通じて、リオのサンバに出会いました。
ジョアン・ジルベルトが「すべてはサンバだ」と語っていた通り、ボサノヴァもサンバの一部であることを、知ったのです」
★小野リサについて
「昨日、分かったんです。僕と小野リサはサンパウロの同じ病院で生まれたことが。偶然って、あるもんだよね〜(笑)
音楽的にも人間的にも、リサが大好きです。とても心が広く、気配りがあって、僕にギターを貸してくれました。
リサの歌を聴いていると、ナラ・レオンの歌い方を思い出します。スイートで、語りかけるような歌い口。メロディーと歌詞の調和。それらは、ボサノヴィスタと呼べるものだと思います。
そして、彼女の音楽には、全く無駄がありません。今回、共演できたことは、とても大きな喜びでした」
小野リサから借りたギターを弾いて、スタジオライヴ生演奏で歌った曲は、一緒に来日したボサノヴァの大御所ホベルト・メネスカルと共作、来日中にデジタル・リリースした新曲「Brisa que mora no mar(海に住むそよ風)
BLUE NOTE PLACEでのワンマン・ライヴでは、ボサノヴァだけでなく、ニューアルバム『Theo canta Chico』に収録したシコ・ブアルキの名曲を、カヴァキーニョを弾いて歌いました。共演は木川保奈美(パーカッション)。
『Theo canta Chico』(Spotifyにリンクします)